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第8回
講義内容
- 水の電気分解
- 電極表面で起きる現象
- 水は反磁性体
- 健康情報を評価する方法について
- 実験とは
- 酸素と水素の爆発事故 (この回の直前に新聞記事に出た話題)
第8回の内容に関する質問とコメント
- 「酸素水」という飲み物が売っているのですが、水に酸素に溶かしても効果がないような気がします。でも、炭酸飲料飲むと骨が溶けるという話がありますし、実際のところはどうなんでしょうか?
→前回話をしたように、胃腸から酸素が吸収されることはほとんどないので無意味。えら呼吸する魚になら影響があるかもしれないが、それも酸素濃度による。また、炭酸飲料で骨が溶けるメカニズムをまともに説明しているのは見たことがない。ついでに言うと、海外のミネラルウォーターには、炭酸入りのものがあって普通に飲まれているが、それで骨が溶けたという話は無い。あやしい話はいくらでもあるから、鵜呑みにすると騙される。
- クモの糸が鉛筆ほどの太さになると飛んでいるジャンボジェット機を止めることができると聞きましたが、クモの糸はなぜそんなに強力なんですか。
→分子レベルで見ると、タンパク質の結合の強さ(1本分)×寄せ集めた数、ということになる。もともとのタンパク質の引っ張り強度が強い。それでも、破断強度はアラミド繊維の方が強い。
(協同通信の記事より。ただし、100kg超の人がこれをやったら切れたとのこと)
芥川竜之介の「蜘蛛の糸」のように、人間がクモの糸で作ったロープにぶら下がる−。
大崎茂芳奈良県立医大教授(生体高分子学)は23日までに、それが実際に可能なことを実験で確かめた。
コガネグモ約100匹から3カ月かけて、太さ5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の糸を採取。約19万本の束にして長さ約10センチ、太さ約4ミリのロープを作り、ハンモックのつりひもの一部に使った。このハンモックに体重65キロの大崎教授が数分間乗ることができた。理論上は約600キロまで耐えられるという。
使ったのは主に7種類あるクモの糸のうち、枝からぶら下がる時に使う「けん引糸」。1本でクモの体重の約2倍の重さに耐えられる。
- 「静電気除去シート」というものが、エレベーターやガソリンスタンド(セルフの)にあったが、あれは何ですか?さわると本当にバチッとしなくなります。
→導電性を持った高分子でできていて、たまった電荷を移動させたり逃がしたりすることができる。
- 以前、タイ人が素手で揚げ物をしていました。200度近い油の中に手を入れ、揚げ物を混ぜているのですが、普通の人の体で、やけどをするはずなのですが、なぜですか?肌にぬるだけで200度近い高温の油にたえられる薬品とかがあるんですかね?
→タイ人本人にその場で訊いてほしい。ところで手は油でぬれていたか?断熱できるような空気の層があれば何とか無事で済むかもしれないが……。
- 水田や家畜から温暖化の原因のメタンが発生していると聞きましたが、人に害はないのでしょうか?農学部なので心配です。
→普通に農作業をしていて、メタンが原因で健康被害が発生した例はないので大丈夫では。
- 最近、雷がゴロゴロ鳴っていることがよくありますが、あのゴロゴロという音はどうして出るのですか?
→http://www.gifu-net.ed.jp/kishou/quest2/kaminari_index.htm(e-気象台)
「ピカッと光った瞬間には、そばの空気の温度は10000℃くらいにまでいっきに上がります。すると、空気は急激にふくらみ、まわりの空気を大きく振動させます。この振動が、あの大きな音になって聞こえてくるのです。」
- よく「ゲル状」という言葉を聞くのですが、ゲルとはどういう状態の物質のことを言うのですか。
→「ゾル(コロイド溶液)がジェリー状に固化したもので、三次元網目構造をもつ高分子膨潤体。」
身近なところでは、寒天やゼリーのようなもの。
- 避雷針ってどういう仕組みでかみなりを防いでいるんですか?
→防ぐというより、避雷針に雷を落とすことで、他に落ちることを防いでいる。
- 友達が料理をしているときにアルミホイルが焦げたから水をかけたら、臭いのきつい気体が出て気持ち悪くなったと行っていました。いったい何が発生したのでしょう?
→これだけでは良く分からない。アルミホイルだけではなく、他のものも焦げていたかもしれない。また、ホイル焼きを作っていて、多少焦げている状態で水を加えても、普通に料理はできあがるから、必ず気体が発生するとは限らない。
- 友達が、小さい頃はA型だったのに、この前献血したらAB型になっていたという話を聞きました。何人か同じような話を聞いたことがあるんですが、血液型って変わることあるんですか?
→病気や病気の治療が原因で変わることがある。また、血液型の検査でうまく結果が出なくて判定を間違えた可能性も否定はできない。
まあ、他人の血液型を詮索するのは良くない。場合によっては親子関係が否定されたり親の浮気の証拠になってたり、さらにそれをごまかすために親がウソを言っていることだって考えられるし……。
【追記】次のようなコメントをいただいた:稀少血液型のことだと思います。その人の場合、本来はA抗体とB抗体を両方持っているけど、B抗体が極端に弱いので、出生時の簡易検査では反応しなかった、ということでしょう。その友人氏が献血した血液はAB型用として使うけれど、逆に友人氏が輸血を受けることになったときは、B抗体が弱いことを考慮してA型の赤血球液を使うはずです。『新版 今日の輸血』という本を参考文献としてあげておきます。
- 高校の教科書でガリウムは固体で表示されているが、自分の持ってる元素周期表では液体として表示されているのですが、本当は一体どっちなんでしょうか?
→融点が29.8℃だから、夏場は液体、冬は固体。
- 高温(1000℃くらい)の水蒸気ってどうやってつくるのですか?
→http://www.m-osaka.com/jp/seeds/sangyodai/environment/01.pdf
加熱すればできるが、ヒーター材料は選ばないとだめらしい。
- 「前向きコホート研究」の「前向き」とは何ですか?
→健康な集団の現在の状態を把握→将来にわたってある病気になるかどうか追跡、が前向きコホート研究。後ろ向きコホート研究は、ある集団の過去の暴露状況(発ガン物質など)を調べ、そこから追跡調査する。観察している間の時間の進む向きが違う。
- 昔、よくドラマでクロロホルムをかがせて気絶……みたいな場面がよく出て来ましたが、実際は多少の吐き気がするだけだと聞いたことがあります。本当のところどんな作用があるものなんですか?
→麻酔作用はあるが大量に深呼吸して吸わせないとだめ。肝臓や腎臓に障害を引き起こすこともある。
- ドライヤーを買った時、普通のカールドライヤーに比べてマイナスイオン機能付きのは約4000円高かったのですが、発生装置はそんなに高価なんですか?それとも人気に便乗して、少しくらい高くしても売れるからなのでしょうか。実際私もまんまと流されてそっちを買ってしまったのですが……。
→どれくらいの部品が追加されたかによるが、値段を高めにされた可能性も否定できない。
(私が自分の部屋にエアコンを入れたのは、2004年の夏だったが、ダイキンのマイナスイオン機能無しのものを選んで買った。この年になると、マイナスイオン無しの製品も出始めていた)
- モーゼ効果って月と潮の満ち引きと関係ありますか?
→無い。水の反磁性によるものだから。
- 酸性雨が雪になると酸性雪になるのですか。pHは変わらないのですか。
→秋田市が酸性雨と酸性雪を両方調べているが、pHは大体同じ値になっていた。
- だんだん湿っぽい季節になってきましたが、部屋の湿気をとる最も安上がりで有効な方法があったら教えてください。
→普通にエアコンのドライを使うか、除湿器を買うのが手軽では。
- これから暑くなると汗をかきますが、そのときに鉛入りのネックレスとかつけちても影響はないんですか?汗で鉛がとけて、人体に影響が出るともうんですけど……。
→合金になっていて溶けにくければ気にしなくてもよいのでは。あとはアレルギー症状などが出なければ影響はないのでは。
- 中学校のとき実験で使うような蒸留水は何回もろ過して純水だから電気を通さないと聞いたのですが本当ですか。
→蒸留水はほとんど純水とみなせるし、窒素を吹き込めばほとんど電気を通さなくなる。
【追記】 次のようなコメントをいただいた:中学・高校の場合、管理が悪くて空気中の二酸化炭素が溶け込んでいる、というケースもたまにあるそうです。
- 関係ない話ですが、生徒のつぶやきを聞くと、先生支持派とアンチ先生派がいるようです。疑えと言ったものを疑う、これは面白い現象ですね。
→私が言ったこともおおいに疑えば良い。私が言ったことを疑ったところで、別のインチキを鵜呑みにする理由にはならない。疑うのも否定するのも自由だが、主観だけではだめで、根拠まで自分で見つけること。
- トランペットなどの楽器の音に深い感動を覚えるのは、人間に聞こえない周波数成分の音のせいだと聞いたことがありますが、聞こえない音にそんな力はあるのですか?
→聞こえない周波数成分の音を作ること位、今の技術ならできるはず。聞こえない周波数成分を聴かせた結果を調べない状態でこの主張をしているのなら、それは単に言ってみただけではないか。
- 「温泉」についての質問です。温泉に行くと成分や効能が書いてありますが、自分としてはいまいち信用できません。百歩ゆずって直接皮膚に触れる部分に効果があったとしても、内蔵に効果があるとは思えません。それに、長時間はいると体に悪影響を御四羽押すような温泉であれば、副作用があるとも考えられますが、特に決められていない温泉だと、せいぜいのぼせる程度かなと思います。
→温泉によっては飲用するものもある。ただ、温泉は医薬品ではないので、薬のような効果を期待することは間違い。また、利用する方も薬のように効くことを期待しているわけでもないのでは。まあ、気分が変わったりリラックスしたりといった間接的な効果はあるだろうし。なお、温泉によっては、上がった後、普通のお湯でよく流せという注意書きがある場合もある。
なお、韓国の釜山の温泉場は効能書きが凄かった。「発狂したときに効く」とか、「森林浴効果」(湯船の周りにちょこっと檜の板が貼ってあるだけ)、「哲学者の湯」(湯の出口がよくわからん気むずかしそうな爺さんの像なだけ)、「情報の湯」(防水テレビが付いてて番組を出しているだけ)といった具合であからさまに怪しいので、ネタとして楽しめる。
- 緑色の血が流れている生物はいますか?または血の色が赤じゃない生物はいますか?
→エビの血液が薄い青色(鉄の代わりに銅を持っているから)。
- 黒い服は太陽からの光で暑くなりやすいですが、黒い服よりも白い服の方が紫外線を集めやすいというのは本当ですか?
→ウソでは。単に服を着ているだけで、太陽から照射された分以上に集めるのは無理。
- 某有名化粧品会社のビタミンBミックスというサプリメントを買いました。パッケージの裏の成分表示をみてみると、ビタミンBが一日の基準量の1000%も含まれていました。毎日1000%ものビタミンを摂りつづけておかしくなることはありませんか?
→「ビタミンB」「過剰症」で探すと情報が得られる。水溶性ビタミンの場合、過剰症の心配は少ないようだ。
- 以前テレビで氷山は古ければ古いほど青く見えると言っていたのですが本当ですか?
→氷山も氷Ihのはずなので、色が変わるとしたら、不純物の効果くらいしか考えられない。どこまで本当かはよくわからない。
長座体前屈をやる前に、体のかたい人は太ももをさするといいよと言われてやったところ、さすらなかった時よりも体がやわ
- らかくなりました。なぜでしょう?
→体育の授業での話なら、体育の先生に訊いた方が良いのでは。ただ、物理的に柔らかくなったのではなく、リラックスしたりストレッチしたりすると、体のあちこちをのばしやすくなることは確かである。
- 海外で認可されている薬が日本では動物実験からやりなおされ、なかなか認可されないという話を聞いたことがあります。すぐ認可されれば治療法の選択も増えます。これについてどのように考えますか?
→認可の基準が国によって違う。認可の基準の甘い国で通った薬には、実は効果がないものも含まれてしまっている可能性がある。効かない薬を使ってしまうかもしれないというリスクと、治療の選択肢を増やすという利益のかねあいでバランスをとるしかない。治療を受ける側の合意次第ではないか。
- 中学の時電気分解の実験をやりました。今日の授業ではさらにくわしくべんきょうできてよかったです。
- モーゼ効果はおもしろそうです。実際に自分の目でも見てみたくなりました。酸素と水素の話は死傷者まで出ていたときいて驚きました。理科の実験でも(試験管に水素をためて線香を入れてポンッと爆発させるやつです)水素と酸素は爆発すると習うのに、こんな事になるとは……。確かこの原理で自動車のエネルギーを作ろうとしている研究があるらしいのですが、こちらは一応燃料電池として利用しているので安全だと思うのですが……。
- テレビの実験が信用できないということを実感しました。テレビの実験はでんじろう先生の実験を見て笑うぐらいにしておきたいと思います。
- モーゼ効果と逆モーゼ効果は初めて知りました。とても興味深いです。また、最後の水素爆発の話はみっともないですね。ちなみに水素スタンドではガソリンスタンドと違って屋根が無いらしいです。
- 爆発事故について、これでもかという程にうさん臭さにあふれた内容にも驚いたが、知識が無かったが故に死んでしまうなんて不憫だと思った。
- 爆発火災事故の話を読んで、疑ってかかる姿勢や知識の大切さを感じました。
- 今までは効果がない、もしくは薄いというウソの科学の話でしたが、今回は人が死ぬ結果になった話なので、一層注意深く科学的に物事を見たいと思った。
- 爆発事故の話がショッキングだった。やはりある程度の知識は必要なのだと思った。
- 酸素と水素の爆発で死亡事故まであったなんて驚きでした。本当に知識はもっておくべきですね。
- 実験にも信頼できるものとできないものがあるので、これからは、そういうところにも注意していきたいです。
- 悪質な広告などにだまされないための、科学に関する基礎的な知識は本当に重要だと思った。
- 日本の消費者の科学に関する知識が少ないため、この講義に出てくるようなマイナスイオンとかが流行してしまったというのは、本当にその通りだと思った。実際、アメリカと日本の科学雑誌の売上が(どれくらいだったか忘れたが)何倍もアメリカの方が上で、消費者の科学に対する意識が日本は著しく低い気がする。
- モーゼ効果というのは初めて耳にした。一度実際の現象を見てみたいと思った。情報を評価する法王は、今後自身にとても役立つと思った。レポートの内容は、健康関連商品を考えているため、これを参考にして中身を練ろうと思う。
- フローチャート通りに評価するならば、現在宣伝されている健康情報で生き残るのはほとんどないのだろうと思った。
- 血液型についての資料を見てとてもスッキリしました。一時期、うっとうしい位にテレビで特集されていて、あの時ほどテレビが馬鹿だと思った時はありませんでした。
- ○血液型についての文献が詳しく見れてよかったです。わたしもB型なので他の人から悪く言われていました。でも、血液型の影響が出るのは幼児までで、後は育った環境で異なると思っています。今回、性格の遺伝などとの関係性を知れてとても参考になりました。これからも話のネタになることは多いと思いますが、説明してやろうという気でいます。
- 血液型の話は自分もある程度信じていたところがあったので少し驚いた。今になって考えてみると、あんまり関係ないとも思った。今後は気をつけたい。でも「怖いほど当たる、血液型の本」というのがあったのだが、読み物としてはけっこう面白かった。(本の名前は微妙にうろ覚え)
- トマトと磁力の実験をやってみたいと思った。血液型を気にするのは日本人くらいであるということに驚いた。血液型と性格の関連は科学で証明できなくても、何かしら関連があると思う。そう思って生活してきたからかもしれないが。
- 血液型の話ですが、4つに分けられる訳が無いとおもいつつも、たまに もしかして……なんて思うことがあります。逆に私はその血液型である、ということが行動にフィードバックされている人もいるのでは?もしかして。
- 僕はB型ですが、よく「血液型はA型?」と聞かれます。性格で判断して血液型を聞かれるのはすごく嫌だったので、今回のプリントはすっきりしました。
- やっぱり血液型と性格は無関係だったんですね。同感です。
- 今日の授業は、実験・研究の方法についてで、知識が増えました。血液型は以前から信じていなかたので、就職差別まであったというのは驚きです。
- 血液型で就職にさゆうするとは知らなかった。けつえきがたでそこまでせいかくにえいきょうするとは思わないが、あわない血液型がいる人もいっさいに少なくはないのでおどろいた。
- 授業ではあまり説明されなかったんですが……。血液型は今までもあまり関係ないという話は聞いたことがありましたが、始まりも科学的な根拠があったわけではないと知りびっくりした。
- 血液型について今まで本当なのかどうか気になっていたので、今回の授業の「血液型性格判断」は興味深かったです。
- この間自動車学校で運転適性検査を受けたのですが、血液型も書かされました。AB型の社員だけを集めてプロジェクトチームを作ったという話に驚きました。このチームは果たしてわざわざAB型を集めることによって得たかった成果が得られたのか気になるところです。
→血液型が必要になるのは、輸血の可能性がある場合だけ。運転免許証に血液型を記載するのは、事故のときに役立つという意味があるが……。
- 雑誌のうしろの方にあるようなダイエット体験談などがまったく信用ならないんだなとおもいました。うちの祖母が最近、ひざの痛みで苦しんでるんですが、テレビをよくみているのでコラーゲンの宣伝でひざの痛みがよくなったと聞いて試そうとしています。私がちゃんと信憑性を確かめてから使ってほしいと思います。人の痛みにつけこむのはひどい!。
- 知らないということが恐ろしいことを知り、正しいことを知るということがとても大切であるということが、この講義を通してとても強く感じることができました。
- 高校の時は出来分解が苦手だったので、講義を聞いて、やっぱり難しいと思った。
- ヒアルロン酸は経口よりも直接体内にぶちこんだ方がいいんですかね?それにしても優子先生(ゆうこりん)には感謝です!知識増えました!
- テレビの実験にだまされないようにしなければと思いました。
- ガソリンと一緒に燃やして『クリーンだ』とか『エコロジー』だとか言ってる人の気が知れない。水も使い方次第では危険物になるんですね。
- 質問の返答ありがとうございました。別に私がおかしいないわけじゃなくて安心しました。
- 先生のHPを家族に紹介しようと思います。
- 科学的な話じゃないですが、眠る時に羊を数えますが、あれはsheepとsleepとスースーという寝息の音が似ているからで、日本人がやっても意味がないそうですね。
- 前回の質問に答えてもらってありがとうございました。先日、現代人のメンタルヘルスという授業を受けて、精神分裂症の患者のビデオを観ました。化学物質が体に影響をおよぼすわけではなく、あくまで心の問題であることがわかっています。しかしビデオ中全体に見れるのですが、治そうと努力をしなく、同じ患者仲間で群れて慣れ合ってるだけです。人間、努力しない奴は人間だと僕は認めたくないと思いました。
→「努力する」のだって、そもそも心が健康でなければ困難かもしれない。病気の治療に「努力」が本当に有効かどうかは、検証が必要なのではないか。
- 先生の今後の夢は何ですか?
最近、自分は何がしたいのかはわからなくなるときがあるが、やりたいことはたくさんある。
→私の場合、やりたいこと、というよりはやらなきゃならないことが増えすぎて、夢どころの騒ぎではないのだが……。人生の明確な目標なんか無くたって人間生きていけるし、そんなに明確な目標を持っている人の方が少ないのでは。とりあえずやりたいことをやっているうちに、自分の力もついてきて、先のことが見えてくるのではないか。
- 最近、環境に優しいや自然を守ろうという運動が更に加熱してきたように思いますが、自然淘汰としては愚問でしかないと思うのですがどうなんですか?
→これについては正解はないので、以下は私の意見である。人間が居なくなっても地球は全く困らないし、他の動物は却って喜ぶかもしれない。環境問題の最大の原因は、単に人間が増えすぎたことによる。ただ、人為的に人を減らす合意を形成するのが難しいから、それなら、環境の悪化を減らすように努力しようということになったのだろう。自分が住む場所の状態を悪化させまくると、あまりいい未来は無さそうに思う。
- 幽霊が見えるという人はTVなどでたくさん出ていますが、先生は幽霊の存在を信じますか?またポルターガイストなどについてはどう思いますか?肝試しなどで「幽霊を見た」とか「心霊体験をした」という話はよくありますが、どう思いますか?幽霊に取り憑かれて陰陽師が祓ったおかげで助かったなどという話もTVなどでありますがどう思いますか?
→物理的実体を伴った幽霊が存在するということは全く信じていない。しかし、世の中に「幽霊を見てしまう人がいる」ことは信じる。あくまでも主観に始まり主観に終わる話だ。まあ、普通に生活できていて、悪徳商法に騙されたりさえしなければ、幽霊くらい見たってどうってことはないのではないか。見るだけならタダだし。
ポルターガイストについては、それを見せ物にしていたが実はペテンだったというのがバレているので何とも……。
肝試しについては、幽霊の存在を信じている方が楽しめてお得だと思う。ずっと昔の肝試しは、土葬が主体だったから、より迫力があったらしい。これが沖縄あたりだと、墓の形が本州とは異なる上、ハブが居るから、夜中に墓の周りの草むらに足を踏み入れるのは命がけで、怪談話を楽しむどころではない。
なお、酸性雨の影響を調べるために墓石からサンプルをとったという話が語り継がれているが、どこまで本当かは知らない(建てた年が特定でき、材質も似たような感じなので、経年変化の観察にちょうどよいらしい)。
幽霊に取り憑かれるというのは……一体どんなひどいことをすればそうなるのか?物理的にとりつかれていることが観測できたとは思えないが、とりつかれた気分になるということは、何をやったか少なくとも本人は自覚しているということなのだろう。
なお、「あの世」「魂」の存在は信じた方が憂さ晴らしできるかもしれない。以前、仲間と青森の恐山に行ったとき、「イタコの口寄せで故人を呼び出してクレームをつけよう」って半分冗談で話をしていたのだが、さすがに「イタコは故人を偲ぶためのもので、吊し上げるためのものではない」「いくら何でもイタコの使い方間違え過ぎ」という意見が出てつぶれたことがあった。
まあ、幽霊を見て怖がる人も居れば、幽霊でもいいから一発殴らせろ、という人だって居るわけで、人間模様は様々である。
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