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第4回
- ダイヤモンドについて質問です。ダイヤモンドはCの同素体だから燃やそうとすればそれは可能なんですか?可能だとしたらどのよう燃えるのですか?
→燃えます。演示実験の例。http://nre.news-site.net/modules/tinyd/index.php?id=3
- 私は道徳を履修したこともありますし「心のノート」も読んだ記憶があります。その時は自分が間違った教育を受けているという考えは持ちませんでしたが、今考えると恐ろしいことだと思います。小学校の教員は、このようなことも生徒に教えるように指導されているのでしょうか。
→道徳の授業をせよ、と言われて何を教えたらいいかイメージできる先生の方が少ないのかもしれません。文部科学省の教材を作った人もよくわかっていない可能性があります。だから、部分的におかしな内容が紛れ込むのでしょう。
- 「水からの伝言」の話はとても酷いものだと思った。科学や道徳を馬鹿にされていると感じた。アモルファス氷が4.5Åから乱れ始める、というのは、それまではIh氷とほとんど同じだからということでいいのですか。
→これはイメージするのが難しくて、アモルファス氷はどこも同じ程度に乱れています。なので、ちょっと遠くまで見渡すともうわけがわからない(でも水よりはましで、水よりもIhぽいところがある)という感じです。
- 水素原子の位置について、全てにHが結合したH4Oという物質は存在しえるのでしょうか。
→不安定なので存在できないはず。
- 水の「ありがとう」話は化学的に間違っていることで残念だが、パンにいい言葉をかけたのと悪いひどい言葉をかけたのとでは悪い方が早く腐るという話を聴いたことがあります。あと、私の地元では冬に白鳥にエサをよくあげていました。
- 番外に水に「ありがとう」「ばかやろう」という言葉をかけると結晶のでき方が違うというのがありますが、似たような話を小額中学の講演会で聴いたのを思い出しました。炊いたごはん(水も入れたような気がする)を清潔なびんにいれたものに「ありがとう」と毎日言えば”こうじ”のように白く発酵し「ばかやろう」と毎日言えば、かびが生えて腐るというものです。実物を見せてもらいましたが、確かにくさったり発酵したりしていました。なんだかうさんくさいのですが、生物学的に可能なことですか?(講演の先生はカウンセラーだったと思います)
→どういう腐り方をするかは、最初にたまたまどういうカビの胞子がくっついて増えるかによるので、偶然の産物です。どっちも似たような腐り方をしたという実験結果もあります。これが本当なら、コンビニのおにぎりの賞味期限を伸ばす代わりに店員にありがとうの声かけをさせれば捨てる分が減って良いという話になるはずですが、なぜそうしないのか、って考えれば、まやかしだとわかるはずです。
- 水を急冷すると結晶構造をとる前に凍るのであれば、ゆっくりと冷やすと結晶構造をとる時間はあるはずなのに過冷却水のように凝固点を下回っても結晶化しないことがあるのですか。
→ゆっくり冷やすと、凍るはずの温度になっても、凍るきっかけ(核になる塵など)がない場合はしばらく液体のまま、ということはあります。冷やし続ければ凍ります。
- 深海の海底や永久凍土に多く含まれている資源としてのメタンハイドレートの利用を知りたいと思った。規則構造を持たないアモルファス氷とはそのようなものか?アモルファス氷はどうやって意図的に作るのだろうか?番外編の水の結晶と道徳というネタはおもしろかった。よく考えてみると本当に道徳の内容としては致命的な内容であると思った。他にも道徳の教科書に出てくる科学の根拠のない話題が問題になっていたということがとてもおかしい話だと思った。自然を情緒的にとらえるな。
→メタンなので燃料にするか(天然ガス)、合成化学の材料にするといった使い方があるはず。アモルファス氷の作り方は簡単にプリントに書いた。もっと詳しいことが知りたければ検索してみてください。
- メタンハイドレートが資源として注目されているそうですが、なぜそれが注目されているのですか。273K、26気圧の環境だと必ずできるものなのですか。分子動力学計算はなぜ長時間計算できず、計算の規模に限界があるのですか。ハチミツを取る話は、写真を見れば自然との共存と見えなくもないが、確かにハチとしてはおこるだろなと思った。道徳の話をみなおすべきだと思う(子供にうそは教えない方がいいと思う)。
→計算機資源の限界と誤差の蓄積、の2点で、講義中に述べた通り。
- 文部科学省や教育委員会がかつてエセ科学、オカルト話を持ち上げたのはかなり驚いた。江本氏も確信犯的にそのような活動をしているのも気味悪さを感じた(教育界との癒着も疑ってしまう)。やはり、学問は客観的であるべきであると改めて感じた。
→文部科学省はさすがにエセ科学やオカルトに荷担はしていない。ただ、心のノートの編集で、あまりふさわしくない例を使っただけ。現場の教師と、教育委員会あたりまでが江本氏の話にひっかかった。
- ガスハイドレートにいろいろな形があっておもしろかった。基本的にガスハイドレートはプリントの図のように規則的に並んでいるのですか?
→並んでいるけれど、違う方向にできてきたものとぶつかったりしている所もあるはずです。
- クラスレートと普通の氷は、肉眼で違いが分かりますか。家で作る氷もクラスレートの場合もあるのですか。
→見た目は透明だったり白っぽかったりするので、区別はつきにくいです。冷凍庫で水道水から作る氷はIhです。
- 水をとても速いスピードで噴射して金属を切断してる映像を見たことがあるのだが、どういうメカニズムで水がカッターになっているのか。
→雨だれ石をも穿つ、を大急ぎでやっているような……。十分な勢いをつけて分子が別の物質の表面にぶつかれば、表面の原子や分子をはじき飛ばすことができる。水でなくてもできるはず。
- 氷の電気伝導度は水よりも大きいということを意外に思った。ハードロックな曲とクラシックな曲を水の近くで流すとハードロックな曲を流した場合、一時的に水分子の形がトゲトゲのような攻撃的な形になると聞いたことがあるが本当なのだろうか。本当であればなぜそのようになるのか。
→そのネタも江本氏の本に出てます。単なるヨタ話です。
- 本当に純粋な水は電気を通さない(不純物が入っていなければならない)と聞いたことがあるような気がするのですが、気のせいでしょうか。
→純粋な水でも電離はしていますから、電荷を運べます。でもその量が少ないため、電気抵抗は十分大きいです(純水では)。
- ”心のノート”のティッシュペーパーの包帯の所で、「合理的に考えた方が菊にとっても良い」と子供の思いやりを一刀両断してて面白かった。道徳を理屈で論破していって小学生があぜんとする姿が浮かびます。
→何度も言うように、子供の思いやりの提示の仕方を間違えている大人=教材を作った人、に対する批判です。心のノートは、大人が作ったものであって、子供が作ったものではありません。
- 液体(水)でも圧力をかければ体積は微妙に小さくなるということは初めて知った。人間ピストンを押す力くらいでも体積は変わっているのですか?
→ほとんど変わらないでしょうねぇ。1気圧のもとで1Paかけると、元の体積に対して0.45 × 10-9だけ小さくなるようです。
- 「水素原子の位置」で、3本の線がつながっている酸素原子がある様にも見えるが?
→結晶の繰り返し単位だけを図示したので、縦横奥行き方向に同じものが並ぶとかんがえると、酸素原子には4本の線がつながることになります。
- 水・氷の同型分布関数で、短距離の規則性は存在するが長距離の規則性がない理由がよくわかりませんでした。教えて下さい。教室の空調を止めてほしいです。寒くて風邪をひきそうです。
→氷は長距離の規則性があります(そもそも周期的に繰り返し同じように水分子が並んでいるので)。水は共有結合の方向と水素結合の方向の合計4方向に、別の水分子がくっつきやすいですが、ちょっとずつ方向が違ったり曲がったりしてくっつきます。このため、すぐ隣だけを見るとそこそこ似た形ですが、ちょっと遠くまで見ると、場所ごとに比べると規則性がない構造になっています。 空調は入れていません(温度制御はしていない)。換気していただけです。
- 水の結晶と道徳の話が興味深かった。酒にクラシックを聴かせる酒工場や原材料に音楽を聴かせるギター会社もあるが実際どうなのか。
→酒にクラシックを聴かせていた会社は廃業した。作業する人には意味があっても、今のところ材料に空気の振動が目立った効果を及ぼすという証拠はない。
- 天羽先生が思う、数ある迷信の中で最もバカらしいエセ科学ネタを教えて下さい。
→血液型性格診断。
- 子どもの頃見たアニメや某テレビ番組でメタンハイドレートは純粋なメタンの固まりだと説明していたが、今回の授業では正しい事を知ることができた。このように社会に科学の間違った知識や意見が蔓延っているのかと思うとなんだかなぁー。
- 水は単純なものだと思ってたけど、いろいろな研究があって奥が深いなぁ〜と思った。
- 水と氷が時間を変えると見え方が違うのがおもしろかった。
- 好きな分野でたのしかった。
- 自分の興味ある分野で楽しかった。
- 氷の結晶にも色々な分類があるんだなあと思った。
- ガスハイドレートは名前しかしらなかったので面白かったです。おそらく東大卒の官僚達がわけわからないことをするのかなぁと思いました。
- 水を理解するために、さまざまな分野から多くのアプローチがとられていることがわかった。そのような努力を、科学のようなうそで台無しにしてはいけないと思った。
- なぜ日本は最後に情緒がくるのかとうらみはじめたのは高校生になったころでした。今まで理性的に考えることを知らず知らずのうちに悪いことだとすりこまれていた気がします。
- 道徳の話がおもしろかったです。以前に知り合いの男の子が子ネコを拾ってきたのを、大人がホメていたことを思い出しました。きちんと常識や科学とかを考えて教えた方が子どものためだと思います。
- 道徳の話おもしろかったです。
- エントロピーという言葉を初めて聞いた。江本さんの本が道徳で使われているのは、私もおかしいと思う。今でも道徳で広く取り上げられているのでしょうか。
- 科学を都合の良いようにしか使用せず、真実に目を向けてもらえないことは非常にさみしいことだと日々思っている。学問、とくに自然科学においては思想的なものを入れるのは危険だと思う。どうしたらこのような状況を変えられるか、化学を追究する人間として考えていきたい。
- 道徳の問題は探せば探すほど出てくる問題だと思った。あたかも真実であるかのようにこういった問題があふれていることは恐ろしいと思った。
- 水の結晶に言葉をかけてもキレイな結晶ができないのは当然だと思った。
- 「水からの伝言」のことは私も中学の時に先生が聞いたが、科学的根拠がないことにがっかりした。
- 最後の番外編の話が面白かった。江本氏の「水伝」は道徳的にも問題だし子どもたちに間違った知識を与えてしまう。今後もこのようなことがあると思うから気を付けなければならないと思った。
- 水の結晶の話にいい大人がだまされたというのは残念というか呆れるというか。
- 「水からの伝言」の”ありがとうでキレイな結晶ができた、という話は聞いたことがありましたが、それを道徳で使って…という話は聞いたことがありませんでした。興味深かったです。
- 正しい科学の知識を持つことは難しいけれど、大切なことだと感じました。
- 水の結晶の話だけでここまで多くのことを考えられるとは深いなあと感じた。水から道徳の話をするなんて思わなかった。
- コレステロールがらみの広告で、ひたすら『低い値なら健康』っていってるものがあった。でも低すぎるとむしろ死にやすいってデータも見た覚えがある。調べてみるとニセ科学の類なのかもしれないなあ、と思った。道徳でこんなトンチ臭い話があったなんて驚いた。自分もそんな記事のある教材を使ってたのかも、と思うと、わりと無関心だったのかなと感じる。
- 毎回知らないことがあるのでとてもためになる。今回はメタンハイドレートのことが興味深かった。
- 水の結晶と道徳がおもしろかった。
- 最後の道徳の話は、こんなことがあるのか…といろんな意味でおもしろかった。
- 私はこの「バカ話」がおもしろかったです。「バカ話」は聞いたことがありましたが、こう論理的に否定されると楽しいです。
- 道徳の矛盾を化学的に見ることができて面白かった。
→ちょっと違ってて、道徳の根拠に科学を使うな、という話です。
- 氷における水素原子の配置の位置にこんなにも種類があることに驚いた。また、水からの伝言の話は夢があって面白いけど、こういう話がオカルトにつながるのだと実感した。
- 道徳の話を初めて聞いたが面白かった。教育機関もそう信じてはいけないように思った。
- 言葉だけの感謝ってつまり嘘。心からも言わなきゃ「ありがとう」って言葉が成り立たない気がする。
- 「水からの伝言」は知っていたが、あらためてくだらない内容だなあと思った。余談の冷静な分析はすばらしいと思った。
- 確かに最後の道徳の話はおかしい。これを道徳として認めてしまう人がいるならば、中身をみない人がでてきてしまう。外見だけで人の良し悪しが決まるようなことがあってはいけないと思う。
- 学校から教えられることが100%正解ではないことを知った。客観的に、科学的に物事を考えていきたいと思った。美しくしたいから美しい言葉を言うのではなく、心からそう思った時言いたい。
- 番外でありながらとても興味深い話だった。私たちの一方的な道徳心が通用することとしないことがあるのがおもしろい。動径分布関数によって、水と氷の分子配置の差がわかりやすくなった。
- 最後の教科書へのツッコミラッシュが笑えました。
- お大事に。最後の番外、おもしろかったです。
- 早く体調よくなるといいですね。まったくのウソの話が一般に本当のこととしてうけいれられるということに驚いた。
- お体、お大事に。
- 難しくてよく分かんなかった。
- 寒いです。(他1名)
- 寒かったです。
- 冷房切ってほしいです。
→冷房は入れてません。換気のみです。
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