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第10回
質問とコメント
- 雑誌の裏に載っている記憶術もかなり怪しいですよね。偏差値40から1ヶ月そこらで早慶旧帝に入れたら誰も苦労しませんよ……。ところで扇風機買おうと思ったのですが、多くの製品がマイナスイオンと書いてありました。一体どこからマイナスイオンが出ていると言うのでしょうか…。他の機能が気に入ったから買ったんですけどね。
→ 扇風機としての性能が良ければそれでいいんですが、マイナスイオン機能という大して必要でもないものをつけたせいで、扇風機のみの時より値段が上がり、余計な部品を実装したことで地球環境にもやさしくないですよねぇ。
- 信者を信じて研究所に娘を送ったら死なしてしまったというのは恐いと思った。最近マイナスイオンの電化製品が減ってきたような気がしていたが、その原因がわかった。
- テレビの通販は面白い。ニセ科学のものもあると思うが、売れなくなってきた芸能人やら外人やらが必死に説得力を商品に付加しようとして、努力しているのが滑稽だ。
- マイナスイオンブームという流れに、あやしいと思いながらも大手企業が乗らざるを得ない状況があったということにとても驚いた。
- ふと、分子が10個から100個ほど集まった大きさの粒子を「小イオン」と呼ぶなら、100個より多く集まったら「大イオン」とか呼ぶのだろうか?と疑問に思う自分はどこか論点が違う。
- 片方は良くて片方は悪いという二分法は確かにわかりやすくてだまされやすいかもしれません。しかし「私たちが健康に生活するためにはマイナスイオンが絶対に必要だということが判ってきました」という文には違和感を覚えました。のめり込んでしまうと、このような違和感も覚えなくなってしまうのかもしれません。時間をおいて、2,3度目を通してみるといいのかもしれません。
- 森林は空気がきれいだからいると気分が良い、という事実に無理矢理「マイナスイオン」を関係づけていたことに驚き、業者も様々な工夫をしているのだなと思った。まだ根強く市場に残っている業者はまだ信じているのだろうか。
- 今回の講義を聴いて、よくマイナスイオンの出るブレスレットなどが売られているが、考えれば、付けているだけで勝手にマイナスイオンなんて出るはずがないと気付くことができたが、都市に住んでいて科学の知識があまりない人なら、資料11の説明を見れば騙されると思う。最近の人は健康という言葉が書いてあると、なんとなく悪そうでも使ってみたいと思うようになっている。環境問題の悪化とニセ科学に騙される人は比例の関係にあるのではないか。
- マイナスイオン系の普及がすさまじいものがあるなと思ったが、消費者をニセ科学が味方につけると、いくら正当性がある、確証性がある製品や情報でもまったく受け入れられなくなったりニセ科学をやらざるをえなくなったりと、社会的に影響大きいなと改めて思いました。
- 以前、母が本屋で「3D立体視で目がよくなる」という本を買ってきたので、ためしに使ってみていたのですが、いっこうに目がよくなった様子はなく、立体視だけが、上手になってしまった。これも、やはり、ニセ科学だったのでしょうか?
→ 視力回復という意味では嘘でしょうけど、3D立体視がうまくなったということは「目がよくなった」といえなくもないから、何て言うかかなり微妙な騙しというかオチが待ってるというべきか……。
- マイナスイオンドットコムの宣伝については注意して読めば、今の自分が持っている知識でもある程度ニセがわかった。
- 私は高校の時、毎日河原を走っていて、この気持ちいいのがマイナスイオンか〜と思って走っていました…。今はもうニセだとわかりましたが、でも当時はだまされてたから辛いランニングを乗り越えられました…。
→ でも、気持ちいい、と思ったことは本物。ちゃんとランニングをやり抜いたのは貴方の努力なんだから、何もマイナスイオンに手柄を譲らなくたっていいのでは。
- マイナスイオンのニセ情報にだまされないために、私たちは常識的な判断を持つことが必要だと思いました。
- ”グーグル八分”という言葉を知らなかったので、この教科書がとてもおもしろいです。
- 今日のマイナスイオンの話で「家の中でも車でも会社でもマイナスイオンいっぱいの中で生活したいですね」や「自然の中の空気のきれいなところでは〜『生き返った気がする』という人もいるでしょう」というのは気持ちの問題ですよね。誰でも自然の豊かな場所に行けば「気持ちいい」と思うし、マイナスイオンのおかげではないと感じました。
- 「てるてる坊主」にもニセ科学の手が及んでいました。何でも、屋外に吊してある紙製の坊主が、湿気を吸収して雨を降らせにくくするんだとか。迷信とわかっていてもみんな大好きてるてる坊主なんだから、今更、証明しようとせんでも。
→ 「てるてる坊主を逆向きに吊すと雨」ってのがあったはずだが、そんな理屈で一体どう説明を付ける気なのかと……。いらん所に科学を持ち出すなという例では。
- 最近、本当に物を見る目が変わってきました。科学的に無知なのは今や罪なのでしょうか。マイナスイオンやゲルマニウムはまだだまされても笑い話で済みますが、今日の話にも出たカルト宗教と糖尿病の子の例では死亡ということにまで関連してきたので。親は子供のためを思ってたのでしょうが、しっかりした知識があればこんなことにはならなかっただろうにと思うとやり切れません……。
→ 罪、というよりも、「知らないと大損することがある」では。死亡事故まで行くと、大損のレベルを超えてる気もするが……。
- コメントに対するコメントです。父はペースメーカ患者ですが、ケータイは常用してます。心臓から23cm以内にいれると危ないらしいです。でも電磁波よりは磁力の方がよっぽどダメらしいです。2年ほど前KDDIのアンテナが家の真横に立つことになり、医療機関とKDDIでペースメーカへの影響を調べましたが、大丈夫という結論に至りました。なので電車に強力磁石は持っていかない方がいいです。
→ 文具店や教材で買い物をしたような時以外で、強力磁石を持って電車に乗る人は少ないのでは。第一、うっかり磁石が切符に触れたら、切符の磁気情報が壊れそうだ。ところで、それなりに強いが小さい磁石の「ピップエレキバン」は大丈夫なのか?満員電車で接触した相手がペースメーカーに触れる位置で磁石を保持しているケースというと、これを使っている状況くらいしか思いつかない。
- 今、ビリーズブートキャンプの2週目の6日目です。もともと体脂肪は16.0%で標準体重だったので、体重はさほど落ちませんでしたが、上腕二頭筋と腹筋が始めの頃と比べ、かたく引き締まってきました。先生もぜひ!!ぜひ!!!!明日のズームインSUPERにビリーが出るようなので絶対見ます。
→ 本当にきっちり運動させてくれるんですね。
- 自分はウィキペディアを中心に物事を調べていたので、今日のコメントを聴いて、もう少し自分で探すページを増やします。病気をどんなことをしてでも治したいという気持ちはおくわかるが、それを商売にしている人、集団は最低だと思う。国も変なところを規制緩和せずに、厳しくする面もあっていいと思う。
→ ウィキペディアはクレームに弱いので、単に間違いがあるだけではなく、特定の企業や団体に不利な情報は真実であっても掲載されないことがある。
- わかりやすい話ほどひっかかりやすいというのにはうなずけた。お年寄りは特にそういう話にひっかかりやすそう。
- 今度、マイナスイオン製品をあつかっている家電メーカーに電話して話を聞きたいと思っていたが、メーカーにフェードアウトされるのは残念だ。
→ ジャーナリストがメーカーの意見を聞こうとして逃げられたという話もある。
- マイナスイオンのドライヤーとかだまされて買ってました。今後気を付けたいです。
- 中学生の夏からずっとマイナスイオンの出る髪に使うアイロンを使っているのですが、今回マイナスイオンについていろいろな角度から見て、情報を全てうのみにしてしまいがちだったので、今度からは少し疑ってみたいと思いました。
- 最近、へんな宣伝が多いような気がする。そんな宣伝に限って、いい話をぶつけえくるので騙されやすい。だから正しい情報が出てくるとは限らない。
- 逆に、ぱっと見ニセ科学っぽいのに本当に科学的根拠があったとか見たことありますか?
→ すぐには思いつかないが、本当の科学の方が結論を訊くと「とても信じられない」ものだったりするので……。
- ニセ科学を糾弾するモノが、話の辻褄を合わせるために「ニセ」を用いるということはあり得るのでしょうか?
→ ニセ科学にクレームを付ける人の科学知識が千差万別だし、議論の技術も同様なので、ニセが混じることがあり得る。で、ニセ混じりの批判をされる方が、ニセ科学そのものを主張されるよりも、ニセ科学批判を行う側にとって厄介である。しなくてもいい議論までする羽目になるので……。
- 医療でもニセ科学が行われていることに恐怖を感じた。無知と善意の組み合わせが危ないということを肝に銘じたい。かぜなどで数回講義を休んでしまったのですが、単位に影響しますか?
→ あまりにも欠席が多いと単位は出せないし、講義は基本的に出るものである(だから、今年から、何回以上休むと単位を出さない、といった規定が無くなった)。まあ、休んだ分は残りの回にきちんと出て、レポートを出すなどしてフォローしてください。
- まだマイナスイオンの概念がわかりません。とある原子に対してA-ならマイナスイオンで、Bに対してB+ならプラスイオンってことではないんですよね?
→ それは、それぞれアニオン(陽イオン)、カチオン(陰イオン)。「マイナスイオン」は、とりあえず電荷を測定した結果、負の電荷を持った何かがある、という程度の意味しかない。具体的な物質が何かを特定していないので……。商売のためにそういう用語を造った、という面がある。
ニセ科学とは関係ないが、タミフルを飲むと、本当に精神異常が起こるのか?
→ 精神異常という話は出ていないし、一時的な異常行動があるという話は出たが、そちらも今のところ因果関係は認められていない。
- 注意された後にも話をしている二人がいました。ただのバカだと思います。サル以下だと思いました。
→ 今後も注意はしますが、どうしようもないですねぇ。そんなに話をしたいのなら外でやればいいのに。
- 情報というものは時と場合によっては恐ろしいものになるのだな、と思った。
- 二元論が危険なのはよくわかった。世の中は複雑なのだから、自分で考えることを止めてはいけないと思った。
- 最近のこの講義は周りが静かなので、先生の話が良く聞くことができていいと思った。
→ 寝てる人がいるという説もあるが……。今後も注意するようにします。
- ニセ科学は本当に困りものだと思った。本当はこんなこと大ウソなのにうまく不利になることを隠して上手にやるなと関心させられる。私も昔、マイナスイオンがでて疲れがとれるという今考えるといかにもウソくさい腕輪を買ったことがある。講義をうけるごとに自分で調べてもっている知識や常識をいかして便見する重要性が重いと強く感じるようになった。
- マイナスイオンは水が蒸発するときに生じると言っていたが、マイナスイオンドライヤーの件で、マイナスイオンが出るということは、ただ単に髪を乾かすときの水蒸気がマイナスに帯電しているだけ、ということになるんでしょうか?
→ 放電方式のイオン発生装置は入っているはずだし、単にドライヤーを動かしただけの条件で測定をしているだろうとは思うが……。ただ、実際使うときにどうなるかはわからないし、ドライヤー自体の性能も相当良さそうではあるから、ここまでがドライヤーの性能、ここからがマイナスイオンの効果、と分けるのは難しい。
- 備長炭、うちの家族も色々やっていたような気がします。今度また何とかしようとしていたら、用途を見つつ教えてあげようと思います。
→ 何かを吸着する作用(臭いとりとか)は期待してもよいのでは。
- マイナスイオンが良いということはよく耳にしていたが、プラスイオンが資料11,12でこれほど悪く書かれているとは思わなかった。良い、悪いと単純に二分されているような情報には少し注意が必要であることがよく理解できた。
- 私はマイナスイオン全盛期の時、具体的に何が良い効果をもたらすのかもわからないまま完全に信じ込み、マイナスイオンドライヤーを購入したことがある……。
- 多少、ニセ科学について外れる質問になるのですが、天羽先生は新書や本を何故出版していないのですか。これだけ幅広い知識と経験があり、更に裏事情をご存知の先生が書けば、科学とニセ科学界のバイブルになること間違いなしだと思うのですが。
→ 原稿は督促されまくってるが、忙しくて動けない……。
- ウィキペディア大好きっ子ですが、情報を丸々信じないようにはしています。ネットを上手く使いこなせるようになりたいと思います。
- 人をだますのも才能だと思えるくらいみごとなwebページだ(資料のもの)
- 「科学とニセ科学について考える」という授業に、今さらながらおもしろいものだなと思った。今までは各教科の勉強しか習っていなかったけど、これぞまさに大学の一般教養らしい授業だなと感じた。最近は大学でも専門的なことばかりするよりも、一般教養を身につけることが注目されている。というのも、本当に大事なことは何かを考えた時に納得させられた。
→ そう評価してくれたことは講義している身としては大変嬉しい。しかし、それが本当なら、「総合的な学習の時間」は一体何をやっていたのか?という疑問を持ってしまう。まさに、自分でどう考えるかという力を身につけるために用意された時間ではなかったのか……。また、大学は、ある時期に教養部を廃止し、1年生から専門科目の講義を入れる方向に変わってきた(昔は、1年生の時は教養のみで、専門は2年生からだった)。早く専門を身につけさせろ、という世の中の流れでそうなってきたことを考えると、何だか複雑である。
- マイナスイオンがあやしいという所がおもしろかった。
→ 作り方が全く違うものをひとくくりにして「マイナスイオン」と呼んで商売のネタにしてしまったわけで……。
- 資料のマイナスイオンにおける説明は、しつこいくらいにマイナスイオンを推進していて、誰がみても怪しいと思うはず。
→ ウソでも繰り返されると本当に思える、という場合もある。ただ、あからさまに繰り返されるものをみて、ちょっと待て、と思うことは大事ではないか。
- 企業とカルト団体に関係があるとは思わなかった。他にもこういうことはあるのでしょうか。
→ 自己啓発セミナー会社(合宿みたいなことをして、受講者をストレスにさらして、ビジネスマン向けに鍛え直すといったことを主張している、実態は洗脳セミナー)と、カルトがほとんど一緒になっている例があり、現在、被害者との間で訴訟合戦が繰り広げられている。
- 私の父が以前「買ってはいけない」という本を読んでいた。これは、様々な商品(食品、洗剤系、飲み物系など)の情報には嘘があるからそれに載ってる商品は買ってはいけないということを紹介しているのだが、数年後『「買ってはいけない」は買ってはいけない』という「買ってはいけない」という本は買うな、という内容の本が出ていて面白かった。
→ 出版社と本屋は両方売れてラッキーだったに違いない。
- ニセを見破るのに、中学、高校で習った簡単な社会、理科さえ知っていればいいというのを知って、今更、もっとやっておけばよかったと後悔してしまった。また自分は技術者を目指しているのだが、マイナスイオンをおかしいと思っていてもそのような装置を付けてしまった技術者がかわいそうだと思った。本当にテレビの効果は恐い。
→ 悔しい思いをしている技術者は何人もいるだろうと思う。きっと一生懸命工夫して製品を作ったのだろうに、「マイナスイオン」に手柄を持って行かれているわけで、その意味でも気の毒ではある。
- 「人類は月に行かなかった」という話。信じるのはバカと言っていたが、私はバカだとは思えません。私が生まれる前にもう月に行っていたのなら、もう2,3回くらい行ったっておかしくないのに、なぜ、ここ20年以上も月に行かないのか。しかもNASAがその資料紛失って……笑っちゃいます。「人類は月に行かなかった」という「バカ」が増えた上に「資料紛失」で、信じる気はカケラもなくなりました。ただ「行かなかった」という証拠もないので「本当かよ〜。」程度の認識に留めておこうと思います。結局あの資料は見つかったんですかね?
→ 資料のその後は知らないが、http://apollomaniacs.web.infoseek.co.jp/apollo/aplink.htmにアポロプロジェクトに関する情報のリンク集がある。
世界史(高校で必修)でやっていると思うが、東西冷戦が背景にあって、科学力でソ連とアメリカが競争していて、ソ連が先に人工衛星の打ち上げに成功した。軌道にモノを投入できるということは、地球上のどこにでも爆弾を落とせるということを意味するから、アメリカが大ショックを受けることになった。科学技術の教育から全部見直すと同時に、ケネディ大統領が「10年以内に月へ人を送る」とブチ上げて、月到達競争が始まった。結局アメリカが先に月に到達し、ソ連が月行きをしなかったこともあって、アメリカでも予算が減らされ、以後月へは行ってない。月行きを実現したロケットは、その後スカイラブ(宇宙ステーションの小さいヤツ)を打ち上げた。さらにアメリカはその後スペースシャトル計画に予算を投じることになった。
技術的に可能でも、議会が予算をつけなかったら、NASAだって動けない。世界史の教科書あたりに、冷戦と科学技術と軍拡競争の挙げ句月に行った話が1行くらいは出ていませんか?最近の教科書はどうなんでしょう?
- プラスだのマイナスだの、イオンは目に見ることができないから、こうやって科学的っぽく説明されると人は信じてしまうのだと思う(もっとも、目に見える明らかなニセ科学にひっかかる人もいるが……。)
- 講義を受けるごとに全てのことがあやしく思えてくる。
- 同じ値段のエアコンで、片方はマイナスイオンが出て片方は出ないとなると、消費者は少しでも機能の多い方を好むので仕方ないと思った。
- 「グーグル八分とは何か」という本を読むまで、私はグーグルが特定のウェブページを削除しているとは知らなかったし、グーグルでないにしろ他人のウェブページを削除するという行為自体、思いもつかなないものだった。先生はいつ、このグーグル八分の存在を知りましたか?
→ この著者とは、グーグル八分の事件の前からメールのやりとりがあったので、著者が突き止めて情報を公開したのとほぼ同じ時期に知った。
- 「グーグル八分とは何か」を読みました。2章に出てくるイオンド大学のニセ学位の話にはびっくりしました。学位商法によって事件が起こっているのを知り、危険な面が非常に多いと思いました。「ニセ」を見破る事は大切だと感じました。
- 微細分子が分解されるとマイナスイオンが出る?そんなふうに聞こえましたけど誤解ですか?
→ 正確には、「水から細かい霧などができるとき、電荷を測定すると負に帯電した何かを検出する」。雨上がりで、地面にたまった水がどんどん蒸発するときに、外の空気の電荷を測定すると負に帯電したものが飛んでいるが、理由はわからない。商売用語の「マイナスイオン」は、とりあえず測ってみて負に帯電しているものをそう呼んでいるだけなので、「マイナスイオンが発生している」という表現自体が(科学としては)曖昧だが、その程度の意味では、雨上がりに窓を開けて部屋の空気を入れ換えれば、特別な装置は不要である。
- マイナスイオンという言葉は、科学に実在するのでしょうか。
→ しない。negative air ionとは言う。水溶液中の陰イオンはanionである。
- マイナスイオンについての突拍子もない話に驚かされた。マイナスイオンを褒めたたえたいばっかりに、環境問題等を遠回しにプラスイオンの影響によるものとして説明している点は、徹底していたので逆に面白かった。また、商品を取り扱っている企業側が、マイナスイオンの効果が実証されていないと理解していても、利益や生存競争等のために巻き込まれているという話では、そこまでしなければいけない現代の市場は大変なんだなと思った。
- 以前、イラク戦争に行った記者の方が、ニュースでは現地でのひさんさや軍隊などの一部の活動を隠し、都合のよいことだけを報道していると言っていました。情報番組でも今のグーグルでも、世の中都合のよいことばかりで、生活しづらいと思います。
→ 日本だって、戦争中に「都合のよい情報」しか政府が国民に流さなかったことがあるので、今に始まったことではない。ただ、昔に比べていろんなことを隠しづらくはなってきているはず。
- 先生の話と資料を見て、マイナスイオンには何にも効果がないように思えた。競争するためにイオンに乗っかった企業はなんだか気のどくに思えた。
→ それでもなお、大手家電メーカーの責任は大きい。まともな技術者を抱えていて、十分判断できたはず。
- ニセ学位は恐いと思うが、ニセかそうでないかのみきわめは難しいと思った。
- 私の母は「たけしのホントの恐い……」のTV番組を本気で信じ込んで、僕に忠告してくるので、実家に帰った時、もっと大きな目で見るように言ってあげたい。そして、食卓の安全学を母にあげようと思う。知らないことは恐いと思う。
- この授業を受けて、テレビショッピングを一歩下がった目で見るようになった。明らかに、それはいい?と思うことを真剣に熱く語ってる姿を見るとうける。でも彼らも生活がかかっているので、信じてがんばっているのだろうと思う。
- 質問というか、要望なのですが、先生は今イスに座ってずーっと講義を展開していますが、自分としては、立って身ぶり、手ぶりを入れながら、ときに板書もしつつ講義を進めていってほしいと思います。確かに寝る方が悪いと思うのですが、先生の講義から「熱」というものが感じられず、退屈に感じて睡魔に襲われるという人も少なからずいると思います。
→ 着任した最初の共通教育の講義で、今のような大教室で、板書中心でやったら、とんでもなく不評だったのだが……。それで今のようにプリントに全てまとめる方式にしたのだけど。
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