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第1回
質問とコメント
- 科学がどのように発展してきたかがわかりとてもおもしろかった。最近の科学の進歩のすごさが理解できた。真空中の空間の成分は何なのか不思議に思いました。
→ まわりの環境の圧力を下げると、沸騰する温度が下がることは知っているはず。山の上ではうまくご飯が炊けない、とか。本当に「真空」なら、液体は沸騰してさっさと蒸発してしまう。そう考えると、「真空に見える」部分には「その液体が蒸気(=気体)になったもの」が入っている、と予想がつくはず。
- 今では違うことがわかっている。といくつか書かれていたが今ではどう考えられているかも軽くでいいから知りたかった。
- 最近、サプリにプラチナが入っているものがあるが、あれはどのような効果があり、ニセ科学なのか?
→ もうちょっと待って。何をどう見て判断するかを考えるのがこの講義なので、ただちにニセだ・ニセではない、と答えを出すのはあまり意味がない。
- 昔、チョウチョは風で舞っているのだと信じていた。
- 紀元前から多くの哲学者達が様々な説を述べ、この世がどのようにできているかを自分なりに考えていたことがすごいと思った。今は科学の発展で宇宙の起源さえわかっているが、それでも大切なことは自分で考え、真実を求めることだと思う。
- 昔の人はいろんな実験を繰り返して、今につながるような結果をだしてすごいと思った。自分も日常の中でいろんな疑問を探していきながらその答えを探し出したい。
→ 何人かの人にまとめてコメントしておく。自分で答えを捜し出す姿勢は大事だが、歴史に学んで欲しいことは、昔の「とても優秀で偉い人」や「いわゆる天才」であっても、たった一人で発見を成し遂げたわけではないということだ。先に研究をしていた人の情報を使い、同時代にやっていた人と情報交換しながら、あれこれ考えて成果を出している。それの結果がまた、次の世代の研究者に引き継がれ、改訂されたりさらに洗練されたりして良くなっていく。情報をオープンにすること、オープンにされた情報を使うこと、というのが進歩にとって本質的に大事だということを知って欲しい。閉じこもって「自分だけが正しい」という方向にいってしまうと、袋小路にはまってしまう。
- 中学・高校で学んだ科学はすべてが決まっていて、暗記するだけの教科だったが、この授業では、自分から探求して進んで学んでいけるので、とても楽しそうだと思いました。これから、いろいろな事に疑問を持って、自ら調べていきたいと思いました。
- 科学が発展している現代よりもずっと昔に、原子などがあると考えることができた人達は本当にすごいと思った。
→ でも、思いつきだけではそれで終わってしまっただろう。本当にすごいのは、それを思いつきに終わらせず、その後ずっと「どうすれば確認できるのか」としつこく手を変え品を変え考え続けたところにある。2000年もかかって原子論を確認したというのが実はすごい。
- わかりやすい説明でとてもよくわかった。この授業をとってよかったと思う。化学の歴史を知れてとても楽しかった。ガリレイやアリストテレスなど名前しか知らない偉人にも考え方に間違いがあったりしてとても興味深かった。でも、実験できずに予想でここまでの考えができるのはやはり天才なんだなと思った。
→ 思い切った予想が的中し、実験で後から検証されるというのは、科学の歴史にとっては数少ないことで、そういうことができた人は歴史に名を残すことになる。実のところ、大多数の科学者は、実験の結果から言えることを探しているし、やってみたけどぱっとしないことだってたくさんある。自分もそうだ、ちょっと情けないけど。
- 科学とは定義がないと知り、今までの自分の考え方を少し変えないとニセ科学を見抜けないものだと思い、とても興味の持てる講義でした。
→ 科学は、マニュアル的に使えるものではなく、生きていく上での不可欠の知恵だと思って欲しい。神様じゃない、不完全な人間がどうすれば間違えずに済むのか?と知恵をしぼってきた結果が科学だとも言える。
- 今見ると、何でこんな考え方をしているの?と思うことが多かったが、自分が今持っている知識はただの結果としてしか覚えてなくて、多くの人達がいろいろな実験をしたものであるので、もっと細かいところまで調べてみたいと感じた。
→ 今の科学のすべてにおいてそれをやるのは、やはり手間が掛かりすぎて非現実的だ。興味をもったいくつかのテーマについて調べてみるのであれば、ぜひやってみてほしい。
- ガリレイ以外の実験は、中学・高校の実験とほぼ同じなので理解しやすかった。アトムについての多くの理論について、多くの興味がわいた。アリストテレスの「自然は真空を嫌う」とは具体的にはどのようなことなのですか?
- 高校で習ったアリストテレスとは違った視点から見ることができた。空虚とは何のかいまいちピンとこなかった。
→ 普通に身の回りのものを丁寧に観察したとして、真空を実感するのは難しいだろう。たくさん観察して一般的なルールを立てようとしたとき、真空が見当たらなかったら「自然に真空はない」と思うのではないか。アリストテレスがどういうロジックでこう考えたかは、原典にあたらないと何ともいえないが、私もそこまでは追いかけていない。分かったら私に教えて欲しい。
- 本物の科学とニセ科学との違いは、発展性がない、ということが印象に残った。このことについてもっとくわしく知りたい。
→ この講義を通して確認していく予定。
- 自分的には黒板に書いてくれたほうがわかりやすいです。
→ 教室が大きすぎるので、板書はだいぶ大きな字ですることになり、伝えられる情報量が減ってしまう。
- 古代のことは何となくわかりました。現代のニセ科学ってのはあるある大事典の捏造みたいなモノですか?
- よくある「マイナスイオン」というのもニセ科学になるのでしょうか。実際何のマイナスイオンなのか知らないのですよ。
→ あるあるの捏造はかなり極端な場合だと思う。マイナスイオンについては、「何のマイナスイオンなのか知らない」を掘り下げてみては。ほとんどの人が知らない、売ってる人も明言しない、というのであれば、なぜそんなことになっているのか?
- 実験のための道具もない時代に、正しくはなかったけれど、しっかりした論が成立していたことにとても驚いた。また、正論で、なおかつ実験で証明できても、大衆の理解や影響力がなければ認められないことは難しいことだと思った。
→ その時代でできることをしてきた。技術が進んで、もっといい精度で実験できるようになると、理論の方も洗練されたり、新しい現象を観測できるようになったりする。また、大衆の理解については、正しいものは最終的に認められてきているので気にする必要はないかもしれない。
- ニセ科学を見極めれるようになりたい。
- パスカルの実験がやりたいです。
→ 水銀は毒物なのでそんなに使えないし、水でやるとなると高低差が必要だし……もし興味があったら、種本にも使っている「だれが原子をみたか」を図書館で探してみてください。人数を集めて追試をやっている様子が書かれている。
- プリントの後半には少し理解しづらい部分もあったのですが、多くの私達の先人が失敗を何度も繰り返しながら科学が発展してきたということの流れはだいたい理解できました。
- 小さいころは、すべて土と水からそれらが粉になって作られていると思っていました。
→ 昔の人もそう思った。
- 失敗のくり返しにより真実を知るということは現在も今も変わらないことがわかった。
- 身の回りのことについての科学も学べるので、とても興味がありこれから楽しみです。
- 最初調べようとしていたことが後に調べていくと、違う課題について新しく考えていくということが科学と知り、そこに科学のおもしろさを知った。これが科学の際限のなさの所以なんだろうと思った。ニセ科学とは違うので見分ける時はポイントにしようと思った。
- 実験の記憶がよみがえりました。
- パスカル、アリストテレスなど興味深い哲学者の話がたくさんきけてうれしかった。
- ずっと文系だったので科学とか化学とかはあまり得意ではなく、理解も薄いですが、本物かニセ物かを見分けるには根本的な科学がわからないといけないとわかり、かなり危機感を持ちました。けど、がんばって、ついていきたいです。
→ 知識も必要だけど、受験勉強的な知識ではない。考え方を知ってほしい。
- 倫理での知識が授業に出てきたのでおもしろかったです。昔から科学への探求が様々な方法で行われていたのを知ることができてよかった。思っていたより原子とか水銀とかでてきたので本格的でこれからついていけるよう頑張りたいと思います。
- 質問は次回から書きます。
- 今現在ですらまだ解明されていないことの方が多いが、大昔のギリシァから、様々な人々が科学について考えていたことが驚いた。
- 今当然と思っていることが昔の人にはわからなかったと思うと、科学者は可能性をたくさん持っていると思った。
- 科学の発展について、色々な人々の実験・結果がわかって面白かった。
- 内容が少し難しかった。
- 仮履修届けを出していないのですが、履修したいと思います。よろしくお願いします。(他1名)
- 科学が今の形にまで発展するまでにいろいろな試行錯誤があることがわかりました。
- 人々の考えの変遷を見て、自分がそお時代にいたらやはり同じ考えに乗っかってしまうだろうな、と感じた。
- 聞いたことがある内容が多かったので、次回以降にきたい。
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