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第8回
質問とコメント
- 前期の授業でエントロピーをやったのに全く覚えていなかった…。「乱雑さ」というのだけしか覚えていなかった。「何kJ/molですか?」と聞いている人を見たら、笑ってしまいそう。突っ込みたいー。カロメル電極、聞いた事がなかった。水銀が体に悪いことは知っているが、体温計に入っていたイメージがあるのですが……。どうしてあれだけ有害なものを製品化できたのでしょうか。
→水銀は、体内に取り込むと有害(飲んだりしてはいけないし、蒸気を吸うのもいけない)だが、体温計のように、ガラスに閉じ込められた状態であれば安全。あとは壊さないように注意し、壊した場合は水銀のゴミとしてきちんと処理すればよい。
- 今回の授業は理解するのが難しかったです。気とかはエネルギーとして定義していいのでしょうか。
→「気」が物理量として測定可能だったという話はない。しかし、武術などで、人間が「気」というものがあると認識してしまうことや、その感覚を使って説明するとお互い通じることがあることも確かなので、物理学の問題というよりも、心理学や、人間の生理学(人間の側の感じ方の)の問題である。
- 電池の起電力は高校までは覚えなければならないものだったが、今日の講義で計算で出していたことがわかり納得できました。
→計算で出せるのは結果としてそうなっているのであり、一番最初は測定で求めているはず。
- エンタルピーとエントロピーは別物なんですよね?
→別物。エンタルピーは発熱量、エントロピーは乱雑さの尺度。
- 今日はちんぷんかんぷんで「文系はつらいよ」という感じです。授業とは関係ないのですが、先日テレビで食肉偽装問題をやっていました。ミートホープは腐りかけた肉を次亜塩素酸やオゾン水に浸していましたが、これは安全といえるのでしょうか。オゾンは有毒だった気がするのですが……。
→次亜塩素酸もオゾンも、そのままでは劇物だが、反応する相手が大量にあると、そちらと反応して無くなってしまう。
- 友人にマイナスイオンの話をしたところ、髪が静電気を帯びているとはげやすいという話になりました。科学的にはどうなんでしょうか。
→静電気は関係ないが、ストレスではげる人は居る。
- 企業は何かしら使えそうな言葉をみつけるとその仮説の合否を確認せずに使うのはタチが悪いと思った。また化学反応とエネルギーに関する論はどれもわかっていないものが多いので、いつかアインシュタインやコペルニクスみたいな重大発見がなされるかどうかが楽しみである。
→反応のエネルギー収支はよくわかっている。講義で、わからないことが多いと説明したのは、反応の速度がある値に決まる理由や、反応の途中のメカニズムそのものについてである。そちらの方で何か見つかるかもしれないが……。
- 「水」の酸化還元電位は何を使って測定ができるんですか?
→水分子だけだと酸化還元電位の定義のしようがないが、水を酸素と水素に分解する反応で考えるなら、1.23Vあたりと考えるしかない。ただ、水も入っているが、それ以外の部分は酸素と水素の電子授受だから、「水」単独ではないが……。
- 水道の水を直接飲んでも平気ですか?
→日本の水道水は安全なので問題無し。ただ、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000537-san-sociにあるように、「三重の商業施設、受水槽に男性遺体
12月4日12時21分配信 産経新聞
三重県松阪市船江町の「松阪ショッピングセンターマーム」の屋外にある受水槽から、11月27日に男性の遺体が発見されていたことがわかった。松阪署によると、遺体は同県伊勢市の40代の男性で、自殺とみられるという。施設では、受水槽の水を水道水として同施設全体で使用していた。松阪保健所などは水質に異常はなかったとしているが、健康への影響について、問い合わせが相次いでいるという。
男性の遺体は27日午後、同施設の警備員が発見し松阪署に届け出た。同署では、同施設の建物から飛び降り自殺を図り、受水槽に落ちたとみている。男性は11月1日から行方不明になっており、最長で約1カ月間、遺体が水槽の中にあった可能性があるという。
同施設では、遺体発見後に水道水の使用を停止し、タンク内を消毒。同保健所は水質に異常はなかったとしている。しかし、同保健所には、市民らから「健康に影響はないのか」といった問い合わせが、今月1日以降でも30件以上寄せられているという。」などということもあるが……。しかし、それでも健康被害は出ていないらしい。
- アルカリ性の食品(わたしが言われたのは「もずく」)は体に良いと聞いたのですが、このことも酸化反応・還元反応と何か関係がありますか?人間は弱酸性であるからアルカリ性と反応して何かが起こる……など。
→アルカリ性食品の話は、栄養学としては全く意味がない。食品に含まれるミネラル(火で燃やした後の灰に含まれる)を水に溶かしたときに酸性になるかアルカリ性になるかで分類する方法だが、体内では、試験管中の反応の通りにアルカリ性になったり酸性になったりすることはない。
また、酸性・アルカリ性(正確には、水溶液のpH、水素イオン濃度)と酸化還元は全く別の概念である。数十年前であれば、酸性・アルカリ性と酸化還元反応を混同して書かれた本もあったかもしれないが、最近は、よほど情報に遅れていない限りそのようなことはない。
- 高校で少しだけ化学をやったときに名前だけ聞いたことがあるのですが、クーロンとは何ですか。
→電荷を表す単位。
- 電子授受平衡など、高校で多少習ったが、難しくて理解できなかった。今日講義で久しぶりに触れ、分かりやすい説明だったのでよく分かった。
- イオン化傾向でHが(カッコ)書きでかかれていた理由がわかってすっきりした。
- 金属のイオン化傾向に(H2)がいつも入っていて、金属じゃないのに…。と思っていたので、H2が入っている理由がわかり、少しスッキリしました。
- 今日の話は終始難しかったです。でも、イオン化傾向でH2が(H2)になっていた理由が分かって良かったです。
- エネルギーが高井い程不安定で劇物であるという話が面白かったです。
- 活性水素を含む水が健康と結びつかないというのはしょうげき的だった。
- 高校から勉強している化学反応とエネルギーの話であったが、今日の話でまた理解が深まった。標準電極電位の話は興味深かったが、とても難しかった。
- 物理やら数学やらで化学はどこにいったのか……。もう少し詳しく解説してほしかった。
→駆け足になったのは申し訳ないと思うが、物理、数学、化学というのは、人間の都合で分野を分けたもので、自然現象に区別はない。
- 高校で学んだ物理と化学は関係が深い教科というのがわかった。
- ポテンシャルは物理でやった力学的エネルギー保存則と同じことを言っていた様な気がした。その他にも熱化学など高校物理でやったエネルギーについてなど、物理と化学の結びつきが出てきて高校でどちらもやったが、別々に勉強したものがいっしょに出てきて楽しかった。
- 電子ボルト『eV』『ΔH』『ΔS』というのを初めて見た。化学は高校のときに、本当に基礎しかやってなかったので、とても難しかった。
- 化学のウソの話がいつもおもしろい。もっといろんな話を聞きたいです。
- 酸化還元電位等、難しいことが多かった。
- エントロピーについてなんとなくわかってきた気がした。
- 図があったので苦手だったエネルギーのところも少しわかりやすかったです。
- 途中から、さっぱり分からなくてついていけなかった。
- 難しかったです。
- 難しかった。もう一度プリントを見直しておきます。
- 難しすぎて理解できなかった。もう一回プリントを見直します。
- 難しくてついていけませんでした。
- 高校の時より深い内容で難しかった。頑張って理解していきたい。
- 前回よりも難しかった。少しは理解できたと思う。
- 難しかった。
- すみません。何を言っているのかまったくわかりませんでした。
- すごく難しかった。
- とても難しかったです。
- 苦手分野であったため、とてもとても難しく感じた。
- 今日は難しくて、ほとんど分からなかったです……。
- 今日の授業は難しくてよくわかんなかったです。
- やっぱり電気は苦手です。
- 難しい言葉を使うと人はだまされやすいと思った。
- 難しくてよく分からなかった。
- 少し進むのが早くて難しかったです。ただ、ゆっくりプリントを読んだら理解できそうだったのでちゃんと復習したいと思います。
- 酸化とか還元は高校のときにやったけど、もう一度復習してみようかなと思った。
- まったく頭に入りませんでした。もう一度見直してみます。
- 難しいけど理解して自分のものにすればたのもしい学問ですね。
- なつかしい言葉が多く、楽しかった。久しぶりに高校の教科書を見返してみます。
- 今日は難しかったです。ただ高校の物理・化学で習ったところ+αは理解できました。
- 前半は難しく、化学が苦手だったのできつかった。酸化還元という学校で習ったことでだまされるのは嫌だなと思った。そういう健康グッズで商売する企業は少しの突っ込みにも答えられないんだなと思った。
- 高校で習った内容よりも難しかったので、ついていくのが大変でした。よく復習しようと思います。
- 酸化されると老化するようなイメージがあったが、言われてみれば還元も同時に起こっているんだなと思った。
- 僕は酸化するから老化すると思っていました。違うんですね……。
- 「酸化反応=老化」「還元反応=若返り」たしかにと思った。
→講義内容が難しかったという人が多数。これはある程度予想したこと。しかし、酸化還元の話は、前回やったようなものが、敷居の高い真実である。一方、二分法で分けるインチキ説明は誰にでもわかりやすい。だから、わかった気分になっているとつけ込まれる。
- 今日の授業は難しく感じた。勉強しなおしたいと思った。また、健康グッズの「酸化還元電位のウソ」で「自然のエネルギー」や「水本来のエネルギー」という言葉をCMなどで聞くので、よく考えるとあいまいな表現だなあと思った。
- 「自然のエネルギー」や「水本来のエネルギー」などという宣伝を見ても今までは気にもとめなかったが、今ではそういった類の宣伝は何でも怪しく見えてしまう。
- 高校時代の化学の復習と、新しい知識を一緒に学ぶことができて良かった。
- 今日は1番難しいということで、ずっと難しいのかと不安だったのでよかった。
- この授業を受けているとたいていのものがウソに思えてくる。本当かどうかを見極めるのが大変そう。
- 特に無し。(他1名)
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