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第9回
質問とコメント
- ネックレスタイプの虫よけは、私も怪しいと思っていました。店でどのようにして効果があるか等、詳しく見ていなかったので『食卓の安全学』を参考に、ネットで調べたいと思います。
- 私の母はニセ科学にだまされたのに気付いても、またすぐに違うニセ科学にだまされてしまいます。自分なりに調べて、きちんと説得しようと思います。
→ 個別に対策をしても「安易な解決策を欲しがったから騙された」という事実と本人が正面から向き合わない限り、同じ事の繰り返しになりそうです。なぜだまされたか、どういうプロセスでだまされたか、を自分なりに整理しないと次には活かされないと思います。
- 病院がニセ科学とグルになっていると知って驚きました。公共の所にもこういったものが入っているのは恐ろしいと思ったし、話に出たような高額なものを買わせる系の極端な例はないにしても、そいった「ニセ知識」を医者が流したりしたら、本当に何を信じればよいか(そういった姿勢も問題かもしれませんが…)と不安になった。
→ 日本の通常の医療は保険適用の範囲でやることになっているので、保険のきかない薬やら器具やらを売りつけられそうになった時点できちんと説明を求める、不安なら別の医者のセカンドオピニオンをもらう、といったことをすれば、間違いはかなり防げるかと。
- 今度、自宅にある大豆イソフラボンの商品について調べてみようと思います。
- 食卓の安全学を参考に、これから勉強していきたいと思いました。グーグル八分を読んで、サーチエンジンで検索して上に出た情報が必ずしも正しいとは限らないので気を付けたいと思います。
- 食卓の安全学は読んでいたが、グーグル八分とは何かはあまり読んでいなかった。私はパソコンが苦手なのであまりよくわからないことも多いが、読んでみて漠然と、ウェブって便利だけど恐いなぁと思った。
→ 恐いのはウェブでもネットでもない、都合の悪い情報を圧力でもって削除させようとする人がいる現実の世の中の方である。
- インターネットの普及によって、手軽に知識を得られるようになったが、その分、沢山の情報の中から信頼できるものを探すことが難しくなったと思う。なので情報を見極められるように自分としても努力したい。
- ニセ科学のものを信じて使っている人に、それは違うよと説得するにはどうしたらいいですか?
→ その人が科学的に正しいものが欲しいと思っているのなら、ニセであることを丁寧に説明すればわかってもらえる。ところが、ニセ科学そのものを科学と誤認したのではなく、ニセ科学が提供する「いい話」の方を「信じたいから信じる」人である場合は、説得は難しいだろう。
- 世界最大規模のグーグルがそのような不審なことをしているとは驚きだった。やはりサーチエンジンは機械的なものだが、結局は人間が善悪を判断しているということか。
- 今、ビリーズブートキャンプをやっているのですが、確かに大量に汗をかきます。筋肉も痛くなってくるので、筋肉に効いているなと実感できます。先生もぜひやってみてください。(ビリーは時々回数を数え間違えます)。
→ 若い皆さんより私に必要かもしれない(汗)。成人病予防という意味で。
- グーグル八分とは何か、まだ読んでいません。注意して読んでみます。
- とくに接点がないかもしれないが、近年、NASAは月に行っていないという話がTV番組などで鳥上げていた。NASAが月へ行ってなかったとしても、TV番組が間違っていたとしても、ニセ科学ではないだろうか。
→ もともとは、イギリスかどっかのTV局がエイプリル・フールの企画として作った冗談番組だったものを、日本で放映したら真に受ける人が出てきたという展開だったような……。ジョークを信じたバカが沢山いたというだけの話で、ニセ科学ですらないのでは。
- この授業を受けてみて、深夜のテレビショッピングが全部ウソに見えてきた。
→ 怪しい雰囲気を楽しむ余裕もほしい。
- グーグル八分がある限り、きちんといろいろな検索エンジンを使って調べるようにしたい。
- 食卓の安全学で、着色料や人工甘味料を気にして子供におやつもうかうか出せない、とあったが、心配しすぎてしまうのは避けたいです。科学っぽいテレビや体験談は全てウソ!!と全否定してしまうのではなく、「ウソっぽいけどおもしろい。」というように余裕ともっていきたいと思った。
- 私はマイナスイオンの出るドライヤーを使用しています。今回、イオンについての勉強をすることができたのですが、正直、ドライヤーからはマイナスイオンが放出されるとは思えなくなりました……。
→ ドライヤーそのものの機能が良ければ快適に使えるし、現状では快適である理由がドライヤーそのものの性能なのかマイナスイオンなのかをはっきりさせる証拠は無い。マイナスイオン発生はスイッチで切れないのかな?切って使っても結構快適なんじゃないかと。
- 私は今まで物事を調べるのに、Yahooを使っていました。しかし、大学に入ると、googleの方がよく使われているように思います。では、YahooとGoogleはどちらがより良い検索エンジンなのでしょうか?
→ それは両方使って検索結果を付き合わせてみて自分で判断すること。
- ニセ物でも本物と思って使えば効くことがあるかもしれない。
→ 本物よりは効かない。ギャンブルが好きならニセ物の効果に期待するというのも有りだが。
- マイナスイオンの資料に「プラスイオンはまさにあらゆる病気の原因」と書いてあって笑ってしまった。でたらめにもほどがあるというか。
→ それが、「活性酸素は万病の原因」あたりになると引っ掛かる人が増えてくる。
- 色々あってマジで”ビリーズ…”をやった事があるが、かなりハード。無理をしない様にとことわっているが、一時間ぶっ続けでトレーニングをするのは私には無理があった。もともと鍛えてる人じゃないと一週間続けるのは難しいのでは。
- マウスやラットに効能があってもヒトには効果がない、というものがあるならば、逆もありえるのではないでしょうか。
→ 十分あり得る。ただ、マウスやラットのための薬剤を開発するために先にヒトで実験、なんてことはしないから情報として出てこないのでは。
- テレビや新聞を見て、すべてを信用できるとは言えない。中には情報が加工されているものがあり、例えば「あるある大事典」の捏造とか。
→ あるある、は元々信憑性が著しく低い方だった。
- 話を聞いていると先生は多くの人脈があるようですね。そういった人脈は専門に進めば広がっていくものですか。
→ 専門家仲間の人脈、というか知り合いは専門に行けば広がるが、それ以外はネットを通して広まったものが多い。継続的に情報発信して、内容が認められると人に会う機会が増えたりする。あとは私自身の性格が野次馬で、他人の法的紛争であっても見物に行くといったことをしていると、そこでまたいろんな人に会うことになる。
- これまで新聞の記事は正しいことが載っていると思っていたが、新聞がつくられる過程で情報が加工されているとわかり、これからはもう少し注意をして新聞を読む必要があると思った。
→ 情報の入り口としては新聞は役立つので、おおいに活用するとよい。
- 英語を勉強する目的が見つかってよかった。これからはインターネットを活用していきたい。グーグルは注意して使うようにしようと思った。
→ これは私が大学院生の時の体験。アルバイトでプログラマーをやっていたのだが、開発に必要なドキュメントが全て英語だった。大量の英文で書かれた文書を理解しないと仕事が進まない状態になり、最初はちょっと苦労したが、慣れると必要なところをどんどん読めるようになった。コツとしては、日本語訳を作ろうとせず、英文のまま理解すること。レベルとしては、大学受験用だが、旺文社の「英文標準問題精講」(原の英標)あたりをマスターすれば、構文がわかるようになるので訳さなくても読める。受験勉強を手抜きした人は、今からでも遅くないから英標をやって学部以上の専門書に備えるとよい。
- ”グーグル八分とは何か”に授業が入り、”食卓の安全学”とは違った情報社会特有の裏事情が知れて面白い。
- 宗教とニセ科学の関係について考えてみた。自分はこの2つの間には密接な関係があると思っていて、義務教育で『宗教とニセ科学は関係があり危険だ』という教育をすべきだと思う。
→ 宗教、といってもさまざまで、日本で広く門徒のいる仏教のいろんな宗派や、日本では少数だが世界的に見ると多数の信者が居るキリスト教の多くは、明らかにニセ科学とは関わっていない。イスラムは、一部の原理主義者を除外すれば基本的に科学的かつ合理的なものを受け入れている。ニセ科学と関わりたがる傾向があるのは「カルト」の方である。通常の宗教は日常の生活をしながら、社会的なルールと折り合いをつけているが、カルトの場合は特定の集団の考え方を強制することで、社会的なルールを無視する方向に進んでしまう。カルトは危険だということを教える必要はあるかもしれない。
- 調べてみよう!と思えば調べられる環境にいるわけなので、これを使わない手はないな、と思いました。情報に流されない意思を持ってがんばってみます。
- インターネットは使い方を間違わなければ本当に便利なものだと思う。サーチのエンジンの上位だから正しいとは思わないで、きちんと考えたいと思った。
- 前にアブトロ○ックなど、超音波で筋肉をきたえるような物があったが、現代の科学でそれは可能なのだろうか?私はニセ科学だと思う。
→ 負荷をかけずに鍛える方法は無かったはずでは。
- 先生は英語得意ですか?
→ 必要なものは不自由なく読める(科学関係やコンピュータ関係。多分シェイクスピアやら哲学やらになると語彙が足りなくてダメだろうけど)が、英文を書くと冠詞の付け方が違うとネイティブの人に直される事が多い。発音ははっきり言ってヘタだと思う。英会話学校などに行ったこともないし。また英文法には、日本語にはないセンスが必要なので、日本人研究者は、一部のとても英語が得意な人以外は、大抵英語ヘタということになっていたりする。
- 温泉がニセ科学だったなんてなんだか残念な気がした。世の中はニセ科学だらけだ。
→ 人の話をちゃんと聞いていたんかい!普通の温泉の効能書きをニセ科学に分類したケースは無い、と言ったはずだが……。中には怪しいテーマパークと化したのもあるが、それは例外的というか狙ってやってるケースかと。
- 食卓の安全学に載っていたように自ら食品などについて調べようと思ったら、とても大変そうだなと感じる。それでも、二、三度は自分の意識に何らかの変化を見いだすために実行してみたいと思う。
- 食品の安全管理に対して政府はどのような対応をしているのだろう、と思っていたが「食卓の安全学」を読んで少しわかったので安心した。
- 食卓の安全学で紹介されていたサイトが気になったので見てみたいと思います。
- 正しい情報を得るためには、英語の能力も必要だと言っていたが、正しい情報の入手というのは大変なんだと思った。
- 食卓の安全学はとても面白い本だと思った。今度じっくり読みたいです。
→ 講義が終わっても大事に持っていてほしい。普段の生活でこそ必要な知識なので。
- グーグル八分とはそういう意味だったと知って驚いた。
→ 元々は「村八分」で、八分されると村の行事には一切加えてもらえず(農村だと農作業を共同でやったりするんだけどそういうのから仲間はずれにされる)、二分つまり火事の時と葬式の時だけは手助けしてやる、という意味だった。それが転じてネットでグーグルの検索から外されて居なかったことにされるのをグーグル八分と言っているが、よく考えると除外されたら最後完全除外だから、グーグル十分になってる気がしないでもない。
- 今の時代はネットを使って自分で情報を得た上で正しいかどうかを判断していきたいと思います。期末のレポートというのは、いつ、どのようにやるのでしょうか??早めに説明してもらえるとうれしいです。
- インフルエンザの話で、僕はタミフルのせいで異常行動しているのだと思っていた。しかし、現実は因果関係ははっきりしておらず、テレビに情報操作されていた自分が情けなくなってくる。
- 鯨は頭が良いから食用不可だけど牛は食用可とか、活け作りは駄目だけど豚の塗擦はいいとかいうグリーン○ースや欧米の先進諸国様(笑)もニセ科学臭いですがどうなんでしょうか。ニセ科学以前にダブルスタンダードのような気もしますが。
→ ただのダブルスタンダードでは。第一、それを言うならインドでは宗教上の理由で牛は食べないことになってるし。何をタブーにするかは多分に歴史的・文化的な背景があるから、自分と違う文化、理解しがたい文化があるからといって、直ちに変えさせようとするのは不作法ではないかと。
- 科学だけでなく、世の中の色々なことをまずは疑ってかかっていくことが失敗しない秘訣だと思った。さみしいことだけど、今の世の中ではしょうがないと思う。雑誌の最後の方に載っていた「飲むだけで身長が伸びる!」といったものは効果や、なぜそうなるのか書いてあったが、専門的すぎてわけが分からなかったが、それらしいことが書いてあった。やっぱり嘘だなと思った。
→ 雑誌の広告は面白いものが多い。ありがちなのは、筋力を鍛える器具が並んでいる中に「日焼け用紫外線ランプ」「足を長く見せる底上げシューズ」があったりして、紫外線は体に悪いし、外見だけかよ!他の製品は建設的な方向にいってるのに……とツッコミを入れつつ笑ってしまう。女性向け製品では「美しくなる鏡」というのを見たことがある。派手な飾りのついた楕円形の鏡だったが……。ほとんど白雪姫の世界が展開していた。
- もっと英語の力をつけたいと思います。
- 今や病院内での携帯電話の使用は何ら害がないとか、「今からペースメーカーの調子を見てもらいに病院に行く」と携帯で電話していたおじいさんを見た、等の話を最近聞いたのですが、病院内の電子機器や心臓ペースメーカーの有無にかかわらずの人体への電磁波の影響は一般的に言われている程あるものなのでしょうか。
→ 普段の、送電線やらラジオやら電話程度の電磁波だと、疫学調査をしても関係があるという結果と無いという結果の両方が出てくる始末で、なかなかはっきりしない。ただ、複数の疫学調査で結果が一致しないということは、仮にあったとしても相当小さいと考えるしか無さそうではある。なお、ペースメーカーは、胸に近いところで携帯の電波を受けるとまずい、つまり胸ポケットに携帯を入れてる人とペースメーカー付きの人が満員電車でほとんど接触してるような時がまずい、という話だったのでは。
- 飲料水に無果汁と表示されたものがありますが、あれは身体に影響ないのですか?
→ と言われても水分補給という影響ならあるし。具体的にどんな影響かまで特定しないと何とも言えないのでは。
- ビリーのCMは運動していない人がしたらやせたというのが前提だ。自分のように週5日部活をしているような人には効果が期待できないだろう。それに、やせるにはそれなりの努力が必要で、簡単にやせることはできない。ビリーも毎日DVDのようなことは継続しなければ、やせることなく終わってしまう。
→ ますます私がやらなきゃいかん気がしてくるじゃないか(冷汗)。
- もう一度「食卓の安全学」を読んでおこうと思った。
- サプリメントなど、価格が高いほど効くのかなあ、と思ってしまうのですが、高ければ高いほどいいとは限らないのでしょうか。
→ どうやって値段が決まっているかがよくわからないから何とも言えない。
化粧品の場合だと、原価にかかわらず高値を付けた方が、高級化粧品と思ってもらえてよく売れるということはあるらしい。
- この前、ウィキペディアでとある項目を調べたら、その筋のマニアの間ではガセとして有名な話が堂々と「本当のこと」であるかのように掲載されていた。今回は予め知っていたから良かったが、自分の明るくない分野でこのようにだまされているかもしれないと思うと不安になる。
→ 海外の大学で、レポート作成にウィキペディア利用禁止の通達が出たところがある。学生の多数が同じ間違いをしていて、調べるとウィキペディアの間違いと同じだったことが発覚したため。間違いを見抜く知識や、他の情報にもあたってみる知識がないと、ネットの情報を使うのは難しい。
- 疑問に思ったら、調べてみて1つの情報にとらわれずにきちんとしたものをいろいろと調べてみることが大切だと思った。私も大学の講義をうけるまでマスメディアで得た「農薬は毒だ」ということを信じて疑わなかったので「きちんと量を守って使えば読ではなく、化学的な実験を多く重ねてから販売されている。さらに作物は農薬なしでは生きていけない」ということを知って、1つの情報にとらわれているということは恐いことだと改めて思い知らされた。
- 自分は漢方薬を風邪のときのんでいて、以前服用していた風邪薬にくらべると胃への負担が少なく、よく効いているような気がします(効能に肩こりとか書いてあるけれども)。
→ 副作用の出方も個人差がある。医者で風邪薬をもらうと同時に胃薬も処方されることがある。知り合いの医者は家族の風邪には薬は出さない(薬で治るものじゃないから)と言ってたし。
- 風邪をひいていたせいかちょっと寒かったです。シンポジウムなど、ぜひ行ってみたいと思います。
- 今日も興味深い内容であり、とてもためになりました。
- 参考書を読んだり、講義を聞いたりしていると、たくさんの知識が出てきますが、テストはやはりかなり難しいのですか?
→ レポートで採点する予定だから、理科の知識が弱い人もあきらめないように。
- 人が減った気がする。
→ 減ってますな。せっかく全員入れる部屋に変えたのだから、ちゃんと出てきて欲しい。
- 先生は私語厳禁とはっきり言ってくださるので、この授業は集中して講義を聞くことができます。ある授業では、誰かがおしゃべりをしていても、先生がたんたんと授業を進めるので集中できません。
→ その先生にも注意するように頼んでみては。
確かに、講義を聞く側はお金を払って教育サービスを受けにきている面もあるのだから、どうサービスを受けようが自由だと思うかもしれない。しかし、私語によって、他の人が受けるはずのサービスの質を低下させることは、してはいけないことである。
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