変なクレームが来てるんだが……
わけのわからんクレームが大学に来て困惑してる。とりあえずキャンパス長から状況を知らされた。
クレームは電話で、大学にかかってきている。電話なのでメモをとったものを見ながら説明を受けて、それをさらに私がここに書くわけで、既に伝言ゲーム状態なので不正確な面は多々あると思う。まあ、伝言ゲームを選んだのはクレーム主の方なので知ったことではないが。
クレームが来始めたのは2月4日からで、何回かあったらしい。
クレームの主は匿名で名乗らなかった。13年前のキャンパスハラスメントで仲介をしたと自称している。2017年の11月から(11月まで?)何ヶ月か、匿名掲示板で私とやりとりがあっていろいろ書かれて嫌な思いをしているのでやめるように言ってほしいというクレーム。ただしその掲示板がどこかとか、掲示板の名前とか、具体的な書き込み内容の文言とかは何も情報が無い。
そもそも私が申し出されたキャンパスハラスメントとは「私が加害者とされているキャンパスハラスメントについて」だけで、後にも先にもこれしかない。事が始まったのが2008年6月だから、13年前に一致はしている。いつのことかというのは、2011年のブログ記事「古い資料(3年前)」にも書いているので、誰でも探せばわかる状態である。
当時は今ほどキャンパスハラスメント防止規程が整備されていなかった上に、運用する側への啓発も不十分であったので、相談員経由で相談記録を委員会に出すという運用がなされなかった。学内に置いていたブログのコメント欄での学生とのやりとりを、ハラスメントに仕立て上げようとしたのは当時の学科の教員だった。そのぐだぐだぶりは上記リンク先を見てもらうとして、この事案の仲介者と言えるのは、当時の学科長の日野先生、なぜか仲介役を買って出た伊藤先生、学生のアドバイザー教員の坂本先生(と一緒にクレームを述べに来た栗原先生)ぐらいである。他の学生や学外者の介在はなかった。うち、日野先生・伊藤先生・坂本先生の三名の教員は定年退職している。坂本先生は退職後も実験などをしに来ていて、廊下で会えば挨拶する程度、日野先生と伊藤先生とはその後の交流は特に無い。向こうが何か新しいハンドル名でネットで活躍していたりするなら知らずにやりとりした可能性はあるが、少なくとも人を特定できる形で情報交換をした覚えは全くない。栗原先生は現役で普通に一緒に業務をやっている。つまり仲介者に該当するのは全員が教職員か元教職員で、匿名でクレームを言うメリットが全く無いし、そんなことをする人達でもない。何か問題があると考えたら、きちんと元教員だと名乗って具体的に指摘するであろう人達ばかりである。また、定年退職した年輩の先生方が、今頃になって、時代後れの匿名掲示板の活発なユーザーになるとも考えにくい。つまり、13年前のハラスメント事案の仲介者、かつ、この手のパターンでクレームを言いそうな人、にあてはまる人物がどこにも存在しない。
13年前の他の事案かとも思ったが、その頃だと私はまだキャンパスハラスメント防止委員はしていなかったので、他の事案に関わることは無かった。その後、全学の防止委員になってからは、具体的な事案の調査に加わることもあるが、守秘義務を厳格に守っているので個別事案の内容を表に出したことはない。ハラスメント関連の議論をネットで行ったこともあるが、上記の私自身の事案かあるいは一般的な話しかしていない。一般的な話とは、規則の運用の仕方とか、相談ルートに乗らずに解決できなかったものが新聞沙汰になって、うまく解決したものは守秘義務のため外には出ないから、外部の人が目にするのは解決ルートにすら乗らずに失敗したものばかりだ、といったものである。それを書き込んだ先は匿名掲示板ではない。主にtwitterとFacebookである。ちなみに、2016年に群馬高専についてtwitterとtogetterのコメントに書いたものがある。この前後だと、同じような内容を別途ツイートしていたはずだが、特定の誰かをハラスメントの話題で叩いたことは無い。また、仕事先の防止委員であることを名乗って発言していたわけで、ハラスメント防止制度の特徴について説明したり問題提起したりする内容を意識して書いており、被害者に2次被害が起きるような内容と受け取られそうなものは書かないように極力注意していた。
私の場合、東日本大震災のちょっと前、つまり2010年頃から、主な情報発信がtwitterに移行しつつあって、それにつれてブログやサイトの更新の頻度も減りつつあった。そのうちFacebookを使い始めた。余所のブログのコメント欄に書き込むことも激減しているし、匿名掲示板と呼べるようなものは、ほとんど見ていないし書き込んでもいない。
私自身のハラスメント事案については、具体的な内容は自身のウェブサイトに書いた分と、そのURLを示してtwitterやFacebookで話題にしたものに限られていて、匿名掲示板にはそもそも書き込んでいない。私の事案では、まず相手方の動画中継による中傷と2ちゃんねる等への投稿が先にあり(これはあまりに酷くてさすがに左巻先生にも気づかれてしまって、その当時何かのイベントで顔を会わせた時に大丈夫かと言われたのを記憶している)、それに対する私の名誉回復目的で書いた内容なので、守秘義務的にはグレーなこともあり、もし裁判になった時に、確かに自分が書いたものだとわかる状態を維持する必要があると判断しているからである。その理由は簡単なことだ。何年も前に書いてすっかり忘れている匿名掲示板の内容について「お前が書いたんだろ」と言われた場合、忘れて否定した後で自分だとわかると訴訟で不利益になる。すると、書き込み元のIPアドレスを掲示板管理者に問い合わせて、さらにプロバイダにも問い合わせて、自分が書いたかどうか一つ一つ判定する、という超絶面倒臭い作業をする羽目になるのが確実だからだ。後の証拠収集の手間を軽減するために、自分が管理できるところ以外ではグレーな内容は書かないようにしている。
なお、その当時、申し出を行った学生は、調査中のハラスメント事案について、意図的に私の管理する掲示板を探し出してまで聞き取り調査の内容を書き込んだ。私が削除した上でアクセス禁止にしたら「北朝鮮か」などと意味不明な内容で罵った。それと並行して、調査中も調査が終わった後も2ちゃんねるで山ほど私を誹謗中傷した。先に守秘義務を破りまくったのは当時の学生の方で、私が規則通りの守秘義務を守るなら提訴は不可避という状態になっていた。提訴しても賠償金は安いし、反省もしそうにない相手だったので、反論して名誉回復をする方を選んだのだった。
さて、今回のクレーム内容では、どうも、2017年頃に、ハラスメントについて、私がクレーム主と継続的に匿名掲示板で何ヶ月か激しいやりとりをしたことになっているのだが、身に覚えが全く無い。というか匿名掲示板という言葉すら久しぶりにきいた感じで、クレーム主はどこかからタイムスリップでもしてきたのか?と思った。震災以降、ネットの利用はtwitter(とそのまとめのtogetter)、Facebookと自分トコのサイトへの書き込みがほとんどで、匿名掲示板的なものを積極的に見に行かなくなって既に15年ほど経っている。大体、ここ数年私が揉めてる相手は事業者か元事業者ばっかりで、その理由は自サイトのコンテンツや取材記事にあって、匿名掲示板も学生も全く関係が無いのである。どうも、全く関係のない他人同士のネット上の争いがどこかあずかり知らないところで起きていて、そのクレームだけが人違いで職場に届いているようなのだが、相手が匿名で電話するという卑怯者のため、人違いだと伝えることもままならない。だから相手の目にとまることを期待しつつここにこうして書いている。
ありそうな可能性として、上記事案の当時学生だった人物が私になりすました別人とトラブルになっていて身元を隠すために居もしない仲介者を装って電話したものか、公開されている情報を調べて仲介者を自称する全くの第三者と私になりすました誰かの間でトラブルになっているというものをまず思いついた。後者ならわざわざ大学にクレームを入れないだろう。もし前者なら、上記ページの削除要求ではなく、匿名掲示板でのやりとりの方を問題にしていることが解せない。前者であった場合、思い込みとその場の気分で他人を攻撃するという行動パターンと今回のクレームに至る経緯に共通性があるものの、2ちゃんねるでも私のブログでも自分の名前や学生証を晒していたし実況の時も名乗っていたから、今頃匿名にこだわるのはパターンから外れている。当時の教職員で定年退職した人の誰かが認知症の初期症状でも示してるのかという疑いも捨てきれないが、とにかく謎は深まるばかりである。他に、こういう暇なことをしそうで過去にやり合った相手は、ふまくんかアレな雀か逆ストーカー化した某氏ぐらいしか思いつかないが、どちらもここ数年はSNSでもそれっぽいのを見かけていないしなあ(ブロックしてるかミュートしてるか実際に現れていないのかもだけど)。っていうかホントにお前一体誰だよw
クレーム主は、訴訟になるといろいろ言われるので訴訟にはしたくないと言っているらしい。私としては、いっそさっさと訴えろ、ただしその前に発信者情報開示請求をしろ、としか言えない。書き込み主の特定や内容の特定をせずに電話のクレームだけで対応がなされると思っている脳天気っぷりを考えるに、書面作成能力を欠いているなら自力で裁判手続きは無理だから開示請求の段階から弁護士に頼めというアドバイスもしておく。クレームを出すにあたっての特定の甘さを見るに、この人物にまともな社会人経験がありそうにも見えないし、社会生活を送っているかも怪しい。匿名掲示板ってことは、私が書いて公開した内容の貼り付けは自由、私の名前を騙るのも自由ってことだ。だから内容が私の書いたものと同じでも何の証拠にもならない。大体、匿名掲示板ってのは、本人が実際に書いてて実名を名乗っても誰も信じないような場所じゃなかったっけか。書き込み元のIPアドレスからプロバイダを特定してたどる以外に、書き込んだ人物を特定する方法は無い。そもそも大学にクレームを入れても教員の言論を縛るのは無理だが、今回は発言者が私ではなく、クレーム主が勝手に私だと思い込んでいるだけの全くの別人のようなので、ますます大学にクレームでは問題は解決しない。なお、発信者情報開示の結果、誰が出てくるかは知らんが、そいつは多分私じゃない。
もっと身も蓋もないことを言うと、クレーム主は私が匿名掲示板でずっと相手をしたと思い込んでいるようだが、思い上がりにも程がある。私がそういった行為をしたとして、私には何のメリットもないどころかデメリットしかない。全くの時間の無駄である上、何かで身バレしたら、ハラスメント防止委員をしているという事実は公表済みなので弊社のハラスメント対応体制の信用まで低下する。第一、私がそんな手間をかける値打ちがそもそもあなたには全く無いってことをまず自覚してほしい。書面で内容を特定してクレームを出す能力すら無い学外の人物を教育してやる義務は無い。まともなクレーム文書の書き方でも勉強してから出直してこい。あなたが今月やったことは、弊社の窓口担当者等に対するただの迷惑行為に過ぎない。
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