「水からの伝言 官能版」登場! 2005年4月1日 水に「ありがとう」と書いたラベルを貼ると結晶がきれいになるという話を紹介して一躍有名になった「水からの伝言」であるが、このほど、官能版が出版され、論議を呼んでいる。 東京都港区にある、水文化研究所の実験室。ラベルを貼った50 mlのバイアル瓶が大量に並んでいる。中身は全て水道水。これまで、ラベルの定番は「ありがとう」「ばかやろう」「悪魔」「天使」などであった。ところが、この研究所ではそれに加えて、「いけない張本人」「形状記憶合金」「毛のはえた拳銃」「尊厳」「肉の地蔵様」「発熱体」「もう一人のあなたさま」といったラベルの瓶が追加されている。その数約2000本。 実はこの表現、「官能小説用語表現辞典」に掲載されているものである。ちなみに上記の表現例はすべて男性器の描写である。水で表現の善し悪しを判定できるのであれば、官能小説の表現の評価にも使えるはずだと考えた研究員(35)によってこの実験が始まった。結晶写真の撮影ができたものから、順次、研究所のウェブサイトで公開しており、現在約500枚の写真が掲載されている。今回出版されたのは、この500枚のうちから300枚を厳選し、対応する表現と原典のあらすじをまとめたものである。フレーズだけを抜き出すのではなく、本文をそのまま見せて水に判定させた場合、そのシーンが書かれたページとそうでないページとでは水の結晶に違いが出ることもわかった。「ゆくゆくは、本の表紙を水に見せただけで読む価値のある小説かどうか判定する方法に応用したい」と研究員氏。 なお、学校で使われている性教育のテキストの表現を見せた水の結晶は、ことごとく六角対称とはかけはなれた汚さで、「テキストの表現は性に関してもやっぱり面白くない」ことが改めて裏付けられた。 ウェブサイトの写真が充実するにつれて、別の問題も生じている。 「午前中の道徳の授業で、きれいな水の結晶を示し『ありがとう』をきちんと言いなさいと教えていたら、午後の総合的な学習の時間に、児童がネット検索をして水文化研のサイトで同じ結晶を見つけてきた。添えられていたのが『アノ瞬間の声の表現』だったのでショックを受けた。道徳教育が性教育に変わってしまった。なんと言ってこの先指導したらいいのか」と、公立小学校勤務の女性教諭(28)は困惑している。これに対し、水文化研所長(56)は、「『生きる力』を教えると標榜しているのだから別に問題無いのではないか」とコメントした。 各界識者のコメント ●性教育のテキストのいきすぎた表現が問題になっているが、水が同じ結論を出すとは前代未聞。(東京○教育委員会) |
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