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とんでも本大賞2006

Posted on 6月 3rd, 2006 in 倉庫 by apj

 本日、千代田区公会堂でトンデモ本大賞2006が開催されたので行ってきた。
本年度の受賞作は「量子ファイナンス工学入門」。JSTの科研費の萌芽的研究(ちょっと記憶があやふや、本をこれから買うので、確認したら訂正します)の成果だそうで……。正しいものを無理矢理くっつけるとトンデモが生まれる、という新しいパターンである。それにしても、2年連続大学教授の著書がトンデモ本大賞を受賞したわけで、大学人としては一体何とコメントしていいやら。
 会員として入場したから、「と学会アーカイブス1」が配布された。と学会のメンバーが雑誌などに出した記事をまとめたものである。
 会場販売の物品でゲットしたのは
と学会年鑑GREEN
 いつもの例会本
・オタクの遺言状 いつかかならず
 オタクが蒐集している、始末に困る財産をどうするかという話。
・月刊岡田斗司夫 創刊号
 岡田斗司夫さんの評論やmixi日記採録。「聞くだけでプチクリになれる話」
・特撮が来た11
 開田裕治さんの同人誌
・さあ、場ちがいになりなさい
 植木不等式さんの同人誌
・ぶらりオタク旅Deluxe 6
 会場でも発表があったが、明木教授の中国語版「電車男」訳文研究が掲載されている。
 台湾版と上海版があるが、台湾版が妙に2ちゃんねる用語や日本のアニメに詳しく、細かい注釈を付けているという話。

 例によって開演ぎりぎりに滑り込んだのだが、と学会扇子を2つ購入。毎年買おうと思っても売り切れで悲しい思いをしていた。今年は作った数が多かったらしく、残っていたので購入できた。これで夏も安心?

 千代田区公会堂は老朽化のため、6月末に閉鎖されるとのこと。来年のとんでも本大賞は、6月30日に、イイノホールにて行われる。


ここからは旧ブログのコメントです。


by ごめんなさい、匿名にさせて at 2006-06-59 16:39:59
Re:とんでも本大賞2006

お疲れ様でした。
あいにくそこは聞き落としていたのですが、萌芽研究ならJSTでなくJSPS募集のMEXT払い(16653024)のような気がしますが…。


by gallery at 2006-06-26 22:29:26
Re:とんでも本大賞2006

来年こそは、トンデモ本大賞を見に行く予定です。
…と、確か昨年も考えていたような。

とりあえず、お疲れさまでした。


by take at 2006-06-29 04:51:29
Re:とんでも本大賞2006

[科研] 2004年度 萌芽研究 代表 ファイナンス理論の量子力学的展開
のようですね。

http://www.rikkyo.ne.jp/grp/jyoseika/ken/vin/maeda_f.html


by マグネシウム at 2006-06-18 08:25:18
Re:とんでも本大賞2006

どうも。
会場で通路を隔てて隣に座っていた男です(笑)。
あの場所ではガンダム落語がよく聞こえなかった。痛恨のミス!


by 越後屋遼 at 2006-06-36 17:48:36
Re:とんでも本大賞2006

>台湾版が妙に2ちゃんねる用語や日本のアニメに詳しく、

そりゃそうだろう。
日本でも先般ドラマ化された「花より男子」だって先にドラマ化したんは台湾だし、今は「ピーチガール」をドラマ化して放送してるし。

明らかに日本のアニメを研究してる制作者がいるってことで。

お嬢様シリーズ(絶体絶命お嬢様・ふたりのお嬢様)だって、直接の原作はないものの、どっかで見たようなシチュエーションがゴロゴロ・・・。


by 越後屋遼 at 2006-06-46 19:18:46
Re:とんでも本大賞2006

ちなみに台湾には、日本のファッション・音楽・アニメ・マンガを愛する「哈日族」と呼ばれる方が多くいます。
その中に、制作側に携わる方もいるということなんでしょう。


by apj at 2006-06-44 21:47:44
Re:とんでも本大賞2006

 きっと研究してる本人は真剣なんでしょうね。
ところがガワから見ると
「どう見てもSFです。ありがとうございました」
という感想しか出てこないわけで。