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テクノ・オーシャンへのコメント(2015/07/15)

【注意】このページの内容は商品の説明ではありません。商品説明中に出てくる水の科学の話について、水・液体の研究者の立場から議論しているものです。製品説明は、議論の最後にある、販売会社のページを見てください。

「電子波処理装置:TeO(テオ)シリーズ」という商品を売っている。イントロを見ると、

水専用装置の「電子波処理装置:TeO(テオ)シリーズ」で処理された水は、ナノメートルという波長の世界で変化し、お互いに反響しながら振動していきます。この活発な水の分子振動が、配管内やタンク内のシリカ、カルシウム、赤サビ、汚れなどの付着を減少させ、浸透作用を高めます。

とある。

この説明は全く意味不明である。

室温で水分子の酸素原子と水素原子は、分子の構造を大体保ったまま振動している。この振動は、水の赤外吸収やラマン散乱でみることができ、振動数に対応したところに赤外線の吸収が出たり、振動数分だけずれた可視光の散乱ピークが出たりする。

もし、振動にだけ何かのエネルギーを与えて活発にしたとしても、そのエネルギーはすぐに散逸して、他の分子運動に分配されてしまい、最終的には熱エネルギーに変わってしまう。

この装置で、水の振動を変えることができるのなら、振動の変わった水は、処理していない水とは異なった赤外吸収スペクトルを示すはずである。しかし、そのような確認を行ったという記載はない。

水の振動が変わったことを検証していないのであるから、この宣伝は単なる想像を書いただけと見なすしか無い。

 

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