あの時はその意識が無かったなぁ
掲示板の方で、「インフィニット・スクウェア」の取り扱い商品「ビーワン」「アクアーリオ」が、次世紀ファーム研究所の「真光元」と同じ販売ルートで売られていたという話が出ている。「ビーワン」「アクアーリオ」はあやしい水製品で、美容室を相手にシャンプーを無害化にするといった非科学宣伝とともに売り込まれている。次世紀ファーム研究所の事件後、この商品を勧めていたサイトが続々と閉鎖してしまってほとんど見かけることが無くなっているのだが……。
それで思い出したのが、学部の頃に引き受けた家庭教師先の女の子のこと。友達の紹介で行ってみたら、小学校の割と早い時期に算数がわからなくなり、勉強の仕方も良くわからないままに中学になってしまった状態だった。本人の希望は中学を出たら専門学校に行って美容師になりたいというもので、私の知らないアイドルのファッションについて結構詳しかったが、親の希望の方が、何とか一番易しい私立高校だけでも出て欲しいというもので、勉強の仕方から見ることになった。結局、小学校の教科書の分数のあたりから全部順番におさらいして、中学の数学までつなぐ作業をすることになった。英語も予習復習のやりかたもわからないということで、単語帳を作ったり本文をノートに書き写して訳や説明を書き込んだりといった、作業の方法から説明することになった。
本人は勉強嫌いで高校に魅力を感じてないらしかったので、「友達作るチャンスだよ」ってな説得をしたことを覚えている。が、今ならきっと「お客さんに変な製品を勧めちゃったりしないためにも、高校で理科を勉強してね」と言うことになるだろう。あの頃は私も大学に入ったばかりで、自営業者をかつぐ怪しい商売のことまで考えてはいなかった。
美容師さんやクリーニング店の方から、おかしな水に関する問い合わせがやってくることもあり、できるだけ高校までの知識で判定する方法を説明していたりするのだが……。