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第9回
質問とコメント
- 科学的には間違っているかどうかは自己責任で判断しろなんて、無責任だと思いました。
→ その自己責任を負っているのは、プロであるから問題ない。特許を実施して製品を作るというのは、プロしかやらないことだから、判断能力があるのが当たり前。特許の内容も判断できずに物を作るプロなどいない。
- 企業というのは大学の先生の言葉を簡単に信じてしまうものなんだなと思った。
→ むしろ、企業が望む結果をだしてくれそうな先生を捜して仕事を依頼して信じる、といったこともあるのではないかと思う。大学にチェック役をやらせる企業もあるわけで……。
- これまで行って実験は既に科学的に解明済みであると認識していたため、そうではないと知って驚いた。特に、水の電気分解は中学・高校と続けて行ったポピュラーな実験だったので意外でした。これからの科学的解明を楽しみにしていようと思います。特許は科学的根拠などにも基づいた審査をしていると誤解していたので驚きました。知ることができてよかったと思います。
→ 特許は、あまりにもあからさまな間違いがあると引っ掛かるが、そこそこグレーな部分はパスしているようである。
- 人が死ぬと気体で出て、体重が少し軽くなると聞いたことがありますが、本当に出るのでしょうか?それが人の魂だと言っている人がいますが、そんな訳ないと思います。科学で証明できますか?
→ 仮に重さのある「魂」が生きている人にくっついていたとして、死んで離れた時に体重が軽くなるためには、その「魂」は空気よりも密度が高く、抜け出した後は地面に転がり落ちるモデルでないとニュートン力学には合わない。空気の比重より軽いものがくっついているなら、ヘリウムを入れた風船を持っているのと同じで、浮力が常に働き、人の体重は上に引っ張られる効果で軽くなる。すると、その「糸」を切って「魂」が抜け出すと、体重は増えるはずである。
科学による証明は、精密な秤に死にかけの人を乗せて重さを測定し続けることと、下に転がり落ちるはずの「魂」を受け皿か何かで受けて重さを測定するといったものになる。
なお、魂の重さ云々の話には科学的根拠はないので、この議論は単なる思考実験である。
- 特許について、少しかんがえてみれば、それは私達消費者には関係無いと分かるのですが、「特許取得」などという文字を見ると「すごいものなんだ」と思ってしまうのも確かです。私達は文字に踊らされているのだと思います。また、科学的に正しくないものでも特許が申請できるということは、ほとんどの人が知らないのではないでしょうか。
→ b-filesでネット検索してるように。ものすごい特許ばかり集めている。
- 世の中に出回っている保健情報の7,8割がデタラメだと聞いたことがあります。本当ですか?
→ 「健康情報を評価するフローチャート」を書いたプリントを以前に配ったはず。フローチャートに従って自分で判断してみるように。
- よく商品に特許取得というような誇大広告を見るが、これは違法ではないのか?
→ 特許取得が事実なら嘘は言ってないわけで違法ではない。ただ、消費者に告げても無意味だというだけの話。
- 大学の先生までニセ科学に荷担しているとは思わなかった。その大学の信頼にも関わるので、研究の発表などは慎重にやってほしいと思う。バクテリアは嗅覚や味覚がないのに、どうしておいしいものとまずいものを見分けることができるのか不思議に思った。
→ 嗅覚や味覚に相当する、近くにどんな物質があるかを感じる能力はある。
- ブラックマターは物質ですか?
→ ダークマターのこと?今のところ正体不明では?
- 水のおいしさが心理的要素の影響も受けるというのに納得した。山で飲むときの水は格別においしいから!!
- 普段、味と化学の結びつきを考えることがあまりないので新鮮だった。
→ しかし、日々の調理はまさに化学実験そのものなのだが。
- 白畑教授、やっちゃったって感じですね。研究をたくさんしている教授でも大きな間違いをしてしまうものなんですね。
→ 先月は、私も「やっちゃった」ことに気づいて大あわてだったり。論文発表された、ある理論の式を使ってデータ解析をずっとやってきたのだが、理論屋さんが一個所計算ミスしていたことがつい最近発覚。慌てて正しい式で解析しなおし、国際会議のポスターはこれまで使っていた式に大きな赤色×印をつけたりして……。まあ、元の理論の論文もプロが見てOKを出し、それをつかった論文もいろんなプロが見てOKを出し、それでも見落としがあったという話なので、もう不可抗力に近い。科学の世界では、きちんと手続きを踏んだ上でのわざとじゃない間違いについては、素早く訂正すれば特に責任は問われないので、これからあちこちで報告しないといけなくなってしまった。
- ミネラルウォーターと水道水、あまり違いがないように思えます。ミネラルウォーターにマグネシウムが含まれていますが、水道水には含まれていないのですか?
→ 含まれていてもわずかのはず。近くの水道局のウェブサイトなどで調べてみては?
- 自分は商業高校出身で、理科は軽くしか教わらなかったのですが、自分の出身校は将来騙される人を養成しているのですか?生物IAと化学IAは習いました。
→ 商業高校のような専門性の高い高校だと、どうしても専門をやる分、他が普通科高校に比べて手薄になるのは仕方がない。理科が多少弱いかもしれない分だけ、他の高校に比べて、金融関係で騙される可能性が減った、とプラスに考えてはどうだろう。普通科の場合に減らすのはまずいと思うんだけど……。
- 水素発生の経路を2個のHのdが結合してH2になるものだけだと思っていたので新しい知識が増えてよかった。
- 活性〜という物質のことを正直あまり知らなかったので、学べてよかったです。またラジカル反応とラジカル反応は一緒なのでしょうか?そこがわからなかったです。
→ 質問の意味が???。
- 大学の教授が言ったことを一般の人は疑うことなく信じてしまうと思う。きちんと証明されていないことを宣伝してしまう会社がたくさんあると思うので、世の中って信用できないな、と強く思った。
- うま味だけ食べておいしい物だろうか。だし汁を想像すればいいのか。
→ 昆布茶とか?
- 消費者がだまさされない様な公開制度があれば良い。化学の勉強はするが、皆がそれを頼りにするのは難しいと思う。
→ 中学までは義務教育、高校進学率は9割を超えている現実をどう考えるのか?
- 「あるある大事典」はただ単にスーパーの味方だったと思う。
- 「あるある大事典」の情報は実際には「ない」ことがわかった。
- 「あるある大事典」の騒動のときは衝撃でした。信じ切っていたので…。気を付けたいと思いました。
- エアコンで怪しい理由を教えて、面白い。
- 特許についての話がおもしろかった。
- 今日は特許について知ることができてよかったです。
- 特許についてよく知ることができました。「出願中」とある商品は、ずっと「出願してるだけだから怪しいなあ。」と思っていました。
- 特許について詳しいことが知れて良かった。特許があると言うだけですごいと言う感じと信用を持ってしまいがちだが、科学的根拠はないと知って驚いた。自分で判断しなければならないことがあふれているな、と思った。
- 怪しい話や商品などがたくさん出ているんだと分かった。怪しい話はとても興味深い。
- 世間にニセ物が多すぎるような気があしてなんだかがっかりでした。
- 特許に権威があると思っていましたが、違うんですね。
- 私の周りのものがすべてニセモノに思えてきて、怖いです。
- 今日の講義は自分にとってためになったと思います。
- 化学感覚のすごさにおどろきました。
- 活性水素というのは初めて聞いた。やはり、自分の身のまわりには、ニセ科学があふれていると思った。
- 根拠のないニセ科学の一人歩きは、女性が夜一人で歩くくらいおそろしい。
→ 明るいところなら女性が夜一人で歩いても大丈夫。照明に相当するのは、きちんと勉強して身に付けた知識ではないかと思う。
- 今日の内容は昨日のよりわかりやすく、楽しかった。
- 特許の文字にだまされてはダメだと思った。
- 今日は前回より理解できました。
- 今日の内容も前回と同じくらい難しかったが勉強になった。
- 今日は久しぶりに話がわかった。
- どのようにレポートを書いたら良い評価がもらえますか?
- レポートの説明は冬休み前にするのですか?
→ 冬休み前の方が良さそうですね。今週くらいに、テキストを踏まえたレポート作成マニュアルを作ります。
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