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ジャパンスケプティクス総会

Posted on 7月 9th, 2005 in 倉庫 by apj

 学会事務センターの破綻のあおりを喰ってなかなか開催されなかったが、本日総会が開かれた。歯医者に行ってて、ちょっと遅れて滑り込んだので、後半だけしか参加できず。記念講演に遅れたのが痛い。記念講演は「進化論を拒む人々」鵜浦裕氏(文教学院大学外国語学部教授)、シンポジウムは「宗教と科学教育」。
 日本やギリシャの創世神話でも国を神様が作った話になってるが、キリスト教の創造論では材料から何から全部神が作ったことになっていて、かなり厳しいという指摘があって、なるほどと思った。
 会長の安斎先生は、京都在住で、寺から科学と宗教について講演を頼まれることが多いそうだ。で、科学と宗教は対立するものではなく、客観的なものを扱うか主観的(価値的)なものを扱うかという違いがあるので、それぞれの分野で役割を果たすべきだという話をしていとのこと。まったく同感である。

 実は、教養の授業でも、この手のことに少しだけ触れている。自然科学では客観的に検証し再現性をとるのが基本だが、宗教では、たとえば「汝の神を試すなかれ」と、検証することを禁じている。自然科学では、起きている現象に矛盾しない理論を作ることを目指すが、例えば、殺人事件が増えたとして「人を殺しても良い」という法律を作ろうとはしないだろう。自然科学の考え方や取り扱う範囲は、宗教とは異なるし、ルールの作り方は法規範とも異なる。それぞれ、取り扱う範囲や方法論が違うのだから、どれが正しいとか悪いといった優劣を付けることはできない。ただ、科学を理由に宗教を否定するのは見当外れだし、科学で解決すべき問題や解決済みの問題に宗教が出しゃばっても却って宗教の価値をおとしめるだけだろう。元々対立する概念ではないということに気付けば、一人の人間の中で、信仰と科学が共存するのは容易ではないかと思う。

戻ってくるなり本屋に走る

Posted on 7月 8th, 2005 in 倉庫 by apj

 朝8時半ごろに成田着。荷物を待ってたり両替したりで、空港を出たら9時を過ぎていた。上手い具合にラッシュが終わった後で助かった。
 戻ってくるなり本屋へ。「20世紀少年」の最新刊が出てたので購入。「司法試験用六法」購入(余計な情報が無くて文庫本サイズで、持ち歩いて本を読む時に使いやすい)。この版から、民法がひらがな表記になっていた。改訂のタイミングが、模範六法と半年ずれるので、両方買うとどっちかが改正をフォローしてるので便利だ。あとは、「解説 類推適用からみる民法」を購入。こちらの条文もひらがな表記に対応している。

自動発券機の信頼度

Posted on 7月 7th, 2005 in 倉庫 by apj

 本日14:15の便で帰国。
 KLMの方針として、boarding passの発行はできるだけ自動発券機を使わせることにしてるらしい。ところが、指示通りに操作して、passを出しますよん、って表示が出たのにそのまま何も出てこず、航空券も中に入ったままで、特にエラーメッセージも出ないという状態になってしまった。係の人に言うとここで待てと言われ、待ってたら今度は別の係の人に状況を聞かれたので説明したら、窓口で印刷してもらえと言われたので、窓口にならんでいた。そうしたら最初の係の人が来て、何で動いたのだと言われた上、「お前は英語が理解できないのか?」と訊かれる始末。理解できないのは英語じゃなくて、人ごとに対応変えまくる(マニュアルも無いらしい)係の行動にポカーンだったわけだが。
 まあ、無事にpassも手に入ったので、荷物を預けてチェックも受けた後、最後にヌガーとかチョコとかチーズを買ったりしていた。キャラウェイが入ったチーズ、本当に日本じゃ見かけないからここで買うしかない。ヌガーは、日本のキャラメルより密度が低くて柔らかい感じだが甘くでなかなか良い。ということで、税関のチェックは全く不要、てかそもそもお前は日常生活雑貨しか買ってないだろうという……。

ホテルに移動して買い物とか

Posted on 7月 6th, 2005 in 倉庫 by apj

 国際会議の方は最終日で、特にきくものもないから行かないことにしてゆっくりとチェックアウト。窓口が混んでいたので時間をずらした。シーツや枕の返却などがあるので。冨永先生は早々とドイツへ移動してしまった。
 バスで駅に向かい、昼頃ホテルに着いた。荷物を預かってもらおうかと思ったら、既に部屋の準備ができているということで、チェックインできてしまった。荷物を置いて駅のショッピングセンターを回る。ホテルの前がちょっとした広場で、テントを断てて屋台がたくさん出ていて、生鮮食料品から衣類や洗剤・化粧品などの日用雑貨まで全部そろう状態。一通り見たけど、ちょっとしたスーパー並み。
 部屋に無線LANが来ていたのでつないでみたら、料金プランが出た。一晩17ユーロ。2時間で10ユーロ。高すぎるので使うことをあきらめてケーブルを引っこ抜いた。モバイルの定額制の1ヶ月の料金より高い。5ユーロくらいなら使ってもいいが……。とりあえず、ホテルの部屋備え付けのアンケートには、ネットのサービスが高すぎると英語できっちり書いてきた。
 駅ビルのショッピングモールを回ったけど、一応、80年代ラブコメ路線と、90年代せらむんはビデオがあったが、それ以外は見事に無い。ゲームショップも見たが、ロボット関係はガンダムも含めて丸ごとなかった。かろうじて、ザ・ビッグオーとトランスフォーマー、千と千尋の神隠しがあった。アニメ・マンガ関係では遊戯王とポケモンが少しずつある。後はディズニーに負けていた。ということでそっちのオタクには物足りない状態。

 おみやげとしてBrain Drinkを6本購入。舌を出したアインシュタインがトランプの絵札のような配置になって印刷されてて、E=mc2とか書いてある、一体どういう企画かよくわからん缶ジュースで、おもしろいので買った。でもオランダ製ではないのな。スーパーで1本120円くらい。自分用にノート3冊、現地語の鳥図鑑と昆虫図鑑を購入。何か、安いけど重い物ばっかり。

一応収穫はあったが……

Posted on 7月 5th, 2005 in 倉庫 by apj

 ポスター発表の日程終了。
 出したのとは違うネタの方で盛り上がって収穫があった。昨日知り合ったRayleigh-Brillouin散乱の人に、今度は低振動数ラマン散乱の話をすることになった。パソコンを持ってきていたので、発表内容ではないデータも出して見せることができてで便利。ゆっくり話をして、問題点を双方了解した。
 前々回のグラナダに参加したとき、Gotzeのところのガラス転移の理論の人や、Goffey, Kalmikovのグループが来ていたので、今回も会えるかと思ったらまったく見かけなかった。発表内容に興味をもってくれそうな人(というかこのグループ狙いでネタを決めたのに)が来てないので残念。隣のアセトン水溶液は何かえらく人が来ていた。これなら、統計物理の理論がらみのスペクトル解析のネタなど出さずに、アセトン&DMSO水溶液のRayleigh–Brilloin散乱の結果でも出した方がウケたかもしれない。
 8月後半のsolution chemistryの集まりとはだいぶメンバーが違うらしい。もしかしてネタ逆の方がよかったかな……。

 オランダには来たけど、あんまり遊んでる余裕はない。遊べる場所からはそれなりに離れているし、バスで移動することになるので、まとまった時間がとれないと難しい。それに、まともな店でも施設でも全部5時で閉まる。後はバーしか開いてないが、飲まないので行っても仕方がない。なのに夜の11時になってもまだ薄暗い程度で外が明るい。まあ、町並みはキレイだし広々としてるので、普通に歩いていても快適ではある。また、チーズが手軽に手に入る。日本では滅多に見かけないキャラウェイなどのハーブ入りのものが普通にスーパーで買える。結局、パンとチーズとヨーグルトを買って帰って食べるという、何か質素な生活になってるが、それでも、そもそも普通に売ってるパンの味が日本とは全然違っておいしいので結構楽しめる。せっかく両替したのにちっとも金が減らない罠。もう一度両替するとロスが大きいので、土産物探しに賭けるしかなさそう。

 帰りの便がとれなかったので、明日もう一日ユトレヒト市内のホテルに泊まって、明後日帰る予定。ヨーロピアンスタイルの文房具が好きなんだが(A4サイズ4穴とか)、大学生協を回ってから移動しようか、それともさっさと駅周辺の店を回ろうか。

発表とかディナーとか

Posted on 7月 4th, 2005 in 倉庫 by apj

 ポスター発表だったんで、朝会場で指定された場所に貼って、昼の時間に待っていたわけだが、説明を丁寧に書いたのがいけなかったのか、読むだけ読んで立ち去る罠。結局、一番近い内容で相補(つまり一番議論が必要)なのが日本人の別グループの発表だったりして。数件となりのポスターでアルコール水溶液のレイリーブリルアン散乱を出してる人がいたので話しかけてみたら、宿舎で隣の部屋の人だった上、SOPRAの分光器所有者だったりして。挙げ句に冨永教授@お茶の水大と分光器自慢合戦が始まるし。

 夜はconference dinnerで、ドム広場のユトレヒト大の建物へ。レセプションの市長の挨拶などは最初の15分で終わって、2時間ほど待たされて、テーブルに着いた。待たされてる時間は飲み放題タイム。で、席についてみれば、ナイフとフォークが2組あってナプキンが置いてある。こういう場合には、それなりのコース料理を期待するわけだが、何とセルフで料理を取りに行け、というものだった。テーブルごとに時間差をおいて順番に別の部屋に取りに行く。それが、サラダとハムとパスタとパンなどで、もっと他にあるのかと思ったら、足りない人が途中でちょこちょこ同じものを取りに行っただけで種類が増えることはなかった。そのまま食後のコーヒーとチョコレートやクッキーが配られて終わった。
 これで40ユーロ、ただしワイン飲み放題だから、飲み助には良かったといえるのか。普段は公開していない建物が会場だと言う話だから、半分以上場所代ということなんだろうか。よくわからない。
 何か、これなら無理してテーブルに着かせず、最初から立食にしとけよと思った。
(ちなみに前々回グラナダでやったときはちゃんとコース料理だった)

Mac OS X Tigerで警告音を追加する

Posted on 7月 3rd, 2005 in 倉庫 by apj

 Mac OS X 10.4で、好みの警告音を追加する方法と必要なアプリケーションについて。
1)WireTap Proをダウンロードする。
ダウンロードはここから。http://www.ambrosiasw.com/news/
これがあれば、Macで再生できるものなら何でも音源にできる。Flashムービーなどで使われている音源でも取り出せる。使い方は、マニュアル通りで、Wire Tap Proを起動し、保存ファイル形式を圧縮無しのaiff形式を指定する(警告音はaiff形式でないとだめで、圧縮をかけると次に使うspwaveがうまく読み込んでくれない。他のサウンドエディタを使うなら気にしなくてもいいかもしれない)。音源の指定は、ライン入力とMacが再生する(スピーカー)音源を選べる。このあと、録音ボタンを押して音を出すアプリケーションを選んで再生し、適当なところで録音を止めてファイルを保存。
2)サウンドエディタは、たとえばspwaveを使う。オフィシャルサイトはここ。spwaveを使って、範囲指定して再生し警告音を確認したあと、編集メニューから「取り出し」を選ぶ。別ウィンドウに選んだ範囲の音声データが表示されるので、aiff形式で保存する。このとき、拡張子を.aiffにしておく。
3)Macintosh HDのシステム/ライブラリ/Soundsフォルダを開いて、作ったaiffファイルを移動させる(パスワードをきいてくる。管理者でないとここへの追加はできない)。
4)システム環境設定→サウンド、を選ぶ。「サウンドエフェクト」の「警告音の選択」リストに、作ったaiffが追加されている。リストから選んで作業完了。

ユトレヒト2日目

Posted on 7月 2nd, 2005 in 倉庫 by apj

 くたびれ果てて寝坊して出遅れたので、路線バスを待ってカンファレンスセンターへ。水関係のシンポジウムは午後からなのでこれでも間に合うわけで……。本日と明日のポスターはコロイドや高分子で、ちょっと分野が違うので、それなりに眺めるだけ。ってかほとんど、ポスターセッションの会場で配れているコーヒーが目当てだったりして(汗)。
 水関係のシンポジウムで面白かったのは、水の第一原理計算で2200cm-1が出ていたこと。非調和項を入れると振動モードのカップリングを表すことができて、モードがあらわれてくる。ただし、低い方は10cm-1程度までしか計算では追えないとのこと。
 もう1つはメタノール水溶液で、水クラスター(というか空間不均一性と水素結合ネットワークの評価)。メタノールが入っているときとそうでないときの違いを出そうとしているのだが、純水の方は、メタノールが入っているものと比べるために、メタノールの体積分だけ水の密度を減らして、水のみの凝集状態を見ている。これは計算機ならではの評価方法ではないかと。
 
 大学の購買部が開いてたので、ミネラルウォーターとマグカップを購入。宿舎の加熱手段は電子レンジしかないので、カップに水を入れて温めればお湯になる。これでやっと今晩からまともにコーヒーが飲める。
 セッションが終わった後で、最後の1泊の宿の予約を入れて、ユトレヒト中央駅のスーパーマーケットで夕食の買い出し。ここで冨永先生夫妻と亀田先生夫妻に出会う。他の店はみんな夕方5時で閉まるし、コンビニは無いし、8時頃までやってるのはスーパーマーケットだけだという状態。

 宿舎の部屋を探すと、10-BaseTのコンセントが来ていたので、ケーブルを挿してDHCPを指定してネットへの接続も何とかなった。

当日準備のパターンな罠

Posted on 6月 30th, 2005 in 倉庫 by apj

 明日からオランダに出かける準備を今日しているという……。午前中に出勤してポスターの印刷は機材のトラブルなしで成功した。その後東京に移動して、ちょいと割高だが西武百貨店にお世話になりっぱなし。あちこちまわる時間がないので、時間を金で買ってるという感じか。ホントに何でもあって便利。

 チケットと向こうの宿泊場所だけは一応押さえたが、最後の1泊がとれてない。てか予約に行く暇が無かった。今日の夕方、西武百貨店の海外旅行コーナーでとれるか訊いたら「即日確認できないんですよ」と言われる。思わず「明日発つので現地で何とかします。どもお邪魔しました」とやったら、窓口の方々から「お気をつけてー^^」と声援もらってしまいました。
 B0でポスターを用意したら、山形で買えるアジャスタブルなケースはA0までしか対応してなかった。とりあえずそいつにむりやり突っ込んで東京に出てきて、LOFT行って1メートル以上の幅の紙入れられる筒を買って、「すみませんすぐ使いますので包装外してください」。百貨店で発表用のポスターの入れ替え作業をしていた。
 次に荷造りしてみたら手持ちの鞄がやっぱりちょっと小さい(2,3泊用だから当たり前)ので、ダッフルバッグを買いに走った。西部で90lのダッフルをゲト。ついでに旅行用グッズをいろいろとゲト。

 それでも前日にそろうだけ今回はまだマシ。阪大VBLに居た時、職場旅行で韓国行きになったときなんか、旅行鞄が無かったのでとりあえず紙袋にモノ入れて家を出て、出勤経路を茨城経由ではなく千里中央経由にして、午前中に開いたばっかりのショッピングセンターに駆け込んで鞄を買って詰め替えて集合時間に滑り込んだ。秘書さん達が数日前からいろいろ準備し、ガイドブックを見て免税店とかブランド品の情報チェックをしまくってたのとえらい違い(汗)。なので当日に鞄買った話をしたら、えらくウケましたけどねぇ。

 パソコンは持っていくけどネットワーク事情がわからんので、最悪ブログの更新も1週間ほど止まります。サーバートラブルが起きても対処できません(施錠して出てきた研究室に置いてるので)。つうことであとはマシンに任せて野となれ山となれ、でつ。

国際会議

Posted on 6月 29th, 2005 in 倉庫 by apj

 1日の午前中に成田発、Liquid Matter Conferenceに行くので、準備に追われていたりして。ホントは今日の午後早いウチにポスターの印刷までやって、東京に移動して、明日は東京で海外旅行グッズのお買い物&準備のはずが、ポスターできたのが夜の8時だよorz。
 おかげで、明日は印刷だけのために午前中出勤。午後から移動しまつ。普段海外旅行なんか行かないので、何も準備ができてない。まあ、最悪でもパスポートとポスターと航空券とクレジットカードさえあれば何とか戻っては来れるんだろうけど。
 今回はパソコン担いでいくけど(変圧器も準備したけど)、向こうでネットに接続できるかどうかはわからない。
 昔から、旅行の準備に時間をかけなかったんだけど、このところさらに拍車がかかってる気が^^;)。