なぜ人はニセ科学を信じるのか・・・UFO,カルト,心霊,超能力のウソ
TSコメント
懐疑主義協会「スケプティク」誌発行人の著者による、疑似科学を批判する書。アメリカのテレビ番組などで、霊能力者やビリーバーらと対決する場面がいくつか述べられ、具体的でおもしろい。全体的には、やや冗長。
SNコメント
著者Michael Shermer は,懐疑主義の雑誌「スケプティック」を発行し,インスティテュート・フォー・ヒューマン・プログレスの科学史助教授。若い頃は神学部の熱心な学生で,プロの長距離サイクリストとしてさまざまな民間療法を実践し,それらに見切りをつけて懐疑主義者になったという。本書は,1997年発行のWHY PEOPLE BELIEVE WEIRD THINGS・・・・・・PSEUDOSCIENCE, SUPERSTITION, AND OTHER CONFUSION OF OUR TIMEの全訳で,霊能者のテレビ番組の舞台裏,エドガー・ケイシー,臨死体験,異星人との遭遇,中世と現代の魔女騒ぎ,カルト,創造論,ホロコースト否定論,神の存在証明を試みる物理学者などが論じられる。とくに,創造論とホロコースト否定論の紹介と批判が詳しい。
この本は,現在ハヤカワ文庫NFで735円で入手できる。