水商売ウォッチング番外編

プロホームアドバンスとのやりとり資料-1

 以前に、冨永教授宛にプロホームアドバンスの担当者から届いたメールを全文公開する。赤字部分は私が編集した。プロホーム側担当者は、「製品キャンセルを問題にしたことはない」と後になって主張しているが、それが全くの嘘であることは明らかだろう。本当は、大学に送られた書類のコピーを出せると確かなのだが、一応行政文書であり、公開するには手続があって少し時間がかかるので、まずは、こちらを公開する。

Return-Path: <nishio@suika-jp.com>
Received: from mx51.tiki.ne.jp (mx51.tiki.ne.jp [202.214.149.77]) by
sofia.phys.ocha.ac.jp (8.8.7/8.8.7) with ESMTP id JAA20561 for
<tominaga@phys.ocha.ac.jp>; Thu, 6 Dec 2001 09:26:37 +0900
Received: from **** (pl252.nas911.tottori.nttpc.ne.jp [61.197.27.252])
by mx51.tiki.ne.jp (8.9.3/3.7W) with SMTP id JAA18670 for
<tominaga@phys.ocha.ac.jp>; Thu, 6 Dec 2001 09:26:35 +0900 (JST)
Message-ID: <001901c17ded$9556cf20$0902a8c0@****>
From: ****
To: <tominaga@phys.ocha.ac.jp>
Subject: ホームページへのクレーム
Date: Thu, 6 Dec 2001 09:32:39 +0900
Organization: SUIKA CORPORATION
MIME-Version: 1.0
Content-Type: multipart/alternative;
boundary="----=_NextPart_000_0013_01C17E38.F26BBD60"
X-Priority: 3
X-MSMail-Priority: Normal
X-Mailer: Microsoft Outlook Express 5.00.2615.200
X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLE V5.00.2615.200
Status:
This is a multi-part message in MIME format.
------=_NextPart_000_0013_01C17E38.F26BBD60
Content-Type: text/plain;
charset="iso-2022-jp"
Content-Transfer-Encoding: 7bit
冨永靖徳 教授 殿株式会社プロホームアドバンス
担当者:□□□□
鳥取県鳥取市湖山町東5丁目206
TEL 0857-31-3114/FAX 0857-31-3110
前略
 お茶の水女子大学ホームページ運営委員会(企画広報室企画広報係)へホームペー
ジの内容に対するクレームの文章を送りました所、ウェブページの責任者である冨永
教授と話し合いするようとの回答を受けましたので、メールを送らせて頂きました。
クレーム内容の詳細につきましてはホームページ運営委員会にお送りしてありますの
で、そちらにお問い合わせ下さい。必要であるならば再度郵送致しますので、当社ま
でご連絡下さい。
 冨永教授がホームページの内容をご存知かどうかわかりませんが、冨永研究室のH
P(ホームページ)に掲載されている当社の浄水器への悪質な中傷によって、当社の
代理店が商品をキャンセルされるという被害を受けております
。当社としましては、
とりあえずキャンセルされたお客様に説明できるように、該当するページに謝罪文を
掲載して頂きたいと考えております
。内容をご検討の上、迅速な対応をお願い致しま
す。
当社浄水器へのコメントが載せられているHPアドレス
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/cleanwater2/comment_cw2_02.htmlこれまでの経緯
 代理店から報告を受けた後、HP製作者の天羽氏へメールを送ったところ、あまり
にもひどい内容であった最初のコメントはすぐに削除されたのですが、現在新たなコ
メントに書きかえられています。これに対して当社から提案した最低限の改善要求は
全く無視されています。
天羽氏とは何度かメールをやり取りしていましたが、別のHPで以前削除したはずの
コメントがそのまま現在も掲載されているのを見つけました。そのアドレスには
'akutoku' とあることから、当社を悪徳業者と決め付けた上で中傷を行っている悪質
な営業妨害であると判断しましたので
、天羽氏と連絡をとるのをやめ、ホームページ
運営委員会へ手紙を送った次第です。
当社浄水器へのコメントが載せられている別サーバーのHPアドレス
http://www.makani.to/akutoku/mirror/mizu/atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/clean
water2/comment_cw_03.html上記のHPを見て頂ければわかりますように、最後には毒物であると決め付けていま
す。また科学的と言いながらも、化学や微生物学の正しい知識があるように思われま
せん。詳細はホームページ運営委員会へお送りした資料にあります。
あまりにひどい内容でしたが、大学の公式なHP上で公開されている研究者のコメン
トでしたので、話し合いの余地があると考え下記のような要望を行いました。
 1.現在掲載されているコメントを削除するか改めること。
 2.基となる資料は正しいもの(メーカーの作成したもの)を出来る限り集める努
力をし、十分理解した上で行うこと。
 3.コメントを載せる場合は、一般読者にわかるよう浄水器の特徴や性能を概説し
た上で行うこと。
2.3.に対して天羽氏は下記のように回答されました。
 『科学的以前の疑似科学を堂々とうたっているページが非常に多いことを考えると
十分ではないかと思っています。具体的には、水に情報を記憶する効果があるとか、
そういったものです。』
 『私がしていることは「宣伝の内容の科学的批判」であって、「浄水器そのものに
対する批判」ではないのです。このことはウェブページにも明記しています。』
 『「浄水器の性能評価」であれば無理でしょう。ただし、私がやっているのは「浄
水器の宣伝文句に対するコメント」なので、書いてあるものから判断するのでかまわ
ないと思います。普通に宣伝されている情報を眺めたときに、液体の物性の立場から
どう見えるか、ということを示すものに過ぎません。』
 最初のコメントは十分の意味がよくわかりませんでしたが、「擬似科学を標榜する
メーカーのいいかげんな資料は読むまでも無いし、適当にコメントしておけば良い」
ということでしょうか。※水に情報を記憶する云々の話は当社の製品のことではあり
ません。
 次の二つのコメントは、言っている内容もおかしいですが、自己正当化でしかあり
ません。「浄水器の宣伝内容は批判するが浄水器については批判していない。」とは
詭弁のように思われます。また、ホームページの内容や構成を見る限り、浄水器への
コメントと取るしかありません。ヤフーで「水華」を検索すると「水華へのコメン
ト」として該当ページが表示されます。どう考えても、一般の閲覧者には浄水器に対
する批判が載せられているとしか読みようが無いと思うのですが。
以上、長々と書きましたが、当社からホームページ運営委員会宛てにお送りした資料
をお読みになった上で、WEB管理者である冨永教授のご意見と対応をお聞きしたい
と思いますので、よろしくお願い致します。
草々

これに対する冨永教授からの返事はこんな具合だった。

To: ****
From: tominaga@phys.ocha.ac.jp (TOMINAGA, Yasunori)
Subject: Re: ホームページへのクレーム
Cc: ymori@cc.ocha.ac.jp, apj@atom.phys.ocha.ac.jp
Bcc:
Reply-To:
X-Attachments:
In-Reply-To: "nishio@suika-jp.com"'s message of "09:32 2001.12.6 +0900."
<001901c17ded$9556cf20$0902a8c0@nishio>
□□□□ 様
冨永@お茶の水大です。
お電話の件、以下の通り対処いたしました。
1)すべてのコメントの始めに以下の注意書きを入れました。
【注意】このページの内容は商品の説明ではありません。商品説明中に出てくる水の
科学の話について、水・液体の研究者の立場から議論しているものです。製品説明は、
議論の
最後にある、販売会社のページを見てください。
2)「微鉱のしずく」へのコメントを
  「プロホームアドバンス」へのコメント へ変更しました。
3)yahooの「水華」へのコメント からの直接のリンクファイルを空にしました。
以上、お電話での内容で対応可能な事柄について、処置いたしました。
当方のホームページでご確認下さい。
*******************************************
冨永靖徳
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科 
  複合領域科学専攻  物質科学講座
e-mail: tominaga@phys.ocha.ac.jp
Tel: 03-5978-5318
Fax : 03-5978-5331
*******************************************

(以下、元のメールの全部引用のため省略)


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