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第2回
- 柳の実験で4年間で増えた重量をどうやって計測したのですか?鉢植えとかで柳を育てたのでしょうか。柳は大きな木だった気がします。
→大きさまでは私も知らないのですが、どんな木でも小さい頃はあるので、測定できるサイズの間に実験したのではないかと。
- 濃度が100%の硫酸はつくれないと聞いた。双極子モーメントの表にギ酸があるが、濃度100%のギ酸は存在しうるのか。
→製薬会社のカタログだと99%+、というのがあります。どんなものでも、理想的な意味での100%は実現不可能です。
- 滝からなんでマイナスイオンがでるんですか。
→メカニズムは私にもわかりません。ただ、水滴のあるところには普通にできるみたいで、雨上がりに計測するとひっかかるとのことです。
- 金属の六方細密充填構造は充填率が70%強だったと思いますが、H2Sの充填率は100%ということでしょうか。
→70%強です。隙間なく、というのは、球同士の間に余分な隙間がなくお互いくっついている、という意味です。
- コンピュータによる計算で水や氷をつくって、どのような研究をするのですか。
→イオンの周りの水分子がどんな配置をとっているか計算し、実験と比較するとか、水そのものの分子同士の配置を作って実験と比較する、といったことをします。分子の運動を調べて、光やマイクロ波の吸収・散乱の実験と比較する、といったこともします。
- 波長の小さいものは見えないと言っていましたが、シミュレーションで見られる構造は本当に正確なものなのですか。
→X線や中性子を当てて構造を調べる実験と比較して精度を高めています。
- 1日ではなく1〜2年も計算することに驚いた。嫌な言い方になるけど、昔の人が努力したことも解るけど、今より発見されているものが少ないので発見し安かったということはありますか?
→当時は技術が今ほど進んでいなかったし手探りで進んでいたから、やっぱり最先端のテーマでしょう。ただ、今よりは規模の小さな実験で済んでいたということは言えると思います。
- 水は身近なもので、毎日口にしているが、化学の視点で見ると奥が深い。氷を作る際、低温で一気に冷やすよりも、高温で少しずつ冷やす方がすき通るきれいな融けにくい氷ができるそうですが、なぜでしょうか。
→結晶成長が早いと、水分子の並び方がずれる部分ができたり、足りない部分ができたりする。そのような部分は壊れやすい部分=融けるきっかけになりやすい部分である。また、周囲が先に凍って内側に水に溶けていた空気が残ると、白っぽく見える。ゆっくり凍らせると水分子がよりきれいに並び、空気も抜ける。
- 水の研究史年表を見ると、日本人の名前が4人ほど見受けられます。水の研究について、日本は国際的に見ても進んでいるのでしょうか?また、年表中にある人工雪というのはスキー場で使用される人工雪と一緒の物なのですか?
→年表の中の人工雪は、水蒸気から結晶を作る話で、スキー場の人工雪は、融点の高い水溶液を吹きだして固体の(不純物の混じった)氷を作るものなので、別の話です。
- 紙に書くだけでなく、ちゃんと質問や感想を読み上げてくれて分かりやすかったです。原子力発電の成分?とかは化学の分野から説明はできますか?(放射能のことなど)。
→放射性物質といっても化学的性質はかわらないので、除去方法はどは化学の分野の話になります。何がどんな放射線を出すかについては物理の話になります。
- 精密機械は純水で洗浄すると聞いたことがあるが、どんな仕組みになっているのか?水素や、酸素などを発見した科学者は、目に見えないものを見つけるなんて、本当に天才なんだなぁ〜と思った。
→半導体産業で、基盤の洗浄に超純水を使っているが、製造してから使うまでの配管も特別、空気中に触れる形でのくみ出しもダメ、といった管理をしています。
- 最近になって新しく発見された元素は全て放射性をもつものなのかと疑問に思った。
→重い元素はすべて放射性、半減期はとても短く、ほとんど一瞬で壊れてしまうものも多い。
- 1,2年も計算するという話に驚いた。牛乳が白く見える理由の話が面白かった。白や透明以外の色も、分子に光が反射するかということに関係があるのか。
- 食紅を入れた水が赤く見えるのも、赤い物質がコロイド状になっているからなのですか?また、CuSO4水溶液が青いのはCu2+イオンが青いからですか?食紅とは異なる理由でしょうか?
→食紅といっても種類も化学式もいろいろあるが、食紅の場合は金属イオンを持っていないものも多い。色が見えるというのと形が見えるというのは別の話で、色が見える=白色光のうち一部のみを吸収するので、吸収されなかったものが見える、ということによるのは、金属イオンも有機化合物も同じ。
- なぜ流水は凍らないんですか?
→凍ってます。「滝 凍結」でネット検索してみてください。
- H2Oの結晶がすき間ができる構造になる条件があるというのはどういう条件か。
→1気圧で温度を下げて凍らせれば隙間の多い構造になる。水素結合により四面体配置をとることが理由の1つ。
- 水素と酸素を発見して名前をつけたとき、水は水素と酸素からできていると分かっていたのでしょうか?もし分かっていなかったとしたら、どうして「水のもと」という意味の「水素」という名前をつけたのでしょうか?
→水素を燃やすと水ができるのは簡単に確認できるから、水を作る材料という認識はあったのではないか。
- コップに水を張り氷を浮かべてその氷がとけても水面の高さがかわらないというのは本当ですか。本当だったらなぜですか。
→アルキメデスの原理:流体中の物体は、その物体がおしのけた流体の重さ(重力)と同じ大きさの浮力を受ける。氷が浮いている状態で釣り合っているのは、その氷の重さと、押しのけた水の重さが同じ、つまり(上に少しはみ出た部分も含む)氷全体の物質量と氷が押しのけた水の物質量が同じだから、融ければ容積は同じになる。
- 電子の「雲」とは何ですか?
→ミクロな世界では電子は存在確率しかわからず、原子の中で広がっている。存在しそうなところの色を濃く、あまり存在しないところを薄くして絵を描くと、雲のように見える。
- 物質の結合というのはどこまで結合することができるのでしょうか?
→?質問の意味がよくわからない。
- ファンデルワールス力とクーロン力の違いをくわしく聞きたい。
- ラヴォアジェやヘルモントの実験などは高校生物でも出てきたのでつながりを感じた。分子間力とファンデルワールス力の違いがわからないです。同じものですか?
- なぜ分子が大きいほど分子間力が強くなるか教えて下さい。高校でも教わらなかったのでよろしくお願いします。
→ファンデルワールス力:不対電子をもたない中性分子間で遠距離まではたらく引力。距離の6乗に反比例。電子の電荷分布に揺らぎが起きて電気双極子や多重極子などが一時的にでき、他の分子にも双極子や多重極子を誘起して引力がはたらく。分子が大きいと、電子の数も多いので、揺らぎの結果出てくる電荷の偏りも多くなるので、1分子あたりに働く引力が強くなる、というのが直感的説明。 分子間力:分子同士が近くにあるとき働く斥力、中距離で働く引力、遠距離まで働く引力(ファンデルワールス力)がある。
- 氷が水に浮くという性質は、海で流氷が沈まないという事だと聞いて、地球のしくみは奥が深いと感じた。
→氷山の一角。
- 水とアルコールが透明に見える仕組みが分かった。水素結合は「弱い結合」としか思っていなかったが、結合を優先するか方向性を優先するかによって結合の強度が異なるなんて驚いた。
- 水が固体として、アモルファスも結晶もとりうるというのが、驚いた。
- すりガラスの話が、ちょっと感動した。
- 一番身近な水が実はすごく特異な性質をもつものだと知っておどろいた。もっと水について知りたいと思った。
- 物を見る、という項目だけ少しむずかしく感じた。分子動力学に少し興味をもてた。
- 水についての知識を改めてたくさん知った。氷が水に浮くという現象についてはあまり意識したことはなかったが、よく考えてみると、北極圏などの水の上に氷があることによって動物が生存できるなど利用が様々ある。その偶然のすごさにおどろいた。
- 様々な水の性質に触れることができた。
- 水の最大密度が4℃ということは高校で習ったので知っていた。
- 四限素雪がこんなに長い間信じられていたことに驚いた。水は身近な物質なのに、近年になってから知られるようになったことが多いことにも驚いた。
- 水の最大密度が4℃というのをはじめて知った。実験してみたい。
- 氷が水に浮くのはあたり前だと思っていたが、もし氷がふつうの物質と同じように水溶液にしずんだら、海も底から凍ってしまい大変なことになるということを考えると、水だけが特別な性質をもっているのが納得できた。今、節電がさけばれているので空調をつかわないで窓をあけるだけで充分と思う。
- 水の成り立ちは中高でなかなかやらないのでおもしろかったです。
- 科学の発展はコンピュータの発展に助けられたんだなあと思った。
- 科学の歴史をみたことはあまりなかったので、とてもしんせんだった。
- 氷が水に浮くのは普通のように思っていたが、科学的に説明されるとおもしろいものだと思った。
- 氷に種類があるとは思わなかった。
- 最後に話された実験の話が面白かったです。
- 普段はあまり気にしない水のことだったが、知らないことがたくさんあった。
- 知らないことも多く知っていることも復習となるのでためになった。
- 奥が深いです。
- 水のもつ特性について聞くことができてよかった。
- 化学も歴史を知るとさらにおもしろいと感じるようになった。
- 氷が水に浮いていることを、何の疑問も持たずに見ていたので、今回の講義で、水が他の液体と異なる性質を持っていることがわかりました。
- 水の性質について考えてみると、おもしろいと思った。身近な物質について疑問を持つことが大切だと思った。実験やってみよう。
- センター以来の内容がなつかしいです。
- 1つ1つしっかりと説明してもらえるのでわかりやすかった。
- たまに生活の中での現象と関わっている話があっておもしろいです。
- 一番身近な存在の水にもたくさんの研究があることを知り、当たりまえのことにも目を向けてみようという気になりました。
- 水についての歴史や変遷が分かった。水素結合やファンデルワールス力などは受験の時以来だったので何となく思い出せた。
- 身近な水がこんなに研究されていておどろきました。
- 水から氷を作ることだけでもとても多くの情報量があり研究者の方々の大きな努力で解明されているということにロマンを感じました。
- 水と氷の実験やってみようと思います。
- 英語の学習をこれまで異常にがんばろうと思った。高校の学習でよく分からない部分が少し分かった。
- 氷の結晶構造が温度や圧力によって異なる事を早く勉強したい。
- マイナスイオンを使った宣伝はうさんくさいと思っていたが、静電気を防ぐ手段としてイオンが利用されているという話は意外だった。
- 授業のスピードが早くもなく遅くもなくちょうどよくて好きです。
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