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アー、アー、只今マイクのテスト中……

Posted on 9月 29th, 2006 in 倉庫 by apj

 11月に、第29回溶液化学シンポジウムを山形大学がホストになって開催する。当然、化学分野で液体をやっている人が中心、ということで、亀田教授を事務局のヘッドに、私も下働きをしている。
 このシンポジウムは、もちろん溶液や液体関係の研究者が集まる学会なのだが、本番開始の前日にプレシンポジウムをやることになっている。それの企画もしているのだが、開催地が山形だというのが実は大問題である。溶液の研究者の人数の分布が見事に西高東低なのだ。例年であれば、最近活発な若手を呼んで……といった企画になるのだが、これは近場の大学からさほどの負担なく講演者を集められる場合の話。事務局側の企画で山形に前日から数人集めるとなると、旅費やら滞在費やらを援助しなければならなくなるが、そんな予算はどこにもない。プレシンポジウムで最低限実現しなければならないことは何か?と話し合った結果、会場の設備のチェックだろうという結論になった。それなら、実行委員が何か話をして、予行演習をすれば目的は果たせる。というわけで、産総研の金久保さんと私で、前日つまり11月21日の午後に1時間ずつ話をすることになった。
 事務局メンバーの責任の一部だと思って引き受けてはみたものの、自分の研究発表は既にポスターセッションで出してしまっていて、それとは別に1時間モノの液体の話をするとなると、過去の仕事の総集編でもやるしかない。プレシンポジウムは無料で、誰でも聞けるのだが、前日から来る人は多分少ないだろう(∵多数のメンバーは西の方に棲息しているから山形は遠い)。結果として聞いてくれるのは会場係として動員されるであろう学生さん達数人ということになりそうである。ぶっちゃけマイクのテストなら何をやってもいいや……ということで、私は「科学とニセ科学について考える」というタイトルで話をすることにした。水のネタを入れておけば、一応溶液や液体ってジャンルは外してないよね、ね?この手の話は春の物理学会でもやったし、夏頃にも会社の人達相手にも話をしたし、今回は会場準備で疲れたバイト学生さん達にのんびり聞いてもらえればいいや。