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【愚痴】ファイルメーカーMLにて

Posted on 10月 8th, 2009 in 倉庫 by apj

 8月上旬に、ファイルメーカーの関連ソフトの先行テスター募集の投稿があった(MLを全部読んでいるわけじゃないから、私は見落としていた)。このMLは、MLが宣伝利用であふれかえるようなことになったら意味をなさなくなるから、宣伝は控えるというほぼ暗黙のルールで運用されていた。問題の投稿は、(今日読んだ限りでは)専ら宣伝のみを目的とするようなものではなく、新製品の情報交換に使えるので、目くじらたててクレームをつけなければならないような内容ではないと私には思えた。

 ところが、テスター募集の投稿があった直後に、宣伝メールはけしからんだの、宣伝メールについての態度を示せだの言いだした人(yuki_ichigekiと名乗ってる)が沸いてでた。議論は数日で終わり、運営側が告知専用MLを別途作ることで、その場は解決した。

 しかし、どうやら問題がおさまっていなかったらしい。

 yuki_ichigekiと名乗る人物が、MLに、

またまた不毛な議論がありますね。
私は某○○さんの商業主義を疑問に感じただけで、
告知については全然追求してないのですが。

と言いだし、口論再開。続く投稿内容を見ると、関係者に直メールをしてやりとりしていたのがこじれた挙げ句に書かれた模様。

 しかし、変に伏せ字にしているために誰の話かすぐにはわからない。固有名詞があれば、メールボックスを検索して何の話かすぐにたどり着けるのだが、それすらできない。で、私は、次の内容を投げてみた。

普段はROMの天羽です。

 「不毛な議論」って一体何の話でしょうか。
 最近忙しくて、メールを全部読んでいなかったので、それらしいのを
改めて読んでみましたが、該当するような議論が見当たりません。

 某○○さんって一体どなたですか。
また、投稿なさったメールは、このMLの何番の議論に関係があるのですか。

 情報が不足しているため、何が何だかわかりません。

 他人に物を伝える時は、わかるようにきちんと情報を盛り込んで
もらえませんか。読む側に、推測させたり情報を探させたりする
労力をわざとにかけさせるメールというのは、それだけで他人の
仕事の邪魔をしていると思いますけど

。 いやまあ、愚痴を投稿する方がよっぽど不毛だと思ったから、こういうメールを書く気になった。

 そうしたら、メンバーの人から直メールが来た。メールの中で、話の発端について教えてくださった。このことには感謝している。しかし、その後の内容が……。

で、できましたら、MLでのこの件にかんしての発言は無しをお願いしたくおもいます。

と書いてあるのは、MLのS/N比を悪くすべきでないという意味だからまあ納得も理解もできる。しかし、それに続く、

ただし、yuki_ichigekiさんに賛同される場合は
その限りではございません。。。

を読んで実はかなりキレた。余計なことだろ、完全に。どういう意図で話題を続けるかは私の自由、それをどう受けとめるかは相手の自由だが、これは、「話題を続けるならyuki_ichigekiさんに賛同したとみなすぞ」とわざわざ事前に告知してきているとしか見えない。一体どういう意図でこんなことを書いたのか。これを書くことの実効性は何もない。とりあえず、この部分については、

↑なぜこんなことを、あなたが、私に向かって決めるんですか。
これって、書いたら賛同したこととみなす、という宣言ですよね。
ケンカ売ってるんですか?

 と返事しておいた。

 まあ、このあとのオーソドックス(?)な手順としては「こういう決めつけメールを送ってきた奴がおりました」とMLに投げるということになるのだろうが、それは「荒らしコース」を選んだ場合の話。そこまでやるつもりはないから、MLに書かずにこうしてblogに書く、と。

 書きながら思ったのだけど、最初にyuki_ichigekiさんが、宣伝OKかはっきりしろ、とやり出した時に、この手の内容を直メールした人が居たんじゃないか?つまり、メールを送った側は火消しをしているつもりが、実は油を注いでいた、というオチだったりして。誰がどういうやりとりをしているかを私が知る術がないから、あくまで推測なんだけど。

作用があるものは副作用もある

Posted on 10月 6th, 2009 in 倉庫 by apj

 asahi.comの記事より。

タイ製やせ薬服用後に死亡 個人輸入の女性 東大調査
2009年10月6日12時19分
 インターネットの個人輸入代行で購入したやせ薬を飲んだ女性が昨年、不整脈と意識障害で服用1週間で死亡したことが、東京大法医学教室などの調査でわかった。女性が購入したタイ製やせ薬には、利尿剤や国内未承認の食欲抑制剤が入っていたという。オランダの法医学の国際誌フォレンジック・サイエンス・インターナショナル電子版(10月30日号)に掲載された。

 女性は40代で東京在住。家族によると、以前からむくみがちで、医師に相談し利尿剤を飲んでいた。一方、年齢的に太りやすくなり、タイの病院が体格に合わせて出すという「ホスピタルダイエット」と呼ばれるやせ薬をインターネットで買った。だが、飲み始めて「だるい、食欲がない」と話し、8日目に自宅の居間で呼吸が減って意識が混濁。救急車で東大病院に運ばれたが、亡くなった。

 司法解剖などの結果、女性は筋肉を収縮させるカリウムやナトリウムの値が異常に低く、腎臓の一部が石灰化する「偽性バーター症候群」の特徴が見られた。究明に東大病院腎臓内科の協力を得た。

 研究グループは、残っていたやせ薬7種を分析。国内未承認の食欲抑制剤シブトラミンのほか、甲状腺ホルモン、女性が前から飲んでいた利尿剤フロセミドとは別の利尿剤ヒドロクロロチアジドなどを検出した。利尿剤の相互作用でカリウムやナトリウムの排出が急激に進んだ結果、電解質異常による不整脈や呼吸筋麻痺(まひ)、意識障害が誘発され、死亡したことがわかった。

 「利尿剤や甲状腺ホルモンは副作用があり、やせるために飲むことは勧められない」と東大法医学教室の吉田謙一教授。世界的な医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル・ケースリポートにも5月に報告した。

 「ホスピタルダイエット」は、健康被害の訴えが数年前から相次ぎ、厚生労働省がホームページで10件の被害例を示し、注意を促している。(編集委員・河原理子)

 後期の講義の準備中だが、多分またダイエット法についての質問が出てきたりすると思われるので、資料として保存。本当に「効果のある」(むしろ「作用のある?」)方法を使うと、副作用も半端ではないという例。
 みんながテレビや雑誌に出てくる「○○ダイエット」に励んでも、特に健康被害が頻発していないということは、軒並みほとんど効果無しという意味でもあるわけで……。
 地道なカロリー制限と運動以外に王道はない。

#さて、私も健康のために、夜遅くに物を食べるのをやめるという方法でダイエットするかorz。

本日の話題で気になったこと

Posted on 10月 4th, 2009 in 倉庫 by apj

 朝から、中川昭一元財務・金融担当相が亡くなったという話でニュースサイトが賑わっている。
夜になって、「行政解剖でも死因不詳」というのを読んだため、こっちのサイトを思い出して「Aiは?」とツッコミを入れてしまった。別のネタに毒されてるかな^^;)行政解剖の実態をよく知らないのだけど、やってるんだろうか……。

 ところで、最初に話をきいたときはAiという名前じゃなくてデジタルモルグと呼んでたような。もう十年以上前の話だけど。精密な全身画像をスパイラルCTなんかで撮ろうとしても、生きている人だと被曝が問題になるけど、亡くなった後ならX線はいくらでも浴びせ放題だから、質の良い画像を撮影できるという話。

雪氷研究会企画セッション「ムペンバ現象(湯と水凍結逆転現象)のサイエンス」

Posted on 10月 2nd, 2009 in 倉庫 by apj

 1年ぶりに表題通りのセッションがあったので顔を出すことにしました。新学期早々職場には研修届提出。札幌日帰りをやるつもりでいたら、仙台に飛ぶ便の最終でも間に合わないので今晩は札幌泊まりで、明日とっとと戻る予定。

 まとめをやっと書いたのでこちらからどうぞ

 みなさん忙しいらいしく、学会前の駆け込み実験をしたグループもあったようで(笑)。
 まあ、(金儲けが絡んでて)先陣争いをするようなテーマでもないし、のんびりじっくりやるしかないんじゃないかな。実験系が確立するまでにもっと粘らないといけないみたいだし。

 しかし……来年は新学期始まる前にやっちゃってほしい>雪氷学会。こんな日程でやるから、去年来ていた物理屋と物理化学屋が今年は居ない状態になったんじゃないの。

さて、効果はどの程度の濃度から現れるのか

Posted on 10月 1st, 2009 in 倉庫 by apj

 asahi.comの記事より。

水素入りの水はパーキンソン病防ぐ? マウス実験で効果
2009年9月29日20時28分

 水素を含んだ水を飲むとパーキンソン病などの予防や治療につながる可能性があることを、九州大やパナソニック電工の研究グループが発見した。脳の細胞の破壊が抑えられ、細胞を壊す原因とされる活性酸素も減ったことがマウスを使った実験で確認されたという。30日付の米科学誌プロスワンに論文を発表する。

 九大の野田百美(まみ)・准教授らのグループは、マウスに薬を投与して、パーキンソン病患者に見られる症状と同様に脳の神経細胞を破壊させる一方、前もって水素をわずかに含んだ水を飲ませた。

 その結果、水素を0.08ppm含んだ水を1週間飲ませたマウスでは、細胞死の進行が抑えられていたことを確認。薬の投与後から水を飲ませても同じ抑制効果が見られ、活性酸素の量も減っていたという。

 「ふだん飲まれている電解水に含まれている水素と同程度の濃度で効果があった」と研究にあたった同大院生の藤田慶大(きょうた)さん(25)。水素が細胞死を抑える仕組みはまだよくわかっていないが、研究グループは今後、臨床試験も実施して実用化を目指すという。(福島慎吾)

 溶存水素計を調べると、0.01mg/L(ppm)から測定できるものが普通に市販されている。
 普通の水道水で水素分子の溶存量がゼロかというとそんなことはない。ここ数年関わっている実験で、ごく微量の水素発生量を定量しなければならなくなって、実験前に水道水から作った純水(蒸留水や、純水製造装置で作ったもの)の水を加熱して溶存しているガスを抜くといったことをしているのだが、ガスクロで分析すると抜いたガスから水素のピークがばっちり出たりする。つまり、純水を作っているつもりでも脱気したガスの中にはガスクロにかかる程度は水素が含まれている(ただ、大抵の実験では微量なので影響しないから、純水を使う時に水素濃度を定量してから使うのは特殊な場合に限られる)。こうなると、どの程度の濃度なら影響が出るのかを押さえておかないと、知らずにたまたま水素濃度が高い水だったのを見落としていて結果がばらつきました、などということになりかねない。効果の水素濃度依存性を知りたいところ。この濃度以下なら効果は無いからまず安心、というのがどこか調べないと、あちこちで困ったことになりそうな……。多分、濃度依存くらいは調べてることを期待したいんだけど、新聞報道って一番知りたい情報をどうして入れてくれないのだろう。

夫婦別姓に対する反対理由の「家族の絆が……」がどうしても理解できない

Posted on 9月 30th, 2009 in 倉庫 by apj

 時事ネタになるんだけど、選択的夫婦別姓法案に対する反対理由の一つ「家族の絆や一体感が失われる」が、いくら考えても理解できないので困っている。

・選択制なのだからそう考える人がの家族が一つの姓にすることを選べば良いだけの話。他所の家族までそうだと決めつけて反対理由にするのは単なる大きなお世話でははないのか。別姓にしたことで他所の家族の絆や一体感が失われることが心配だという主張なら、その主張をしている人の家族観の貧困さが現れているようにしか見えない。一緒に暮らしていろんなことを経験して思い出も作って心のつながりもあるから家族なのであって、そういう部分って、別姓だから揺らぐものではないと思うし、逆に、心のつながりが無ければ姓が同じでも家族は壊れるものでは。
・もし、別姓が認められることになったら自分の家族が別姓を言い出して、その結果絆や一体感が失われると考えての発言だとしたら、その人は、自分が満足する状態を維持したいために制度に頼って他のメンバーを抑圧している(あるいはそうしたいという希望を述べている)ことになるのだが、それを堂々と主張しているのは恥ずかしいことだという自覚はあるのか。そういう抑圧を平気でやっていれば、そのうち家族の関係はうまくいかなくなりそう。たとえ同性であったとしても。
・社会一般についての意見だとした場合。現状の制度のもとでも、家庭内離婚だ仮面夫婦だとかいろいろあるし、子供に対する虐待もある。これらのことが、別姓にしたことで更に増えるという意見なのか?あんまり関係なさそうだけど。
・結婚して相手の姓に変えて心機一転、と楽しみにしていても、相手が同意しなかったらできなくなりそう、という場合。そういう気持ちを理解しない人を伴侶に選んで、この先やっていけると思う方がそもそも問題なのでは。
・子供が疎外感を感じるという主張である場合。自分の姓が嫌とか、こんな親と同じ姓なんてイヤだ、という子供に対するケアを行ってはいないという現実があることを考えると、子供の疎外感を持ち出すことの重要性がわからない。

 発言している人の立場をどのように仮定しても、支持すべき合理的理由が出てこない。新聞を見ても、「家族の絆が……」くらいにさらっとしか触れていない。子供の姓をどう扱うかという技術的問題がある、という指摘はよくわかるのだけど、「家族の絆」だけは、どう考えてもわからない。誰か、わかりやすい説明をしてくれているのだろうか。

東宝特撮映画DVDコレクション

Posted on 9月 30th, 2009 in 倉庫 by apj

 ディアゴスティーニが、「東宝特撮映画DVDコレクション」シリーズを出し始めて、1巻が書店に並んでいたのでつい購入。定期購読すると、めぼしいものはほとんど見ることができそう。これを機会に徹底的に見ることにするかなぁ。

Snow Leopardにしたらpdfの表示が変

Posted on 9月 28th, 2009 in 倉庫 by apj

 teTeXでtarticleを指定してコンパイルしたファイル
 TeXShopのビューアと、Macのプレビューでは、縦線が分断されて横二本の線になる。AcrobatやAdobe Readerだとちゃんと2文字分の縦線で表示される。
 理由は不明。pdfの実装なんだから、Adobeの方が正しいと考えるべきなのか? Snow Leopard側の共有ライブラリにバグがあって、プレビューとTeXShopで同じのを使っているとか、そういう理由なんだろうか。Appleに報告しようかと思ったけどどこにメールしていいかわからん。

 ソースはこんなの(化けるので¥記号を全角になおしてる)。

¥documentclass[a4j]{tarticle}
¥begin{document}
本文。

——縦棒テスト。

¥end{document}

【追記】
 ここに書いてある奥村さんによる方法で、最新版のamsfontsに入れ替えたら解決。

熊本入り

Posted on 9月 24th, 2009 in 倉庫 by apj

 研究グループの芋煮会をさぼって夕方の便で熊本入り。明日から物理学会。

 バスターミナル周辺の方が店等はたくさんありそう。駅近くのホテルをとったんだけど、駅内の飲食店やコンビニ以外、周辺にはほとんど何も無い。

と学会例会

Posted on 9月 21st, 2009 in 倉庫 by apj

 昨日まで実験で疲れてたので前半さぼって後半から。終わった後2次会。その後今回は3次会(お泊まり会)。
事情により今回はネタについては書かない。
 先週の実験が忙しくて本が読めず、「不思議な水の物語 上・下」の紹介は次回以降に先送りとなった。

 そりゃそうと、STEADLRのTextsurfer gelというマーカー、本にアンダーラインするのに便利。塗りつける感じで、普通の蛍光ペンのように水っぽくない。