本件訴訟を報じた新聞記事
本件訴訟を報じた新聞記事
本件訴訟は2007年3月に第一審判決が言い渡され、既に確定しています。このページは、ネット上の表現を巡る紛争の記録として、そのままの形で残しているものです。
本件訴訟に関する新聞報道。http://eritokyo.jp/independent/nagano-pref/matsui-nakanishi-lawsuite01.htmlにあったものを引用させていただいたので、孫引きということになる。
名誉棄損:学術シンポの発言めぐり教授が座長を提訴
環境ホルモンの危険性に関するシンポジウムでの発言をめぐり、松井三郎・京都大地球環境学大学院教授が16日、「事実に反する内容をホームページに書かれ名誉を棄損された」として、シンポジウム座長を務めた中西準子・独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター所長を相手取り、慰謝料300万円などを求めて横浜地裁に提訴した。
訴えによると、松井教授は昨年12月15〜17日に名古屋市で開かれた「第7回内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウム」の部会にパネリストで参加、発言した。その後、中西所長が自身のホームページで、松井教授が「環境ホルモン問題は終わった、次はナノ粒子問題だ」との趣旨の発言をしたなどと記述、約1カ月間掲載された。
松井教授は「環境ホルモンの研究結果から、ナノ粒子の有害性に言及したもので、終わったとは思っていないし事実と異なる。研究にも影響が出た」と主張。中西所長は「記述は意図的ではないし削除した。ホームページ上で非を認め、松井教授の求めに応じて詳細を調査中だったのに」と話している。
松井教授、中西所長とも環境ホルモンなど化学物質問題の研究で有名。【内橋寿明】
毎日新聞 2005年3月16日 21時22分
HPで名誉棄損…環境ホルモン権威が提訴
ホームページ(HP)で事実に反する記事を掲載され、名誉を傷つけられたとして、松井三郎・京都大地球環境学大学院教授が16日、記事を書いた中西準子・独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター所長に対し、慰謝料など330万円の支払いなどを求める訴えを横浜地裁に起こした。
訴状などによると、中西氏は個人のHPに、松井氏らが出席して2004年12月に開かれた環境ホルモン問題のシンポジウムの内容を掲載。
松井氏が<1>「環境ホルモン問題は終わった、次はナノ粒子問題だ」との趣旨の発言をした<2>原論文も読まずに、論文を紹介した新聞記事をそのまま紹介した——などと記載、松井氏が事実に反するとして抗議した。
中西氏は05年1月20日、記事を削除、「私に非がある」とする旨をHPに載せたが、原告側は「科学者は批判をする時は、合理的根拠を示すべきだ。名誉回復措置も講じられていない」として、提訴したとしている。
松井、中西両氏は、環境ホルモン問題関連の分野で代表的研究者。
(読売新聞) - 3月16日21時40分更新