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第6回
- 企業が宣伝していた”マイナスイオン”は一体何の物質のイオンなのか明記されていなかったので体にいいということはまあ嘘だろうと思っていたのですが、そのイオンが化学反応を起こして有害な物質を作る等のことはないのでしょうか。もしそうなら商品の使用条件が書かれていないと危険ですよね。
→まさにその通り。目立った効果を謳うものは副作用の心配もしないといけない。
- 先生の話やその他をインターネットで調べようにも、インターネットででてくる答えはいつもバラバラで信用できません。先生はインターネットを使う場合どのようにしているのですか?「マイナスイオン」の話ですが静電気防止効果の理屈がわかりません。
→健康情報ならフローチャートがある(今日のプリントに掲載)にあてはめる。学者の話なら、その人の研究業績や研究分野を見て、内容が同じか確認する、など。イオン化した空気で静電気を中和できるので、静電気防止効果が出てくる。
- 効果(?)がないのに技術者はいったいどういうマイナスイオンの装置をつけていたのでしょうか?
→放電装置を取り付けて、そこを通ってきた空気をイオンカウンタで測定するとそれなりの値が出るようにするなら技術的に可能。ただし、「体にいい」云々は全く関係がない。
- マイナスイオンについては、今回のプリントにもあるような話を高校の化学の授業で聞いたので信用していなかったのですが、静電気を防ぐ効果があるということは知りませんでした。プリントに、ドライヤーに関しては静電気がぱさぱさになるのを防げるかもしれないとありますが、マイナスイオンの効果をうたっている全てのドライヤーに静電気を防ぐ効果があるのでしょうか。また、クシを買いに行った時にトルマリン配合でマイナスイオンが発生するというクシしか売っていなかったのでそれを買ったのですが、クシに使われたトルマリンがきれなトルマリンであれば、静電気を除去できるのでしょうか。特に実感も無いのであまりに気にしないで使っているのですが…。
→放電装置を持っているドライヤーなら静電気防止効果を期待してもいいかもしえないが、安物のドライヤーを分解すると、紙切れみたいなよくわからないカケラを貼り付けて「マイナスイオン発生」と謳っていたりして、さすがにこれはダメだろうと。クシについては、そもそも結晶でそんなに大きなクシが作れるとも思えないので、気分の問題以上のものではないのでは。
- マイナスイオンの効果が無いのはわかっているが、ドライヤーなども「マイナスイオンが出ます」という商品に魅力を感じてしまう。このことからも、これから何があってもマイナスイオンに関する意識をくつがえすのは難しいと思う。
→環境負荷を考えると、効果が無いものを搭載した製品を買うということは、それだけ資源を無駄にしていることになるから、「エコ」には反する、ということになる。マイナスイオンに対する意識を変える必要はないが、マイナスイオン製品を選ぶ人が同時に「エコ」を謳うのは矛盾しているといって良いのではないか。
- 物理を初めて学習する人にわかりやすく理解できるような本があったら紹介して頂けませんか。マイナスイオンについては身の回り電化製品等に含まれているので、この授業を受けるまでは感染い効果があると信じこんでいたので、真実を知って非常に驚いた。
→「新しい高校物理の教科書」山本利明、左巻健男著、講談社ブルーバックス、ISBN4-06-257509-4。
- マイナスイオンやプラズマクラスターが除菌したりウィルスのような有害物質を除去することを信じていました。ショックです。高校までの知識で様々な世の中のうさんくささが解明できると分かり、もっとちゃんと万でおけばと思いました。
→プラズマクラスターにしても、効果を示す物質の種類と量に基づいて判断しないといけない。本当に放電でオゾンなどが出来ていたら、オゾンには殺菌効果があるから、イオン云々は別にして、装置を使ったことによる殺菌効果はみられることが考えられる。言葉に踊らされないことの方が大事では。
- 疑似科学広告について、「特許」は科学的正しさを保証していないということにショックを受けました。特許はアイデアしか保護しないのですね…。一見ものものしい名称なので、もっとすごいものかと思っていました。あまり関係ありませんが、自分の血液を顕微鏡で見たらドロドロでした。びっくりして水を飲んで少し運動してからもう1度見たらさらさらになりました。マイナスイオンは関係ないと思います。ものすごく関係ありませんが「科学リテラシー」という授業名はどのような意味があってつけたのですか?
→リテラシー、というのは読み書きの能力のこと。科学に関する情報の取り扱いそのものについて考えよう、という狙いでつけた。
- 授業とは関係ありませんが銀イオンに除菌効果があるのは本当ですか
→何をどう使うかによる。銀イオンによる除菌効果を謳った製品が排除命令の対象になった(除菌効果がなかった)というケースもあるし、銀イオンによる除菌効果を研究中の研究室もある。
- 自分が普段使っているドライヤーもマイナスイオン発生(マイナスイオン効果)有りと(箱に)書いてあったけど、それもあやしいのでしょうか…。ドライヤー自体は母親に買ってきてもらったものなので、特にこだわりはないのですが(笑)。
→ドライヤーによるから何とも言えない。安物だと、どう見てもイオンなど発生しそうにない変なフィルムみたいなものが貼り付けてあるだけのこともあるし。
- 電子で血液がさらさらになるというのは本当ですか?
→電子は溶液中を流れない。今日の電気分解の話で説明するから、そのことと合わせれば、電子が血液に……ということが自然現象としてあるのかないのか判断はできるはず。
- 特許は科学的正しさを証明するものではないと知っておどろきました!!ショックです。「本に書いてあった」「テレビで観た」という言葉は信用できないとすると、自分が知っていることの多くはなくなって、自分で見たことしか「そうだ」と言えないのだなと思いました。
→そういう人に限って、自分は幽霊を見たから幽霊は実在する、と言い張ったりするわけで。同じ本でも専門書とバイブル本では信憑性が大きく違う。高校まで使ってきた検定教科書はかなりよく作られているから、あからさまな間違いは無いと考えてよい。また、科学の知識は断片的なものでもトリビアでもないから、知っていること相互の矛盾をチェックすることである程度判断できる。ただ、そうなるには、知識の詰め込みをまずやっておく必要がある。詰め込み教育が悪みたいに言われた時期があったが、それは勘違いで、詰め込みを止めたら知識相互のつながりを認識する機会も失って、単に物を考えられなくなるだけじゃないかと思うんだけど。
- 毎回の授業でおっしゃられているように、つね日頃から「科学的に物事を見る」ということを念頭に置いておく必要があると感じました。今回のマイナスイオンに関しては、プラシーボ効果によって助長された部分があると思いますが、どうでしょうか。
→どのていどあったかは私にもわからないが、プラシーボが含まれていてもおかしくない状況ではあったと考えている。
- 資料中に”立米”という単語がありましたが、立方メートルという意味ですか。
→そうです。
- マイナスイオンがあることはわかったが、まだまだ効果が不明確であることはよくわかりました。アルカリイオンの水というのがありますが、例えばNa+やK+イオンを水に含めば体には良いのでしょうか。それとも、大きな効果はないのでしょうか。
→そういったイオンを摂りたければ、スポーツドリンクを飲めば良い。体内のNaやKは一定濃度に保たれているので、極端に薄めたり、極端に摂ったりすると命に関わることがある。
- 東海村の事故で死んだ人(バケツの人)の画像を最近たまたま見たのだが、形がたもてないのかグシャッとなっていた。遺伝子が傷ついて細胞が再生できないかららしいのだが、どうして心臓や脳はグシャッとならないのですか。比較的長く生存できて話もできたらしいので、心臓や脳はダメージを受けづらいのかと思ったのですがどうなのでしょう。
→体の形は保っていたはずだが、皮膚や、腸の粘膜といったものが再生せず、造血もうまくいかず(何かの原因で出血したら止まらない)、輸血と輸液が必要で、同時に感染症との戦いになった(全身包帯は感染症予防のため)。「朽ちていった命 被曝治療83日間の記録」NHK「東海村臨界事故」取材班、新潮文庫、978-4-10-129551-0が一般向けの本。
- 身近にある宣伝やパンフレットにはよく考えると疑問に思うことがたくさんあって、それをしっかりみぬくことが大切なんだとわかった。
- インチキ宣伝の仕組みを聞くと「そんなことか」と納得するが、一方で自分を含めて消費者の単純さに呆れるばかり。化学を高校でもう少し真面目にやっておけばよかった。
- 今までの講義は、物理的な話や公式等が結構あったので、難しかったのですが、今回は身近な話だったので理解しやすかったです。マスコミ等では時々「滝にはマイナスイオンが含まれていて、いやしの効果がある」と言っていますが(今回の講義でも採り上げられましたが)、それに対して新聞のコラムである科学者が「冬場で天気が悪い日に滝に行って、それでもいやされると言えるか」と反論していた時、なるほどと思いました。また、そう考えるとマスコミの「エコ」もけっこう怪しげな話が多いと思います。「グラフ」や「データ」だっていくらでも恣意的な結果が出せますから、企業の「エコ商品」は疑ってかかった方がいいかと思いました。
- 最後の「血液さらさら」の写真を見ても、いまいちサラサラな感じはしないですね。ただ赤血球が減っただけですね。赤血球は多い方がいい気がしますが…。
- 技術者は全く信じて無くても搭載せざるを得ないという状況に驚きました。また、病院に無償で配り”全国の病院で使われています”という宣伝に変わることを知り、改めて安易に宣伝を信じてはいけないな、と思いました。そのインチキを考える努力とセンスを他に回せば成功するのではないかと思いました…。変な方向に活かされてしまって残念です。
- ”疑似科学広告”の所が特に興味深かったです。今考えてみれば、ずいぶんあいまいな社会で生活しているんだなあと思いました。
- 実際に私の家には「マイナスイオンがでる」と銘うたれているヘアアイロンがありますが、これはおそらく静電気を取り除く効果としては一応あるのかもしれません。そういえば2003年前後に買ったものだと思います。マイナスイオンと似たような名前で「アルカリイオン水」というのも以前どこかで見ました。これは、マイナスイオンとはまたちがう商品なのでしょうか。これ(アルカリイオン水)は近くのスーパーで販売もされているので、少し調べてみようとと思います。
- 高校で聞いたことが生活に役立つことに感動した。うその情報がたくさんあるからそれを見逃さないようにしたい。先生の髪型がかわいかったです。
- どこの世界も因果応報だと思った。
- マイナスイオンに気を付けたいと思いました。
- 実体がないものをいかにも効果があるように見せるメディアの力に驚いた。
- 血液さらさらの大嘘は確かにああ!と思った。
- マイナスイオンについては私も何なんだろうと思っていました。化学を勉強してからは”マイナスイオン”と言っても何の原子のマイナスイオンなんだろうと気になっていました。でも確かに滝の近くや雨上がりは気持ち良い気がします。
- 赤血球の嘘を見ぬいてすごいと思いました。これだけでなく、まだまだこの世の中に嘘の情報が出回っていると思います。私も、高校や、大学での知識を生かし、嘘を見抜けるようになりたいです。
- 血液さらさらの写真はよくみるけど、大嘘だと言われて驚いた。確かに言われてみればそうだと思った。
- 最近アパートの郵便箱の中に付けるだけで人を呪い殺せるブレスレットや持つとお金がたまる水晶のじゅずがうたわれているチラシが入っています。せせら笑いながらゴミ箱に捨てるのですが、何万も出して買うのは馬鹿らしいなあと思いました。親からこれ効くから、と天然石の数珠が送られてきました。普通に付けてますが残念な気持ちになるのが否めないです。
→「美しくなる鏡」の通販を見た時には吹き出したものだが……。
- 疑うこととして、安易に宣伝文句に付いていかないようにしようと思った。
- 疑似科学広告の4条件について、メルマガなどでよく紹介されいているサプリメントの広告もその条件があてはまっているものが多いような気がしました。
- マイナスイオンとかトルマリンとか中学校ぐらいのとき流行して色々商品を買ってしまっていたのでかなしくなりました。科学をもっと知って買い物とかにもいかしていきたいと思います。
- マイナスイオンが学術的な名前ではないと知って驚いた。また、エアコンにマイナスイオン発生機能がどうしてついているのか理解することができた。マイナスイオンの効果は全く明確ではないのだな、と感じた。
- 何もかも単純に信じるのではなく、科学的な思考を持って、物事を見極める力も必要なんだと先生のお話を聞いて思いました。
- マイナスイオン(効果など)についてまだよくわかっていないうちに「マイナスイオンがいい」と言って商品にしていたということに驚いた。しっかりとした証明が必要だったのではないかと思った。マイナスイオンの効果の証明が不十分なのに、医療機関へ商品を提供していたことは今日初めて知った。医療機関は命に関わる所なのに、インチキな商品を売り込むというのが考えられないと思った。
- 「マイナスイオン」という言葉を聞いて、電化製品を選ぶ対象にしていた人が、私の周りにたくさんいましたが、何故良いのかと聞いて答えが返してくれる友人は誰ひとりもいませんでした。私はむしろ、マイナスイオンはえたいのしれないもので、悪いものだと思っていました。別にマイナスイオンを使ったから、生活や体が劇的に変わるものではないし、オカルトの一種だと私は思います。
- マイナスイオンについてこんなにも間違った情報が出回っていたことに驚きです。
- 高校の生物が世に通用すると思って感激です。
- 広告の具体的な施設を持ち出した実績を鵜呑みにしてしまっていたので、これからは気をつけたいと思います。
- マイナスイオンはTVでよく言われているような体がいやせる等といった効果は期待できないとうことは良く知っていたが、今回の講義で更にくわしい話を聞けてすごくためになった。昔は信じていたマイナスイオンが今回授業で完全にインチキ野郎と確信できるようになった。
- マイナスイオンにはがっかりした。
- 疑似科学広告は要注意だと思いました。「…で使われている」などと言われると科学的根拠を考えず、信じてしまうと思う。インチキ広告を見極めるため、科学の知識を増やすことは必要だと感じました。
- インチキ宣伝を見極めるためにも科学の知識が自分にはまだ足りていないのだと改めて感じた。
- ヘアドライヤーが、マイナスイオンのやつで静電気防止に効果があると知って安心しました。
→ちゃんと放電していればの話。
- negative air ionと書くと少し体に悪そうな気がします。
- ”マイナスイオン”ときくと今だに体に良いもののように感じていた。CMで森林の映像を見ながら言葉をきいたからかもしれないが、不確かであるのに世の中に出ているものは多数あるように思えた。
- よくチタン入りネックレスやブレスレットをしてスポーツをする人を見たことがあります。スポーツショップなどに売っているそれらは一体なにが売りで売っているのかよくわかりませんでした。それがウソだとしてもどんなことを売りにして売っているか知りたいです。世の中ウソだらけだなあと思い、少し悲しくなりました。
- マイナスイオンが出るタイプのヘアアイロンを持っていますが、(2004年に買いました)確かに髪はパサパサしませんでした。そういう点では重宝していますが、リラックスしたり疲れがとれたことはありません…。「リラックス効果がある」と信じていたので、暗示でそういう気分になったりはしたのですが、やはり科学的根拠はなかったのですね。
→これが微妙で、ドライヤーはドライヤー自体の性能がよいことでぱさつきを押さえたり、使って快適だったりするのかもしれない。マイナスイオンについては、リラックス効果だけは謳っても良いことになっていはず(他の、病気がなおるといった効果効能は謳ってはいけない)。
- 特許は発明者のアイデアを保護するものであることは知っていたが、科学的正しさを保証するものでないという事実に驚いた。真の科学に基づく製品を探すのは意外と大変だと思った。
→永久機関など、あからさまな間違いは実体審査で却下される。
- 「マイナスイオン」という言葉はとても聞きなれた言葉で、疑いなく信じていたので、今回の話は驚きました。疑似科学広告を見極める目を養いたいと思いました。
- マイナスイオンの化学物質はさまざまであり、リラックス効果や疲労回復などの効果が眉唾ものであるということに驚きました。また、血液の写真で観測の仕方でどちらにもなるというのを知って驚きました。「マイナスイオン」と聞くと体に良いというイメージがありましたが、イメージだけで考えてあり、言われたことをうのみにしてはいけないんだなと思いました。
- マイナスイオンと聞いただけで何となく良いものと思い込んでいたので、今回の講義を受けて、マスコミやメディアの情報にまどわされてはいけないと感じました。血液に関する話が興味深かったです。よく考えてみれば、浸透次第で血液はどろどろにもサラサラにもなるのに、マイナスイオン効果と結びつけるのはおかしいと思いました。
- マイナスイオンは健康にいいものだという見方しかしていませんでした。でも、今回の授業を受けて、マイナスイオンは化学的には証明されていないことを知って驚きました。
- 数年前に親がマイナスイオン製品みたいなものを身につけていたのを思い出しました。マイナスイオン関連のインチキ商売は多かったんだなと思ったと同時に、タネを知ると「こんなことでだまされたのか」ということも思いました。特に血液さらさらの大嘘についてのタネは、高校で確かに教わったはずなのにはじめのほうはだまされかけてショックでした。
- 血液サラサラはずっと信じていたのでショックを受けました。何も知らない人にとって、言われたことをすぐうのみにしてしまうので、騙されやすいから、弱みにつけこむのはよくないと思った。
→高校の理科の知識で何とかなるわけで……。要は、自衛のためにも勉強しろということです。
- マイナスイオンがはやっていた頃に、深く考えずにマイナスイオンを発生するアクセサリーを買ってしまったのを思い出しました。今後は気を付けようと思いました。
- マイナスイオン(プラズマクラスター)加湿清浄器を買おうと検討していたのですが、危なかったですねー。前に見たのですが、髪をとかすくしの中に小さい粒が入っていて、マイナスイオンが出ますとか言ってましたが、改めてありえないなあと思いました。
→加湿清浄器としての性能で選べば良いのでは。
- マイナスイオンについて私はよくわからないものだったので元々信じておらず、知人でマイナスイオンのグッズをもっている人の近くにいても、何らかの変化を感じることがなかったので、マイナスイオンの大きな効力はお守りとかの類で、精神的なものがほとんどではないかと思った。
- 赤血球の話ですが、左は固まりかけなだけですか?それとも高張液中に入れて血液中の水分を流出させるという操作もしていますか?右は、低張液を利用したということは読み取れたのですが。やり方がキタナイ企業がいっぱいありそうだと思いました。それっぽい言い方に惑わされないように気をつけようと思います。
→固まりかけだろうと見てます。実際の実験操作を見てみないと正確なことは言えませんが。ただ、固まりかけたことで、周りの溶液濃度が濃くなれば、血球は収縮するのではないかと。
- マイナスイオンや血液がサラサラと流れる映像まで嘘だったというのは驚きだった。
- ヘアドライヤーを買うにしても、エアコンを買うにしても、何となく体によいと聞くから、という理由でマイナスイオン機能がないものよりはあるものを選んでいました。静電気の話からいうと効果があることはあるかもしれないけれど、科学的にはまだあいまいな部分が多く、うまくのせられていた感もあったなあ、と思いました。
→微妙に効果があるかもしれないものに対して、それだけのコスト(製造に必要なエネルギーも含めて)をかける意味があるか、ということも考える必要がある。
- マイナスイオンが体に良いというのはプラシーボ的な要素が強いのですね。でもマイナスイオン機能付きの製品を積極的に買ってしまうのは、現代人の心理的脆弱さや繊細さを示している。だから、結果的にプラシーボ効果が顕著に表れ、体に良いのかもしれないと思った。「釣られるなら全力で釣られよう!」
- 化学が苦手な自分でさえ、昔からマイナスイオンに対して疑いの目を持っていたのにどうして世の中はこれほどまでにマイナスイオンをもてはやしたのか。不思議でしようがない。
- ウェブで削除要求を「事実を書いただけだ」と言い返し、強いなと思いました。肩書き、マスコミ、実績、特許の4条件が揃うと要注意であるとわかったが、そうすると今後買い物をする際に何も信じられなくなるのではないかと感じた。来年、引っ越しを機に家電を買いそろえるので、慎重に選ぼうと思います。
→これは余談だが、私のネット上の知人が、ぼったくり廃品回収業者をやり玉に挙げている。引っ越しで出るゴミを引き取るように頼んだら、高値を吹っかけられたという話。同様の被害が頻発していて、消費者センターにも相談が相次いでいる模様。これから引っ越しをする人は、一般家庭の家財道具などの粗大ゴミは、自治体に事前に連絡すると、有料だがそんなに金を払わなくても引き取ってくれるので、悪徳業者に引っ掛からないように注意してほしい。
- よくインターネットなどで怪しげな商品(例えばダイエットサプリとかそういうもの)の宣伝を見ると、特許とか、賞とか、医学博士とか芸能人とかがつらつら書いているが、マイナスイオンと同じパターンだと思った。
- 今日の講義を聞いて、物を買う時にはその賞品を吟味して買うようにしなければならないと思いました。
- 前に友人がマイナスイオンを出すという腕輪をつけちた。ただのゴム輪にしか見えなかったが。ただのゴム輪(−の記号がついていた)を「マイナスイオンが出る」といって売るのはかなりひどい商売のような機がするが……。滝つぼの話はただ単に人間が自然と触れて気分がいいというようなだけの話の気がします。
- 講義を通して大部、商品開発と疑似科学とお金もうけをする人の構図が見えてきた。内容とやり口が分かれば、中学生ぐらいでも、新しい疑似科学商品を作れそう…。
- マイナスイオンというものが化学的に不安定なことがよくわかりました。プラスイオンは化学的に存在していると前の授業で聞いて、プラスイオンが人体に悪影響を与えるというのも眉つばだと思いました。また、○○大学で使われています。という話あ、それこそ誹謗中傷(?)で虚偽ではないか、と思いました。
- 東海村で何の実験をするんですか
→中性子回折実験。
- この講義って中間テスト又はレポート等の課題はないのですか?
→期末レポートを課すことにしている。
- 話は関係ないですが、天羽優子さんをパソコンで調べるとすごいんですね。千葉大学、お茶の水女子大学博士、東京大学博士ってどんだけですか!?やっぱ研究をしたいという意欲でそこまで大学生活を送ったんですか?ちなみに自分も昔トルマリンのブレスレットなどを買って使っていたのにまったくの嘘なんて、世の中は信じられませんね。
→博士号については、はっきり言って手違い。ネットのない、予備校の偏差値情報しかない時代に大学進学したから、入れる総合大学に入っておけば何とかなるだろうと思って千葉大へ。当時は人工心臓の研究とかCTとかをやりたかった。入ってみたら生物物理の研究室が無かったので進学でお茶大へ。お茶大ではDNAの結合水の研究をしていたたけど、タンパク質には手出ししてなかったから、もうちょっと生物系狙いってことで東大へ。ところが、結合水の研究をする予定が、なぜか脳の研究をさせられて、それが途中で潰れた。仕方がないので教授と大げんかして修士卒業当時の狙いだったタンパク質の結合水の研究で博士号取得。ラットの動物実験の課程で、生物系には自分が向いてないことがわかり、物理に戻ることを決めて、水溶液の分光実験をやってお茶の水大で論文審査を受けて博士号取得。ところが就職難で、任期付きの職を転々とすることになり、いい加減うんざりして転職を決意、ロースクールの適性試験の願書を出し、受験料を払い込んで、試験勉強していたら、山形大に職が決まった……。お茶大の師匠がいい人だったので随分助けてもらったが、とどのつまりはなりゆきと手違いの集積でこうなったというか。
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