マイナスイオン医療機器行政処分:権威はこうして作られる(2003/08/18)
【注意】このページの内容は商品の説明ではありません。商品説明中に出てくる水の科学の話について、水・液体の研究者の立場から議論しているものです。製品説明は、議論の最後にある、販売会社のページを見てください。
8月14日の讀売新聞(web)で,マイナスイオン医療器具の製造業者に対して行政処分が行われたという報道があった。これだけであれば,よくある健康器具販売業者の行きすぎにすぎない。しかし,今回は,この業者の宣伝方法が,巧みに権威を作り出して宣伝するというものであったことがわかり,浄水器や活水器の販売にも通じるものがあるので,実例としてまとめておきたい。この手の商売に典型的なやり方ではないかと思われる。なお,このまとめは,悪徳商法マニアックスの掲示板に私が投稿したネタをうけて,Beyondさんが詳しい検索を行った内容を利用したものである(悪マニ関連ツリーはこちら)。
なお,それぞれの資料は出所のURLを示した。特に資料のみどころは赤字等で強調した。また,営業停止処分ということで,処分された会社のURLを一応記載してはおくが,ネット上からいつ消滅するかわからないので,見つからなくてもあきらめてください。
まず,讀売新聞(YOMIURI ON LINE)の記事では,以下のように報道された。http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030814i303.htm
「マイナスイオン」医療用具回収、未承認で製造・頒布
「マイナスイオンで免疫力が向上する」とうたった医療用具を国の承認を得ずに製造、頒布していたとして、香川県は14日、同県坂出市の医療機器メーカー「セルミ医療器」(松村勝社長)を薬事法違反の疑いで営業停止処分にした。
県や同社によると、医療用具の商品名は「スーパーエナジー」。液晶パネル付きの操作機器とコードでつながった手のひら大のパッドでできており、パッドからマイナスイオンが放出されるという。
手にあてると免疫力が向上するとして、同社は今年6月、厚生労働相に製造を申請。申請の承認と製造許可には通常1年近くかかるが、同社は申請前から製造を始め、7月までに約550台を全国の病院に提供するなどしていた。同社は、製品をすべて回収した。
松村社長は「病院などにはモニターとして利用してもらったつもりだったが、認識に誤りがあり、迷惑をかけた」と釈明している。
厚生労働省医薬食品局審査管理課の話「マイナスイオンがどんな物質で人体にどう影響するかが証明されない限り、効能のある医療用具として承認することはないし、前例もない」
(2003/8/14/14:47 読売新聞 無断転載禁止)
赤字で強調した厚労省の見解は至極まともなものである。が,それはさておき,会社名と社長名をこの記事でチェックしておいていただきたい。
次に,香川県オンラインに掲載された行政処分内容を以下に引用する。http://www.pref.kagawa.jp/pubsys/cgi/contents_view.cgi?cd=4954
医療用具製造業に対する行政処分(業務停止)について
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発表日 2003年8月14日
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県内の医療用具製造業者が、薬事法に違反して、製造承認及び品目追加許可を受けることなく医療用具を製造し、授与していたことから、本日、香川県知事名で次のとおり業務停止処分を行いました。
1 被処分者
名称 :セルミ医療器(株) 代表取締役 堀口 昇
所在地:坂出市川津町3347番地6
2 処分内容
医療用具製造業務の停止(製品の出荷停止を含む。)
平成15年8月14日(木)〜8月27日(水) 14日間
対象製造所: 坂出市川津町3795番地1
セルミ医療器(株)
3 違反の内容(適用条文)
セルミ医療器(株)は、平成15年3月24日から平成15年7月18日までの間に、医療用具に該当する電位治療器である 品名「スーパーエナジー」を、製造承認及び品目追加許可を受けずに763台製造し、うち595台をモニター使用と称して、医療機関の患者等に授与した。(薬事法第18条第1項及び第64条において準用する第55条第2項に違反)
(参考)
医療用具を製造するためには、薬事法に基づき、品目毎に厚生労働大臣の承認及び都道府県知事の品目追加許可を受けなければならない。(薬事法第18条第1項)
また、品目追加許可を受けていない医療用具を販売、賃貸、授与してはならない。(薬事法第64条において準用する第55条第2項)
4 違反の経緯
平成15年7月中旬、県外の医療用具販売業者から、「セルミ医療器(株)が製造承認申請中の医療用具を販売している。」との情報提供があり、調査したところ、その事実は確認されなかったが、まだ製造承認申請を行っていない品目「スーパーエナジー」について、モニター使用と称して医療機関の患者等に多数授与していたことが判明した。
5 その他
平成15年7月18日に「スーパーエナジー」の製造中止と自主回収を指示し、製造者が自主回収を実施していたが、8月11日までに595台すべての回収が終了した。
代表取締役の名前に注目してほしい。讀売新聞の記事に登場しているのは社長の松村氏だが,香川県の行政処分の内容では代表取締役の名前になっている。香川県の行政文書に登場するのは,商法上登記事項として定められた代表取締役(社内で勝手に決めた社長,専務,専務取締役,といった単なる役職ではなく,会社について最終的な法的責任をおっている)であるから,会社のトップは堀口昇氏ということになる。松村氏が役員として登記されているかどうかは,登記簿を確認していないのでわからない。
現在,会社のトップページが消えているが,それ以外のコンテンツは残っており,見ることができる。まず,セルミ医療器(株)の「企業情報」なるページの一部はこんな具合である。
商 号: セルミ医療器株式会社
設 立: 平成5年12月10日
資 本 金: 9,800万円
事 業 内 容: 医療機器・空気清浄機の製造及び販売
従 業 員 数: 120名
本 社: 香川県坂出市川津町3347番地6
TEL:0877-45-5333(代) FAX:0877-45-1881
東 京 支 店 : 東京都新宿区新宿5丁目18番20号 新宿オミビル7F
TEL:03-3208-8311(代) FAX:03-3208-8322
大 阪 支 店: 大阪市中央区平野町2丁目6番5号 みすやビル6F
TEL:06-4706-0201 FAX:06-4706-0202
北見営業所 : 北海道常呂郡端野町字2区447-48
TEL:0157-56-2981 FAX:0157-56-2987
普通は,会社情報をここまで出したら,代表取締役氏名が出てくるものだが,書かれていない。このページの最初は会社の理念,後の方は沿革であるが,そのどこにも代表取締役の堀口昇氏の名前が書かれていない。
まあ,会社として,個人の名前は出さなくてもいいという方針なら,それも有りだと思う。ただし,この会社の場合,堀口昇氏は,別のページに大々的に登場していた。
別のページとは,セルミ医療器(株)の「堀口先生のご紹介」というページである。その内容を一部引用する。
医学博士 堀口 昇 先生
医学博士
全国マイナスイオン医学会 会長
全国マイナスイオン医学研究会 会長
1936年北海道生まれ
マイナスイオン医学において35年余り研究を続け、数多くの臨床データの発表をするなど、21世紀高度医療の最先端 “マイナスイオンの第一人者” としてTV ・ 新聞 ・ 雑誌 ・ 講演などで活躍している。
自然界のマイナスイオンである 「クラスターイオン」 をつくりだす画期的な「イオン変換器」を世界ではじめて発明 ・ 開発した。さらに、その 「イオン変換器」 を組み込んだ 「マイナスイオン医療器」「マイナスイオン発生空気清浄機」 を開発し国民の健康維持に貢献している。
また、静電気を中和して消去する研究においても、世界的権威者として注目を浴びている。
◆ 著 書
「マイナスイオンでよみがえる健康」(現代書林)
「マイナスイオンが生命危機の時代を救う」(健友館)
「マイナスイオンが医学を変える」(健友館)
「自然と生命の源」(健友館)
◆賞歴および功労概要
2002年2月 医学博士 堀口 昇先生が、長年にわたるマイナスイオン医学の研究を認められ、「日本文化振興会」から「社会文化功労賞」 受賞
(中略)
2002年3月 セルミ医療器?のマイナスイオン全製品(堀口先生 開発)が、「米国財団法人 国際学士院世界学術文化審議会」より「国際グランプリ最優秀商品認定」 受賞
(中略)
2002年7月 医学博士 堀口昇先生が、ブラジル連邦共和国 「万国平和勲章伝達主権院」より、マイナスイオン発見者 として「ドン・ペードロ一世栄誉章」 受章
(中略)
2003年3月 医学博士 堀口昇先生が、「ロシア政府」より「国際文化功労賞」受章 決定!
(略)
この後に,テレビ番組の出演履歴と新聞・雑誌の掲載履歴リストが掲載されている。これを見た人は,堀口昇氏はマイナスイオン医学の権威だと思うに違いない。しかし,これだけ詳細に堀口氏の活動報告や経歴をまとめていながら,セルミ医療器(株)の代表取締役であるという情報がどこにも書かれていない。もし,最近になって代表取締役に就任したのだとしても,マスコミに登場したリストは頻繁に更新しているわけだから,代表取締役就任の情報があっても良さそうなものだ。
さて,いつ頃から堀口昇氏がセルミ医療器の代表取締役であったかだが,少なくとも2003年の2月には就任していたことがわる(正確には登記情報によるしかないが)。ロシア政府から国際文化功労賞をもらう前だから・・・ウェブ更新で掲載する時間は十分あったじゃん,ちゃんと書けよ。証拠は中小企業創造活動促進法の認定事業 平成15年2月のページで,以下の内容の欄がある。お役所に出す書類の会社代表者欄には,社内で決めた役職ではなくて,登記上の代表取締役の名前を書かなければならない。
セルミ医療器?
堀口 昇
細胞間質液の還元環境による免疫力向上の研究とその原理に基づく健康器のデジタル化の研究
0877-45-5333
研究計画書を読みたい気がする。というのはさておき,堀口昇氏がセルミ医療器の代表取締役になったのは2003年2月以前と考えて良い。
次に,堀口昇氏が会長を務める「全国マイナスイオン医学研究会」のウェブページからたどれる,全国マイナスイオン医学研究所だが,マイナスイオン療法について連絡先として以下が記載されていた。
全国マイナスイオン医学研究所
E-mail : info@minus-ion.org
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-20新宿オミビル7F
TEL 03-3208-8321 FAX 03-3208-8322
セルミ医療器(株)の東京支店と,住所とFAX番号が同じである。雑居ビルであれば,事務所が同じフロアに入ることはあるので,別の団体でも住所が同じになることはあるが,FAXが同じということはないだろう。民間研究所の事務を民間企業が代行するのはよくあることだが,この場合は代表取締役つながりがある以上,マイナスイオン研究会とセルミ医療器(株)は,独立の関係にはないのではないか。全国マイナスイオン医学研究所本体は,
◆ 全国マイナスイオン医学研究所 所在地 ◆
〒762-0025 香川県坂出市川津町3333-1
TEL 0877-45-5417 FAX 0877-45-5681
E-mail : info@minus-ion.org
で,セルミ医療器(株)と同じ町内にあるが,別の建物のようである。香川県坂出市在住の方がいらしたら,情報をお寄せください。
RCCテレビひろしま応援チャンネルのウェブページの問い合わせ先一覧の中には,
<はなしのたね> マイナスイオンに迫る
* デオデオ家電館 TEL:082-247-5111
* 東急ハンズ広島店 TEL:082-228-3011
* 資生堂ショッパーズクラブ TEL:0120-668-830
* セルミ医療器 TEL:0120-72-5333
* <実験についての問い合わせ>
全国マイナスイオン医学研究所 TEL:03-3208-8321
というのがあって,製品はセルミ医療器のものとして紹介されたが,試験については会社ではなくマイナスイオン医学研究所に問い合わせるように,ということらしい。
長々と引用してきたが,言いたかったのは,マイナスイオン装置を売るのに「マイナスイオン医学研究会」「マイナスイオン医学研究所」といった,製造元であるセルミ医療器(株)と実際には近い関係の団体を作って,ちょっと見ただけでは会社とは無関係に見せかけているのが問題だということだ。つまり,消費者からみた場合,セルミ医療器の装置にお墨付きを与えているのが堀口昇氏であり,「マイナスイオン医学研究会」「マイナスイオン医学研究所」という製造業者とは別の中立な学術団体であるように見えるということだ。
このことがどういう弊害をもたらしうるかは,匿名掲示板(仮)の「エナジックについていろんな激論が交わされていますが・・・」を見ればわかるだろう。話題になっているのはマイナスイオンではなくて還元水なのだが,支持派が,健康にいいとか病気に効くという根拠として出すのが「医学博士/大学教授が実名で解説している」「全国の病院で使われている」「新聞やテレビに出ていた」といったものだ。つまり,内容をまったく検討せずに支持しており,臨床試験の結果を出せと主張する懐疑派と平行線をたどっている。肩書き,作られた実績,マスコミが製品の信頼性の根拠として出て来るのを,疑似科学広告3条件と仮に呼ぶことにしよう。
セルミ医療器(株)の場合,疑似科学広告3条件のうち2つまでは満たしていた。「権威」は堀口昇氏が病院の理事長であるという肩書き(経営者なのか医者なのか不明,略歴に学歴が出てないため)や,会社と一見関係なさそうに見える研究団体によって作られた。「マスコミ」は,堀口昇氏の著書と,テレビ番組出演,雑誌等への掲載で実現した。最後の「実績」を作るために,装置を全国の病院に配ったところで,薬事法にひっかかったようである。
これがもし,マイナスイオン治療器ではなくて浄水器だったら,医療器具ではないから,全国の病院に試供品を提供したとしても,薬事法には触れなかっただろう。やがて,宣伝内容に「全国の病院で使われています」という文句が加わったに違いない。
宣伝内容をまともに検討するだけの知識のある人にとっては,疑似科学広告の3条件は何の効果もない。内容を判断するだけの知識のない人が,疑似科学広告3条件でだまされて,効果がなかったり著しく高額だったりする製品を買わされることが問題なのだ。肩書き・実績・マスコミが宣伝の全面に出て来るようなら,むしろ怪しいと思って疑った方がいい。
堀口昇氏の主張が非科学,というか科学以前のものであることは,全国マイナスイオン医学研究会のウェブページを見ればわかる。「大自然のエネルギー」を見ると,
天気の悪い時に交通事故など、さまざまな人為的な事故などが起こりやすいという事実をご存知ですか?これは、天候の悪いときには大気中のプラスイオンが多くなるために、人体が酸性化して乳酸等の蓄積が多くなり、人体の組織が緊張するからです。
そりゃ,イオンのせいじゃなくて,雨が降って車がスリップしやすいとか,そういう話だと思うぞ。
大気中のプラスイオンが多くなると血液中のプラスイオンが多くなり、人体組織の細胞そのものが酸化して細胞膜の通過が悪くなり、新陳代謝が衰え、病気にかかりやすくなったり、老化が進行しやすくなります。
血液中のイオンバランスは,恒常性の維持といって,健康な人なら一定に保たれている。細胞そのもの酸化などきいたこともない。生きている細胞は細胞の都合で酸化も還元も普段の生化学反応として行っている。また,「人体の生理作用」として書かれいる図も,我々が知っている生理学とは縁のない話だ。図の中で「水素原子(マイナスイオンの働き)
」と曖昧な書き方をしているが,水素原子は電気的に中性でイオンではない。酸・塩基の話と酸化・還元の話を完全にごっちゃにしているあたり,一体いつの教科書で化学を勉強したのかと思ってしまう。
たとえば緑の多い草原や空気のいい高原など田園や山岳地帯で療養すると、病気が治るとよく言われますが、まさに、昔から伝わるこの「転地療養」は大気中のマイナスイオンの有効利用そのものなのです。
それは,空気がきれいで静かでリラックスできるからでしょうよ。
「活性酸素の実態」というページの中身は科学以前のものである。図では,活性酸素消去効果のメカニズムまで書いてあるのに,「マイナスイオン」を担っている化学物質が何であるかということは全く出てこない。
と,まあ,何でもマイナスイオンのせいにするあたりが,何でもプラズマのせいにした某教授とそっくりというのが,マイナスイオン医学研究会のページから見て取れることである。
ちなみに,マイナスイオンの装置は東芝キャリヤ(株)が作ったらしい。
2003−7−22
セルミ医療器株式会社
東芝キヤリア株式会社
健康効果があるイオン発生システムの開発について
セルミ医療器株式会社(本社:香川県坂出市、社長:松村 勝)と東芝キヤリア株式会社(本社:東京都港区、社長:池田 宏)は、家電機器等民生機器用マイナスイオン発生システムを開発し、同システムから発生するマイナスイオン(マイナスクラスターイオン)が健康に効果的であることを富山医科薬科大学医学部 田澤賢次教授の協力により、検証しました。また、同システムの電極部の開発には同志社大学工学部 長岡直人教授と森延孝講師の協力を得ています。
今回開発した技術は、セルミ医療器が医療用具として商品化した電位治療器から発生するマイナスイオンが、糖尿病をはじめとする生活習慣病の改善に効果的であることに東芝キヤリアが着目し、これを家電機器等民生機器に応用することを目的として開発したものです。電位治療器は、治療器本体から発生するマイナスイオンを人体の一部に直接当てることにより治療を行いますが、今回開発したマイナスイオン発生システムは、セルミ医療器が持つ健康に効果のあるマイナスイオンを発生させる技術と東芝キヤリアが持つコロナ放電用電極に関する技術を組み合わせることにより、健康に効果的なイオン発生システムを家電機器等民生機器向けとして開発しました。
空気中ではすぐに中和されてしまうマイナスイオンが効果を発揮するためには、中和されずに、安定的に人体に届くことが必要です。従来のマイナスイオン発生器は、放電の周期が長く、電極の間の距離が短かったため、マイナスイオンの密度が一定ではありませんでした。今回開発したマイナスイオン発生システムは、放電周期を約40%短縮するとともに、コロナ放電電流を一定に保つことで、マイナスイオンの密度を一定にでき、空気中に放出してもマイナスイオンが安定して人体に届きます。
今回開発したマイナスイオン発生システムは、高電圧発生器、イオン変換器、放電電極部で構成されています。高電圧発生器により発生させた高電圧電流をイオン変換器を通して、新開発の放電電極部に流すことにより、電極部において短周期でかつ安定的にコロナ放電を発生させ、健康に効果のある高密度のマイナスクラスターイオンを生成します。電極部分は、従来の「平板電極」に変えて、網目状の「導電布」の電極を採用したことが特長で、導電布に細い金属繊維を使用しており、電荷をかけると導電布表層部の金属繊維から極めて細い複数の細線が伸びる現象を利用することで、(1)放電箇所が分散され、電極周辺の空間電荷の影響を受けることが少なく、安定したコロナ放電を実現するとともに、(2)低い電圧でも放電が発生しやすくなり、従来と同じ電圧条件では電極の間の距離を従来の約3倍長くすることができます。これらの改善により、安定的に高密度の健康に効果的なマイナスクラスターイオンを放出することが可能です。電極部分の開発には、同志社大学工学部が行った電気特性の試験結果が大きく貢献しています。
今回開発したイオン発生システムを試験評価した結果、(1)体内の活性酸素の消去、(2)血糖値の低下、(3)乳酸値の低下(疲労回復)、(4)脳波のα2波の増大(リラックス効果)、(5)血行促進、(6)血液のアルカリ化、(7)リンパ球の増加(免疫力向上)、等人体への健康効果があることが判明しました。本試験は富山医科薬科大学医学部 田澤賢次教授へ依頼して評価をしており、今回の成果は、9月に開催予定の日本癌学会において田澤教授から発表される予定です。
[ 両社の概要 ]
会社名 セルミ医療器株式会社 東芝キヤリア株式会社
代表者 社長 松村 勝 取締役社長 池田 宏
営業開始 平成5年12月10日 平成11年4月1日
本 社 香川県坂出市 東京都港区
資本金 9,800万円 115億1,000万円
事業内容 医療機器・空気清浄機の製造及び販売 家庭用\業務用空調機、コールドチェーン機器、
コンプレッサー、換気扇、空気清浄機、インバーター
装置等の開発、製造、販売
従業員数 120名 約1,600名
本資料についてのお問合せ先:
セルミ医療器株式会社 TEL 0877-45-5333
東芝キヤリア株式会社 広報室 TEL 03-5781-7878
ここでも,セルミ医療器(株)は,代表取締役の堀口昇氏の名前を出していない(笑)。どうして,本当の取締役の名前を出さないのかきいてみたい。取締役が堀口昇氏だとばれると何がいけないのだろう。ちなみにこの記事,先月の22日付けである。東芝キャリヤはちゃんと代表取締役を記載してるようだ。
なお,「健康本の世界」に記録された内容は以下の通り。そもそもの元記事は消滅している模様。
医学博士 堀口昇 先生「マイナスイオン医療器開発10周年記念、社会文化功労賞・国際グランプリ受賞 祝賀会」 開催のご案内
このたび 医学博士 堀口昇先生「マイナスイオン医療器10周年記念」ならびに「社会文化功労賞及び国際グランプリ受賞」祝賀会が下記要領で開催される事になりました。
日時 平成14年11月23日(土) 16:30〜19:00
場所 ホテルニューオータニ 芙蓉の間
プログラム(予定)
(受 付)15:30〜(開 会)16:30〜 [総合司会:生島ヒロシ]
開会の挨拶
発起人 代表挨拶
高知大学 名誉教授 医学博士 小川俊雄先生
社会文化功労賞 授賞式
日本文化振興会 総裁・元皇族 伏見博明殿下 より
国際グランプリ 授賞式
米国財団法人 国際学士院
世界学術文化審議会 総裁 ベイヤード・ブリック博士 より
花束贈呈
福岡大学医学部第一外科 元助教授・福岡大学 客員教授
医学博士 爲末紀元先生
受賞者謝辞
全国マイナスイオン医学会 会長 医学博士 堀口昇先生
祝 辞
東京大学 名誉教授 医学博士 渥美和彦先生
長崎大学 名誉教授 医学博士 佐々木元賢先生
株式会社新時代戦略研究所 代表取締役 近藤鉄雄社長(元労働大臣)
他2名
祝樽境開
乾 杯
熊本大学 環境共生学部 教授 医学博士 奥田拓道先生
祝 宴
・挨 拶 スポーツキャスター 大林素子
・万歳三唱 富山医科薬科大学 医学部 教授 医学博士 田澤賢次先生
8)閉会の挨拶
発起人
高知大学 名誉教授 理学博士 小川俊雄 先生
福岡大学医学部第一外科 元助教授・福岡大学 客員教授 医学博士 爲末紀元 先生
長崎大学 名誉教授 医学博士 佐々木元賢先生
熊本県立大学 環境共生学部 教授 医学博士 奥田拓道 先生
富山医科薬科大学 医学部 教授 医学博士 田澤賢次 先生
東北大学 整形外科所属 医学博士 平竜三 先生
株式会社サン・ライム 代表取締役 平賀昭典 社長
株式会社ウェルネス 代表取締役 清水顕一 社長
有限会社アースグリーン 代表取締役 齋藤和行 社長
アウラ・フォー株式会社 代表取締役 伊川慶一 社長
アイデア物流センター 代表 白井善則 代表
株式会社日本抗酸化 代表取締役 松川雄二 社長
株式会社成光 代表取締役 横田一良 社長
マイナスイオンドットコム 代表 後藤栄三 代表
有限会社伸生薬品 代表取締役 堀地政樹 社長
セルミ医療器株式会社 代表取締役社長 大上重文 社長
セルミ医療器株式会社 取締役専務 松村勝
(株)日本抗酸化・通販事業部
2002年の11月の代表取締役は,これを信じるなら堀口昇氏ではなさそうだ。
個人的にショックなのは,東大名誉教授の渥見和彦先生が登場していること。渥美先生といえば,人工心臓研究の草分けであり,ME学会ではいつもいちばん前におられて,恰幅がよいので一目でそれとわかるのだった。学部の頃に,サークルのからみもあって,MEだか医療情報だかの学会の懇親会に参加したとき,一緒にみんなで記念写真をとった思いでがある。その時の話だと,最初の論文を指導教官に破り捨てられたとか,それでもあきらめずに東大医学部の地下の実験室で研究を続けて人工心臓の成果を出したといった話をしておられた。研究でいくなら頑張れと,背中をたたかれ励まされた思い出のある,少なくともある時代までの医用工学を目指す人にはスターだった先生なのだが・・・博士課程を卒業してしばらくしたら,代替医療の雑誌に名前を連ねておられ,とうとう非科学マイナスイオンの集まりにまでご出席とは・・・・。心臓だけでなく体全体を置き換えてサイボーグを作りますとでも言ってくれたほうが,研究のコンセプトからはまだわかりやすい。一体渥美先生に何があって,まるで違うコンセプトに突き進むことになったのか,一度お話を伺ってみたい気がする。
【2005/05/21】
研究所と研究会の名称変更があったようだ。
○全国マイナスイオン医学研究所 → 環境・還元イオン医学研究所 (ERIM研究所)
2004年2月1日にに名称変更
○全国マイナスイオン医学研究会 → カンゲンイオン医学会
環境・還元イオン医学研究所 (ERIM研究所)
事務局 〒762-0025 香川県坂出市川津町3348番地 TEL 0877-45-5417
http://www.reduction-ion.org/index.html
以下ソース。
http://66.102.7.104/search?q=cache:eteY6O44DkIJ:www.138files.com/cgi-bin/yomi/yomi.cgi
%3Fmode%3Dlink%26no%3D1144+%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%B9%E3%8
2%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80&hl=ja&lr=lang_ja&client=firefox-a
> 全国マイナスイオン医学研究会「全国マイナスイオン医学研究所」は、
>2004年2月1日「環境・還元イオ ン医学研究所」に、名称を変更しました。
>名称変更にともないまして、 ホームページも移動致しました。
【2005/05/25】
Yahoo!掲示板より、関連登記情報(登記簿謄本)の一部を転載。(公示情報であるので、ウェブでの公開は問題無しと判断)
【セルミ医療器株式会社】代表住所、目的、その他確認したい方は、高松法務局坂出出張所で誰でも入手できる。
商号:セルミ医療器株式会社
(平成12年6月1日 スペース・アース・ライフ株式会社 名称変更)
本店:香川県坂出市河津町3347番地6
支店:東京都新宿区西新宿6丁目24番1号
大阪市中央区平野町2丁目6番5号
公告をする方法:高松市において発行する四国新聞に掲載してする
額面株式1株の金額:金50000円
発行する株式の総数:1960株 金9800万円
役員に関する事項:
代表取締役 堀口 昇
代表取締役 松村 勝
代表取締役 大上 重文
取締役 山田 尚美
取締役 堀口 裕
取締役 堀口 政江
取締役 大上 玲子
監査役 堀口 キヨ
監査役 小川 弘子
【神道聖観音教会】
名称:神道聖観音教会
主たる事務所:香川県坂出市河津町2969番地1
役員に関する事項:
代表役員 堀口 昇
包括団体の名称:神道
宗教法人、非宗教法人の別:宗教法人
公告の方法:事務所の掲示場に7日間掲示しておこなう