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第11回
質問とコメント
- 結局、本当に水は情報を記憶することが可能だったんですか?
→追試で、そのようなことはできないことが再確認された。
- 大きな実績がある研究者ほど、間違いは認めたくないのでしょうか?(その前に間違った研究結果を公表しないとは思いますが……)
→産学連携などで「社会ですぐ役立つ」「儲けに直結」するような研究をしろという圧力があって、研究者の側も追い詰められている場合には、何か良さそうなものが出てきたら飛びついてしまうということは起こりうる。
- ホメオパシーのどういう点が波動と結びつくのですか。
→ホメオパシーは、物質が水に入っていたという効果が、物質を取り去った後まで水に残っている、という発想をしている。一方、「波動」は、水でもそれ以外でも、都合の良いものに波動を記憶させることができる、という発想をしている。水に何かを記憶させる、という部分で2つが結びつく。
- 活性水素水って何ですか?
→九州大白畑教授が提唱した、活性水素なる物質を含む水のことだが、実際に活性水素なる物質が存在するという証拠は無い。
- 砂糖とよばれるものはどんな元素からなるのですか。
→炭素、酸素、水素
- H2OとD2Oからどうやってポリウォーターを作ったのですか。石英の毛細管中の気相から作ったのがポリウォーターだと書いてありますが……
→水蒸気を毛細管中で液体にすればできる、という話なので、H2OやD2Oを一旦水蒸気にして、石英毛細管の中で結露させて液体にすればよい。
- D2Oとは何ですか
→重水。水素ではなく重水素でできた水。重水素は原子核が陽子1個と中性子1個でできている。普通の
水素の原子核は陽子1個のみ。
- 電気化学の分野で名の通った人や、有名なnatureに論文が載るような人が間違うことはあるだろうが、あきらかにおかしいものを堂々と発表するのはおかしいと思った。また、ポリウォーターの騒ぎの後なぜ雪の話が出てきたのかわからなかった。ポリウォーターと雪が関係あると思われたのか。
→ポリウォーター騒ぎの教訓の1つは、水の中の不純物の組成を無視した議論をしても無意味、というものである。ところが、雪解け水の話は、またもや不純物組成を無視した話だったので、性懲りもなく、ということになる。
- ホメオパシーはその物質がないのですか。たとえば予防接種はどういう仕組みですか。
→ウイルスや細菌が体に侵入すると、体の中にはそのウイルスに応じた抗体が作られる。次にこのウィルスが侵入しても抗体によって排除されてしまうため、その病気にかからなくなる。予防接種は、発病しないようにしたウイルスや細菌を先に与えて抗体を作っておき、病気になるウイルスがやってきた時にも発病しないで済むようにする。ホメオパシーはそもそも物質が無いので意味がない。
- 年明けに提出するレポート課題が不安です。今回の講義で、永久機関の話がありましたけど、すごく興味を持ちました。「投入したエネルギーより多くのエネルギーを手に入れることはできない」とありますが、同じだけのエネルギーは手に入らないのですか?またまさつによって発生した熱等をまたエネルギーとすることはできないのですか?
→同じであれば、ゆっくり取り出せば可能だが、実用的とはいえない。まさつで発生した熱を再び利用することはできない。
- 「異常水」ポリウォーターなるものがあることに驚いた。これはもはや水と呼ぶものなのかと感じた。
→異常水の話は、既に否定されているので間違えないように。大量に入った不純物の効果で説明がついている。
- 砂糖水の実験で、水が情報を記憶するという結果であるが、たまたま砂糖の分子が入っていた……ということもあり得る。
→この講義の最初の方で、純水を作るのは難しいという話をした。分子が1個や2個しかないという状態は、分析してもわからず、大抵は砂糖以外の不純物分子の方が多い状態である。
- 論文審査のレフェリーはたいていがボランティアとありましたが、どのようにして選任されるのですか?また、審査をするレフェリーの人数や審査にかかる時間はどれくらいですか?
→論文誌の編集者がレフェリーを選ぶ。人数は2人から5人程度。時間は1ヶ月から3ヶ月位。
- 最近テレビで「vanaH」という水の宣伝を見かけますが、この水がスーパーで売っているのを見たことがありません。この水は特殊な水か何かでしょうか。
→特殊な水なら安全かどうかが問題。安全な水なら何も特殊なことはないはず。
- ホメオパシーの発想はおもしろいと思った。しかし科学的に説明するのは難しいと感じた。科学と科学でないものの境界線を見極めるのは私にとって難しいです。
→境界線だと思われるものには手出しをしない、という対処方法もある。
- ホメオパシーという言葉を初めて聞いた。一見、科学と思われるものの中でも、非科学的な発想のために科学ではなくなってしまうこともあるんだなと思った。
- 似たもので似たものを治す……肝臓が悪いからレバーを食べるようなものですね。これから研究をするようになって、病的科学を信じ込んだりしないよう、気をつけたいと思った。
- 立派な永久機関だからといってうたがいもせずに信用してはいけないことが分かった。
- ポリウォーターがウソということは前に何かで聞いたけど、まさかNature, Scienceに論文が載っていたとは思わなかった。
- 1回間違いの研究が世に出ると、「アライグマに実験室内を荒らした」なんて言い訳をするくらい間違いを認めさせるのは難しいんだなと感じた。
- 妄信的な研究は絶対ダメ、ということが本当にわかった。九大の人にしろ北大の人にしろ常識はないのかと言いたい。研究者は欲に走らず、自然の幻影でなく本体に近づくことに力をつくした方がいいと思う。今の日本がより悪くならないように注意しないといけないと思った。
→しかし、利益に結びつく研究をしろと言うのは社会の側である。研究費を申請するにしても、何の役に立つかの説明を求められる。
- プロの科学者でもいろんな間違いをしているんだなあと思った。でも、いまいちどこがどう間違っているかわからなかった。
- 熱力学第一、二法則の内容を忘れていたので、復習になって良かった。
- 「病的科学」という言葉は初めて聞いた。プロの科学者でも間違いを信じるという現象は、科学者が人間であることから考えれば充分あり得ることなんですね。でも、間違いはきちんと訂正しなければならないと思いました。
- もし代替医療が広がって被害が出たらとても怖い。医療については政府もしっかり厳しく取りしまってほしい。
- 今まで、これだけダイエットでだまされてきたのに、まだだまされる人々に笑えた。やっぱり一番は適度な運動なんだと思った。
- 「アライグマに実験室をあらされた」というのが面白かった。常温核融合には非常に興味がある。
→顛末を書いた本として「常温核融合の真実」や「常温核融合スキャンダル」という翻訳本がある。amazonあたりで探してみてほしい。図書館にも入っているかもしれない。
- 常温核融合の問題について、権威を持っている人の発表でも、それが大きな間違いである可能性はあるという当然のことを感じました。権威を盲目的に信用するのは危険だと思いました。
- 氷とレモンを入れた水というのは初めて聞いた。水道水が私の家では本当にまずいので、今後やってみたい。ダイエット食品が毎年こんなに変わっているのには驚き。確かに今どれも生き残っていないので気を付けねばと思った。150℃を超えても沸騰しない水、それを水と呼ぶのは変な気がする。
- TVの世界やダイエットブームの裏話をきいた気がした。ただボーっと見ているだけではだまされてしまうんだなと思いました。
- 「ダイエット効果がある」として流行した食品が1975年から今まで18個もあると知り驚いた。「朝バナナダイエット」もこの間まですごく流行していたのに最近は全くそのことについて話を聞かないので、またテレビなどのメディアにおどらされているのだと感じた。
- テレビを見るときには気をつけて見ようと思いました。
- 就職してから科学が必要になるという言葉に納得しました。
- 自分の身を守るために知識は必要であることがよくわかった。
- 昔から多くのいいかげんな科学が提唱されてきたことにおどろいた。
- 病的科学の話は聞いていて面白かったです。
- いかがわしい科学がメディアに与える影響はあまりにもおぞましいと思った。談判は悪くないが、詭弁はやめてほしい。
- 水を巡る病的科学の所の話がおもしろかった。
- パンヴェニストの希釈の実験がおもしろいと思いました。
- 情報の偏りがあるのは怖いことだと思う。特に医療は自分で正しいと思った考えでも、他社の目に晒して、冷静に見直してから行動に移さなくては、ニセモノの多い世界では生き残れないと思った。アレルギーって、一回治ってから再発したりしますよね。治ってる間って、抗体どうなっているのか…。
- ポンズとフライシュマンがいままでまともだったのに急に記者会見をすることに驚いた。
- 権威ある研究者が曖昧な実験結果を元に記者会見を行うなんてヒドいと思った。権威ある研究者だからこそ何か変化、もしくは実験の失敗であっても冷静に対処してほしいと思う。
- ユタ大学はルール違反な発表をしたからそんな結末だったんだ。なんかバカらしい感じがした。
- 今回の内容もおもしろかったです。よくプリントを見直したいです。
- 健康食品のブームについての話はその通りだと思った。毎年新しいブームの食品を買うのがバカみたいです。
- 金持ちは高度な医療を、貧乏人は代替医療をというのは納得がいかない。
→そうならないように政策を監視する必要がある。
- アライグマに実験室を荒らされた、なんて子供の言いわけかと思った。
- 言ってることはあまりわかりませんでしたが、とりあえず怪しそうな話があったら、鵜呑みにせずに疑ってかかろうと思います。
- 休み中にしっかり本を読んでおこうと思った。間違いを防ぐ仕組みがあるなんて知らなかった。冬休み中に今までのプリントにもう一度目を通しておこうと思った。
- 毒は毒で消せるというのが自分の中での常識になっていたので怖いと思った。レモンと氷を水に入れるのは、モスバーガーに置いてあるのを見たことがありました。
- 世界には見当はずれの論文もあるのだと感じた。
- 最後の話はとてもこわいと思いました。
- 前回より分かりやすかった。
- よくわかりません。
- 特になし。
- 特にありません。
- レポートのネタをそろそろ探しておきたい。
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