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第13回
講義内容
- 疑似科学・病的科学の定義(生物学者O.ウィルソンによる/カール・ポパーによる反証可能性/アーヴィング・ラングミュアによる「病的科学」の特徴/マリオ・ブンゲによる疑似科学のチェックリスト/マーティン・ガードナーによる疑似科学者の特徴/M.W.フリードランダーによる,疑似科学批判の際の注意事項/カール・セーガンの主張/ロバート・アーリックの判定法(「トンデモ化学の見破り方」の著者)/オッカムの剃刀/その他のチェックポイント(特に宣伝を見る場合))
第13回の内容に関する質問とコメント
- 先生はいつから科(化?)学の専門家になろうと思ったんですか?
→【プリントでうっかり書き忘れたので追記】学部に進学した時から、大学院へは行こうと思っていた。最初は、人工心臓の研究をしたいと思っていたが、当時はネットもなく、大学の研究室の情報など田舎では入手のしようもなかったので、とりあえず自分の学力でも入れる千葉大学理学部物理学科に入った。学科には、生物関係のことをやっている人がいなかったので、分野を変えるため、生体物質を扱っている研究室に行こうと思って、修士課程でお茶の水大に移った。そこで生体分子と水のおもしろさを知った。さらに研究を進めるため、生体関連で計測をやっているところへ、ということで、東大に移った。ところが、水と生体分子を研究するつもりが脳の研究を振られて、それが2年半でつぶれた。その後、タンパク質の結合水を測定する仕事で学位を取った。初めのうちは、生きものを相手にしようと思っていたが、個体差によるデータのばらつきがあることが苦痛になったので、やっぱり物理に戻ることにした。その後、ネットワークエンジニアのようなことをしながら、お茶の水大で実験を続け、液体の研究を専門にして、阪大、広島大と移って今に至る。何に向いているか、何ができるかは、そんなにすぐにはわからないし、一本道でもない。
- なぜ生物は生まれることになったのですか?
→難しい質問。今のところ誰にも答えられない。 人工的に生命を発生させることもできないので、なぜ、というかいかにして生命が発生したかもわからない。
- 今回の講義は聞いていて、とても面白かったです。特に「検証不可能な理論」が。これって他にも本やネット上にありますか。
→探せばいろいろある。
- おならで人は殺せますか?
→どうやって?
- 全然関係なのですが、レナード効果は本当に起こるのですか?何がアニオン、カチオンになるのかが良く分かりません。H2O+H2O →(←)H3O+ + OH- ?これだと←の方により反応すると思うのですが、どうですか?
→レナードの論文は、化学物質を特定したわけではなく、負の電荷を持って帯電している微粒子あるいは分子が存在するという実験をしたもの。その後、レナードの弟子が追試をして、同時にプラスの電荷を持ったものも出ていることを見つけている。自然界には、放射線や宇宙線があるから、空気の分子や水滴に当たれば電離が起きて、イオンカウンタで測定できるようになる。
- リンスって髪につけてすぐ流した方がいいですか?それとも浸透させた方がいいでしょうか?
→使用法を見てそれに従うこと。製品によって特色があるはず。
- 現代は正誤を問わず様々な情報が氾濫している。そのため情報を受ける側は困惑している。この現状を打破するために、言論の自由の弾圧だとは考えずに、できるだけ正しい情報を伝えることに主眼を置く目的で、情報を発信する際に知識があり中立の立場の第三者の目を通す必要があるのではないか。
- 超常現象があると主張する人が疑似科学そっくり(むしろそのもの?)で笑えました。
- 体験談を宣伝に使うのが違法というのは知らなかった。もしそうならば、広告のほとんどが違法になるのではないだろうか。
→健康食品などが病気がなおったという効能を謳ってはいけないということ。たとえば、普通の食品が、「ウチではこれを使ってこんな料理をおいしく……」とやっても違法ではない。
- お酒の話が出てきましたが、先生はお酒が好きですか?またオススメのお酒は何ですか?
→全然飲まない。まわりの評判が良かったお酒としては、新潟の八海山かな。
- 今までの世の中のインチキの情報について、多くの知識を得られてとてもためになった。
- 自分の得意分野はともかく、良書悪書を見分けるのは難しい。
- いろんな意見が短く書いてあったので読みやすかった。
- 以前よりは間違いを見抜く知識が身に付いたと思う。これからも注意して生活していきたいと思った。
- 宣伝を調べる際のチェックポイントを知れて良かった。これから見るとき、嘘かどうか判断することが少し楽になったように思う。
- 今回は具体的なニセ科学に対する方策が良く分かりました。ありがとうございました。
- 先生にも間違いがあったんだなあと思った。失敗を恐れていては確かに何も生まれない。
- 来週もがんばります。
- またためになりました。
- 世の中には怪しいものが多い。
- レポートのために、そろそろ情報を集めなきゃいけなくなってきました。
- レポートをやらないといけないと思った。
- レポートが終わるか心配です。
- レポートの内容が決まらない。
- レポートをそろそろ書き始めたい。
- レポートについての質問です。自分が「あやしい」と思って調べてみたら「嘘」ではなく「本当」のことが述べられていたということが分かったとき、これはレポートとして認められますか?
→議論の筋道がきちんと書けていれば評価します。なぜ最初に怪しいと思ったか、などをわかるように書くこと。
- 暖房が強すぎます。頭がぼーっとします。
→少し温度を下げてみる。
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