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第1回
- 金を食べるのは安全なのか、また他の金属は?未発見元素の確定とはどうするのか。分子モデル(b)は電子はかたよらないのか。H+イオンは水がなかったらどうなるのか。ガラスの構造はどうなっているのか。結晶化したときどうなるのか。何故中性子数が違う原子が存在するのか。
→小さな金箔は食べても吸収されず素通りするだけなので安全。溶ける金属は呑み込むと害を及ぼすことがある。
元素の発見については113番を理研で見つけた話がある。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2004/040928_2/index.html
再現性が大事らしい。
H+イオンは、覆ってくれる電子を提供してくれるものが無いと存在できない。剥き出しの陽子になってしまう。
ガラスの構造のイメージとしては、不規則に運動している液体の分子がある瞬間に止まったようなものを想像すればいい。結晶化すると見た目が不透明で割れやすくなる。
逆に、超新星爆発で生じた原子核の中で比較的安定な同位体が身の回りに残った、と考えるべき。
http://be.nucl.ap.titech.ac.jp/~nakamura/lecture/nuclphys09ug/nucleosynthesis.pdf
- 企業は商品説明に嘘を書くことはできないのに、なぜ未だに「マイナスイオン」という表記がなくならないのか前から疑問に思っていた。また、イオンの力で花粉を除去する等の商品は実際本当なのか気になった。
- CO32-とか多原子からなるイオンは、原子同士はどういう関係にあるのですか?
→共有結合している。
- 金属ナトリウムの爆発を、見てみたいです。どうして、水は凍ると体積が増えるのか?陽子、中性子、電子は生成消滅しないなら、13C→14Cになれないのか?中性子はどこにいくのか?絶対零度の逆に上限はないのか。
→氷の話はちょっと後のこの講義でやるのでお待ち下さい。プリントにも書いたように、「陽子、中性子、電子は生成消滅しない」というのは、化学の(ほとんど大部分)はこの範囲を取り扱うということであり、高エネルギー物理の世界では生成消滅する現象を扱っている。なお、14Cは14Nに変わり、年代測定に用いられている。温度の上限は無い。
- M殻には最大18個の電子が入るのに、M殻が9個以上で示しているものを見たことがないのはどうしてか。また、どのようなときにM殻に9個以上の電子が入るのか。
→殻だけで電子の配置を議論するのは少し粗い見方で、電子の数が増えた場合は、軌道がどういう順番で埋まるかを見なければならない。M殻に9個以上の状況になると、電子の数が増えているので、殻に何個という見方だけでは説明がつかなくなる。
- 金は原子がまばらになるほど薄くなることに驚いた。価電子が8個ではなく18個のものって、どうして電子が8個以上入るのでしょうか。
→原子がまばら、というのではなくて、実験するのに充分なほど薄くできるということです。価電子ですが、最外殻のs電子とp電子を指します。sやpが何であるかや、電子配置の詳しい話は、何回か後のこの講義で説明するので、少しお待ち下さい。
- 原子の質量を同位体の平均をとって表しますが、同位体の存在比はどのようにして調べるのですか?
→質量分析計、をキーワードにして調べてみてください。試料をガス状でイオン化して飛ばして磁場をかけて曲げ、曲がり具合の違いから質量の違いを求める。測りたい元素によって前処理がいろいろあるらしいです。
- 有機化合物はすべてCとHを含むと言いましたが、テトラクロロメタンのようなものは有機化合物ではないのでしょうか。
→理化学辞典によると、もう少し範囲が広くて、炭素の酸化物や金属の炭酸塩など少数の簡単なもの以外のすべての炭素化合物の総称、でした。プリントを作った時に元にした資料の記述の範囲が狭すぎたようです。訂正します。
- 一見ガラスは規則的に見えるが、実は不規則に並んでいるということをはじめて知って驚いた。
→いや、ガラスの中の原子配置って普通に暮らしてたら見る機会ないでしょ。
- 化学の歴史に関しては、普段の授業で省かれてしまうものが多いので、この授業で説明を受けることができて良かったと思います。質問:学術用語で「マイナスイオン」は無いとありましたが、電化製品の広告やCMには「マイナスイオン」があたかも独立に空気中に放出することができるように描かれてあります。これはどういうことでしょうか。
→CMは学術文献ではないので……。
- プリントが見やすく、おもしろいと思います。どうして温度は0K以下にならないとわかるのですか?
→一言で正確に説明するのは難しい。ある温度の物質を考えると、必ず分子や原子の運動があったり(結晶では、分子や原子の入れ替わりが滅多におきないが、入れ替わらない程度に熱エネルギーによって揺らいでいる)、電磁波が存在したりする。分子や原子の運動が全部止まって電磁波も無いような状態をかんがえると、それより低いエネルギーの状態というのはもう無いので、その状態を温度の下限ということで0Kとした、というのが直感的な説明。厳密な説明は、熱力学の教科書に出ている。
- 放射能被曝に対し、ワカメが効くとメディアが言っていたがネット上ではデマだとされていた。実際どうなのか。
→デマ。放射線医学総合研究所http://www.nirs.go.jp/index.shtml の3月14日付けの解説に正しい情報がある。
- 原子という概念が、現代とは異なれど2000年前からあったのに驚きました。今ある科学は近現代に急速に発展したと思いがちなので、先人たちの業績を見るといつもすごいなと思いなおします。
- 金属ナトリウムと水たまりとの反応を見てみたいと思った。
- 化学の基本的な部分から、初めての人にも分かりやすい授業であったのではないかと思った。プリントに書いてあった、単位や接頭語の詳しい部分が知れて良かった。
- 高校で化学を勉強していました。でも、意外と忘れていた部分があったので、今日の授業は思い出すのによい機会でした。
- 高校で習ったとこだったので、疑問点もなく、理解することができました。
- 高校で勉強してきた化学の知識を日常生活に生かすことができるので、これからの授業が楽しみです。
- 私も金属ナトリウムを水に入れてみたいと思いました。(同コメント他にも)。
- 宗教の影響力の強さをここでも実感するとは思っていませんでした。
- 高校1年の時にやったきり、原子、分子、イオン…の話は勉強していなかったので、今日きけてよかったです。
- 高校のときの化学を思い出せました。
- 高校生の時にわからなかった所が、わかった。次の授業が楽しみだ。
- 忘れかけていた化学だけど、また一から考えることができた。理解を深めることができて良かった。
- はじめは既知のことばかりになるのかな…と思ってたけど「結合を本当に理解するにはシュレディンガーの方程式とかいろいろ要るんだ」だとか、知らないことも聞けて面白いと思った。ちょっとずつでいいので、たまに+αなこともサラッと言ってもらえると、すごく興味がわく。
- 物理も交えながらの科学全体の話が興味深くて面白かった。化学の話も面白かった。高校化学をさらに深く、踏み込んだ話が良かった。
- Fahrenheitが上手い事理解できませんでした。
- 今日は高校化学のおさらいという感じでしたが、忘れかけていたことが思い出せました。大学からの勉強をしっかりとできるように、基礎をしっかりとさせたいと思います。
- 高校の化学をしっかり復習しようと思った。
- 久しぶりに化学の話をきいたら、所々忘れているところがあった。
- ひさしぶりに化学をやりましたが、忘れていることばっかりでした。化学に対する理解をより一層高めていきたいと思います。
- ガラスの結晶化の話が面白かったです。ありがとうございます。
- 久々に復習をして、忘れてたことを思い出せて良かったです。
- 原子などの研究が始まったのはもっと最近だと思っていたあg、2000年も前にすでにギリシャで原子の存在が予言されていと知り、とても驚いた。教室が空調きいていて、ちょっと寒かったです。
- 原子の構造の解明のところが、物理っぽいところもあって難しいです。
- かなり分かり易いですが、若干暇でした。
- 受験後久しぶりに化学をやったので、色々と忘れていることもあり、思い出しました。
- 大体知っていたことだったので遅れをとることなくついていくことができた。
- 今後、教室変更はありますか。
→もう少し大きい部屋に空きがないか問い合わせてはいるが、今のところ事務から連絡はない。
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