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第7回
講義内容
- ミクロな世界の話の続き:電子軌道と殻構造
- 日常の化学:マイナスイオン特集(マイナスイオンは未科学である/出来る条件/マイナスイオンの測定/化学物質にしては微量過ぎる/候補となる物質/他のものも同時に発生/話が広まった理由/体に良いのか/トルマリンの本当の話/インチキ宣伝の実態/疑似科学広告の3条件/マイナスイオン関連チェックリスト/高校生物でわかる血液サラサラの大嘘)
第7回の内容に関する質問とコメント
- 電子軌道が面白かった。
- マイナスイオンあやしい
- 血液サラサラになんなくていいかなと思った。
→テレビや宣伝が言う意味ではならなくていいかもしれないが、適度な水分をとることと運動は必要。
- 気を操ることは可能ですか
→気の実体がわからないので何とも。「そういう気になること」は可能かも。
- 血液さらさらがハッタリだったなんてびっくりだった。
→中にはあからさまなインチキもある。もともと血液の粘度を測定するのは病気の診断のためで、本来の使い方で異常と判定されたら、必要なのは怪しげ健康食品でも健康法でもなく医者の治療である。
- 高校の時に物質は安定した状態で空気中に存在すると学んだ(希ガスとか)。マイナスイオンのようにイオンの状態で存在するのは確かにあり得ない。大きな企業でも効果が分からないのに商品を販売していてショックだった。
→宇宙線や自然放射線によってイオンは普通に空気中に存在する。ただ、時間が経つとなくなる。でも無くなる分だけまたできるから、存在しないということではない。ただ、物質の種類と量と効果の関係がはっきりしないのに、宣伝が一人歩きしたことが問題なだけ。
- マイナスイオンというのは本当の働きもわかっていないのに、さまざまなものに使われていたため、私はマイナスイオンはすごいものだと思っていた。でもこの講義を聞いていくにつれて、今まで言われていたマイナスイオンの働きはほとんどウソだということを知って驚いた。世の中にはウソくさいものが沢山あるなか、マイナスイオンは本物だと思っていたのにこれもウソだったとすると、何を信じて、何を信じてはいけないのかが、わからなくなった。
→信じるに至った過程を見直して欲しい。効果がありますというかけ声以外にどんな情報が与えられたかということだ。
- 知識があればウソを見抜けるもんなんですね。みんなが学者ならだれもダマされないのに……(笑)。
- うそか本当かを見極めるためには広い知識が必要だと思ったが「知らない人が悪い」と言われているような気がする。しかたがないとは思うのだけれど。流行はすべてをなぎ倒して進むものだなと実感。
→高校までの知識でもかなり使える。その一例を前回の講義で紹介した。高校進学率は9割を超えているので、知らないのが悪い、ではなく勉強しないのが悪い、ということになる。ただし、試験対策だけで、生活していくときにどうやって知識を使うか、という視点からの訓練が抜けているかもしれない。
- あの写真って血液つまってるだけじゃないのですか?
→左側の写真も真ん中の写真も条件を変えれば簡単に撮れる。問題は、それをマイナスイオンの効果であるかのように主張している点にある。
- 以前、マイナスイオンを放つゴムリングが流行っていたけど、あれの真偽を教えてください。今日は教室がすっきりしていましたね。
→本日の講義の「健康情報を評価する方法」あたりを参考にして自分で考えるように。
- 近くの人が音楽を聞いていてうるさかったです。通販で売られている、ゴマのサプリや魚のサプリなどの中で本当に体にいいものってあるんでしょうか。
→判断できない。サプリは、足りないものを補うことが目的なので、その人が普段どういう生活をしているかによって、何を摂るべきかが変わってくる。ある人には良くても別の人には不要、ということがよくあるし、「**が足りない」といったキャッチコピー自体の信憑性についても検討が必要。
- 私も「マイナスイオン」のドライヤーを使っています。特になんの思い入れもなかったですが、そういえば静電気で紙が顔にくっつかなくなったかも??冬こそ効果の確かめ時ですね>静電気。でも大気中のイオンの寿命が短いってことはそれほど影響してないのでしょうね。髪をかわかした直後はともかく。
- ”マイナスイオン”という自に惑わされて買ってしまったものがあるのでショックをうけました……。
- こんなにでたらめなものが日本国中に広まるなんて、情報というのは本当に怖いと思った。きっと本当のこと(マイナスイオンに効果がないこと)が分かっても利益のために黙認してしまう世の中なのであろう。自分の身は自分で守るために、うその情報にまどわされないようにしなければと改めて思った。
- 化学Cの講義では軌道角運動量量子数にあたると思われるものが方位量子数となっていましたが、同じものと見ていいですか?マイナスイオンに関してですが、確かに滝のそばにいくとリラックスできる気がします。しかしこの効果は未科学とのことなので、科学的に効果が全くないという結果がでてしまったら少しがっかりです。(´・ω・`)
→軌道角運動量量子数も方位量子数も同じものです。
また、効果がないというのではなく、「言われている効果に比べて量が少なすぎる」「物質の量と種類と効果の関係がはっきりしない」ということ。きちんとした科学の手法で検証すれば、マイナスイオンは通常の科学の研究対象になる。その結果がどうなるかはわからないが。【追記】街中よりは空気の綺麗な山の中の滝のそばに行けば、気分がよいのは当たり前では。
- トルマリンの石は高校生の時に友達にもらった。今でも実家の机に置いてあるけどあれは黒いからやっぱり……。チタンはデマなんですか?知り合いで結構チタンネックレスの効果を信じて使っている人がいる。何か言ってあげるべきでしょうか?デマで商品が売れるとか変な世の中ですね。
→単体金属を空気中に置いた場合の性質として、「イオンを発生する」などというものは無いはず。金属の原子は結晶になっていて、それが切れて出てくることはないし、空気分子をイオン化するようなメカニズムもない。
- 商品を開発する側は専門家である場合が多いだろうが、販売する側や紹介する側が無知な場合が多いであろう現状は問題があると思う。
- ライターを手に持ち火を付けると静電気防止(消すことができる)と聞いたことがあるが、これはマイナスイオンが関係しているのですか。
→マイナスイオンでなくても、燃焼のときにイオンが出れば静電気防止の効果が出るはず。ただ、効果がどの程度かは、出ている量による。
- 昔、寝室にオゾンを発生させる装置を置いたおかげて安眠効果があった(ぐっすり眠れた)という話を聞いたんですが、科学的根拠はどうなんでしょう?詳しい話を聞いてないので本来の使用用途は知らないんですが、部屋の空気を除菌→きれいな空気とかいうのでしょうか?
→肝心の安眠効果の評価をどうやったかも不明なので、これだけでは何とも言えない。何をどう測定したのかが不明な情報は、とりあえず判断材料にしないこと。不完全な情報から推測しても、結局間違える可能性が高い。
- プラスイオンはなぜ効かないかないのですか?今日は科学というよりウソを見つける話が中心でしたね。騙る←何て読むんですか
→「かたる」と読む。【追記】マイナスイオンが効くという根拠そのものがあやふやなので、プラスイオンが効かないというお約束の根拠もやっぱりあやふや。ただ一つ言えることは、Aは効くがnot Aは効かない、という2分法は物を考えない人を騙しやすい理屈だということ。
- 静電気防止ブレスレットを着けたら逆にバチバチ静電気がおこりまくった。なぜですか?前にテレビで雷がマイナスイオンを大量に発生するって言ってたのですごい雷雨の時に外に出れば体に良いと思ってやってみた……バカだった。たいした根拠もないのにチタンブレスレットとか高いと思った。
- 優子さん!目に見えないけれど「心」はあると信じますか?
→日常用語で言う意味の心はあると認識している。それが本当は何であるかはよくわからない。信じるか信じないかの問題ではない。
- あやしい商品の載っているページに出てくる有名人には自覚を持って欲しいし、だまされないでほしい。変だと思ったら出ないで。
- ウソくさい話の中にも本当の部分はあるんだなと思った。トルマリンの話は割と興味が持てた。血液ドロドロの浸透圧の話は面白かった。
- 良くある「で血液がさらさら」も嘘に近いものだということが理解できた。マイナスイオンも実体(真実味)がほとんどないと理解できた。
- テレビで普通にやってる健康番組は何をどこまで信じていいのかわからなくなった。
→今日の講義内容を参考にしてほしい。
- 雨上がりでマイナスイオンが増えるのなら、水を使う家事をするだけでマイナスイオンがでまくりですね(^ω^)。ここまでくるとギャグにしか思えませんw。
- 世の中には本当にでたらめな情報がたくさん流れていておどろいた。これからはいろいろ気をつけて生活していきたい。
- 今日はとてもわかりやすかった。マイナスイオンについてよくわかった。
- 今日はマイナスイオンの話でおもしろかった。根拠のないものは信じたくないと思った。
- 2回目の授業で配布された周期表のちゃんと大きいものを入手しました!未来館でも打っているのですね。感動したので報告してみました。
→興味を持ってもらえて嬉しい。講義で伝えられることはわずかなので、いろんなことを知り、よりよく考えるきっかけにしてほしい。
- マイナスイオンのことについてちゃんと知ることができて良かったです。というか、僕もこの間、マイナスイオンが出るというドライヤーを買ってしまいました……やはり、「マイナスイオン」と書かれているだけでつい買ってしまうものなのですね。
→放電方式でイオンを発生しているなら、静電気防止効果は期待できるので、髪に使っても快適かもしれない。
- 最近インチキ宣伝多いですよね。
- インチキにだまされないように、科学の知識を身につけたい。
- 今日は静かに集中して聞くことができました。今日も楽しくわかりやすかったです。
- 講義を聞いてコメントを一所懸命に考えている自分がいる……orz
- セルミ医療器(株)の堀口氏はうさんくさいことばっかしてますが訴えられて罰せられたりとかしないんですか?けしからんですよ。
→怪しいだけではだめ。法律違反がないと……。
- インチキな商品や宣伝が思っているより多いことにおどろいた。
- あれだけ話題をよんだ「マイナスイオン」だったのに、その実、大した効果もないなんて……マイナスイオン効果を信じた自分が恥ずかしいです。
→情報源を疑うことが大事。
- 多分、ウチの父は変な話にだまされているのです。実家にあやしい「波動」の本がたくさんあるのと、あやしげな水の機械があることが相当気になっています。そういえば、この授業をとったキッカケはそれでした!!そただ血はあらそえない…というか。私はマイナスイオンが好きです(笑)。でも私が好きなのはトルマリンとかではなくてnationalのionityシリーズなので、ある程度効果はありそうですね・1年前位に出た製品で、マイナスイオンは熱に弱いということがわかったようですが、どう思われますか?確かに対策した製品の方がよく感じました。
→電荷を持つかどうかと熱は関係ないはずだが……。
- そういえばこっちに来てからまだ静電気がひどくないなと思った。実家にいたときはこのぐらい寒くなってくると布ずれとかドアノブに触ったときとか目に見えるぐらい電器が走った時があって、痛かったのを思い出した。静電気を防ぐスプレーってあんまりきかないと思います。
→山形の冬は湿度が高いので、太平洋側の冬よりは静電気が少ないのでは。
- デマは広がると手に負えなくなる。無知は怖い。いやだ。だからいろいろ知ろう。そう思う。
- 実家の母がテレビで得た健康知識をよく電話で話すのですが、それを信じて喜んでいる人に対して「それは疑わしい」と言うのはなかなかに難しいものがあります。バカ高い怪しげ商品に手を出すような様子は無いのですが、放っておいても良いものかとも思います。プラシーボ効果を期待するちう手もあるのですが、こういった姿勢がエセ科学をはびこらせているのかと思うとどうしたらいいのか迷います。
→詐欺にひっかからないことを祈るしかない。
- マイナスイオンドライヤー使ってます。
- 今日もわかりやすかったです。よく本の裏に書いてある開運する石などがどんだけバカらしいかわかった。あんなので開運したら苦労しないっつの。
→最初からグッズに頼る安直な姿勢はいかんです。できることをきちんとやった上でお守りを購入したりするのはかまわないかと。
- マイナスイオンに騙された人は多いと思う。業者も利益を上げるために必死なんだろうと思った。
- 前回などと違ってとても現実味のある話題だったので、正直にいわせてもらうと勉強している気分がしなかった。
→今回からまた勉強の話になる。
- 世の中にはこんなにもインチキ商売があふれているとは驚いた。さも科学的根拠があるような商品は信じてしまう人も少なくないのではないだろうか?ただ病気の人をねらって食い物にする奴らは許せないと思う。
- レポートはプリントを参考にしてもよいのですか?
→プリントのままだとだめ。考え方を参考にするのはかまわない。
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