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第5回
質問とコメント
- ニセ化学とは違うかもしれないが、インド(?)で少女2人が狼に育てられたという話は母乳の濃度などが違うので嘘だという話を本で読んだ。ヨーロッパの方ではかなり前から知られているそうで、最近のニュースでその話が取り上げられているのを見てショックを受けた。
→ 母乳の濃度ではなく、母乳が必要な期間がまるで違うという話だったと記憶しているが、私の記憶も多少曖昧なので……。
- 光合堀菌の事件の過程を見ると、ニセ科学と宗教は紙一重だと思いました。ただ全く関係ない話ですが、某大学の大槻教授のように何でも科学で説明しようとするのも少々宗教が買っていると思います。科学者としては仕方ないのでしょうか。ところでプラズマとは何でしょうか?
→ ニセ科学関連商品をカルトが取り扱うということは良くある。どうも相性が良いらしい。あるいいは、カルト故に説得力のある教義を考えるかわりに安易に科学っぽいネタに頼るということなのかもしれない。
科学で説明できることとそうでないことがある。一時期の大槻教授はやり過ぎだと思う。
プラズマとは、負の電荷を持つ電子と正の電荷を持つ原子核の混合物で、高温高圧状態で実現する。普通は特定の原子核に電子が束縛されているが、プラズマでは束縛されずに混じっているだけ。
- 「SFはSF」と割り切るのには大いに同意するが、いい年で光線がジグザグにとんだり、光線をかわしたりすることを「当然」と思っている人がいることはさすがに問題ではないか。
→ 私の周りにはSFファンもアニメファンも多いが、そんな人は見たことがないのだが……。本当にそんな人って居るのでしょうか。まあ、アニメや映画の演出の「お約束」として「当然」と思っているのなら別に問題無いのでは。
- 薬品の注意書きは見た方がいいと思うが、内容が難しいと思う。
→ 医師向けの内容だから仕方がない。今回は、たまたま業者が目を付けた有機ゲルマニウムと類似の化合物が既に医薬品として認可されていたため、医薬品としての情報が入手できた。もっと別のものなら、医薬品の情報が存在しないこともある。
- 資料に書いてあることを調べてみて、とてもおかしなことを書いている文が多くてびっくりした。このような意味のわからない商品を何のうたがいもなしに買ってしまう人はかなりあぶないと思う。なぜ日本人はこんなに体の健康にびんかんなのか不思議だ。
→ 世界でも最高水準の平均寿命だというのに、これ以上健康に神経質になって一体どうするつもりなのか、これ以上何を望むのかと思わないでもない。
- もはや何がなんだかわからなくなっている。通販で良くやっている「セサミン」というゴマの成分でさえ疑わしく思えてきた。有名大学の教授が製品の効果を説明すると、大半の人は信じてしまうものだと思った。雑誌の後に載っているダイエット食品「これを飲むだけでヤセる!」に姉がだまされかけているので止めてあげたい。
→ ダイエット食品は、皆さんが生まれる前からいろんなものが現れては消えている。未だにどれ一つとして定着したものがないということは、すべて効果が無かったということである。科学に学ぶのもよいが、歴史にも学ぶ必要がある。
- 有機ゲルマニウム水の資料についての先生のチェック例や資料4,5,6を見て、疑ってプリントに目を通していたにも関わらず大分騙されていたことに気がつきました。資料4,5,6に比べ立証も表現の仕方も曖昧にされているのに多少信じてしまっていました。
- もっと世の中の科学について知りたいと思った。
→ 「健康食品」でネット検索すれば嫌というほどひっかかる。
- オーガニックゲルマニウム株式会社のホームページを改めて見てみたが、ウソだらけのような感じがした。本当の真実を知るためには、知識と判断力が必要なので、この授業で養っていこうと思う。
- 私の祖母も、某テレビ通販にあったある健康食品を買っていましたが、数週間服用しても効果がほとんどなかったと言っています。やはり、これもニセ科学に騙されていると言ったことなのでしょうか。そういった意味では「効果は個人によって変わる」というのはずるい言葉である。
→ 宣伝が、科学でないのに科学を装っていて、かつ、科学と信じたから買った、というのであればニセ科学に騙されたと言ってもいいかもしれない。
効果については実は微妙で、医薬品でも個人差があって効いたり効かなかったりするし、医者が使う薬を変更することだってある。ただ、精度の問題として、医薬品よりは確実性に乏しいこと予想される(あまりにはっきり効果が出るものは副作用の心配もあるから、医薬品として管理しないと危ない)。
- 最近はつくづく「とりあえず疑ってかかれ」が基本になっていると感じる。そんなウマイhなしが転がっているなら他の会社もやるだろうし、やらない時点であやしすぎる…。「嘘を嘘と見抜けない人には現代を生きる事は難しい」という言葉にはつくづく同意する。こういう物に手を出すより「夢」を買う宝くじの方が正直マシだと思いますね(ためる方がマシですが…)あとは「ゲーム脳」とかですか。限られた情報で物事を判断する力が必要ですね。空想科学読本は半分以上ネタとして読むべきと考えます。あれも全部正しいわけではない上に「仮定して」の話が多いので、空想科学大戦をお薦めします(ネタとして)。作者はマジンガー好きくさいですが……。
- 有機ゲルマニウムの資料において、先生が怪しいと考えた所の文を読んでいくと、いろんな所にツッコミが入れてあるなあと思いました。また有機ゲルマニウム水の宣伝を作った人は、自分が書いた内容がまちがいであると自覚してつくっているのかなと思いました。
→ 可能性としては半々かなぁ。会社といっても一枚岩ではないので、社長がとんでもないことを言いだして、現場の従業員はちっとも信じてないけど社長に合わせて宣伝文句を作る、というケースもある。
- 今までは「質問とコメント」や講義を通して天羽先生からいかにニセ科学が溢れているかを認識してきたが、講義を積んできた今回、疑う精神が強まりすぎ(失礼ですが)天羽先生から教えていただいた解説等も果たして本当なのかどうか、大変不安になってしまいました。こう言った側面からも、自ら調べ、判断できる力の大切さというのを感じました。(この意見に対するコメントで「人を疑うようになるとおしまいだ」とコメントされそうですが……)
→ 「教師の言うことを信じろ」とやる方が確かに効率はいいが、そのように教育すると別の間違った話だって「信じろと言われたら信じる」ようになってしまう。行動を決める方法としては、あまり科学を使わないが、「判断がつかない時はとりあえず手出ししないで様子を見る」事くらいか。企業は同業者と競争しないといけないから、ちょっとでも新しい話に飛びつかないといけないが、消費者は、向こう三軒両隣が使い始めてから商品を購入したって大した損はしない(それどころか、後ほど良い品物が安く手に入る。焦って買っても何もいいことはない)。「今使っている水道水は危ないし飲み続けると病気になるが、この水は健康にいい」などとインチキを並べ立てて「すぐ買わないと損をする」ように思い込ませるのが売りつける側の手口でもある。
- 前回の有機ゲルマニウムの資料は、全部怪しいと思えて、線を引くことができませんでした。うさんくさく感じてしまいました。
- 資料プリントの、どこが正しくてどこが間違っているのか、よくわからなかったです。食卓の安全学、少し読んでみましたが、面白いと思いました。
- では、DHCなどのサプリメントなども、実際はニセなのか?そんなに吸収されないのですか?見抜くのは難しいと思った。親が影響されやすく、水素は体にいいからこのサプリメントを飲めなど言っているが、そういう一般の人に対して、どうすれば、分かりやすく納得できるようにニセ科学を説明すればよいのか教えてください。
→ サプリメントは宣伝のされ方次第。科学的な効果が実証されていないのに実証されているかのように装えば、その部分がニセになるが、実証の程度(大抵の場合、薬剤よりは基準が甘いはず)に応じた宣伝しかしていなければ、ニセとはいえない。
簡単な判定方法としては、「体に良い」が出た時点で仮にニセ判定しておき、その後科学的な説明が出てこなかったらニセ確定でいいと思う。というのは「体にいい」を確認するのがかなり難しいということによる。効果があるものは必ず副作用があり、それがどう出るかは、人間の体が今のようになっている意味を科学的に読み切ってからでないと予想できない。軽々しく「体にいい」などと言えるはずがない。
- ゲルマニウムの資料を読んでみて、本当に高校の知識であやしい記事であることがよくわかった。高校の教師も酸素水を飲んだら体が酸化して老化するかもしれないと言っていたので、今日の話を聞いてがっかりした。高校のときに先生の話になんの疑いも持たなかったこともはずかしく思う。
→ 理科の先生が言ったのなら問題有りだが、他の科目の先生なら間違えることもある。私だって専門外のことで判断しようとすれば、よっぽど調査をしない限り、多分間違えるだろう。
- 食品に添加物が入っていないという表示を見たことがあるが、あれは絶対そう言えるのだろうか。
→ ウソをついていなければ正しい。表示のしかたや、何を添加物とするかについては、厚生労働省が管理し、規制している。http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syokuten/
- テレビの通信販売の番組を見ていると、言い切っていることが多いように聞こえて、ニセ科学ばかりのように見えるのですが……。
→ 通販の宣伝から、「正しい情報」を得ようと思うのがそもそも無理なのでは。本当に使えて役立つ商品なら、通販だけじゃなくて一般でも売られるはずだし、そうなって値段が下がってから買っても問題ない。
- 生物の知識だけでもそれなりにニセ化学を見つけられそうで安心した。自分の知識をフルに活用してニセを見つけていきたい。
- 怪しいところを見つけるのはそう簡単ではないが、注意しなくてはならない。全てがまともな情報源とは限らないのだから。
- だんだんとディープな話になりかけてきているので、おもしろくなってきた。もらった資料をもとに自分でも調べてみたい。
- 研ナオコと志村けんの「プチシルマ」も効かないんですか?ゲルマニウムは体内から有害な重金属を排出するのですか?
→ 「プチシルマ」で検索してみた。ゲルマニウムの粒を貼り付けるだけらしい。ツボの刺激効果を狙うなら、別にゲルマニウムである必要はなさそう。効くか効かないかは私にもわからない。ただ、貼り付けるだけなら、かぶれたりしなければ、さほど害はなさそうだけど。重金属排出効果については、前回配った信頼できる情報の中には見当たらない。それどころか、ゲルマニウム中毒は重金属中毒の一種である。
- マスメディアやインターネットの情報を気軽に信じてしまう日本人にも問題があるのではないかと思った。
→ 確かにその面はあるが、受けてきた教育を振り返ってみてほしい。マスメディアやインターネットの情報を気軽に信じると危ない、ということをどこかで教わっただろうか?誰もそれを教えず、家族も暗黙のうちに信じる態度を見せていたりしたら、疑えということをどこで学べばいいのだろう?
- 海の水を使った飲料水が結構販売されていますが、あれは、人体にどのような効果があるのですか?
→ 物質としての水は、どこから持ってきたって差はない。差があるとしたら水以外の物質の効果だが、微量でありふれた(=普通に食物に入っているような成分)なら、味が変わる以上の意味はない。水分を摂らないとヒトは死ぬから、水はいつだって必須である。
- 少しずつゲルマニウムの実体がわかってきた気がする。
- 最近「フォトンベルト」(宇宙にある電磁波帯らしい、近々地球がこの中に突入するとかしないとか)という言葉を知って、インターネットで調べてみると、不安を煽って宗教に勧誘させるようなページばかりでした。結局「フォトンベルト」自体ないそうですが、科学が目的であり手段であるのに対して、ニセ化学は専ら手段なんだなと思いました。
→ ところが、フォトンベルトのウェブサイトを「環境教育の資料」としてリンクしている学校の先生が居たりするから頭が痛くなってくる。一体何を生徒に教えるつもりなんだろう……。
- ゲルマニウムに無知だった自分が、今はゲルマニウムについてかなりの知識を持ったような気がする。ゲルマニウムが含まれている食品には気を付けようと思う。
→ その際、量の違いを考慮するべき。講義でも実際に計算して確認する予定だが、業者が取り上げた食品の例ではどれもみなppm単位でしか含まれず、普通は一種類の食品だけをそんなにたくさんは食べないから、実際の摂取量は微々たるもので、普通に食品としていろんなものを食べている状態ではまず問題は発生しそうにない。
- 通売などに残っている健康食品を見直してみようと思う。
- スポーツ選手や健康のために利用されているゲルマニウムだが、健康食品として扱うのはとても危険だとわかった。こういったニセ科学に騙されないようにしたいと思う。
- 授業中に読んだだけでもゲルマニウムについてあやしい部分がたくさんあった。あたかも真実のように宣伝している広告などには腹が立ち、なぜそのようにしてまでウソを宣伝するのか疑問に思う。しかし、現在、科学についてどんどん明らかになり、解明されている世間自体がこうしたニセ科学の背景にあり、逆に利用されてしまっているのだと思った。
→ 宣伝している側が信じているケースがある。同業他社の類似の宣伝が出回ると、それを正しいと信じ込んで自社製品の宣伝に転用するとか、怪しいことを見抜く人材が社内に存在しないとか、存在しても社長が信じててクビになりたくなかったら言うことをきくしかないとか……。
- 医薬品についての注意分を今までは特に気にしていなかったが今後は気を付けて読むようにしたい。
→ 講義で配った薬剤の添付文書は、本来、医療関係者向けのもので、一般の人が活用する羽目になるのは、やっぱりそれだけおかしなことが起きているということだと理解してほしい。
- 有機ゲルマニウム水を飲んで亡くなった人がいるというのに今だに販売し続けているのだろうか。ところで漢方薬で何人もの人が被害を受けたらしいことがずっと前にTVでやっていたような。時間があればそのことも紹介してもらいたい。
→ 「有機ゲルマニウム水」そのものによる被害発生はまだ起きていない。しかし、類似の物質を用いた薬剤の副作用で死亡例があり、無機ゲルマニウム(二酸化ゲルマニウム)では中毒による死亡事故が発生した。また、有機ゲルマニウム水の飲み方から計算すると、薬剤以上の摂取量になっている。これらのことを考えると、医師の管理なしに摂取するのは危険と判断したほうがよいだろう。
- 有機ゲルマニウム水の宣伝には少しも危険だというようなことは書いてないのに、薬品添付文書には注意がたくさんある。この事実に驚き、恐ろしく感じた。
- ac.jp、go.jp限定検索が大事なのだなと思いました。これから活用してみようと思います。
→ ac.jpにもトンデモさんは居るから、全部信じていいわけでもない。go.jpで出るお役所の文書は、事が起こってからでないと出なかったりするから、何も引っ掛からないから大丈夫かというと必ずしもそうではない。ただ、条件無し検索とそうでないときで、出てくる情報の比率がどれほど違うか、という事実そのものが考える手がかりになる。
- ゲルマニウムが危ないということはわかった。しかし、もし医薬品会社が利益を出そうとして、都合のいいい薬ばかり売っていたらどうなるのか?ちゃんと国の検査機関のようなものがあるのか?
→ 医療機関も一緒になって臨床試験をやってから薬剤としての認可が下りるようになっている。「薬事法」と関連の法律を調べればわかる。それでも、人間のすることだから100%ということはない。一旦認可された薬でも、効果がなかったり副作用があったりということが後からわかって、認可が取り消されることもある。それでも、何も知らない業者がインチキを言って売っている代物よりはよっぽど精度がいいし信頼もできる。
例えば、サリドマイドはすぐれた睡眠薬として処方されていた。ところが、血管形成を妨げる副作用があり、妊娠初期の女性が使うと、手の無い子供が生まれるという被害が発生し、使われなくなった。ところが、今度はその副作用の方を利用し、癌細胞の増殖を抑える(血管がどんどんできないようになれば、栄養分が届かないからガン細胞でも増えられない)ことに使う試みが始まった。
- 「ゲルマニウムが不足すると、ラットは肝臓組成が変化する」と書いてあるが、「ヒトにとってゲルマニウムは必須ではない」と書いてある。これは体のつくりが違うためなのか?
→ その可能性はある。それぞれの元になった論文までたどって、何を調べたのかまではっきりさせないと、本当のところはわからない。
- 以前、銀のネックレスとゲルマニウム(たぶん、確か布のヒモみたいなスポーツ選手がつけているやつ)のネックレスをつけていたとき、片方だけだと何の問題もないのですが、同時につけるとひふがかぶれてひどい目にあったのですが、電子を出すとかそういうことでないとすると、何が原因だったのでしょうか?
→ と、質問されても、たとえ医者でも診ないとわからない話なわけで……。ただ、もし私がその目にあったとしたら、皮膚に傷を付けたりしていないかということを疑ってみるが。
- 健康食品会社は、今日見せてもらったゲルマニウムについての資料を見たことがあるか疑わしい所である。是非、このような資料と一緒にHPにのせてもらいたいものだ。
- 今回はとてもおもしろく気付かされることが多かった。今まで習ってきた高校の理科でこんなにもニセ科学が見破れるのにはとても驚いた。今までどれだけたくさんのニセ科学にだまされてきていたのか恐ろしくなってしまった。これからは、あやしいと少しでも思ったことは積極的に調べようと思った。
- 資料4,5を見て驚いた。「ヒトに対する信頼できる〜データは得られていない」このような状態で世間でこんなにももてはやされているゲルマニウムは本当に怖い。確かな情報を得ることが大切と思った。
→ 逆に「信頼できるデータ」が得られたとすると「効く・効かない」がはっきりし、「効く」となったら副作用を考えて薬剤として管理することになる。穿った見方をすれば、信頼できるデータが無い方が都合がよい場合だってありそうである。
- 薬を違う種類を2つのむとたいへんなことになるのは自分でやったからよくわかる。
- 知識が少ない中で、どうするかが大切だということがわかりました。実際に2つのゲルマニウムの資料を見てみると、Ge水の方がいかにインチキしているかがわかりそうでした。自分でもあそこまで調べてみたいです。
- 先生の指摘と自分が線を引いたところを見比べると、自分がかなり騙されていることがわかりました。自分は大丈夫だろうと少しだけ過信していたのでショックを受けました。
- 講義を受けるにつれ、身の回りの情報すべてが怪しくなってきた。これからはどんな情報もまず疑うことから入りたい。
- この授業を聞いていると難しいことが多く、ぼうだいな知識が必要だと思われる。しかし知識以外にも感覚的に見破れるようにしたい。
→ 感覚的というより、「生活の知恵」みたいな部分を意識して鍛えて欲しい。ゲルマニウムの話を例にしているが、私はゲルマニウムの専門家でもないし、薬学の専門家でもないことに注意してほしい。自分で実験したわけではないし専門も違うから「完全な知識」は持っていないわけで、その時どうやって情報を集めて、既に自分が知っている知識とのつながりをどう使っていくか、という部分を見て欲しい。
- とりあえず何でも疑ってかかることにしよう。
→ 何でも疑うのはいいが、何でも調べるとなるとコストがかかるので、「判断保留」という技も持っていて欲しい。
- ゲルマニウムのやつをほとんど信じて、あまりニセ科学を見抜けなかったので、まだまだだなあと思いました。これから授業を数回繰り返していくうちに、前の時間よりも1個でも多くニセ科学を見抜けるようになっていきたいと思います。
- 今回のゲルマニウムの疑わしい所が自分が思っていたよりかなり多くて驚いた。それと、これは個人的に思うことなのだが、この講義の大部分が受講生の前回の感想についてに対する先生のコメントで終わり、実際のニセについての講義が少ないというのは、まだ教科書を持っていないヒトが居るからなのだろうか。自分としてはかなり残念です。
→ 教科書が届かなかったということもあったし、ニセについて考えるためのヒントになる内容の説明ができるという意味もあった。そろそろ少しコメント紹介の時間を短縮する予定。
- Yahoo!知恵袋の中にゲルマニウムのことが描いてあったが、その内容が有機ゲルマニウム水とほぼ同じで、結構役に立つサイトだっただけにショックだった。
→ 書いたのがゲルマニウム製品を売っている企業の人である可能性はないか?また、企業関係者でない人が書いたとしても、宣伝の内容を判断出来ずに鵜呑みにしていたらそういう内容になるだろう。情報の選別眼がない人が書けば、誤りは簡単に広がる。
- やっと参考書が手に入ったので少しずつ読んでみようと思う。次の講義から本格的に使うということで、更に頑張ろうと思う。
- ゲルマニウムに怪しい記述がたくさんあり驚いた。
- 先日、初めてドメイン指定検索してみました。ac.jpにするだけで検索内容がずいぶん違うことにびっくりしました。今後より有効にインターネットを使えそうな気がします。
- 教室が広いのもあるが、後ろで喋っている人がいてめざわりだと思う(基礎科学演習Iも)。義務教育ではないのだから追い出してもいいのでは?
- 先週大会があってでれなかったので授業のプリントもらえませんか?
- 眼科に行ったら目に傷がついていると言われました。科学は進歩しているので、つけるだけで視力が戻る目薬とかはないのでしょうか?
→ 眼科の医者に相談してほしい。まあ、あれば使っていると思うが。
- ゲルマニウムの記事をよんで、こんな怪しいことをよく宣伝文句にできるなあと思ってしまった。高校までの知識でニセ科学を判断可能だとありましたが、高校までの知識を生かしきれてない人が自分も含めて多いのかな、と思いました。
- 役所の情報では、商用目的の利用厳禁としているのに、前回の資料はあたかもそういう所から引用しているように書かれてあるので、責任逃れもいいところだと思った。公式な情報では副作用や安全性への注意もしっかり載っていたが、健康食品等では見られないので、ニセ科学は”ご都合主義”の固まりだと思った。
→ 「公的な機関のお墨付きがあるかのような印象を与える」という手法が多用されている。たとえば、地方の工業技術センターなどは、高価な分析装置を持たない中小企業向けに測定のサービスを行っているが、大抵は、依頼された測定をお金をもらって行うだけで、測定そのものに意味があるかといったことまでは立ち入らない。ところが、その測定結果(実はその実験にはあまり意味がない場合もある)を宣伝の中に使い、「○○センターで測定、実証」といった形で使われることが大変多い。また、大学や医療機関にこっそり装置を持ち込んで「タダでいいから使ってみてください」と置いていき、研究者ではなく施設課の事務の人がついうっかり「タダだから」と使ってしまうと、宣伝では「○○大学でも使っています」となる。
- 薬品などについている説明書を見るとかなり長い。”面倒だ、だけど体にいいのか”といいう気持ちもまたニセ物に引っ掛かる原因になると思った。
→ 弁護士の紀藤正樹がこの心理を「インスタント指向」と呼んでいる。「これを飲むだけでやせられる」といった、効果を得るための簡単な方法を求めようとすると大抵は騙される結果になる。
- ニセ科学の判別についてすごく興味深かった。
- 健康食品とかに「保健機能食品」て書いてあるが、あれは、企業が勝手に書いたものなのですか?やはり、むやみに手をださない方が無難なのでしょうか。
→ go.jp限定で検索して、厚生労働省の定義と関連条文を調べてみてほしい。
- 本物とニセ物では文章の質が違うように思う。あるいは、ニセは雰囲気でも分かるような気がする。私は、TV、雑誌の言い回しを嫌うあまのじゃくなので、なんとかだまされないようにしたい。殺虫剤は水性といっても体には悪い気がする。
→ たいていの場合は、人にとって大した作用をしないだけで殺虫剤は毒物では。
- 役所の情報では、企業の宣伝には書いてなかったことがたくさんのっていて、驚いたのと同時に、こんなことを隠していたのかと腹がたった。でも役所情報はどこまで信用できるのでしょう。授業で言ってたらすみません。
→ 役所は被害が出てからでないと動かないから、役所の情報に危険情報がないからといって安全とはいえない、という読み方をすべき。なお、役所も時々変な判断やら認可やらをすることがあるが、それでも他に出回っている宣伝よりはずっと精度が高い。
- 詳しく質問に答えていたのでわかりやすかった。
- 大学の学部名だけ書いてあるものは信ぴょう性がないということが印象的でした。だまされないように気をつけたいです。
- ゲルマニウムの資料でニセ情報だと思っていたのが多少あたっていたのでなんかうれしかったです。もっと見抜けるようにさらに学ぼうと思いました。
- 資料4〜7は正確・詳細であるがゆえに見てもよくわからなかった。が、1〜3はいい加減でわかり易い印象を受ける。これがニセ科学の恐ろしさか。
- 薬に添加物が入っていることを初めて知りました。日頃、よく物を見ていないことを感じさせられました。一つ疑問に思ったのですが、薬の添加物による副作用はあるのですか?
→ 何が使われているかによるが、たいていは食品などに使われて安全が確認されているものを使っているはず。また、薬の成分の記載が1錠に何mg、などとなっていることもある(1錠のサイズがおおきい場合は添加物有りが暗黙のうちに……)
- 先生の一番好きな元素はなんですか?
→ 考えたこともなかったが、研究ネタとして一番お世話になってる元素ということなら水素かなぁ。
- ちゃんと調べればネットでも正しい情報が得られることがわかった。科学とニセ科学は自分でもちゃんと調べることである程度判別できるのだなと思った。
- あやしい、おかしいと思うことで、調べてみようとすれば、間違いは間違いとして、正しいとすれば正しいということを理解するチャンスであると思った。今の世の中には「ニセ」がまん延していると思うので疑いをもつことを大切にしてものごとを判断していきたい。
- ゲルマニウムについてのウソがあんなにあってびっくりした。
- 高校で学んだ生物などの科学がこの講義で生かされてうれしいです。
→ この講義だけでなく、この先の普段の生活でも活かしてほしい。
- ゲルマニウムの宣伝に予想以上にニセの部分があったのにとても驚きました。役所から出ている正しいゲルマニウム情報の中には、その危険さや注意が書かれているのに、私達たちは広告やテレビなどの正しいとは限らないものを、基本的な正しい情報を知らないのにしんじてしまっていると考えると、恐くなりました。早く教科書の内容やりたいです。
- おもしろくなってきた。
- こんど「すごい科学で守ります」を読んでみます。
- 次回が楽しみ!
- しゃべるのが早くてどこを読んでいるのかわからなくなる。
→ 内容が多かったので急いだ。次は、みなさんに読んでもらう部分を増やして、少ししゃべる量を減らしてみる。
- 10時30分から授業を開始して欲しいのですが……忙しいのは分かりますけど。
→ 1コマが理学部で講義なので、終わってから講義資料をとりに部屋に戻って事務に寄って出席カードや鍵を受け取って教室に行くと、結構ぎりぎりになります。出来るだけ急ぐようにします。
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