熱力学再勉強
研究がらみで普通の熱力学の適用限界をちょっと真面目に考えないといけないことになりそうなのと、来年度、グループの先生の代理で学生に熱力学を教えなければならなくなったのとで、熱力学の教科書を買って読み始めた。今のところ、田崎さんの熱力学の教科書の見通しが良いので、これでもう一回自分なりに整理しなおそうと思っている。
学生に教科書として指定しているのはムーアの基礎物理化学だが、この本の熱力学の書き方は正直言って私にはよく分からん。自分が読んで見通しが悪くてわからないものを使って学生に教えたって、学生だってわからないだろう。
読み物として、講義をする前に読んでおいた方がよさそうなの「熱学思想の史的展開」(山本義隆)あたりか。
研究がらみでは、非平衡系の熱力学がどのへんまで進んでるかを調べないといけなくなりそうなので、とりあえずプリゴジンの「現代熱力学」を読むことにした。これ以外に、何かいい本はないだろうか。
ここからは旧ブログのコメントです。
by ksr at 2006-12-08 07:43:08
Re:熱力学再勉強
> 研究がらみでは、非平衡系の熱力学がどのへんまで進んでるかを調べないといけなくなりそうなので、とりあえずプリゴジンの「現代熱力学」を読むことにした。これ以外に、何かいい本はないだろうか。
雑誌ですけど、数理科学2002年8月号をご覧になってはいかがでしょうか。手掛かりになるのではないかな。
http://www.saiensu.co.jp/magazine-htm/skno-470.htm
梅沢先生「場の量子論」(培風館)を持っていますが、私には歯が立たないので、廉価?にてお譲りしますよ。
by apj at 2006-12-47 08:29:47
Re:熱力学再勉強
ksrさん、
数理科学の記事は、いつもよくまとまっているし、参考文献も充実しているから使えそうですね。ちょっと今出先なんで、戻ったらバックナンバーを注文してみます。
本に関するお申し出、ありがとうございます。残念ながら(というべきか?)、梅沢先生の「場の量子論」は私も持っています。しばらく前に買ったのですが、その時は優先順位が高くなかったので積ん読になってます。ちょっとジャンルが違うかな、と思ったりで後回しになっていたのですが……この機会に気合いを入れて読むしかないかも……(汗)。精進します。