第12回

「ホンマでっかTV」というTV番組をご存知ですか？あれの内容は真実ですか？
→名前は聞いたことがあるが見たことはない。一般論として、バラエティ番組は信用する必要がない。ただの時間潰しとして扱っても損しない。
ヨウ素が放射線に効き目があろうという話がいつかありましたが、どう思われますか？
→ヨウ素が体内に取り込まれると甲状腺に集まるので、まわりに放射性ヨウ素が多い場合に、先に体の中のヨウ素の量をうんと増やすことで甲状腺に集まる放射性ヨウ素を希釈しようという話。放射性ヨウ素限定の対策で、放射性ヨウ素をとりこみそうなちょっと前にタイミングを合わせて放射性でないヨウ素を使えば効果はあるはず。
放射線技師（レントゲン撮る人）の子どもは女の子がうまれやすい、と聞きますが、これは技師のY染色体が放射線によって損傷しているということでしょうか。
→その話自体眉唾では。きちんと統計とって有意な差があることまで確認済みの話ですか？身の周りの体験だけでは全く当てになりません。類似の話としては、扱うエネルギーが高いほど、とか、扱う磁場の強さが強いほど、ってなのもありましたがいつの間にか立ち消えました。
宇宙戦艦ヤマトにあるような波動砲や放射能除去装置は作れますか？
→波動砲の実態が不明なので無理……はともかく、あるエネルギーを運ぶビームを発生させようとしたら発生源はそれを上回るエネルギーを持たなければならないので何を使って実現しようとしても発生源が保ちそうにない。放射能除去装置は無理でしょうね。核の中に手出しはできない。効率的な集め方は見つかるかもしれませんが。
ニセ科学を見つけることに先生がこだわる理由を教えて下さい。
→理科教育の一部だとかんがえているから。本当は義務教育の理科を教えるときに一緒に教えるべきだと思う。
ニセ科学は良くTVショッピングで見かけるためそれほど驚かないと思っていましたが、改めて様々なことを聞いてみるとその多さにがく然とさせられました。
こんなにたくさんきまりがあるのに、その穴をなんとか見つけて売り出すのはすごいと思うけど、やっぱり少し恐いなと思いました。
TVがわざわざ事実関係不明なことを番組にしているとは驚きました。
EM菌に少し興味を持った。
EM菌の話は多少聞いたことがあったが、これほど怪しい説明のものだとは知らなかった。
宣伝文句の裏にはそんなカラクリがあったんだと驚きました。これから気を付けようと思います。
興味深い講義でした。
具体的な例がでてきて、先生のいっている似非化学の実体がよりわかった。
先生の授業をとってから、お店で売られている商品を買う前に考えるようになりました。
真偽の判断は本当は非常に難しいものなんですね。
「科学っぽいこと」が様々なところに広がっていると感じた。EM菌の話は聞いたことはなかったが、ウソっぽい雰囲気しかないと思った。レポートがんばります。
小学生のときにEM菌を沼にまいたことがあるので裏切られた気分になりました。
先生のリュックの形、始めて見ました。使いやすいですか？
先生は東大出身なんですか？
先生が肩にかけている物は何ですか？先生が東大の院を出たというのは本当ですか。
→ショルダーホルスター型携帯ケース。使いやすいです。学歴の説明は面倒臭いんだが……千葉大学理学部物理学科卒業、お茶の水女子大学大学院理学研究科物理学専攻修了（←修士課程）、東京大学大学院医学系研究科第一基礎医学専攻修了、博士（医学）の学位取得。その後、お茶の水女子大学にて博士（理学）の学位取得（こちらは課程博士ではなく論文博士）。東大に行った理由は、生体（材料も含め）計測をやっている研究室に行こうと考えてやってる先生を探したら医学系と工学系を兼任してる教授が東大で見つかり、工学系の専門は工業化学・合成化学で、医学系は生理学だった。工学系で入るには合成化学をやらなければならず、医学系の試験は４０００語レベルのドイツ語と英語で足切りだったので合成化学よりドイツ語の方が楽だったから医学系の試験を受けた。が、入って動物実験をしてみたらどうも性に合わない（生物は好きだが個体差によるばらつきがあるので研究対象にするとストレスを感じる）ことがわかり、物理に戻るためお茶の水の時の先生のところで実験して論文博士を取得。しかし物理には戻れず捨てたはずの化学で仕事をする結果になった。なお、高校で化学をあきらめた理由はなぜ分子が存在するかどうしても理解できなかったから。今は学部３年生向け選択科目でなぜ分子が存在するかを教えている。
レポート難しそう。
レポート提出日をはやめに確定しておしえてください。レポートがんばります。
レポート頑張ります。（他３名）

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