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シャツが破れた……

Posted on 8月 3rd, 2009 in 倉庫 by apj

 朝、出勤しようと思ってシャツのソデに腕を通したら、上腕の部分が見事に破れた。映画とかアニメとか漫画とかで、そういうシーンがあったと思うんだけど、自分がリアルでやるとは思わなかった(汗)。
 買ってから5年ほど、毎年夏は2枚の色違いのシャツを交互に着ていた(1年のうち4ヶ月弱使用)ものの片方で、いい加減生地も傷んでいたので、まあ仕方がないか。同じ形のシャツは、既に、モデルチェンジした時に2枚セットで買ってあったので、交換することにした。
 1枚がちょっと高めなんだけど、これだけ使えればまあいいか。納得。

 いやその、不況なんだからむしろ毎年買い換えて経済活動に貢献しろと言われそうな気もするんだけど、使い始めると何だか愛着もあってそのまま使い続けたくなるんだよなぁ……。

有機農法と波動

Posted on 8月 3rd, 2009 in 倉庫 by apj

 Yahoo経由時事ドットコムの記事より。

「有機」に健康効果なし=一般食品と栄養変わらず-英調査
 【ロンドン時事】農薬や化学肥料の使用を減らして作られた有機食品の栄養は、一般的な食品とほぼ変わらず、取り立てて健康に好ましい効果をもたらすわけではない-。英食品基準庁が委託した調査報告が29日公表され、消費者が抱く有機食品の効能とは反する意外な結果が明らかになった。
 委託を受けたロンドン大学衛生熱帯医学大学院が、過去50年間に発表された文献を精査した。13の栄養素のうち、ビタミンCやカルシウムなど主要10栄養素では栽培方法によって大きな違いは出ないとの結果が得られたという。
 食品基準庁は調査結果について、「有機食品を食べるなという意味ではなく、食べたからといって健康面でより優れた効果が得られる証拠はないことを示している」と指摘している。(2009/07/30-05:33)

 有機農法で作った野菜と、一般農法で作った野菜の栄養の分析をしても、有機農法をアピールできるほどの目立った差が無い、ということは、10年以上前から知っている人は知っていたはずである。今回、イギリスであらためて調査をしてはっきりしたということなのかな。
 有機農法を支持する人達は、それでも何とか「違いのわかる」評価方法が無いものかと探していて、そこに「波動測定」がつけ込んだらしい。農家に設備として波動測定装置を売りつけるということが行われることになった。しかし、インチキはインチキなので、そのうちバレて、農家を相手に商売できなくなった(農水省の役人まで騒動に巻き込まれた、という話もあったが、具体的に何があったかは不明)。波動の人達が次に目をつけたのが水だから気を付けろ——
 水商売ウォッチングを作り始めて間もなく、農業コンサルタントの方から教えていただいた話である。有機農法の農家に波動が入り込んでいたのは、多分、1990年代だろう。それから間もなく、「水からの伝言」が出版され、水に健康な波動を転写する云々な装置を商材にした悪徳商法が行われ、摘発され……そして今に至る。

 これまでの使用例を見た限りでは、本当は違いが無いのだけどその人にとって都合の良い違いを出したい、というニーズにつけ込む形で「波動測定装置」が使われている。何を測定しても意味の全く無い数値が出て、測定方法の微妙な違いで数値が変わる(操作する人によって変えられる)のだから、測定しているものは、「波動」ではなくて、多分、その人の「願望」なのだろう。

【追記】
 食品安全衛生情報blogの「[FSA]オーガニックについてのレビュー発表」より。

●有機農産物には残留農薬が少ないから健康への悪影響が少ないという主張は残留農薬モニタリング結果によって既に何度も何度も否定されている
有機農産物からも残留農薬は検出される。頻度は多少通常農薬より少ない。しかし基準違反という尺度を用いれば圧倒的に有機農産物の基準違反の方が多い。有機では認められていないはずの農薬がしばしば検出されるから。健康影響に関してはどっちもほぼ影響なし。
ただし英国やヨーロッパの話。日本で怪しげな「資材」を使って「無農薬」と称している人たちの作るものについてはデータがないのでなんとも言えない。
うちの研究所に電話してきた人は農薬として認可されているもの以外を使えば「無農薬」だと主張していた。その人が害虫を殺すために使っていたのは毒性の強いストリキニーネ。使わないでくれと言っても無農薬ではそれが常識みたいなこと言ってた。
少なくとも有機JASですらない「無農薬」と勝手に主張しているモノについては信頼できない。
●通常農産物が有機より有害ではないと言われて有機推進団体が持ち出してきたのが栄養価が高いとか健康に良いとかいう主張。Soil Associationなどがここ数年それを宣伝文句にしてきた。

 つまり、無農薬と称して単なる劇毒物を使っていた、ということである。確かに農薬じゃないが……人をなめとんのか。

【追記】
 「無農薬野菜です」と言われたら、普通の人は「農薬を使っていない、他の化学薬品とも無関係な”自然な”方法で作られた野菜」と思うだろう(”自然な”はこの手のものを好みそうな人がイメージする自然)。「リストに指定されている農薬を使っていないだけで、他の劇物や毒物はしっかり使っています」とは、思わないんじゃないか。
 「農薬以外に他のものを使ってませんよね」といちいち確認しなければならないというのでは、詐欺すれすれのように思うのだけど。

アクセス制御が散らばって仕方がないので……

Posted on 8月 2nd, 2009 in 倉庫 by apj

 atom11でやっている掲示板のアクセス制御に、このblogも合わせてみた。
 向こうでは、しょっちゅうspamを投稿してきてクレームをつけても改善されないドメインをまとめて却下している。で、その結果最近では多少改善している。
・そういうことをするドメインからのアクセスは、他でも同じことをするかもしれない
・向こうを荒らす人(spam含)はこちらも荒らすだろう
ということで、1個所喰らったspamはそれ以外の場所でも防いでおきたい。
 どれを禁止にするかというリスト(ルール)は別プログラムに分割しているので、それをこちらにもコピーし、index.phpの本来の処理をする前に組み込んでチェックするようにしてみた。いずれは1個所で管理したいのだけど、まとめてしまった場合、アクセス許可チェックの部分でエラーがでたら掲示板もblogも一挙にエラーで止まりそうなので、ルールファイルをコピーすることで対応している。

 実は、ちょっと前から、プロキシを無条件に却下するのではなくて、2ちゃんねるのblacklist等に登録されている公開プロキシからのアクセスだけを却下するようにしている。プロキシ無条件却下だと、職場のゲートウェイ越しのアクセスが全滅するので、それを避けるためである。そのかわり、向こうの掲示板で蓄積したspam等のフィルターをこちらでも適用する、ということで、より精度を高めようということである。

 携帯で文字化けするという問題は手つかず。スクリプトを最新版に上げるしかないかも。

大学教員の学会加入費用は必要経費として認められるのか?

Posted on 8月 1st, 2009 in 倉庫 by apj

 国立大学法人が予算を削られまくっていて、地方大学の研究環境が壊滅しつつある。たとえば、図書の予算が年々減らされてしまい、購読していた雑誌も止めることになり、リファレンスの検索や利用に支障を来しつつある。
 ウチの大学でも、頑張って電子ジャーナルを入れているのだけど、私の分野で必要で主力論文誌であるJ. Chem. Phys.も、J. Phys. ChemのA,B,Cも本文は読めない状態である。
 これでは話にならないが、組織で購読すると高額の費用をふんだくられるので大学に頼んだってまず無理だろう。仕方がないので、個人で、APSやACSに入り、バックナンバーも含めた購読料を支払うことを考えているが、学会の会費と購読料の合計で、日本円にして年間10万円近くかかりそうである。校費でもたっぷりあればそこから捻出可能か事務に相談するのだが、校費が年間15万円という状況では、それも無理である。個人のポケットマネーで支払うしかない。

 この費用を、せめて必要経費で落とせないか?というのが今考えている問題である。税務署に認めさせた成功例があるかとか、どういう手続をすれば良いのかといったことを知りたい。誰か成功してる人、いませんかね?

 大学が貧しすぎて必須の文献を購読できないので個人で買うハメになったから必要経費として認めて下さい、という主張をしたいのだけど。

都市伝説だと思っていたら……

Posted on 7月 28th, 2009 in 倉庫 by apj

 宮崎日日新聞の記事より。

「カレー作り」も哲学 都城高専教授、リポートで単位認定
2009年07月28日

 無届け兼業を4年余り続けていた都城市の都城工業高等専門学校(三村洋史校長)の50代男性教授が成績評価でも同校に改善を求められていた問題で、授業とは関係のないカレーの作り方のリポートで「哲学」の単位を認定していたことが27日までに分かった。

 三村校長は「授業の理解度が評価に反映されていなかった」としている。無届け兼業については、同校は同日、戒告処分とした。

 成績評価については今年5月中旬、国立高等専門学校機構(東京)に告発があり、同校の特別教務委員会が男性教授の担当した「哲学」と「社会学」について調査した。

 本当に起きたんだ、関係のない「カレーの作り方」で単位認定……。

ネオガイアジャパンはマグローブと実質が同じ法人

Posted on 7月 25th, 2009 in 倉庫 by apj

 裁判掲示板にも書いたのだけど、一応こちらにも書いておく。
 神戸の裁判では我々の勝訴になり、東京の裁判が現在進行中のマグローブは、ネオガイアジャパンと名前を変えたらしい。
 前回、裁判の打ち合わせの時に調べたら、マグローブとネオガイアジャパンの法人登録の番号が一致していた。取締役は上森氏だけで、吉岡氏は外れていた。
 訴えている私の方から見れば、上森氏が裁判逃れをしているように見える。しかし、吉岡氏が行った名誉毀損は、マグローブの営業をする目的で行っていて、今更ネオガイアジャパンに会社を変えたところで、相変わらず磁気活水器を扱っているのだから、まあ実質同じと考えるしかないだろう。吉岡氏の行った誹謗中傷を利用して上森氏が商売をしていた事実は今更消すことはできない。

 新たな製品と旧製品の対応は次の通り。

Maglobe 1 → NEOGAIA 1
MG20 → Neo20
Maglobe 2 → NEOGAIA 2
MG25 → Neo25
Maglobe B1W → NEOGAIA B1W
MG20W → Neo20W
Maglobe B2W → NEOGAIA B2W
MG25W → Neo25W
Maglobe 40 → NEOGAIA 40
MG40 40 → Neo40
Maglobe 50 → NEOGAIA 50
MG50 → Neo50
Maglobe 65 → NEOGAIA 65
MG65 → Neo65
Maglobe B2WS → NEOGAIA B2WS
MG25W(S) → Neo25W(S)
Maglobe 3 → NEOGAIA 3
MG7000 → Neo7000

 水道器具の登録番号が、NEO何とかと、Mag何とかで同じなので、名前を変えただけの同一のものだと考えられる。

 なお、上森氏(あるいは上森氏の会社)は、批判的な意見をのべた人物の所属組織にクレームを出すということを常套手段にしている。もし、ネオガイアジャパンからクレームをつけられたという経験をした人がいたら、このblogでも、掲示板でもいいからどんどん書き込んでほしい。ネオガイアジャパンからのクレームは、組織に対して面倒ごとを起こすことで、批判を封じる目的で行われる。そうである以上、ネオガイアジャパンの言いなりになるのは相手の思うつぼである。大学、企業を問わず、クレーム受付窓口になった人は、「ネオガイアジャパン」という名前を心にとめておいてほしい。
 私は、まだ、社名がマグローブであった頃に、勤務先大学に対してクレームを出された。削除義務不存在の訴えを起こしたら、上森氏側はろくに立証もしなかった。つまり、まともに争う気は無いし、本気で争えば勝てる相手だということがはっきりしている。ネオガイアジャパンを相手に、面倒ごとを恐れる必要は何も無い。もちろん、不必要に罵れば責任を問われることになるが、批判を、実験で立証できる範囲や、相手が主張している内容の指摘に止めておけば、確実に勝てる相手である。

【追記】
 私がこれを書いたということは、現に、ネオガイアジャパンによって、所属組織にクレームをつけられた人から、直接の連絡をもらっていることを意味する。その人の対応の自由度を確保するため、私の方からは敢えて個人を特定しないことにする。

服装と素材を記録に残せ

Posted on 7月 18th, 2009 in 倉庫 by apj

 大雪山・トムラウシのツアーの遭難事故について。
 亡くなられた方と生還された方の、服装とその素材がどうであったかに興味がある。

 疲労凍死の調査で、亡くなった人は木綿の下着であったのに対し生きて戻った方は羊毛の下着で、濡れた場合の保温性の違いが生死を分けた、という話を読んだ記憶がある。今は新素材のシャツなどが出ているので、昔よりはずっと条件は良くなっているだろう。それでも、天候にくらべて軽装だったという報道も出ている。

 生死を分けた要素が何であったのか、調べて記録に残し、今後の事故防止に活かすことが、亡くなられた方への供養だと思う。
 世の中、家政学部とか被服学科とかもたくさんあるわけで、そっちの人達のテーマかなぁ。

sitファイルが送れない(謎)

Posted on 7月 17th, 2009 in 倉庫 by apj

 使っているメーラーがEudora、メールサーバーはpostfixという構成で、
・山形大から山形大のcmサーバに接続→お茶大のatomサーバのアドレス
・山形大からお茶大のatomサーバに接続→お茶大のatomサーバのアドレス(同一サーバ内)
へのメール送信で、.sitファイルを添付するとメール自体が送信されない。添付ファイル無しのメールは送信できている。
 .pdfとか、.pxp(Igor Proのファイル)とかを添付すると無事に送れている。圧縮ファイルも、.zipや.tgzファイルは問題無し。
 これまでは、Mac同士のファイル送信で、StuffItのsitファイルは問題無く送れていたのに、何故だろう。ひょっとして、ウチの大学のメールゲートウェイが悪さしてる?
 ちょっと、ファイルローダーを書き換えたので、一緒に研究してるお茶大の先生のところに送ろうとして、えらくはまってしまった。

 自宅に戻るとプロバイダに直接接続して、大学のチェッカー無しで送れるので、試してみなくては。

バナジウム水摘発

Posted on 7月 16th, 2009 in 倉庫 by apj

 asahi.comの記事より。

「糖尿病に効く」と水販売容疑、島忠など書類送検へ
2009年7月16日11時16分

医薬品の効能があるように表示して、バナジウム入りのミネラル水の販売や製造をしたとして、神奈川県警生活経済課などは16日、薬事法違反容疑で、家具販売大手「島忠(しまちゅう)」(さいたま市)と製紙・飲料水製造販売会社「イデシギョー」(静岡県富士市)、イ社の関連会社「マウントフジビバレッジ」(同)の法人3社と、島忠の仕入れ担当者(35)、イ社社長(66)と専務(66)の3人を書類送検する方針を固めた。捜査幹部への取材で分かった。

 捜査幹部によると、マ社は医薬品製造許可を取らずに、06年~08年、「糖尿病に効く」などと記載した段ボール(2リットルペットボトル8本詰め)を約38万箱製造。イ社と同社の2人は、07年~08年、医薬品販売許可を持たずに、マ社の製造した水約11万6千箱を島忠に販売した疑いがある。島忠の担当者は、08年5~7月、医薬品として未承認のこれらの水を、横浜市の同社ホームセンターなどで販売した疑いがある。3人はおおむね容疑を認めているという。

 やっと摘発されたか、という感じ。バナジウム水に弱い抗酸化作用はあるとしても、含まれているバナジウムの量が少ないため、飲んだ場合の影響はほとんど無いはずである。また、バナジウムに糖尿病の治療効果があると報告されているが、飲料水に含まれている量はずっと少ないため、効果が期待できる量ではない。まあ、それ以前の問題として、そもそも、薬剤として認可されていないもので効果効能を謳ったらアウトだわな。

判例時報

Posted on 7月 14th, 2009 in 倉庫 by apj

 神戸の判決が判例時報に掲載されたものを公開。pdfファイル。
 判例時報の記事の大部分は私の得た判決をまとめたもので、それに簡単な解説が付いている。それを、判決を貰った当事者が判決に至った訴訟資料とともに公開することについて、どこまでが正当な引用かという著作権上の問題はあるので、文句を言われたら非公開にする。とはいえ、中西先生の時も黙認のままなので、一応黙認を期待して公開。実際、記事の大部分は、判決書の内容なので、既に私が先に公開したものと重複しているわけで……。

 それはそうと、今回絵里タンが名前を間違えられて散々だった件。
 まず判決の中で「里」の字が「理」になっていたので裁判所に連絡。判例時報では直っているのだが、今度は「弘中」が「引中」に。
 仕方がないので、公開している判例時報には、私が、赤で訂正を入れてある。これで「同一性保持権」とか言い出されたらたまらない訳だが(笑)。というか校正をちゃんとしろ>判例時報社。

 お祓いに行ってお札でも貰ってきては?>絵里タン。

【追記】
 ところで、判例時報の記事で、被告の名前は変更なし、参加人の名前も変更無し、原告と原告関連の名前だけ「甲」何ちゃら、に変更されている。
 当事者の名前を置き換える時のルールって、何かあるんだろうか。