Feed

貧乏人には辛い季節(泣)

Posted on 10月 12th, 2005 in 倉庫 by apj

 何のことかというと、ソフトウェアのアップグレードの案内が集中して届いていたりするわけだが。個人用途なので、細々と買って使っていたのが、今回はこの秋に集中した。
・ATOK2005
・Canvas X
・Macromedia Studio
・FileMaker Pro8 & Mobile8
 Studio以外は、分散させれば小遣いで買える値段でアップグレードできるが、Macromedia Studioが……アカデミック版でも結構高い。正直どうしようか悩んでる。ウェブオーサリングツールは必要だし、わりとまともなソースコードを吐くということで、友人に勧められてDreamwerver3&Fireworks3のセットでパッケージ化されていたときからのユーザなのだが。バージョンアップを重ねるたびにどんどん入ってるソフトの数が増えて値段も上がっていくのはなんとかならんのか。FreeHandなんかイラネ。つか、もう個人ユーザは相手にしてないってか……。
 いっそGoLiveに乗り換えようかと思案中。でもFlashは欲しいしなぁ。
 Canvasもずっと使ってきたけど、ペンタブレットのサポートがいまいちだし、Illustratorに乗り換えるという手もあるが。
 FileMakerにはついて行きますw。公私ともに本やら文献やらの管理で無くてはならないソフト。テキストファイルのフォーマット機能とユーザ定義スタイルファイルでのexport機能がいつまでたっても復活しないEndNoteは見捨てることにしたし、TeX用の管理ソフトはデータのexport機能に不安があるから乗り換える勇気が出ないしなぁ。

タブレット復活

Posted on 10月 8th, 2005 in 倉庫 by apj

 自宅のパソコンにはWACOMのタブレットintuos2を付けている。ところが、Mac OS X 10.4にしたときから、ペンが効かなくなってしまった。ペンで入力してるのに、ドライバはマウスからの入力だと勘違いする上、ペンのボタンクリックやペン先でタッチしたことがパソコンに転送されてこない。タブレット側のLEDは点滅するから、信号は発生しているらしいので、ドライバの問題だろうと思って、WACOMのサポートにその旨メールしておいた。その後何も言ってこなかったので、私の環境だけが異常なのかと思っていた。
 今日、何気なくWACOMのウェブサイトに行ったら、ドライバ最新版(2005/09/28付V491-3Jxmi.dmg)がダウンロード出来る状態になっていた。早速試したら、ペンが正常動作した。約半年ぶりにペンタブレット復活である。
 しかし、この最新版の説明としては、内部エラーが起きることがあるから対応した、としか書いてなくて、OS10.4で遭遇したペンが認識されない問題についてはスルーされている。まあ、解決したからいいけど、新しいバージョンが出たっていうメールくらいは欲しかったよなあ>WACOMサポート。

所用があって……

Posted on 10月 7th, 2005 in 倉庫 by apj

急遽東京まで日帰りで行ってきた。何だか疲れた。さらに、帰りの新幹線は、連休前ということもあって指定がとれず、1時間ほど早く行ってずっと待つことになった。さすがにそれだけ待つと余裕で座れたけど、山形まで立ちっぱなしの人も結構居てとにかく混みまくっていた。

mixiに誘われたので入った。だいぶ前に誘ってくれた人がいたらしいのだが、その頃は勧誘メールのサブジェクトが英文だということで、spamフィルターに引っかかったらしくうまくサルベージできなかった。今回は、サブジェクトが日本語で届いたので入ることができた。
入って2時間ほどたったら、MSNメッセンジャーでチャットしませんかというお誘いが知らない人から。メッセンジャーを入れてなかった上、ちょうど手が空いてなかったのでそのままになってしまった。

熱の本が届いた

Posted on 10月 6th, 2005 in 倉庫 by apj

 掲示板の常連で、ときどきここでもコメントしてくださるのぶさんのblogで紹介されていたのを見かけて、”Radiation Heat Transfer A Statistical Approach“を衝動買いしたのが届いた。ちょうど、研究委託されてるネタにそれなりにからんできそうだったので。ところが中をぱらぱら見ると、Mie散乱を扱った文献があって、そっちに興味をそそられた。Mieの元論文が、”Optics of turbid media”, Annalen der physik, vol.25,No.3, (1908) 377-455というのもなかなか入手しがたいが、Mie散乱を使ったリモートセンシングの本”Atmospheric Radiative Transfer“は入手できる。衝動買いするかどうか迷っている……って、迷ってるようじゃ衝動買いじゃないか^^;)。

科学リテラシー後期と授業改善とか

Posted on 10月 5th, 2005 in 倉庫 by apj

 後期の教養教育「科学リテラシー」の仮履修届の回収をしてきたところ。本日の登録者は199人で、前期より多い。というか、最初に引き受けてから増え続けている。これは、他の人数制限の厳しい講義で、抽選であぶれた人も受け入れているためである。このあと、やっぱり他を履修するとか、他であぶれたとかいう人が出てきて、入れ替えがあって、最終的に履修登録する人は、普段の状態から見て、おそらく20人から30人程度は減るだろうと予想している。
 ところで、授業改善アンケートをどう使ったかという教員向けのアンケートが来ているのだった。実はほとんど活用してないのでその通りに書いて、これから出しに行く。別にこれは学生を無視しているというのではなく、私が本当に気にして活用しているのは、毎時間の終わりに回収する出席カードの裏に書かれたコメントだというだけの話。カードの裏に書いてあれば、可能なら次の週から対応することもできるが、学期の終わりにまとめてやってくるのでは、全てが終わった後であり、あまり役立たない。リアルタイムなフィードバックの方が、やってる側にとってもありがたい。
 あと、参考にしているのは(以前にも書いたかもしれないが)「授業をどうする!」(東海大学出版会)である。少し気になったのは、講義内容を全部プリントにしてしまうと却って意欲が低下するという事例。しかし、プリント無しにするには、ほとんど不可能な規模だしなぁ。意識的に板書を入れて眠気覚ましを試みるというのは手かも知れないが。
 まあ、40人程度のクラスに教えるモデルは、小・中・高、それから大学の専門あたりで自分が受けてきた経験があるので、それなりに感じがわかるのだが、150人とか200人という規模で満足度を上げるノウハウははっきり言って持ってない。大学がやってるFD合宿でも、少人数の講義案は出たが、大人数になったときにどうするといいかということはスルーされているし。昔からマスプロ教育と言われがちだった私立大学にはノウハウがあるのだろうか。

ネタ本購入

Posted on 10月 3rd, 2005 in 倉庫 by apj

「病気をその原因から治すホメオパシー療法入門」渡辺順二著(講談社α新書)を購入。科学リテラシーでも病的科学の例としてとりあげたパンヴェニストの実験を信じている内容だが、それ以上に、「好転反応」だの「波動」だの、香ばしい本。後期の講義資料として活用する予定。もちろん「反面教師」として使うに決まっているわけだが。
 まあ、西洋医学に限界があるからといって、もっとあやふやで根拠の乏しい方向に突っ走っても意味がないわけだが。この本を読んで信じたために、必要な時期に必要な治療を受けず、手遅れになった人が出たら、この著者も講談社も、一体どう責任をとってくれるのだろうか。

やっと実験終了

Posted on 10月 1st, 2005 in 倉庫 by apj

 4年生と一緒にお茶の水大で超臨界セルを使って実験をしていたのだが、やっと終わった。一応新しいデータも出たので、この先よほど手抜きをしない限り、1人は卒業できる見込みがたった。私の方も、卒論のまとめの様子を見ながら投稿論文に仕立て上げることにする。それにしてもこの一週間、ほとんど終電で帰る日が続いていた。他所の研究室の上に実験初心者の4年生が一緒だから、終夜実験24時間体制で走るのはさすがに無理だから、夜は終わるようにしていたのだけれど。まあとにかく一歩前進。

反訴キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!

Posted on 9月 29th, 2005 in 倉庫 by apj

 横浜地裁で、環境ホルモン濫訴事件の傍聴をしてきた。口頭弁論の時間は前回より短かったが、新しい展開があった。ネット評論と濫訴を考える会の掲示板等に情報を追加してあるが、被告中西側からの反訴が行われた。
 印刷不良による甲5,甲6の差し替えのあと、いきなり反訴状の陳述と乙5ー乙7の2提出、次回は原告答弁、ということで終わった。前回の流れだと、「何が名誉毀損の事実か」という部分をはっきりさせないままずるずる引き延ばされるのかな、と思っていたのだが、反訴状の提出があったので、今回は名誉毀損の事実の議論は何も無いまま終わった。
 なかなかいいタイミングで反訴したなあ、というのが私の感想である。もし、私が同じ訴訟をしかけられていたら、最初から例のプレスリリースを使って、訴権の濫用を理由に相手の代理人弁護士に対する懲戒請求でジャブを打ってから第一回口頭弁論、その後、そもそも訴訟の理由がないという答弁をすることになったと思う。これだと、相手が引き延ばしをはかったら、それに乗せられてしまう可能性が高い。反訴できるだけの材料を持ったまま少し本訴の流れを見る、ということも必要なのだと思った。訴訟をするのは国民の権利ではあるが、理由の無い提訴は損害賠償請求の対象になるというのも、よくわかる話である。弘中先生、鮮やかに正攻法で仕掛けたな、と、ちょっと感激。
 とにかく、反訴されたら答弁しなければならなくなるので、無闇な引き延ばしは今後できなくなることが予想される。

 口頭弁論終了後に、横浜地裁の地下で昼食、その後コーヒータイムとなった。そのとき、掲示板常連のcomさん(会社員)の意見として「理由のない訴訟をするコスト感覚ってどうよ?」という意見があった。それはその通りなのだが、むしろ、育児休業を認めるのと同じように「訴訟休業」を認める世の中を実現したいと考えている。現状だと、給料をもらっている人が訴訟に関わった場合、年休をとって裁判所に通ったり弁護士と打ち合わせたりすることになる。これでは、訴訟によって救済されるのは、仕事を休めるだけの自由度のある人か、訴訟も業務の一環である法人だけになってしまう。司法改革をしても、制度の利用の便宜が広く図られていないと、事実上利用が困難になってしまう。弱者が必要なときに司法サービスを受けられるようにするには、社会的な広く浅い支援が必要だと思う。また、裁判員制度を考えても、訴訟休業を広く認める方向に進まないと、負担ばかり大きくなって困ったことになるのではないか。

誰か、山形大学を訴える人いませんか?(笑)

Posted on 9月 28th, 2005 in 倉庫 by apj

 山形大学では、学生の成績を保護者(この呼び方にも抵抗があるが)に送ることになっている。このことに関連して、ちょっと面白い記事を見つけた。

 最近筆者が実際に見聞した話なので、推測でなく事実として2つ書いておきたい。1つは、大学で教えている筆者の話。あるとき学生が学生課に怒鳴りこんできて3時間も粘った。「なんで成績表を自分に断りなく親に送ったのか」ということだった。

 もし仮にこの学生の学費を親が払っていたら、親にも「見る権利」がある、と考えるのが一般的だろう。しかし、個人情報保護法では、本人に同意なく親といえども提供することは、第三者提供にあたるとして、禁じているのである。法律は確かにその通りになっているが、多くの人は違和感を持つのではないだろうか。この学生は「個人情報保護法」の一部を捉えて、権利利益だけを主張していると映るのも無理はない。

ただ、二十歳も過ぎた学生の成績をいちいち親に報告することの方がおかしいという考え方だってある。「権利利益だけを主張している」という筆者の考え方は一面的に過ぎるのではないか。また、学費を親が払っているのか叔父叔母が払っているのか学生本人がバイトで何とかしているのか、大学はどうやってチェックするのだろうか。チェックもしないで一律に親に送ったりしたら、逆にトラブルの元になりそうである。かといって、資金源まで大学が明らかにせよと迫ったりするのは大きなお世話というもので、今度はプライバシーの侵害にあたるのではないか。
 というわけで、成績表を勝手に親に送られて立腹中の学生さんが居たら、試しに大学を訴えてみませんか?使う条文は個人情報保護法の23条で「個人情報取扱事業者は、あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない」である。入学時の書類では、親はせいぜい保証人であって、教育サービスの提供はあくまでも大学と学生本人の間の問題であるから、うまく立証活動すれば勝てるかもしれない。

 と、訴訟ネタを書いたところで、明日は環境ホルモン濫訴事件の口頭弁論の日なので、傍聴に行く予定。一応休暇は取ったが、4年生と実験中なので、夕方には戻ってまた測定続行なのだが。

実験中でいろいろ

Posted on 9月 26th, 2005 in 倉庫 by apj

 4年の卒業研究の実験を、お茶の水大で一緒にやっている。高温高圧測定をやるので、設備がないとできないから、集中してこの時期にやることにした。
 並行してやっていた実験で、固体レーザーの出力がいきなり落ちてどうしようもなくなったり、新しいパソコンを使える環境にしようとして、HUBを交換したらなぜか新品のはずのHUBが死んでて、死んでることを確定させるのに時間がかかってばたばたしたり。慌ただしい一日だった。まあ、卒研の方は無事に測定に入れたが。

 ところで、物理学会の編集宛のfaxが届いたので、冨永教授に届けに行く途中でちらっと見たらこんな内容の記述が。
「相対性理論に関する論文が届いたので一応受理しましたが、手書きで2.1kgもの大部であるためコピーするのも大変なのでとりあえずご連絡……」
 しょっぱなから論文が「kg単位」で評価されてるのを見たのは生まれて初めてです。妙にツボにはまって爆笑してしまいました。内容は、多分「相ま」さんだと思います。
 ちなみに、物理学会誌は刷り上がりで8頁以内とのことで、手書きで2.1kgじゃ収まりきらないから無理だろうということでした。

 いやその、ロゼッタストーンみたいな石版とか、ヒッタイトの粘土板みたいなものに書いて投稿して、分量は刷り上がり8頁以内だが提出時の重量100kgとかだったら一体どう扱うのだろう?>物理学会
 この先何が送られてきてもおかしくないというか……。