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第1回
- 高校時代に化学の先生に「イオン結合」は本当は共有結合と同じだ」と言われたのですが本当でしょうか?
→同じ枠組み(シュレーディンガー方程式に基づく電子の振る舞いや電子軌道に基づいて考える)で説明できるという意味では同じ。
- 2頁左上の実験で、どうやってα線のビームを出すのですか?3ページのアモルファスとは何ですか?Clが放射線を吸収する、とTVで聞いたのですがどういうことですか?
→ラジウムから出てくるα線を使った。詳しい解説はこちら。http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0030/part2/chap01/page1_8.html アモルファスとは、結晶ではない(非晶質の)固体のこと。普段つかっているガラスが代表例。 Clの放射線吸収についてはわからない。アイソトープ手帳などを見ても、特に他の物質に比べて吸収するというわけでもなさそうだし、減衰係数の表にも登場していない。
- α線、β線、γ線、中性子線はなぜ透過できるものが違うのか?
→α線は陽子2個中性子2個のあつまりで、重くて電荷は電子の2倍。β線は電子、電荷はあるけど軽い。中性子には電荷はない。γ線は波長の短い光。電荷を持っているものは、何かにぶつかるとすぐ電気的に引っ張り合ったり反発したりしてエネルギーを失う。γ線は、たまたまぶつかった相手の電子を揺さぶるとかはね飛ばすとかしない限りそのまま直進する。一番荒っぽい見方をするなら、重さと電荷の違い、と思って良い。
- なぜ、原子はそんなに小さいのか。
→調べたら小さいことがわかったのだけど、何故その大きさになったかについてはまだわからない。素粒子論の方で、原子核を構成している素粒子の大きさを決める要因について確定すればその時初めて説明できるのだろうけれど……。
- 馬鹿な質問かもしれませんが思い出したので質問します。小学生くらいの頃に、イオンを放出するというストラップが流行りました。私も1つ持っているのですが、その頃に「イオンを放出している物は植物の葉を揺らす」ということを聞き、ダンボールを使って庭の植物で実験したりしました。結局、揺れなかったため、これは偽物なんだなと思って終わったのですが、イオンを放出している物体は、実際に植物を揺らすのでしょうか。
→問題点がいくつか含まれています。まず、ストラップが本当にイオンを出しているのか、という問題。当時はインチキグッズが大流行したので、出していない可能性が高いです。また、測定して出ていることがわかったら、中に放射性同位元素を含んでいる可能性があるので、ガイガーカウンターなどで測ってみる必要があります。次に、イオンを作ったとして植物が揺れるのか、ですが、ほとんどの植物ではそのような素早い動きはできません。もし、イオン発生装置が、イオンを早く放出するためにファンを備えていれば、その風で揺れることはあるかもしれません。ただ、世の中にはオジギソウのように、外からの刺激によって急に葉が垂れ下がったりする植物があります。このような種類の植物を選び、植物が刺激と受け取るほどの濃度のイオンを与えれば、葉が動くことはあるかもしれません。しかし、そういう実験があるかどうかは、私も知りません。もし、空気中のイオンによる刺激で植物を動かせと言われたら、私ならそのような組み合わせをまず探します。
- ”空っぽの空間を粒子が動き回っている”=”真空なんて存在しない”ではないのですか?言ってること同じではないのですか?反論になっていますか?
→「空っぽの空間を粒子が動き回っている」なら、粒子が存在しない隙間部分はどうなんだという話になります。その隙間部分は何も存在しない真空ではないのか、ということに。しかし、2000年前の経験では、何も存在しない真空なんか無いだろうという説が有力であったため、隙間の存在を許す原子論への反論となりました。
- 高校の時にモヤモヤしてたものがわかったので良かったです。
- 高校で習った化学の復習になりました。
- 高校範囲の化学の基礎がプリントによくまとまっていたので懐かしい感じで授業を受けることができました。授業前に少し食卓の安全学を読んだのですが、おもしろそうでした。
- 高校の時の知識を整理できました。
- 科学の知識を身につけ、これからの生活の中で生かしていきたい。
- 高校での化学を思い出しました。
- 化学なつかしかったです。
- センター試験が終わってから、化学は学習していませんでした。そのため、今回の授業はなつかしい内容でした。イオン化傾向について、忘れている部分があるので、昔のノートを見直します。
- 高校の内容だったので復習になりました。
- 高校のとき習ったことを別の角度(別の教え方)で学ぶことが出来、面白かった。
- 高校のときに習ったようなことも、忘れていることや言い方を変えられるとわからないものとかもあった。とにかく、1からまたはじめる感じでこの科学リテラシーをうけていきたい。
- ローマは哲学ではなく実学でやっていたというのに驚いた。共有結合のイメージがよくわからなくて、わかった気にもならなかった。高校ではわかった気になっていたんだと思った。
- 高校で習った化学の復習になった。イオン化傾向の中にどうして水素が入っているのか疑問だったが、今日理由がわかって良かった。
- 高校の化学、倫理、物理が足されたような名用だったので、好きな内容がつまった講義でした。説明がわかりやすくて文系の方も理解しやすかったと思います。
- 原子核は化学反応では操作できないと知れてよかったです。
- 化学は久しぶりに触れたので、良い復習になったように思います。でも化学は苦手な方だったので、これを機に勉強していきたいです。ちなみにレポートなど作文関係のことは苦手なので、正直単位とれるか心配です…。でも精一杯努力していきたいと思っています!!よろしくお願いします!!
- 来週から楽しみ。
- 今までやっていた化学とは違っていて少しびっくりした。細かいところまで学習できるので今後頑張ります!!
- 今日の授業は、高校は文系だった私にとっても、とても分かりやすかったので、理解しやすかったです。普段なにげなく使っている水が、実はすごいものなのかと考えるとこれからの授業がとてもわくわくしてきました。楽しみです。
- 高校に比べ、もっと細かいところまできけたので、化学の知識が深まった。ちまたでうわさのことがなかなか信じられないものが多いということが分かったので、気をつけたいと思います。
- 今日の内容はほとんど高校や予備校で勉強してきたことだったのでそこまで混乱することはありませんでしたが、『受験』というものを切り離した状態で学ぶ化学はとても楽しかったです。原子世界と分子の成り立ちについてのところは少し興味があります。全ての物質の最小単位である原子、と考えるととても不思議な気分になります。あまり難しくなくてわかりやすく原子や分子のことなどが書いてあるオススメの本などがあったらぜひ教えていただきたいです。
→なんといっても一番いい本は「だれが原子をみたか」江沢洋著、岩波書店。しかしこの本は何年も前から品切れのままで、アマゾンではプレミア価格で売っている。図書館にはあると思うので(大学の図書館だけではなく市立図書館なども)、探してみてほしい。 ネットを使うなら「マルチメディアで見る原子・分子の世界」http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0030/atom_top.html が良さそう。
- プリントによる授業よりも板書による授業の方がいいと思う。理解が深まると考えました。
→実はこの講義、始めた当初は板書だった。ところが、後ろの方だと板書が見づらいといった意見が相次ぎ、プリントに変えた経緯があるのです。
- 本日不注意で携帯の電源を切り忘れてしまい説明の最中に短い時間ではありますが鳴ってしまいました。以後このようなことがないように十分に注意します。本当に申しわけありませんでした。
→注意のほどよろしくお願いします。
- 教科書を買いそこねたのですが、もし次回以降の時に間に合わなかった場合、伝えたほうがいいですか。
→慌てなくても大丈夫ですが、入手したら自分で一通り読んでみて下さい。講義でいくつか、インチキな化学っぽい説明についてとりあげますので、その例を理解するのに役立ちます。それ以外にも、普段の新聞やテレビなどの記事の変な説明を変だと気付くのに役立ちます。
- 結局教室は322になるのでしょうか。
→事務で確認してきました。322です。掲示が変更されるはずです。322と323は形と大きさが同じなので、2階の322の方が便利です。
- レポートってどういうものかわかりません。
→どんな内容をどう書くかについて、講義の中で説明します。
- 「天羽」は何てよむんですか?
→あもう、と読みます。
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