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第3回
- 俗に言う「水が腐る」とはどのような状況ですか。あと、冷凍庫で氷を作ると冷凍庫のにおいがうつりますが、氷のどこににおいがついているのですか?どうすれば家で無臭の氷を作ることができますか?
→水分子が腐るわけじゃなくて、水に不純物が混じってそれを餌にして水の中で微生物が増えた状態でしょう。においについてはわかりません。しかし、臭いの元も何かの分子でしょうから、ビニール袋などで密閉した状態で凍らせれば臭いがうつることはなさそうです。
- こんなに結晶構造の研究が行われているのは水だけなのですか?
→温度や圧力に依存して結晶構造が変わるのは氷に限ったことではないので、他の物質でも研究されている。
- 昔、水に言葉をかけ続けるとその言葉によって結晶が変わる的な話を聞いたような…。水って不思議ですね。
→その話は嘘か間違いです。本日、詳しく説明します。
- ずっと山形県で育ってきたので、都会では水がおいしくないとかそのまま飲めないとか、そういうことがあまりピンときません。浄水器(?)がマックスバリューとかに置いてあるのを時々見ますが(使ったことはありませんが)それは都会では本当に必要なものなんですね。山形だといらないんじゃないかなーと思うんですが。
→山形でも配管の防錆工事をすると、臭い取りのために浄水器をつけた方が快適だったりします。東京は高度処理水で、ペットボトルで売る程度においしい水道水が提供されてます。都会の水がまずいと一般的に言えたのは昔の話で、今はもっと局所的な事情とか飲む時の温度などの条件の方が反映されてるのでは。
- シャンプーで、台所の洗剤と同じ成分のものがあると聞きました。髪にわるいですよね。そういうのを知らないで使っていて驚きました。
→逆にいえばシャンプーと同じ成分を台所用に使っているわけで、髪に悪いとは一概に言えないですね。成分が具体的に何であるかを調べてからでないと。
- スーパーなどで手に入れることができる水というのは水道水と比べて何が違うんですか。2,3日で使ってと書いてあるのですが水なのになぜですか?
→多分、残留塩素を除去した水になっているはず。すると、少しでも汚れが入れば雑菌が繁殖する可能性があるため、そうなるまえに使い切れということになる。
- 私の冷蔵庫には霜取り機能が付いていないので、自分でやらなくてはいけなくて面倒です。何で霜できるんですか
→氷点下の温度の部分があると、ただ冷蔵庫を開け閉めしているだけで、空気中の水蒸気が入り込んで凍り付くし、入れた物から出た分も凍り付く。
- 結晶構造は幾何学模様になっていて美しいです。飲食店ででてくる氷は透明なのに家でつくると白くなってしまうのは何故ですか?
- 透明な氷とそうでない氷はどう違いますか。ゆっくり凍らせると透明になるんでしたっけ。結晶構造が異なると肉眼で見たときも見た目が変わりますか。
→透明でない氷は凍る時に空気が中に残っているだけなので、空気を抜きながら凍らせれば透明になります。結晶構造の違う氷を肉眼で見たことはないので何ともいえません。ただ、アモルファスの氷は普通の霜のような感じでした。
- Icの固体だが規則構造をもたないという…が、ガラスに似ていると思った。氷の結晶の結合パターンが11もあるということを初めて知って驚いた。自分でももっといろいろ調べてみたいと思った。
→Icは規則構造です。Icになる前のアモルファス氷が不規則構造です。プリントを読み返してみてください。
- 高校のときは習ったことが身近で起っている事と同じだと結びつかなかった。この講義を受けてから、どんどん化学の知識と自然現象とが結びついていくことが楽しいし、学んだことが試験のためでないのがうれしい。ところで臨界点の話ですが、高校のとき、どこかの大学院見学で物質の臨界点を利用することで香りを抽出するという展示を見ました。なぜ香りがとれるのですか?
→多分、超臨界状態を利用した物質の抽出の話ではないかと。液体を高温高圧にしていくと、気体とも液体ともつかない状態になるのが超臨界状態で、この状態になった液体はいろんなものを非常によく溶かしたり洗浄力が高くなったりするので、薬剤の抽に応用されたりしている。香り成分の抽出もできそう。
- 氷以外の固体分子も圧力によって結晶構造が異なってくるのですか。「チンダル像」はコロイドのチンダル現象と何か関係がありますか。最後の話にあったように、雪の結晶構造から気象の研究をするということは実際に行われているのですか。
→氷以外にも圧力で結晶構造が変わる物はありますので珍しい現象ではないです。コロイドのチンダル現象とは関係がありません。チンダル現象は関係ないです。雪による気象研究ですが、ネットサーチしてみると気象学の研究室でやっているところがありました。が、気象学は専門外なので何とも……。
- 水の透明度と結晶構造に関係性はありますか。過冷却水を飲むと食道中で凍ったりしますか。
→透明度と結晶構造は関係ありません。結晶構造は温度と圧力のみで決まります。過冷却水ですが、口をつけたときに凍りそうですが、すぐ暖まって融けそうです。飲んでみたことがないので途中で凍るかどうかはちょっと予想がつきません。
- 新課程の化学の教科書で、気体と液体の性質をもつ「超臨界流体」という言葉を見つけたのですが、どんな状態になっているのかイメージがつきません。あと、固体、液体、気体の三態が同時に存在する点がある、と習ったのですが、よく考えるとそんな風になることがあるのか、またどんなことになっているのか、と不思議に思います。
→容器に半分くらい液体を入れて加熱すると(下は液体上は蒸気)、徐々に温度と圧力が上がり、臨界点以上で液面が見えなくなり、一様な流体になります。密度は液体の3分の1くらいで、これを超臨界状態といいます。三重点は、氷水を入れた蓋付き容器を脱気すれば、氷水の部分と水蒸気の部分が接した状態になります。
- ものもらいになったとき、水道水で洗顔していたら治りました。科学的因果関係はあるでしょうか。また、症状が悪化する危険性などはあるでしょうか。
→水道水が感染源になることはまず無いだろうというだけで、治るかどうかも悪化するかどうかは病状次第です。もともと、清潔にしておけば自然に治るものだったかもしれませんし何ともいえません。
- O型が蚊に刺されやすいってほんとですか。何時間寝ても眠いのですがどうしたらいいですか。高校でチンダル現象やりました。
→蚊については私は知りませんが、ネタ元がテレビや雑誌なら嘘の可能性が高いです。ネタ元が専門の論文誌で追試もあるなら本当である可能性が高いです。眠いのも何ともいえませんが、日常生活に差し障るなら医者に相談してください。
- 濡れた手で氷を触ると氷が手にくっつきますが、氷が水によって融けて接触面だけ構造が変わることによって手にくっつきやすくなるのでしょうか。
→結晶構造は変わらないが付着しやすい形で凍ることはありそう。
- 蒸留水を飲み過ぎると体によくないとききました。本当なんでしょうか。バナジウム天然水をよく見ますが、バナジウムが人体にどのような作用をするのでしょうか。
→どんな水でも極端に飲み過ぎると命の危険がある。バナジウムはいろいろ研究中なのでac.jp限定検索してみること。
- 私はコラントッテのGe磁気ネックレスを愛用しているのですが、もしかしてこれが肩こりにいいというのはインチキですか?
→エビデンス、つまり臨床試験の結果が無い限りインチキ。商品の宣伝、体験談は証拠にならない。食卓の安全学に則って判断してみては。
- 天然雪にいろいろと形の種類があると聞きましたが人工雪も結晶の種類があったりするのでしょうか。自宅で作った氷より店で売っている氷の方が溶けにくいのは何故ですか。過冷却の動画でただの水道水では見たことがあるのえすがジュースやスポーツ飲料のような色々な成分が入った液体でも過冷却は起こるのでしょうか。
→人工雪でいろんな形を作ったのが中谷先生の研究。氷が溶けにくいのは空気が入ってないこともありそう。過冷却は水溶液でも起きる。
- 実験などで使うエーテルとアリストテレスが唱えた「宇宙はエーテルに満たされている」といったエーテルは何か関係があるんですか。水のことは長い間研究されてきているのにまだすべたがあきらかになっていないのは驚きだった。
→薬品のエーテルとアリストテレスのエーテルは無関係。アリストテレスのエーテルはイーサネット(Ethernet)の語源となって残った。
- 氷の結晶構造ではけっこう複雑なものもあって驚いたのですが、顕微鏡で見たくらいで構造がわかるものなのでしょうか。
- 冷凍庫でできる氷と雪の構造が同じだと初めて知りました。水を25℃で氷にする時、ダイヤモンドと金属で圧力をかけると聞きましたが、空けると水にもどってしまうのにどうして氷の構造が分かるのですか?顕微鏡で空けずに見れるのですか?あと、チンダル像とチンダル現象(水溶液の)って名前似てますけど何か関係あるんですか?
→圧力をかけたままX線回折の測定ができる。チンダルは人名でどちらも同じ人に由来。
- 普通にできる氷と圧力を加えてできる氷の結晶構造が違うのは何故ですか。常温でも圧力を加えると氷ができるということに驚きました。また、人工雪はどのようにして作るのでしょうか。
→小さい体積の中で規則構造をとると分子の並び方が違ってくる。人工雪は「平松式」で検索すると簡単なやり方が出てくる。
- 水はとてつもない長い時間をかけるとどんな物質でもとかすことができるとどこかで聞いたことがあるのですがそこのところどうなのでしょう?
→微量なら、水にはいろんなものが混じってきます。
- 同じ氷でも結晶構造が異なることを初めて知りました。普段見る氷は水に入れると浮きますが、違う構造の氷は水に浮くのでしょうか?温度と圧力の関係で実験はできないですかね。
→沈むのも浮くのもありますが、直接観察するのは難しそうですね。
- どうして様々な氷の結晶ができるか分かった。見つかった結晶の中で結合の強さなどの違いがあるのですか。
→構造が違えば結合の強さも違うはず。
- 雪の中でも雪玉が作りやすいものと、なかなか丸く固まらないサラサラのものがあります。これは雪の結晶の違いですか。
→粒の形と含まれている水分の両方の影響では。
- 先生が毎回質問・コメントを打ち込み、印刷し、質問には毎回授業前に解説も加えて答えてくださっていてとても熱意を感じました。自分はよくピザを作るのですが、作る際に元種を使用すると発酵が早くする無と言われ、元種を毎回作って調理しています。そこで疑問に思ったのが何故元種のような小さい空間だとイースト菌がよく働くのでしょうか?
→元種が何でできているかわからないので何とも言えないのですが、イースト菌が増えやすい条件になっているのではないかと予想。水分とか栄養とかpHなどの環境が、という意味です。
- 氷の結晶に様々な形があっておもしろい。色々な条件で形が様々に変化するのは、水が他の物質と比べて大きく性質が異なるからか。
- 雪の結晶って面白いですね。たしか、日本気象協会のホームページに温度と湿度を入力するとどういう雪の結晶ができるかシミュレーションできるやつがありましたよ(冬の間onlyかもしれません)。
- 同じものでもその生成する過程が違うと構造が違うというのが不思議に感じた。冬に降る雪はぼた雪のときもあれば小粒の雪のときもあったなといつも気にしていなかったことに気づかされた。
- 水の結晶構造が温度と圧力でこんなにちがうのは神秘的だなと思った。以前の授業で水よりも氷の方が体積が大きいと聞いて不思議だったが、Ihとかの構造ならそれもナルホドと思えてきた。よく雪の結晶を花に例えていたが、学問に於いても結晶の名前として「花」が使われているのは何かロマンチックでもあった。氷の結晶の種類があんなにあるのにに、未だ全部じゃないのはびっくりしたし、あんなにフシギな構造を発見した人もすごいなあと思いました。
- 信じたいものだけを信じているだけでは人間として成長してないのでなんだか哀れだなと感じた。氷や雪の結晶はできた時の温度によって構造が変化するのが不思議。話を聞けば聞くほど面白く、科学の世界に引き込まれていく感覚がする。
- 雪は毎年冬になるとたくさんつもって正直うっとうしくてしかたがないと思っていましたが、今日の講義で雪の結晶をみて、とってもきれいだなと思いました。雪の結晶は天から送られた手紙だと思って、雪がふるのを楽しみにまちたいなと思いました。
- 「雪の結晶は天から送られた手紙である」すごくロマンチックだなと思った。雪はあまり好きじゃないけど、今年の冬は雪の結晶をじっくり観察しようと思う。
- 熱膨張の話は非常に興味があります!質問に対する解説がきけてよかったです。
- 雪の結晶がきれいでした。
- 中谷さんが研究した、降ってきた雪の結晶の形から上空の大気の状態(湿度、温度)がわかるのはすごいと思いました。氷の結晶構造は、高校で正四面体だと習っていましたが、他にもたくさんの種類があるとわかって驚きました。
- 雪の結晶は1種類だけじゃないと初めて知った。雪の結晶の形から、大気の状態がわかるというのが興味深かった。
- とてつもなく小さい粒子である水分子の大きさを調べられるなんて現代化学はすごいな。
- 高校でチンダル現象を習っていたのでチンダル像ということばもあり面白いなと思った。氷の結晶に対して光を当てて違う模様を描いていてすごいなと思った。中谷ダイヤグラムの中谷宇吉郎さんの「雪」の文がすてきだった。雪をただ空から降ってくるものとして考える訳ではなく「天から送られた手紙」と言うのが感動した。温度によって結晶の形が違うことがまだ研究中らしいので解明されたらぜひ知りたい。
- 庄内出身でうsが、樹枝状六花しかきちんと見たことがないので、山形の雪はどんなものなのか観察してみようと思います。
- 温度によって雪の結晶の形が変わるのはおもしろいなあと思いました。来年は北海道に行ってホワイトダストを見たいです。
- 普段何気なく氷を使っていたが、今回の授業を受けて見方が変わると思った。
- 雪の結晶や塩やミョウバンの結晶など、キレイにきまった形にできるのがいつも疑問でした。特に雪はすごいと思います。
- 普段の生活で使える化学知識とか身につけたい。
- 結晶構造の話が難しかった。
- 水、氷についてもっとくわしく知りたいと思いました。
- 雪結晶は種類が多く、知らない形もあったので面白かったです。
- 「食卓の安全学」はおもしろかった。
- 氷の結晶に様々な形があるとわかっておもしろかった。
- 氷の結晶に様々な形があると知ってびっくりした。
- 氷の結晶構造がたくさんあって驚いた。
- 雪の結晶の形が温度などでかわるとは知らなかった。
- 今日の内容は難しかった。水が飲みたくなった。
- 超絶面白かった。
- 雪の結晶がなぜあんなにキレイにできるのか幼い頃から不思議だったので、ちょっと分かって嬉しかったです。
- チンダル現象を自分で作れるならやってみたいと思う。
- 雪結晶にもナゾがあるなんて知らなかったです。このナゾを解くのに人生をかける人もいるのか…と思うと、面白いです。
- 氷の結晶のように、自然現象を人が再現しようとするととても難しいということを考えると、自然ってすごいなと思いました。
- ちょっと難しかった。
- 圧力等の要因で物質が様々な構造を持つこと自体は聞いたことがありましたが、氷にここまで多様な種類があるとは知りませんでした。
- 1.2氷の結晶構造について両面にまわってしまったのはページの関係でと言っていましたが、5ページ目には空間が多く裏もありません。
→しかし1ページ目の裏を空白にするのも何だかなあ……。
- 面白かったです。
- 人工雪いいですね!これからの暑い季節にぜひ欲しいですね。
- ドラえもんっていつになればできますか?
→あの会話がいつ実現できるかについては情報処理とか人工知能の講義で質問した方が良いかと。ポケットの実装は無理かなあ。
- めっちゃトイレ行きたくなりました。
- 雪ほんと大好きです。ただ貼れているだけより雪ふっているときの方があったかい感じします。
→放射冷却が起きないから。
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