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第1回
- 元素記号が元々は図形で表していたということだが、どれくらいの原子が発見されて記号に移行したのか気になった。
→どのくらいかは私も正確に知らないのですが、二十個程度まではまだ図形だったかと……。
- 原子と元素の違いが、高校のときにも一応説明されたのですが、よくわかりません。教えて下さい。
→元素、というのは、物質を構成するものの種類を表していて、分類して周期表にまとめられている。つまり、元素、といったときには特定の物質の種類指す。原子、といったときには、物質を構成している粒子で、原子核と電子からできているものを意味する。ただ単に原子といっただけでは、物質の違いによる区別はなく、水素原子、酸素原子などと物質を特定して初めて、陽子や中性子の個別の数を考えることができる。
- 化学について復習できてよかった。またよくわからなかった事柄も理解できた。陽子、中性子、電子は生成消滅しない(うんと高エネルギーだと生成消滅する)とありますが、高エネルギーとはどのくらいのことを指すのですか。
→GeV(ギガエレクトロンボルト)から、高い方ではTeV(テラエレクトロンボルト)あたり。「加速器」をキーワードにして調べると、電子や陽子を加速して衝突させて別の粒子を作る実験についての情報が得られるはず。化学反応の世界とはエネルギーの桁が違うので、通常の化学反応を考えている場合は考える必要がない。
- 陽子や中性子を何とかして分割することはできないのでしょうか。
→もうやっている。「素粒子」「加速器」あたりをキーワードにして探してみると良いし、図書館には、加速器実験の本もあるはずなので調べてみては。
- 中学くらいのときの習ったはずが、忘れてしまい、気になって仕方ないことがあります。やかんなどから出る水蒸気は液体か気体か、とても小さいことですが…気になります。
→水蒸気は気体で、目に見えない。普段の生活で、やかんの口から白い湯気として見ているものは小さな液体の粒である。
- 宇宙も原子でできているのですか?
→普通の原子や分子が宇宙空間を漂っていたりする。わかっているものの一部は原子や分子でできている(恒星は核融合中なので、原子と呼べる構造をとっていない)。中性子星なんてのもあるが、これも原子とはいえない。
- 同位体とは放射性同位体と同じものなのか気になった。
→同位体はあくまでも陽子の数が同じで中性子の数が違うもの。同位体の中には、安定で放射線を出さないものと、不安定で放射線を出すものがある。
- アルファー線がつきぬけることで原子核が小さいのはなぜか。
→アルファー線は原子核に当たるとはね返される。薄くして並べた状態で大部分が突き抜けてくるということは、原子核に滅多に当たらない、つまり的が小さいということになる。
- α線が電子にぶつかっても進行方向が曲げられないのはなぜですか?電子殻に電子が配置されていれば、電子は電子雲のような並び方にはならないのではないですか?高校の化学では聞いてなかった話もたくさんあって聞いていて楽しかったです。特に原子の構造の解明の話は初めて聞きました。
→電子とα線の質量を比べると、α線の方が圧倒的に重いので、軽い電子にぶつかっても進行方向はほとんど曲がらない。殻構造の例の絵は、見やすくするために書いているだけであって、実際の3次元的な拡がりは電子雲のようになっている。後からプリントで図を出して説明する予定。
- 中性子数の違う同位体間で性質に違いは出たりするのでしょうか。
→どんな化合物を作るかという化学的性質は同じと考えても良い。しかし、融点や沸点といった物理的性質には違いが出るし、重いので原子が動きにくいという違いも出る。
- 最近水素水というのが流行しているらしいのですが、先日活性酸素に対抗する活性水素水というものの営業がありました。そもそも活性水素水というものが良くわからなかったんですが、営業によると活性水素水はアルミニウムの容器にいれて保存するらしいのですが、活性水素水というものは存在するのでしょうか。また、アルミニウム製の容器に入れる必要はあるのでしょうか。
→活性水素と言う新規な物質の存在を考えないと説明できないような化学的現象は今のところ無いし、活性水素の存在を直接観測した実験もなく、定量方法もない。この話は、どこから出てきてどういう顛末になったか、何回か後でプリントにもまとめて詳しく話をする予定です。
- 水についてでは無いのですが、マスコミの報道方法や商品の表示方法について問題があるのは多いと思います。例えば、もやしは漂白しているものが無いのに無漂白と表示しているものとそうでないものがありました。銀イオンやマイナスイオンなど書いてあるものは見るからに本当に効果があるかあやしいですが、本気で信じている人がいることにも驚きです。よくあることでは、コラーゲンをとると肌に良い、というのを聞くことが多いが、コラーゲンを消化・吸収してそれがまたコラーゲンとなって肌にいくのか、など、不思議に思うことが、たくさんです。
→宣伝に問題がるのはよくわかっていて、公正取引委員会が排除命令を出したりしている。公取のウェブサイトにいくと、どんな排除命令を出したか全部公開されている。
- 今日やったところは、主に高校の頃にならった内容だったので良い復習になった。最近、マイナスイオンのことをよく耳にするが、マイナスイオンの仕組みや働きが実際のところどうなっているのか疑問に思った。マイナスイオンという言葉は化学の中では使われていないというのが驚きだった。
→マイナスイオンの顛末については、後の方でプリントでまとめて取り上げる予定。結論だけいっておくと、マイナスイオンは未科学だし、空気イオンが人に影響するとしてもごくわずかなので、わざわざ費用をかけて発生装置をこしらえるメリットはない。
- 要望:Naの実験……見たい。SCITAにいる金魚でなんで死んだのか調べたいです(笑)。
日頃思っていたのだが「風水」(占い)は、未科学なのだろうか。(私は未科学だと思う)また、「風水」に関わらず、Aという物事が科学できるのか未科学か、ということを調べる時は、どのように実験や考えればよいのでしょうか?またTV等でもっともらしく南東に○○を置くと…と長い間信じられてきた未科学っぽいこと(もの)と私達はどのように付き合っていけばよいのだろうか。私はなるべく科学的に考えようとしているが、未科学に対して①先生はどう考えるか②私達はどのような立場で向き合えばよいのでしょうか?Geの発がん性(?)とか○○○エレキ板の安全性とか、H水、VH……
→風水は、一部未科学一部オカルトではないか。占いはオカルトなので科学ではない。
①専門家としては、判断を保留する。自分で研究できるネタなら研究テーマとして調べる。②消費者は飛びつかなくても損をしないので様子を見る、つまり放置しておく。際だった効果があるなら、いずれもっとはっきりした説明やノウハウが社会で共有されることになるので、それからどうするか決めても遅くない。
- 「物質は原子からできている」という私たちにとってはもう当たり前のようなことが、実は2000年もかかっていたことに驚いた。
- 生活の中で科学が関わってきていることについて少しは知っていたように思っていましたが、この授業では何故そんなことが起こっているのかと真実について触れることができるのでとても楽しみに思いました。
- 聞くだけでとんでもない事故の例だとかとてもおもしろかった。しかし、3ページあたりのイオンは少し難しく感じた。イオン、塩基についてはいまいち分からなかった。
- 身近なところに色々な化学があるということがよく分かりました。自分の気付いていない身近な化学について調べていきたいと思います。特に、マイナスイオンについては、何気なくいいものだと思いこんでいる部分があると思うので、調べて行けたらいいなと思います。
- 化学はあまりやっていなかったので難しかったですが、少しずつ理解を深めて今後に備えたいと思います。
- イオンのまちがった表示があることを初めて知った。近く、空気清浄機を買う予定だったので、知ることができてよかった。そして、まちがいがないか調べてみたいと思う。
- 科学の基礎知識についてとてもためになりました。これからの生活に生かせるように学習していきたいです。
- 高校で習って忘れてしまったことを思いだしました。ラザフォードの実験の話は少し難しいと思いましたが、昔の人がそんなことをしていたのは凄いと思いました。
- 高校で化学をやったけど、原子とか電子とか分子についてよくわからなかったので少し焦りました。生きているうえで必お湯な科学の知識を身に付けられたらよいと思います。
- 高校で化学を勉強したが、いくつか忘れていることがあって、いい復習になった。
- 高校で化学をやってきたはずなのに、今日の簡単な復習を聞いて、少しずつ忘れてきているものもあるなあと思いました…。でも、思いだせるように頑張りたいです。
- トムソンの実験は初めて知りました。高校で化学は習ってきたが、知らなかったことが多かったし、忘れてしまったことも多いことに気がつきました。講義を受けて、少しでも取り戻せるようにやっていきたいと思います。
- 水に興味があるので今後楽しみです。
- 日常生活の中で見られる科学をもっと教えて欲しい。
- 水は身近な存在であるので、これから水についての講義が楽しみです。
- だまされないような、科学の知識を身につけていきたいと思った。
- 高校のときの復習になり、化学の知識を思い出す良いきっかけとなった。「科学」と「化学」って何がどう違うんですか?
→化学は科学の一部。科学の方がより広い概念。
- 科学の知識をしっかりと身に付け、この講義を通して、その知識をこれからの生活に活用できるようにしていきたいと感じた。分子の構造がここまで複雑であるとは思わなかった。
- 中学、高校の授業でやってきた化学の知識をもとにこれからの授業に役立て、今まで以上に知識を身につけたいと思いました。水について詳しくやるようなので楽しみだと思いました。
- 久しぶりに化学に触れ、懐かしく思った。
- 高校で学んだ内容を少し忘れてしまっていたのでこのような講義は助かります。
- 高校でやっていたことをすっかり忘れてしまっているのだなあと再確認した。
- 今日の授業は知っている内容ばかりでしたが、少し忘れていた部分もあったのでよい復習になりました。
- 私は化学を専門にしていますが、文系の人でも必要最低限の科学の知識は持つべきだと思いました。
→この逆も言えて、理系の人間でも必要最低限の文系の知識は必要。特に法律と経済は社会で生きていく上で必須。
- 履修登録しっかり書いた気がするのですが書き間違いした可能性があるので、もし、登録に不備があれば登録よろしくお願いします。
→本番の登録は、マークシート用紙に書く方だから、書き間違えないように。また、登録してあるものの表をもらって一定期間の間は訂正を受け付けるようになっているので、その時確認して自分で訂正することになっているので、忘れずチェックすること。
- 化学は履修していたので、今回の授業はほとんど分かっていたが、復習をすることが出来て良かった。
- 初めての授業楽しかったです。
- 高校で化学をやりましたが大の苦手です。よろしくおねがいします。
- いい復習になったと思う。
- いまのところまだついていくことができました。
- 今回はオリエンテーションを通じて授業の概要をよく知ることができたと思います。また、高校時代の化学の復習に関しては、半年前まで高校生だったこともあり、とてもなつかしく感じました。特に、分子モデル図はなつかしく、受験時のトラウマを思い出します…。期末レポートに関してですが、分量はどれくらいが目安ですか?提出期限はどのくらいを考えていますか?
→分量は一概にはいえない。課題で出したことが書いてあれば、分量については問わないが、極端に量が少ない(例えば、3行しか書いてない)とか、課題をやらずに感想文を書いたりすると確実に不可。また、ネットの情報丸写しが発覚した場合は大幅減点、場合によっては不可。提出期限は、例年、2月の第一週くらい。
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