寒い地方なのにねぇ
福島民友の記事より。
【編集日記】(12月20日付)
本紙窓欄には、世相を映すさまざまな声が掲載される。若い世代の率直な意見もある。目に付いたのは、5日付の「女子生徒の制服ズボンでも良い」と訴えた17歳の女子高生からの投稿だ▼要約すると「冬はスカートでは寒い。ズボンをはきたいのだが、女子の制服はスカートと決められ、できない。女子はスカートという固定観念は捨てるべきではないか」という内容だった▼共感した42歳の主婦も意見を寄せ、11日付で掲載された。寒い時期の通学や体調が悪かった時の自分の体験を元に「女らしさを強要される時代から、自分らしさを大切にし、周囲もそれを個性と認める時代に進んでほしい」と書き、改善を強く願った▼そこで、福島市内のいくつかの高校に実情を尋ねてみたら、「服装は基本的に生徒の自由」「ズボンも選択できる」と「認めていない」に分かれた。女子生徒の要望もあって、ズボンも検討中という学校もあった▼本県の教育をたどれば、男子生徒の長髪や男女共学も生徒や市民の意見を反映させ実現してきた経緯がある。それなのに「女子はスカート」という窮屈な固定観念がまだ残っていたというわけだ▼寒ければ暖房を使い、上着も重ねる。そう考えれば女子生徒がズボンをはくのも当たり前だ。学校側には生徒の選択に任せる裁量を求めたい。
私が通っていた滋賀県立虎姫高等学校では、かれこれ20年以上前から、冬は女子も紺または黒のズボン着用が認められていた。ただ、それを実行したのは、校内(つまり全学年合わせて)私と、あともう一人同学年に居た人だけだったが。滅多にないことなので教師は驚いたが、生徒手帳に書いてあるという理由で押し通した。当時は今ほど暖冬ではなく、雪で始発電車が出なかったり、校内雪かきをして午前中で授業終了(北の方の遠いところから来ている人は冗談抜きで帰れなくなるから)といった日があったりしたので、必要性が高かった。福島は、滋賀県北部よりは雪も多くて気温も低いのではないかと思うが、未だに冬もスカート強制というのに驚いた。二十年以上遅れている気がする。
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