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第7回
講義内容
- ミクロな世界の話の続き:電子軌道と殻構造
- 日常の化学:マイナスイオン特集(マイナスイオンは未科学である/出来る条件/マイナスイオンの測定/化学物質にしては微量過ぎる/候補となる物質/他のものも同時に発生/話が広まった理由/体に良いのか/トルマリンの本当の話/インチキ宣伝の実態/疑似科学広告の3条件/マイナスイオン関連チェックリスト/高校生物でわかる血液サラサラの大嘘)
第7回の内容に関する質問とコメント
- 今フラーレンやカーボンナノチューブが素材に使われているが普通の物とどう地学のですか。弾性力が上がったり強度が上がったりするだけ?
→力学的な強度を変えるのではなく、蛍光表示管や燃料電池への応用が行われている。つまり、ナノメーターサイズの微小な針としてつかったり、表面積が大きいことを利用したりしている。調べればもっと出てくるはずなのでネットで探すように。
- 釣り竿やテニスラケットにチタンが入っている物があるが、チタンを入れるとしなりが良くなるのですか。チタンの特性を教えてください。
→軽くて堅くて錆びないのがチタンの利点。アレルギーも起こしにくい。しなる材料ではない。ちなみに私が仕事で使ってる印鑑はチタン製。長期間使っても錆びないし落としても割れないから。
- ナメクジに塩をかけると縮んで死んでしまいますよね。私は実践したことはないのですが、縮む途中で水をかけてやると元に戻ったりするのでしょうか?
→私もやったことがないので、実践して結果を教えて欲しい。生物一般の性質として、塩をかけた直後なら水で元に戻るかも知れないが、一定時間後はだめだろうというのが予想だが、意外に強い生物もいるので、実験してみないと何ともいえない。
- 赤血球の話で「血液サラサラ」の対応するものとして「血液ドロドロ」という言葉がありますよね?脂肪分を多く含んだ食品ばかり食べているとドロドロになると言われますが、それは授業の方でもあったように水分が飛んで固まりかけてドロドロになるのでは?
→脂肪分が多くてドロドロなのと、水分が少なくてドロドロなのは原因が違うから、一緒にすることはできない。
- ヨーロッパ圏のとある国(国名忘れました。すみません)に”奇跡の水”があるという話を聞きました。なんでも、医者が見放すような重病人の人がこの見ずを飲んだり、患部に浴びると病気が治ったとのこと。しかし、水の性質(無機塩類等)に特に目立った特徴もなかったらしく、しかもこの水が湧き出たのは”とある少女が聖母の指さす場所を掘ったらわき出てきた”とかなり宗教的。どのくらいの人がその水を口にして、そのうち何人が治ったのかも曖昧で、プラシーボ効果のような気もするのですが……いかがなものでしょう?
→重病人でも、水とは無関係に自然に治る人がいることは確か。また、いくら重病人といっても水のところまでたどり着けるだけまだましな状態かもしれない。
なお、「奇跡」というのはヴァチカン的には一種の専門用語で、「列聖」つまり聖人になるための条件の1つである。だから、奇跡の判定はかなり厳格で、その病気について医者の治療をまったく受けていなかったことが条件とされている。ヴァチカンに認定されたものが「奇跡」となるのであり、勝手に「奇跡」を主張してはいけない。
ましてや、キリスト教圏では「神の奇跡」「聖人の奇跡」はあり得ても「水の奇跡」は宗教的にあり得ないのでは。従って、「水の奇跡」などと言い出すのは、山や川に神が居ると考えている日本人の宗教観からくるものと思われる。
- 以前も質問に出ていたマイナスイオンドライヤーですが、先生の話をきいているとやっぱりあまり効果がなさそうでがっかりです……。フンパツして買ったのに。今日はより身近な科学を知れてよかったです♪
→静電気防止の効果がイオンの分だけはあるはずだし、ドライヤーとして使い勝手がよければいいのでは。
- マイナスイオンについては、専門の授業の時に、マイナスイオンとオゾンの発生数はどちらが多いかを計算してオゾンの方が圧倒的に多くて驚いたが、一般の人たちは知らないので、もっとわかりやすく表示すべきだと思う。
→そのオゾンも問題になるほどは出ていないかと。
- マイナスイオンの発生するドライヤーを使っています。普通のドライヤーを使った時より髪がツヤツヤになる気がします。気のせいでしょうか。次の日の朝になってもツヤツヤしています。静電気防止効果って持続するものなんですか?それとももっと他の効果があるんでしょうか。
→ツヤツヤを定量評価するのは難しそうだ。ただ、静電気の効果を防ぐことで、乾き方の過程がかわって、使用感も変わる可能性はある。マイナスイオンの摩訶不思議な効果を信じるよりは、化学的な過程にどう影響しそうか考える方が正解にたどり着くのではないか。
- 今まで「マイナスイオン効果」を謳うドライヤーを使用してて、確かに髪があまり傷まなかったのでしんじていたけど、それはただ静電気を押さえていただけなんだなと思いました。実際には役に立ってるのでいいんですけど。
→役に立ってりゃいいんです。最初から静電気防止効果のあるドライヤーとして売っていれば問題なかったはず、
- 今日はマイナスイオンの話でしたが、マイナスイオンを放出するドライヤーのイオンが出てるところから直接口でイオンを吸い込んだら何か効果はあるのですか?
→微量のオゾンを吸い込む可能性が高い。オゾンは劇物だが微量なら問題にする必要はない。
- 僕は静電気をためやすい身体でいつも髪がばさばさになるのですが、マイナスイオンが出るドライヤーをちょうど買っていて、ばさばさになるのを防ぐ効果がついているのは知らなかったです。そういえば前よりはよくなったかも。
→静電気防止は期待してもよいが、ばさばさになる原因は、プロの美容師さんに相談した方が良いかと。
- マイナスイオンの実体を科学的に調べてみて、化学物質の組成が分かったとして、化学物質の中で新しい元素の発見はあり得るか?
→元素の周期表はほとんど埋まっており、巨大な元素を人工的に作るという挑戦がなされているが、どれも安定に自然界には存在しない。マイナスイオンの話とは関係なさそうだ。
- 「マイナスイオンと言えば売れる」状態はインチキなのに「マイナスイオン」だけ聞けば欲しくなるというのは心理学的に成立しているのか?
→「嘘も100回繰り返せば真実になる」って聞いたことはないか?
- マイナスイオンはリラックスさせる効果があると言われていますが、体に入ってきてどういう仕組みで人はリラックスするのですか?
→「リラックスさせる効果がある」と主張してる人を問いつめて、答えが返ってこなかったら、限りなく都市伝説に近い話だと判定すればよい。科学では、新しいことを主張する場合は、主張する側に立証責任がある。
- マイナスイオンと私たちの体はどのようにむすびついているんですか?
→結びついている根拠がどこにも見あたらないが?マイナスイオンに効果があると主張する人たちが、何の物質がどの程度の濃度でどういう生理作用を及ぼすかについて、検証に足る証拠を出しているのを見たことがない。
- マイナスイオンをすいすぎる(あびすぎる)とどうなるんですか?
→答えようがない。元々濃度が極端に低い上に物質も特定されてないものを浴びすぎる状況とはどういうものなのか?
- イオン濃度が高いと私たちにどのような影響が出るのですか?
→静電気防止に役立つことは確か。講義でも話をしたが工場では使われている。
- 右手を骨折した時に固定するためにチタンを入れてあるが、一生つけてても大丈夫なのか?(今も入っているので)
- トルマリンは本当にマイナスイオンは出ているが体に大して良くないこと、チタンは全く体に良くないことを初めて知った。私はスポーツ用品店でバイトしていてい、多くの人がチタンの商品を買っていくのを見ているので、今思うとその人達も騙されているんだなあと思う。
→前回の私の話を誤解しているのでは?正確には、「トルマリンのうち本当にマイナスイオンを出している、つまりイオンカウンタにひかかるものは、実は放射線を出している。微量だから放射性同位元素の管理対象ではないけれども、余計な被爆は避けた方がよい」「チタンのマイナスイオン効果はまったくの嘘。しかし、金属材料としてのチタンは、金属アレルギーなどを起こしにくい材料として知られているし使われてもいる」ということ。「体にいい」を否定したからといって「体に悪い」という結論が自動的にでてくるわけではない。
- バラエティ番組でやっているようなことはほとんどデタラメなんだろうか。少なくとも疑いの目でとらえるべき?
→ネタとして扱うべき。全部が嘘ではないとしても、そのまま信じるのは危ない。
- イオンがここまでインチキが多いとは知らなかった。
→イオンだけがインチキならまだいいんだが、分野を問わず他にも山ほどありそうなので実は私も困っている。自然科学のある範囲なら見分けられるが、人文科学になると私だって騙されるだろう。それぞれの分野でインチキを指摘できる人に出てきて欲しいと思う。
- 私の血液は本当にドロドロで、入院時や献血の時、先生方に迷惑をかけたのを覚えています。TVで血液がさらさらになる食べ物を良くやっているけれど本当かどうか疑問です。人の話ではなく自分で確かめることができるようになりたいです。
→それで医者は何も言わなかったのか?治療が必要な「血液ドロドロ」でない限り気にしなくても良いのでは。血液の粘性を自分で測定するのは大変だと思う。なお、次回献血するときは水を多めに飲んでみて様子をみてはどうだろう?
- よくTVの通販で”飲めばやせる薬”などやっていますが、全体嘘だと思いつつ、国立大学の医学博士も認めてすすめているインタビューを見ると、本当なのかなあって思ってしまっていました。今日の話を聞いてやっぱり信じるべきではないと思いました。またこの血液さらさらの図はよく見たことがあります。生物をやっていたのに今まで気づきませんでした。
→「専門家のお墨付き」をほしがる業者は後を絶たず、「お名前貸してくださるだけでいいんです」というのが結構ある。うっかり乗せられると、宣伝に使われることになる。
- 牛乳を飲むとやせるとTVで聞いたのですが本当のところどうなんでしょう?
→どういう飲み方をするかによる。基本は、一日に消費するカロリーよりも少ないカロリーに押さえれば痩せる。また、牛乳を飲むとお腹を壊す人だっているわけで、飲み続ければそりゃ痩せるかもしれないが健康には悪そう。
- 「TVを見る時は部屋を明るくしてなるべく離れて見ましょう」と、あるのですが、真っ暗な映画館の中で一番前で映画を見るのも目には悪いんでしょうか?
→映画を見る時間<<<TVを見る時間、なのが普通だが。あとは、TVは近くで見過ぎると走査線が見えて見づらくなるというのもある。
- 高校の時に携帯電話を胸ポケットに入れると乳ガンになるとか聞いたんですけど……今回の講義で人体に影響が出た時がないと知り、嘘だとわかりました。良かったあ。
→電磁波(マイクロ波近辺)の人体に対する影響については、根強く話が出ては消えているのが現状。送電線などもっと周波数の低い電磁場でも同様のことが言われるが、これも、調査してもなかなかはっきりした結果がでない。このことから考えて、仮にリスクがあったとしても非情に小さいと判断してかまわない。リスクが「無い」ことを科学的に実証するのは実はとても難しい(みつからないだけなのか本当にないのかの区別が困難だから)。いずれにしてもリスクが大きいものから対策をとるのが基本。
- 地球の公転軌道は楕円ですけれど、夏の方が冬より太陽に遠い距離にあるのに夏が暑くなるのはなぜか?普通近い方が暑くなるのではないか?
→楕円とはいっても、ほとんど円に近い楕円。一番近いときと遠い時でそれぞれ0.9832968天文単位、1.0167416天文単位(1天文単位=約1億4,960万km)。太陽からの距離の変化は1.67%しか変わらないから、気温にほとんど影響しない。気温に影響するのは、太陽と地面の角度で、90度に近いほど受け取るエネルギーが大きくなって温度が上がる。地軸が傾いていることによって、太陽と地面の角度が変わってくる。さらに、陸地は海より温度が上がりやすいが、北半球には陸が多いので、夏には温度が上がりやすい。
- 「酸素ラジカル」って何ですか?
→物質としては、酸素分子がより反応性の高い物質に変化したものの総称。スーパーオキシドアニオン(活性酸素)、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、1重項酸素などがある。余分な電子がくっついたり、励起状態になったりして、他の物質と反応しやすくなったもの。
- 前に「ハリガネでできたハンガーがある部屋でケータイを使うと電磁波が増幅するからプラスチックのハンガーを使え」と親に言われたことがあるのですが、ハリガネ聖のハンガーに電磁波を増幅させるような効果は本当にあるのでしょうか?また、もし増幅させるような効果があるとしたら電子レンジの電磁波などもぞうふくさせられるのでしょうか?僕はそのような効果はないと思うのですが、ちょっと怖かったのでプラスチック製のものに変えてしまいました。
→信号を増幅するには、その分だけどこかからエネルギーを供給しなければならない。ハリガネのハンガーをそのまま置いておくだけでは、増幅は起きない。ただし、ハリガネのハンガーをアンテナに接触させると受信の状態が変わるかもしれない。金属の棒はアンテナの形を変えるために使える。もし受信の状態が良くなったとしても、それは、既にやってきている一定の大きさの信号を拾う効率が良くなっただけで、電磁波のエネルギー自体を増幅したわけではない。
- 昔、住宅のチラシで鉄筋コンクリートの家では早死にするのが木造では長生きできるので木造住宅にしましょう、というのがありましたが、本当なのでしょうか?自分的には嘘だと思うのですが……。
→それが木造住宅を売るための広告だったら、さらに嘘っぽい。さて、昔は木造住宅ばっかりだったが今より平均寿命は短かったはず。鉄筋の家は昔よりずっと増えているが、日本人は世界的に見ても長寿な状態を保ち、まだ寿命が延び続けている。もし、このことから素直に結論を出したならば「鉄筋の家が増えた方が寿命が延びる」となるはずだが?(もちろん、寿命が延びたのは他のいろんな要因によるもので、鉄筋の家と直接の関係はないだろう。似たような論理で、TVが普及すると寿命が延びる、という嘘だってつける。関係のないことでも見かけ上相関を持つ場合があるので、この手のだましには気をつけよう)
- 私の家の犬はよくほえるので、お店で”マイナスイオンのくびわ”を購入したのですが、今の所まったく効果なしです。イヌにはリラックス効果というものが出ないんですか?そもそももの自体が怪しいモノなのですか?
→イヌには暗示の効果は通用しなさそう。また、リラックスしても必ずしもほえなくなるとは限らないのでは。
- 今では家電製品でマイナスイオン製品がなくなっているということが驚いた。
→大手家電メーカーのエアコンではほぼ消えたか、去年よりはかなり少ないはず。しかしマイナスイオングッズはしばらく販売継続だろう。
- 血液中の赤血球の様子の写真で、左の写真の血液の人がもし健康な人だったとうると、水を飲むだけで右のように変わるのが不思議だと思った。
→一歩進んで、もし本当にこんなことが起きたら異常事態だと理解してください。あり得ない写真であるということがわかれば、騙されずに済みます。
- たまに農家で野菜(トマトなど)にクラシックなどの音楽を聴かせているのをTVで見ますが、それで本当に甘味が増えたり味が変わるものなのですか?
→まだマユツバものの話。振動を与えて味が変わるかという話であれば研究の対象にはなるが、まだ何とも言えないのでは。主張するなら科学的手続きで調べてからにしてほしい。
- 通販でゲルマニウム磁気ブレスレットを宣伝してますが効果は?ゲルマニウムという響きとデザイン性ばかりを宣伝してその効能についてはあいまいでした。
→ゲルマニウムは半導体。鉄のように強磁性体にはならず、常磁性体なので、ゲルマニウム自体が磁気を帯びることはないはず。アクセサリーとして買うのはかまわないが、何か別の効果を期待するのはどうかと思う。
- トルマリンやチタンがマイナスイオンの効果がないというのがわかった。興味はあって、多少信じてはいたが購入するにいたらなかったのは、本当に信じていなくて疑っていたからだろうなと今思った。
- 今までは物理の話が多かったけど、生物の話も出てきたので、新しい発見が増えた。
- マイナスイオンに大して効果が無いと知ってショックでした。
- 今日の内容はわかりやすくておもしろかった。広告の肩書きにだまされないようにしたい。
- マイナスイオンについていろいろ知ることができおもしろかった。このようなことについて友達に尋ねられたら堂々とインチキと言いたいです。
- これから私も安易に宣伝など信じず本当かどうか見抜けるようになりたいです。「血液さらさら」の大嘘が高校の生物知識で見抜けるのを知り何かさがしてみたいと思った。
- 高校の生物を習っていたので「血液さらさら」の大嘘は私もおかしいと感じました。やはり、日々の勉強は大切だと思いました。
- 高校の生物の知識ひとつで見抜けるインチキがあるなんてビックリ。
- 企業も必死なのだろうが、消費者をだましてはいけないと思うし、疑う努力が必要だと痛感した。
- 何が正しくて、何が間違っているのか見極める知識を身につけたいと思った。
- 確かに、数年前からマイナスイオンについてCM,TV等でかなり耳にしていたので、何かいい効果があるのだと思っていたので、しっかり考え直さないといけないと感じた。今日の内容は理解しやすかった。
- マイナスイオン効果を隠れ蓑にして技術を秘密にすることを知ってなるほどと思った。(他1名)
- 肩書きですら信用できないとわかってショックだった。
- コメントを読んでいるとインチキではないかと思うことに気づいている人が多いのに、私はまだまだ気づけない。もっと身の回りに目をむけなければならないと思った。マイナスイオンの話がおもしろかった!疑似科学広告の3条件もよくチラシで見かける……確かによく分からない協会の名を見かける。
- 私はドライヤーとかマイナスイオンが出る商品をけっこう買ってるから、今回の話はすごく興味がありました。「マイナスイオンを増やしたいなら、雨上がりに窓を開けて換気すればよい」と言われて「確かに」と思った。テレビとかの情報をそのまま受け取って、高いものを買っていてはダメだと思いました。自分でも色々調べて、自分の答えが出てから周りの情報を受け取っていかなければと思いました。
- 今日の講義の内容も面白くてよかった。
- 「血液さらさら」の広告はよく目にするけど、ただ疑うでもなく普通に見ていた。冷静になって考えればインチキだとわかることなんだと思った。この講義を通して私もそういう力を養いたい。
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