口頭意見陳述に行ってきた。メモをちゃんととろうとしたのだが,話をする方に集中してしまってあまりできなかった。また,意見陳述の前後は個人的に妙に多忙だった(新しい仕事先が急に決まってばたばたしていた)のですぐにはウェブコンテンツを作る事ができなかった。後から思い出しながら書いているので,細部に違いがあるかもしれないことをあらかじめご了承ください。
会場には,審査委員の新村氏の他に事務官が3人ほどいて,会場の準備や受付や記録などを行っていた。意見書の書類その他を入れたファイルはお茶大においてきてしまったので,ノートパソコンを使って,記載内容を見ながら説明した。
最初に,「自由に意見を陳述してください」と言われたが,言いたいことは意見書の内容でほぼ尽きていたので,何から言ったらいいのか迷った。それで,プロの手にかかれば書類審査だけであっさり済むと思っていたのに,どういう理由で意見陳述が必要となって長引いているのかのか知りたいと質問した。お茶の水大が不開示の理由をたびたび変更したからだ,というのが理由の1つだった。つまり,決定通知書に書かれた理由と情報公開審査会に提出した理由が違っているということだ。さらに,多量の案件を抱えて審査委員がきわめて多忙なため,迅速にやるといっても限界があるという説明もあった。私の気づかないところで法的に何か問題でもあるのかと思っていたのだが,そうではないということがわかった。情報公開審査会は内閣府にしかないから案件が集中して非常に大変だと理解していたので,審査が遅いというクレームをつけるつもりは全くないと言った。
法的にややこしい問題にひっかかったのでないなのら,私の説明は,「墨塗りにした部分を開示せよ」という結論を審査委員の方々に出してもらえるように説得するということを目指すべきだと思った。そのために,今回の問題の背景を説明することにした。経過については,委員を始め担当の事務官の方々も当方のウェブをチェックしておられるようだった。当サイトを作った動機や広く一般の方からの問い合わせなどにも対応しているという活動状況を簡単に説明した。その中で,企業の実名を上げての批判をしていて,これまでにクレームが3件あったうちの1件が当該意義申立に関連すること,お茶の水大が一方の当事者の企業のいうことを鵜呑みにして,責任者の冨永教授にたいして説明を要求せずにウェブサイトの公開停止を決めたこと,クレームをつけてきた企業は裁判をすれば勝てる自信があるとまで書き送ってきたくせに,生じた損害が当方のページによるものであるという立証を拒み続けたこと,途中から内容証明でやりとりをしたのでその分についてはウェブに経過を載せていないことを伝えた。さらに,問題にしたいのは大学の不透明な問題解決法であり,私はお茶の水大で共同研究の実験もしているが職員ではないので情報公開法を使う以外に議事録や企業が大学に送ったクレーム文書等を正式に入手できないこと,開示された文書であればウェブに掲載してもさしつかえないだろうと主張した。公開が必要な理由は,今後も同様のクレームがあり得るし研究内容そのものが特定企業の利益に差し障ることも起こりうるが,そのときに送ったクレームが公開されて人の目に触れるとすると,無茶やウソは書けなくなるだろうと説明した。だから,企業名を開示するように判断してほしい,いうことだ。
質問は,主に新村氏がしたが,その隣にいた方(名前を失念した,失礼!)もした。出た質問と私の説明は以下のようなものだった。
だいたいこんな感じで,全部で1時間ほどで終わった。