卒論・修論・D論
最近の卒論・修論・D論の公開。冨永研のコンピュータ環境はMacだが、古いものは手書きだったりNECのPC-9801シリーズで書かれていたりして、pdfにするのがほとんど無理なので、とりあえずpdf化できる最近のものから公開。Macのワープロファイルで作ったものでも、ワープロの種類が変わったりバージョンが変わったりして読み出せないものも出てきている。これは困る、ということで、1999年度から修士論文をTeXで作ることにしたので、*.tex->*.dvi->*.ps->pdfという変換ができるようになった。それでも図で使われているフォントによっては.ps->pdf変換で失敗するので、dviから直接pdfWriterなどでpdfに変換しているから、解像度などは論文によって違いがある。
また、修士論文は必須だが、卒論についてはオプションで、卒研発表会で発表すればいいことになっているので、卒論の無い学生もいる。
まあ、最近のものの公開だけでも、ここに進学したいという人の参考にはなると思うので、できるところから作っていく。なお、コメントは、私の方で、勝手につけさせていただいた。
1999年度
修士論文
- 「ラマン分光法によるアモルファス氷の研究」高崎裕美子(1.3MB)
無機材研(当時)の三島修博士、鈴木芳治博士との共同研究。高圧下で氷を作る設備は全面的に無機材研の設備のお世話になり、また、試料の運搬や測定では鈴木博士のお世話になった。成果は論文として、Chem. Phys. Lett.に発表された(冨永教授の発表論文リスト参照)。
- 「ラマン分光法によるトレハロースの水和特性の研究」宮原ちひろ(3.1MB)
ラマン散乱を用いて、トレハロースの水和特性を測定。水溶液を作って、振動モードの強度について、他のピラノース環ファミリー(グルコース、マルトース、ネオトレハロース)のスペクトルと比較した。分子内振動の領域での結果から、トレハロースのまわりで安定な水和構造が存在する可能性を議論した。
2000年度
修士論文
- 「ラマン散乱法による水と重水の混合系の研究」宮城徳子(2.1MB)
水の高振動数領域のラマンスペクトルのアサインに関する提案。従来のフェルミ共鳴を使った解釈に対し、水の4面体構造を基本単位とした振動ユニットを考えても、スペクトルを説明できるという話。GF行列法による計算。
2001年度
修士論文
- 「トレハロースのラマン散乱」吉田智子(1.5MB)
宮原の仕事の継続。水溶液中でのトレハロースのスペクトルを解析するために、トレハロース分子そのものの振動モードをアサインする必要があり、また、他の糖と比較するために、結晶を作って測定。ところが、結晶になりやすいものとそうでないものがあって、なかなか試料ができず、待ち時間が長くなった。追い込みがきかない研究。結晶は仕込んでから成長まで1ヶ月以上かかるので・・・・。
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