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天文関係の本

Posted on 12月 16th, 2005 in 倉庫 by apj

 ちょっと古いが、
「宇宙電波天文学」赤羽 賢司・海部 宣男・ 田原 博人 (共立出版)
「反射望遠鏡―大口径・広写野化に向けて」山下 泰正(東京大学出版会)
を探している。たまたま、現在刊行中の「岩波講座物理の世界」のシリーズの「望遠鏡」を見ていたら参考文献に上がっていたので、覗いてみるかと思ったら両方とも品切れ中だった。宇宙電波天文学の方は置いてある図書館がわかったので、そっちで読むつもりだが……。どちらもマニアしか買わずにあんまり売れなかったのだろうか。でも、天文好きな人の人口はそれなりにあるはずなんだけどなぁ。

ウチにテレビはありません

Posted on 12月 14th, 2005 in 倉庫 by apj

 教養の講義で、テレビのバラエティー番組の怪しい話などをやっていたのだが、実はその情報源は主にネットだったりする。ただ、具体的に議論しているのではなく、一般に、実験はこうあるべき、といった文脈でやっているので、特に問題はない。昼に外食したとき、店でやっている番組を見たりしているが、それで十分である。家にテレビは置いてない。
 ところがこの話をしたら、出席カードの裏のコメント欄に「ゆーこ先生、家にテレビなくてひまではないのですか?」と書かれてしまった。
 コイツは大学生のくせにテレビを見るのに忙しいのかい、と思わず突っ込んだ。
 テレビなんか無くてもやることが山ほどあって、ちっとも暇ではない。というか、これ以上「テレビを見る」などという作業が入ったらやってられないんだな正直なところ。本を読んでるか何か書き物(仕事とプライベート両方)してるか、ネットにつないでこうやってブログを書いたり他所のサイトを見たりしていると、それだけでいつの間にか日が変わってしまう。
 どうしても見たい作品があったら、後からDVDを買ってじっくり見ることにしている。番組の信憑性からいって、ニュースはそれなりに使えるが、それ以外は情報源としての価値は低い。そのニュースも、ネット経由で十分である。TVを持たなくなって4年以上になるが不自由はまったくない。

風評被害対策をどうするのか

Posted on 12月 13th, 2005 in 倉庫 by apj

 日経ビジネス(2005/11/14)の特集記事「虚妄の大学発ベンチャー:民営化時代のタックスイーター 」に出ていた、阪大の産学連携批判に対して、ライブドアニュースでツッコミ記事が出た。このことが、毎日インタラクティブでも取り上げられた(こちらは、記事が見えなくなるかも知れないので全文引用させていただく)。

日経BP:ライブドアの批判記事に反論
 ポータルサイト「ライブドア」のニュースサイトで12日、大手ビジネス誌「日経ビジネス」(日経BP)の記事について「事実が歪曲された可能性がある」などと報じた。この批判に対し、日経BP広報部は「わい曲や脚色することはあり得ない」と反論している。
 ライブドアがニュースサイトの記事で批判したのは、同誌11月14日号の「変だぞシリーズニッポン 虚妄の大学発ベンチャー 民営化時代のタックスイーター」という特集記事の一つ。記事では、「上場益を見越して、車と一戸建て選び、税金で起業した青年社長」の見出しで大阪大学を卒業したベンチャー企業の男性社長を取り上げている。記事によると、同社長は経済産業省傘下の独立行政法人 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のフェローとなり、給料をもらいながら、省庁から補助金を獲得するなどして事業展開。「国費でベンチャーと社長が増殖していく」などと結んでいる。
 この特集記事について、ライブドアのPJ(パブリックジャーナリスト)は「事実歪曲、報道被害か?日経の『大学発ベンチャー』記事」との見出しで批判。「記者の勝手な筋書きの中に、取材源の発言の一部をはめ込む手口。これはジャーナリズムの御法度だ」「今回の記事が発端となり(男性社長の会社が)NEDOなど公的機関の助成金などから締め出されたり、大学など研究機関に出入りがしにくくなったとしたら、報道被害は実害となり、賠償金の請求になってもおかしくない」などと批判している。また、日経ビジネス編集部から『事実を歪曲または脚色をした認識はありません』とのコメントを得た、としている。
 一方、記事を批判された日経BP社広報部は「編集部のコメントは、読者からの問い合わせに説明したもので、取材に対するコメントではない」とした上で、「当然どの記事もわい曲や脚色することはあり得ない」としている。【デジタルメディア局】
毎日新聞 2005年12月13日 12時38分

 問題の記事で取り上げられた黒川氏とは、阪大VBL時代に一緒だったので、日系ビジネスのこの号は私も注文して買った。ライブドアニュースで引用され紹介された内容は、まったくその通りであると私も思う。何も知らずに日経ビジネスの記事を読めば、あたかも黒川氏が税金で会社を立ち上げて巨額の収入を得て、会社の金で買った高級外車を乗り回し、高額の収入を得て一戸建ての住宅まで用意しているような印象を与える記事であった。しかし、ライブドアニュースによれば、外車は中古で大した値段ではない上、写真はわざわざ住宅展示場ロケをやって撮影したものだということらしい。これが事実なら、記事は捏造かヤラセということになる。
 真実がどうであるかは、今後の取材で明らかになっていくだろう。黒川氏やその周辺を直接知っている身としては、おそらく、ライブドアニュースの方が真実ではないかと思う。まあ、実際に被害が発生した場合は当事者で法的にケリをつけるしかないだろうし、白黒はっきりさせるためにも、むしろ裁判所でやり合ってほしいものだ。
 で、少し気になったのが、黒川氏が立ち上げたサインポスト側が、表向きは黙っているということだ。ウェブを見ても、日経ビジネスの記事に対する反論が見あたらない。これって、風評被害対策としてどうよ、というのが私が引っかかったところである。
 実際に持っている車の値段や、住宅展示場の状態と場所は、写真を掲載すれば誰でも検証できる。ネットのように人目のあるところなら、分かる人にはよくわかるから、速やかに正しい情報が流通するだろう。後は、取材に至った経緯を細かく正確に書いて公開するだけで、日経ビジネスの記事の信憑性は相当程度落とせるだろうし、それが風評被害を防ぐ効果的な方法ではないかと思う。
 ネット上での対等なやりとりであれば、十分に議論を尽くせば、対抗言論の法理が適用されて、少なくとも名誉毀損は成立しなくなる(風評被害で生じた損害は別扱い)。今回のように、一方がプレスで雑誌を通して情報が流通した場合は、ネット上で反論したとしても、直ちに対抗言論の法理が適用されることはないのではないか。生じた損害を後から賠償させるという方法もあるが、訴訟には手間も時間もかかる。情報開示が風評を断つというのが基本だと思うので、今回のような場合には、説得力のある形で事実を詳しく出した方が良のではないか。
 まあ、大学の人間にとっては、プレスは信用ならない、という教訓その1ということかもしれない。マスコミの人間と会う時は、ICレコーダーを携帯して、後日のためにやりとりの記録を残しておくと良いだろう。

他者性とか理解とか

Posted on 12月 12th, 2005 in 倉庫 by apj

きくちさんのblog経由で知った情報。茂木さんが水伝批判を書いておられたとのこと。日付は2002年8月だからかなり前になる。後半が興味深かったので引用しておく(改行位置を変えた)。

第二に、これはおそらく「水は語る」のような本を買って感動する読者の心性を考える際により本質的な問題になると思いますが、「他者性」への感受性が欠落していることです。
自分が善意を持っているから、あるいは何かを美しいと思っているから、他者もその感受性を共有して何らかの感応を示すべきだ、そのような世界は心地よいと思うのは、ファシズム的心性です。
相手が人間であっても、この意味での他者性の尊重は重要な倫理問題になる。ましてや、相手が水だったら、なぜそんなもんが自分と同じ感性を共有していると思うのか。
そのような心の持ち方は、世界の中には自分のことなど気にもかけない、絶対的に異質な他者が存在するのだという事実を許容できない、小児的心性と言えるでしょう。

 同じようなことを、蝉について考えたことがあったので、この話は納得しやすかった。
 夏場にうるさく鳴いてるあの蝉について考える。人間一般の基準をそのままあてはめた場合、「長い間土の中にいて、太陽のもとに出てきたと思ったら一週間か十日で死んでしまうなんて……」となりがちである。そのような内容の童話や漫画を見たことがある。しかし、蝉が土の中にいる時間>>>地上で過ごす時間、であることを考えると、蝉はオケラと同様にもともと土の中で過ごす生きものであり、つがいの相手を見つけるには土の中よりは地上の方が効率がいいから、最後の産卵のためにあの形態を取るのだ、と理解することもできる。そうすると、「地上に出てから一週間かそこらの命」から受け取るイメージが全く違ってくる。つまりは、人間の基準を他の生きものに当てはめて考えたって、ほとんど意味がないし、むしろ間違っていることの方が多いだろうということである。そして、蝉が本当はどう思っているかは、人間には永久に理解できまい。

来年度のサイエンスセミナー

Posted on 12月 12th, 2005 in 倉庫 by apj

 大学でやってるサイエンスセミナーの担当が、来年前期に当たったので、「ニセ科学と科学リテラシー」というタイトルを出してみた。まあ、キワモノが1つ位は混じっていてもいいだろうということで。物理学会のシンポジウムにも「ニセ科学」が登場したことだし。

と学会例会

Posted on 12月 11th, 2005 in 倉庫 by apj

 と学会例会で発表。本日発表したネタは3つ。
1)「脱オタクファッションガイド」が掲載された「これからでる本」
 これは、本を買って確認したのだが、中身は当然ファッションの話題で、どんなシャツとパンツの組み合わせがいいかとか、バッグやアクセサリーをどうするか、というもの。で、ネタになるのはこの本そのものではなく、この本が掲載された「これから出る本」11月下期号の方で、「情報科学」に分類されている、という事実である。ちなみにこの本の上は、情報リテラシ(共立出版)、下は知識工学(共立出版)、隣はOpenGLで作る力学アニメーション入門(森北出版)、とまあ要するにこういう本が並んでいるわけで、その中にいきなり「脱オタクファッションガイド」しかも「専門」と書かれているというのが笑いのポイントである。
2)Train Shopに掲載された健康肌着「ひだまり」の広告
 雪山を背景に、足は登山靴で、肌着(上下)を付けた群馬県山岳連盟の方々がずらりと並んでいる広告写真はそれなりにインパクトがある。前号では、同様の構図の写真をブリンジェ・アンダーウェアも掲載していたが、最新号では見あたらなく、「ひだまり」の写真がさらに大きく掲載されていた。つか、表紙めくったら1ページの4分の1ほどのサイズの集合写真が出て笑ってしまった。下着の暖かさを強調するのに、冬山に下着姿で並ばせる、というお約束でもあるのかと思ったが……。
 ちなみに「ひだまり」の説明として「着用時の摩擦によりマイナスイオンを発生」とあるのに、そのすぐ下に「静電気が起こりにくい特殊素材を使用」とあったりして、何が何だかよくわからない。
3)「病気をその根底から治すホメオパシー療法入門」渡辺順二著、講談社α新書
 ホメオパシーであるから、分子が1つも存在しないような濃度の水溶液を処方したら効きました、の記述のオンパレードであり、当然こんなのは普通の科学じゃ説明できないものだから「霊的エネルギー」「波動」に走るというのは、まあ予想の範囲内の展開である。
 みどころは、

ホメオパシー薬の最大の特徴はその薄さにあります。
そしてホメオパシー薬は患者にある症状を起こさせるものですから、原料に毒物が多いのは容易に想像できます。
たとえば砒素やトリカブトや水銀などは、ホメオパシーでもっとも使われるものの一つです。

などと書いてあり、巻末にレメディー(ホメオパシー薬)一覧が出ているが、「ベラドンナ」とかが平然と出てきており、何だか「殺人用毒薬一覧」の雰囲気を醸し出しているあたりである。さらに、

ある患者さんで数年来風邪にかかったことがないと豪語している方がいました。そのコツを聞いてみたら、「風邪に絶対にかからないと強く決心をしてから、その後一切かかってないんです」と答えてくれました。

……ホメオパシーも要らないじゃんw。

また、レメディーを摂っていると、この不定愁訴の症例のように昔の恋人と偶然出会ったりといったような不思議な出会いをすることがよくあります。突然愛を告白されたなどという嬉しい話もあります。(88ページ)
レメディーを飲み始めたらなぜかいきなり店長に抜擢されて、運のいいことばかり起こる様になったといった人もいました(100ページ)

既に「療法」の範囲をとっくに超えて、「幸運を呼ぶお守り」か何かの世界に突入しているわけだが……。つか、それは治療と呼ぶのかと小一時間(以下略)。家庭内暴力に対する処方は、

常識的には家庭内暴力で悩む患者さんをいくらレメディーで一時的に癒したところで、夫が暴力を振るう家庭の現状をなんとか変えない限り、いつまでたっても患者は被害者ですからなかなか癒すのは難しそうに見えます。実際、私も「あなたよりもまず暴力を振るう夫を連れてきて彼にレメディーを飲ませたら?それが無理ならこっそり飲み物にでもまぜて飲ませたら?」と言ってみました。
そうしたら、とてもそんなことはできない、バレたら大変なことになるというので、とりあえず奥さんにだけスタフィサグリアというレメディーを処方しました。

とあり、なぜかこれで夫が怒らなくなって治っちゃってる。で、それを見たこの本の著者は、

結局のところ、いじめられやすい人というのは、いじめられやすいような雰囲気を放っているということになるのではないでしょうか。

と無神経極まりない発言をかましてくれている。現実にいじめに苦しんでる人にとっては笑い事じゃない発言なんで、この部分だけはあんまり笑えない。

久しぶりに秋葉原

Posted on 12月 10th, 2005 in 倉庫 by apj

 週末東京に来ていて、本日は時間が空いたので秋葉原に出かけてDVDをあさってきた。永井豪(とダイナミック企画)のファンなので、まずは「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」「新ゲッターロボ」をまとめて購入。中古ショップを回って安くなっていたのでまあそれなりに気軽に買えた。あとは新作の「MacGyver」のFirst Seasonを購入。こちらは、特番や深夜放送があるたびに見ていたのだが、放送期間が限定されていて、通して全部見たことがなかったので、まとめて見たかったので購入した。しつこく復活する敵役のマードックとの対決がどう展開するのか、やっぱり通して見ないとわからない。
 スーパーロボットワールドでは、マジンガーZ以来「武器の名前を大声で叫ぶ」というのがお約束となっている。まあ、当時は大らかだったのか、どうして叫んでいるのかが問題にされたことは無かったらしい。これを踏襲した作品は今でも作られているし、このお約束をネタにして、パイロットが、「何でそんな恥ずかしいインターフェースにしたんだ」とロボット開発者の博士にツッコミを入れるという展開の小説もあったりする。今回入手したゲッターでも、当然パイロット達は武器名を叫んでいるわけだが、そのことはSFとして説明がなされている。真ゲッターロボ対ネオゲッターロボの隼人の台詞で「叫んで右手のレバーを押せ。音声認識でレバーがマルチ入力になる」とある。
 ところで、最近、「ご当地戦隊」というものが各地で作られている。これは、特撮の戦隊ヒーローもののフォーマットのご当地版で、キャラクターを設定しイベント用の着ぐるみを作ったりして、おみやげ用のお菓子や携帯ストラップなどの商品展開がなされている。これと同じノリで「ご当地スーパーロボット」というのができないかと思った。形や武器がその地方の名産品とか特色を反映したもので、武器名の音声入力は勿論その地方の方言にする。この手のものは、いかに見る人を納得させつつ笑いを取るかが勝負どころになる。例えば、青森県だと必殺技の背景バンクシーンにねぶた祭りの画像がかぶる、なんてのが派手でいいかもしれない。大阪あたりだとお笑い方向には事欠かないから、GEAR戦士電童みたいな二人乗りで設定して、必殺技が出るまでのシーンがパイロットのボケ&ツッコミの応酬になる、あたりかなぁ。巨大な特殊合金製のハリセンで締めれば誰もが納得するに違いない。誰か真面目に企画考えて展開してくれないかなぁ。グッズ出たら買いますよ(爆)。まあ、本気でアニメを作るとなると予算が大変ですが、そこそこ動きがあるそれらしいものであれば、プロに頼めば今なら割と簡単にFlashで作ってもらえそうだし。

大学評価の基準が人材育成の邪魔をしている?

Posted on 12月 9th, 2005 in 倉庫 by apj

 フラスコさんのところで、なかなかすごい学生の話が出ている。

学生からのメール。

そのままの文章は見るに耐えないので、要約しますと

・今回の実験を体調不良で休んだ
・他の子の実験結果と、レポートの表紙が欲しい
・明日の朝○○時に行くので待っててほしい
・遅れる可能性もある

とのこと。

だそうで。既にいくつかコメントがついている。まあ、さすがにここまでずうずうしいのはまだ見たことがないが……。で、こういう「オレ様」でやることをやらない学生には単位を出さないというフラスコさんの見解はしごくもっともだし、二十歳にもなってこういうことがわからない学生は留年でも何でもしてしっかり反省してから社会に出て欲しいと思うのだが、それを阻んでいるのが実は大学評価である。
 何をやってくれるかというと、「留年者の数が多いというだけでさんざんな評価をしてくる」のだ。理由は一切斟酌しないというのが、ウチの学科の先生にきいた話だった。実際、過去に必修を2つほど落とす人が増えた学年があって、カリキュラムが密なので次々に次年度の必修を落として、大量留年者が出たことがある。そうすると、ウチの学科に来たのは「留年者が多いから対策せよ」というお達しだったわけで。
 正直な話、留年させてもしっかり勉強させるとか、いい加減な実力では社会に出さないといった教育をする選択肢は、今の大学には無くなっている。たまたま成績の振るわない学年があったとしても、お達しをもらわないためには、超甘にして卒業していただくというのが、誰でも思いつく対策となる。もちろん、知識を付けずに出られては困るから、教員の側だって何とか勉強させようとする。たとえば、講義の終わりに小テストをするとか、中間試験と期末試験の両方を課すとか、追試をするといった手だては講じている。それでも、途中で講義に出てこなくなるとか、試験も放棄するとか、休みに入ってから追試をすると来ないとか、そういう学生も居るわけで、手の打ちようがない。
 学生の中には、「大学に入ったら家に帰ってまで勉強しなくてもいい」と思っている人もいる。大学の講義は、予習復習の時間も含めて90分の講義と合わせて単位を出すことになっているのだが、これが有名無実化していることがある。
 ネット上でときどき「できない奴はできるまで留年させて勉強させろ」という意見も出ているが、国立大学法人はそれができない仕組みになっている。大学が甘いのではなく、評価で無理矢理そうさせられている。このことは、あまり世間に知られていないかも知れない。私学の事情はわからないので、知っている人がいたら教えて欲しい。私学の場合は一般に授業料が高目であるから、留年したときの経済的負担が大きい。だから、もし、デキが悪ければしっかり留年させるということが私学では許されているのだとしたら、これからは、ちゃんと勉強した人材は主に私学から供給される、ということになるのではないか。
 というわけで
「大学はあるレベルを満たしたまともな人材を供給すべきだ」
と思ってる企業の方々、特に人事担当者の方々は、大学評価・学位授与機構に、「留年が増えてもいいから出てくる人材の品質を保証しろ」という内容で、どんどんクレームを出してほしい。彼らは大学の主張は無視するかもしれないが、高額の納税者、つまり企業の方々からの要望であれば、聞く耳を持つと思う。ホント、経団連あたりに陳情しに行きたいのだけれど。

スクリプト入れ替え

Posted on 12月 8th, 2005 in 倉庫 by apj

 このブログのスクリプトを入れ替えた。実はここ一ヶ月くらい、時々試みていたのだが、過去ログのインポートに失敗して、うまくできないでいた。で、昨日あたりから、サポート掲示板で質問したりしながら、PHPも4系列の最新版に変えたりして挑戦、何とか移行できた。スクリプト制作者のrocomotionさんのサポートがとても親切で、助かっている。
 このページや過去ログの見た目はそんなに変わらないと思う。コメント入力のレイアウトは少し変わった程度か。
 実は、大幅に変わっているのは管理メニューで、ずっと使いやすくなった。過去ログのチェックツールも充実している。過去ログはファイルコピーで移行できたが、一日ごとの閲覧者数までは引き継がれない。これまでの累計アクセス数は、そのままだとまた1から始まるのだが、それもちょっと寂しいので、移行直前のアクセス数から始めてみた。1日あたりのアクセス数やページビューが少ないのに累積数が多いという、ちょっとマヌケなことになってしまったのだけど……。

通勤届

Posted on 12月 6th, 2005 in 倉庫 by apj

 普段は自転車で通勤しているのだが、雪が積もると自転車では危ないのでバスを使うことにしている。それに伴って、通勤届を再提出しなければならないので、事務に行って用紙をもらってきた。ただし、いつからいつまでバス通勤するかは、その冬の天候に依存する。事務で確認したところ、バスで通う割合の方が増えたあたりで届けを出せばよい、ということだった。昨日は朝うっすらと雪が積もっていたので念のためバスを使ったが、今日は気温が多少上がったので自転車にした。このあたりを読み違えると、出勤したはいいが帰りは雪に阻まれて自転車でラッセル(ってほとんど無理なんだが)をすることになったりする。