5月 28, 2016 - コンピューター Journal of Raman Spectroscopy用にJAmChemSoc.bstを変更する はコメントを受け付けていません
Journal of Raman Spectroscopy用にJAmChemSoc.bstを変更する
WileyのJournal of Raman Spectroscopyに投稿しようかと思ったら、book用のはあるがarticle用のTeXスタイルファイルが提供されていない。オンライン投稿でTeXファイルも受け付ける(ただしレビュー用にpdf版も出せ)と書いてある。海外のサイトを検索したら、スタイルファイルはないのでLaTeX標準のarticleを使え、という話になっていた。本文は標準スタイルのarticleで何とかなるとしても、文献リストの形式がかなり違う。似たのが無いかと探してみたら、Journal of Americam Chemical Societyの文献リストが似た形式なので、すこしいじって合わせることにした。
まず、170行目くらいのFUNCTION {delimiter.default}の中身を、
FUNCTION {delimiter.default} { % delimiter.semicolon %標準の区切りをコンマに。これで、著者名の間の区切りがセミコロンからコンマになる。 delimiter.comma }
のように変更。これで、著者名の間の区切りが’;’から’,’に変更される。
次に、著者名の書き方を変更、イニシャルの後にドット、スペースを空けてファミリーネーム、になるようにする。このためには、FUNCTION {format.names}の内部を書き換える。 423行目あたりをこんなふうにする。
s nameptr % "{vv~}{ll}{, f.}{, jj}" %著者名の並びを変更 "{f. }{vv~}{ll}{, jj}" format.name$ bibinfo.check
著者名の並びの後は掲載雑誌名がくるのだけど、間にカンマが必要。これは、FUNCTION {format.names}の内部で処理してしまう。FUNCTION {format.names}の最後の部分に、
while$ %著者名リストと論文誌名の間にカンマを入れる。 delimiter.default * } if$ }
のように1行書き加えて、最後にカンマを足しておく。
これでとりあえずjournalの文献引用は合わせることができたのだけど、bookやbook chapterの引用がどうなるかはまだ確認していないからわからない。