これは、昨年12月にプロホームアドバンスから、要望事項としてもらったメールに対する返事である。お茶大の行き違いのせいで、延々返事もできなかったのだが、やっとここまでたどりついたので、返事をしておく。引用符がついているのがプロホームアドバンスから書いてきた部分である。担当者個人名は伏せ字にするという約束は守った。それ以外は、プロホームアドバンスの主張について、特に削除などは行っていない。交渉再開のところでリストアップした、8番目の項目がこれである。
>Delivered-To: apj@atom.phys.ocha.ac.jp
>From: "****" <****@suika-jp.com>
>To: "apj" <apj@atom.phys.ocha.ac.jp>
>Subject: プロホームより要望事項
>Date: Sat, 15 Dec 2001 17:06:07 +0900
>Organization: SUIKA CORPORATION
>X-Priority: 3
>
>天羽優子様
>
> 当社からの要望・提案をまとめましたのでお送り致します。
>本内容につきましては、冨永教授にもメールでお送り致します。
>現時点で当社の要望もある程度受け入れられているので、以前ほど強く要求している
>といった内容ではありませんが、第三者として(当社から見ればそちらの組織という
>事になりますが)ホームページ運営委員会での検討を希望しております。
>
>2001年12月15日
>株式会社プロホームアドバンス
>担当者:□□□□
>
>
>
><古いコメントの削除要請>
> 今回改めて貴ホームページを確認した所「水商売ウォッチングコメント一覧」の
>ページから古いコメントとして、当社への以前のコメントを載せられていることを知
>りました。どのような意図でされているのか理解できません。当社としては削除を要
>請いたします。
(別メールで既に議論をしていますが)
削除するつもりはありません。別の企業による類似の安易な宣伝をどう読むかという
参考のために残します。
><当社へのコメント訂正の要請・要望>
>1.凝集作用(削除または訂正することをお願いします)
>「微鉱のしずく」の製品紹介のページには「写真は湖水のアオコ」と明記していま
>す。
これについては解決ということでいいですね。同じ写真の一方にはアオコと
書いてあってもう一方には書いてなくて、私は書いてない方の写真を見ている
ことがわかったわけですから。
>2.制菌効果(削除することをお願いします)
> これは浄水器の特徴として挙げてはいませんので、ここに掲載されることは不適切
>であると考えます。
>(ちなみにグラフの単位はCFU/mLです。)
それならなぜ、わざわざ一般向けの宣伝の中に掲載しているのでしょうか。
御社の行動は矛盾しているように見えます。
また、浄水器のみについてコメントを書くという約束をしたわけでもないので、
私が御社のウェブページのどこを読んでどうコメントするかは、私の自由です。
ウェブページの作者は、読み手の読み方まで規制することはできません。
御社が、私に対して、「こういう読み方をしろ」などと規定するのは無理という
ものです。
>3.酸化還元電位(削除または訂正することをお願いします)
} >「溶けている成分が定量的にわかりそうな水の指標」と書かれていますが、当社では
>その様な意図で使用してはいません。当社では食品加工のある分野において、酸化還
>元電位を水の性質を表わす一つの指標として使えるのではないかと考えています。
>また、参考文献「おいしい水安全な水」の中では、法政大学の大河内正一氏らの説と
>して、飲料や食品加工の水として最適なのは「pHは酸性から弱アルカリ性でORPは還
>元系の水」と書かれています。この辺主張に統一性が無い様に感じられますが。
削除はしません。酸化還元電位は、水に溶けているイオンの種類で変わる
ものですから、これを指標にするのはもともとかなり乱暴な話でしょう。
大河内らの説は、通常の飲料水の基準内の話だと理解しています。
酸化還元電位よりは、実際に溶けているイオンの種類と量で評価するのが、
指標として適切だと考えます。特に御社の製品のように、電解質を加える製品の
場合は特にその方が信憑性を増すように思いますし。
><水商売ウォッチングへの要望・提案>
>1.コメントページについて
> 個々の浄水器メーカーのコメントページを作るというやり方は、その会社の浄水器
>についてコメントしていると取れます。その上で製品の説明ではないという主張はお
>かしいと考えます。
これはあなたの読解力が足りないせいです。これまでに約200人ほどの読者から
メールをもらっていますが、製品の説明だと誤読したのはあなただけです。
多数決が全てとは思いませんが、私の書き方はそれなりに一般の人に通用するもの
であると考えています。
他人の読解力の隅々まで責任はもてません。
>2.情報収集のあり方について
> インターネット上の浄水器の説明を見ただけで、科学的な批判というのは無理では
>ないですか。ちょっと問い合わせればわかるようなことまで批判として一緒に書かれ
>ては、専門家の書いた文章であることを前提として読んでいる読者を混乱させ誤解を
>与えるだけだと思います。専門家としてコメントを書かれる際は、十分資料の収集と
>検討をした上でされるべきだと考えます。
これは大きなお世話です。
公開されている情報以上の情報はできる限り使わないようにすることで、
当ページの読者は、私が読んだのと同じ情報に基づいて考えることができる、
というのが当ページの特徴の1つです。同じ材料であっても人によって読み方に
違いは出るでしょう。それでも、同じ材料から出発できるというのは、楽しい
ことだと考えています。
>3.企業へのリンク
> これはまず大学の公式サーバーを使用している点を考えても、リンクを貼る時にリ
>ンク先へ連絡する必要があると考えます。また貴ホームページの姿勢が正しい科学知
>識の啓蒙にあるのでしたら、リンクまで貼っておいて知らせないというのは理解でき
>ません。むしろ積極的に見てくださいと言うメールを送っても良いぐらいだと思うの
>ですが。
公開しておいてリンクを禁止するのは、そもそも無理でしょう。
ネットの慣例として、無断リンクを処罰する根拠はありません。リンクするときに
知らせてほしいという人も、どうでもいいという人も両方いるのが現状です。
当サイトでは、当サイトに対するリンクを勝手に作ってかまわないことにする
かわりに、当サイトがリンクするときも特に連絡はしないということにしています。
これで矛盾はしていません。これまでに、連絡をくれた人もそうでない人もいますが
そのことをとやかく言ったことはありません。
リンクをするときに連絡するかどうかというのは、いわゆるネチケットの問題
です。ネチケットは強制できるものではありません。あなたがリンクについて
おっしゃる考えでいることはあなたの自由ですが、それとは異なるやり方もある
ことを認めるべきですね。
また、大学の公式サーバーを使っているわけでもありません。
が、公式云々の議論は既に無意味ですね。お茶大は公開停止措置をとった
わけですし。阪大側は、ODINS及び理学部のガイドラインに従うこと、という
以上の規制はありません。
>4.クレームへの対処法について(当社への対応の場合)
> 話し合いの区切りがつかない時点で、そちらの主張をHPで掲載するというやり方は
>不適切であると思います。こちらのHPで反論してはどうか、という考えをお持ちのよ
>うですが、不必要な誤解や憶測を生むばかりで正しい議論が出来ると思えません。当
>社としてもその様な不確かな情報を流すつもりはありません。また、相手がいつ情報
>を更新したかということがわからない上、冒頭の古いコメントの削除要請のようにそ
>のコメントの場所がわからなければ反論のしようがありません。メール等直接的な手
>段で対応されることをお願い致します。
これは、一時的に置いていたものを去年の12月のあたりで出さないように
しました。その後メールによる連絡が遅れたのは、あなたが勝手に大学にクレーム
を送ったため、大学が介入してきたからで、私の責任ではありません。
ただ、年末の途中のやりとりは出していないわけだし、再開後のやりとりは
最初から経過を公開しますと宣言しているので、かまわないですよね。
>また、現在のHPに「クレームは、当方の姿勢を読んでからお願いします」とあります
>が、リンクしてあるページは事例(しかも特殊な)ではないですか。「姿勢」と書か
>れていたので、私はHPを作成する上での主義・主張が書かれているものと思っていた
>ので、クリックし間違えたのかと思い一度戻って確認しなおしました。このやりとり
>は以前当社へのメールで「クレームというよりむしろ脅しのメールを受け取りまし
>た」と書かれていた会社のものではないのですか。これをHPの冒頭で「クレーム対応
>の姿勢」として取上げられ、別の所では当社からのクレームが掲載されているという
>状況は、当社からのクレームも脅し同様のものであることを読者に示唆しておりま
>す。また、天羽様がその様な姿勢で対応されているということならば、当社としての
>対応策も再度検討し直さなくてはなりません。そしてこのような姿勢を示すことは他
>社からのクレームをも牽制するものと思われます。<<重要>>
あれは脅しでもなんでもないです。電話でやりとりしたものをまとめただけです。
ある意味、典型的な内容を含んでいたので、今後同じ内容で別会社とやりとりする
のは時間の無駄なので、あれ以外の内容にしてくれというつもりで書きました。
http://wwwacty.phys.sci.osaka-u.ac.jp/~atom11/wwatch/claim/comment3.html
脅してきたのは別の会社ですよ。(ミラーができるきっかけになったのがこれ)
http://wwwacty.phys.sci.osaka-u.ac.jp/~atom11/wwatch/claim/claim1.html
それはそうとして、御社はいずれにしても上記2社ではなく「他社」にあたるわけ
ですが、私の書いた内容によって、クレームが牽制されましたか?大学まで巻き込んだ
わけですから、私にはとてもそうは見えません。従って、御社が私の書いた文章について
「クレームを牽制するもの」と主張することは、明白な言いがかりであると判断します。
御社以外の他社が・・・という主張であれば、それも大きなお世話です。
御社がとやかく言うようなことではありません。
>5.その他、倫理等について
> 一般の人々が大学の公式サーバーから発信される研究者の書いた情報に対しどのよ
>うな印象を持つか、天羽様は大学の中にいて自分自身が研究者であるためか、少し軽
>く見られているのではないでしょうか。こちらからすれば、当社から送ったクレーム
>が公開された場合、はたしてどれだけの人がその内容を読み、あるいは自分で理解し
>ようとするだろうかという危惧があります。そしてこのことは多くの読者に当てはま
>ることと考えています。大学公式のHPとして、また専門家としてもっと慎重な言動を
>していただきたいという理由はここにあります。
>また、至る所に「当サーバ上のページに関する問い合わせや苦情のメールは公開する
>ことがあります」とありますが、これは企業からクレームを送らせないための十分な
>脅し文句になっています。もしクレームを受け付けるつもりがあるのでしたら、もっ
>と穏当な言葉を使い露出を少なくするべきだと思います。
なぜ、公開されることが脅し文句なんでしょうか?
ネット上のやりとりというのは、原則として公開でやるものだというのが私の意見です。
公開の土俵に上がるつもりがないなら、最初からネットに出てこなければいいのです。
公開されると企業の恥にるような内容のクレームをつけたり、脅していることがばれる
とまずいから公開してほしくないというのならわかりますけど、それでは語るに
落ちてますよ。
公開されることを脅し文句ととるのは、何かやましいことがあるからではないですか。
一方、問いあわせのメールですが、既に200人ほどからメールを受け取っています。
企業、お役所、一般家庭の主婦から中学生に至るまで、いろんな方からメールが来てます。
そのうちの何人かについては、名前を記載して、いただいた情報を掲載しています。
ということで、私が書いた上記の文句が、脅しとして有効に機能しているとは、とても
いえない状態だと考えています。
大体、御社がこれだけしっかり大学まで巻き込むクレームをつけてきておいて
同時に、クレームを公開することが、「企業からクレームを送らせないための十分な
脅し文句になっています」などという主張をしたって、誰も本気にしませんよ。
脅し文句になってないからこれだけしっかりクレームをつけてるわけでしょ。
矛盾したことを主張するのも大概にしてほしいものです。
それとも、上記の文句がなかったら、本気で脅すつもりだったんですか?
それが牽制されて普通レベルのクレームになったということでしょうか?
それなら私は納得しますけど、御社にとってはこの解釈でいいんですか。
>6.非公式、黙認の表記について
> 先日、教授とお話した限りでは、公式として認めておられたと思います。現在では
>そちらのおおよその状況は想像できますので(こちらの憶測でしかありませんが)こ
>のような遊びごころまで議論するつもりはありません。ただし、クレームを送る側と
>しては、一体どこにクレームを送っているのか焦点が定まらないため、はぐらかされ
>ているような気になります。また、様々な行き違いや誤解の元になりますので、何ら
>かの配慮が必要と思います。
(これも、移転した後となってはあんまり意味がないのですが)
とりあえず著作権者である私に送ればいいです。
学内でやっている以上、クレームもエールも、受け取ったメールは全部冨永教授に
コピーを送って共有してきました。
で、今はお茶大から公開禁止の通達をもらっているにもかかわらず、阪大で公開
しているわけですから、名実ともに正真正銘の非公式ページということを了承して
ください。お茶大側はリダイレクトも全部切ったわけですから、痕跡すら残らない
状態になっています。
お茶大に戻ることがあったら、そのときにでも、どういう扱いにするか考えます。