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第2回
- 純水はないとプリントにありましたが、どのような不純物があるのですか?
→それが検出限界以下だからわからないわけで、水分子のみであることを保証できないという状況です。
- D2OのDとは何ですか。
→Hの同位体で陽子1個と中性子1個からなる原子核を持つもの。なお、毎年、2HのことをDと書くと講義でも口頭で説明しているが、何故か一人はこの質問をする人が出てきます……。
- 氷の結晶構造は温度と圧力によって違うと聞いた時に少しびっくりしたが、確かに雪の構造のことを考えると違うということが分かりました。臨界状態に達した物がどのようになるのか想像できなかったので実際に見てみたいと思いました。氷が浮く理由を初めて知りました。 目に見えないところで起こっていることを知りたいと思いました。
- 水は臨界点を越えるとどのようになるか教えて下さい。
→見た目は透明な液体。密度は液体の時のおよそ1/3くらい。いろいろなものを大変良く溶かす性質がああります。分子間の水素結合はだいぶ切れてますが、完全にばらばらではありません。 →実は雪結晶は見た目が違っても結晶構造は全部同じですがそれは今日の講義の内容で……。
- 最初の電子配置の話が難しかった。自分で勉強します。
→大学は高校と違って指導要領の縛りは無いので、ここまでしか教えないこと、という制限もありません。できるだけ分かってもらえるように説明はしますが、内容は、講義だけで全部理解できる代物でもないのです。
- 周期表は現在も改訂し続けているとありますが、一番最近改訂されたことは何ですか?また、一番最近発見された物質は何ですか?
→Be, F, Al, P, Sc, Mn, Co, As, Se, Y, Nb, Mo, Cd, Cs, Pr, Ho, Tm, Au, Thの原子量とその不確かさが変更されました(IUPAC2013年決定)。とはいえ、小数点以下5けた目とかの値が1変わったという話なので、殆ど総ての実用上は影響が無いです。新しいのは、原子番号110番台以上のものですが、どれが最新かは私も確認してません。実験やってできました、の第一報から、追試やら確認実験が終わって、認められて周期表に載るまでのタイムラグがかなりあるので、どの時点で発見と言ってよいのか(専門外なので)よくわかりません。
- 純水が存在しないということに驚きました。基礎までしかやってないので分からない単語が出ていて、理解しきれない部分がありました。
→大学の講義は、講義時間の2倍の自習時間を想定して作られています。後で自分で調べるか、あるいはコメント欄に具体的にどれが分からなかったか書くなどしてください。
- レポートがんばります。簡単に言って、水とは何ですか?
→簡単に言えるようなら、水とは何かというテーマで単行本が出たり、waterというタイトルで研究者向け総説が出たりはしないわけで……。
- 水に対する研究についてもっと知りたい。どんな書物、資料を調べるとよいのでしょうか。
→「H2O―水の伝記」http://www.amazon.co.jp/dp/431551571X/ が一般向けとしてよくまとまっている。誤訳もあると指摘されているが、広い話題をまんべんなく扱っている。なお、このコメントを書くために「水の伝記」でamazonを検索したら★5つの「奇跡の水」という本が一緒に出てきたが、こちらは科学としては怪しい本で、amazonの★の数と科学的正しさは無関係といういい例になっていた。水については、「健康」関連を含めインチキ本の種類と数も多いので気を付けて下さい。
- 化学的な視点から見ずを見て、結局水素結合やファンデルワールス力を発見できるまでの過程まで到達していて、科学者は偉大だと改めて感じました。
- 今までずっと使用してきた純水は、完全に純粋な水なんだと思って使ってきました。でも、今回の授業で間違いと気づきました。よおく考えたら、それもそうだなと感じます。今回も高校化学の内容がたくさん出てきたので復習もできましあし、新しい知識も身につきました。
- 高校の化学ではすぐに終わってしまったこの分野も、大学で学ぶとここまで深く掘り下げるものか!と驚いた。私は山形県出身なのですが、いも煮、大好きです!秋が楽しみですね。
- 化学の周期表や原子の重さなど現在の研究でますます正確になってきているということで、研究が発展していっていることを実感した。
- 最密充填という言葉自体は初めて聞きましたが、六方最密構造などで、充填率という言葉は聞いたことがありました。
- 時代背景による研究史の変化は興味深かった。
- 身近な「水」という物質について、より理解を深めることができた。
- 話すスピードが速いです。資料にない話だけでもゆっくりめに話してほしい。
- 本日学生証を忘れました。すみません。
→了解、紙のカードを出席の証拠とします。
- 時間通りに来たのですが、カードを機械に通すのを忘れていて、先生が教室に来た直後にカードを通したはずなんですが、あわてていてちゃんとカードを通せてるか心配です。と、遅刻になっていると思います(1,2分)。よろしくお願いします。
→軽微な遅刻をそれほど気にする必要はありません。遅刻は推奨しませんが、誰にでもたまに起きる手違いに対してペナルティを与えるつもりは無いということです。不安ならその都度出席カードに事情を書いてください。
- ベガルタは今、5連敗中です。次の浦和戦は、絶対に勝ってほしいのですが、今週末は、モンテディオのボランティアスタッフをしなければいけないので、試合観戦に行けません。残念です。ところで、先生は好きなアーティストはいますか?
- ・山形は好きですか?・ラーメンが好きです。おいしいラーメン屋さんを教えて下さい。・好きなアーティストがいたら教えて下さい。私はMr.Childrenが好きです。
- 先生の好きな食べ物はチャーハンだと思う。Yesですか?Noですか?僕の好きな食べ物は寿司です。大学教授のお給料はHow muchなのでしょうか?知りたいなあと思っています。夢みさせてください。
→もう少し講義に関連したコメントなり感想なりをお願いします。 なお、最後の給料の話についてはキャリアの問題を含むのでコメントする。生涯収入を考えるなら大学の教員は全くお薦めできない。大学院まで行くと、学部で就職した人がとっくに給料をもらっているのに授業料を払い続け、修了しても数年以上低収入の不安定雇用が続く。私が学生・院生をしていた頃よりも大学の授業料は上がっている。若者はこれから減っていくので昇給も採用増も望めない。就職できずに人生棒に振る人も多数。4年か、理系なら博士前期課程までで、将来性のある企業に就職する(その後の転職も含めたキャリア形成込みで)か、公務員試験を受けてそれなりに税収のある自治体で公務員になるかする方が、大学教員を目指すよりもはるかに安定してまともな生活ができる。なお、食いっぱぐれがなくそれなりの収入が見込めるという点では医学系は強い。
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