卒研発表会は無事終了
一日かけて卒研発表会は無事終了。学生さん達はみんなよく頑張った。
ただ、卒研だとやっぱり通ったところしか見えてなかったりするが、それは仕方がない。おそらく、卒研の一番の収穫は、「新しいことを最初からやろうとするとどれだけの時間と労力がかかるのか」「まだよくわからないことを理解するには、どれだけ周辺部分まで調べないといけなくて、それにはどれだけの手間がかかるのか」「それを人に説明するにはどうするのか」といったことを実地に体験できたことじゃないかと思う。学生実験はお仕着せマニュアル通りだけど、卒研で初めてマニュアル通りじゃないことをやったわけで……。社会に出てからもこの経験を活かしてほしい。ってか社会に出たらこんなんばっかりですが、多分。
私が4年生してたときは、とにかく体を動かして、実験てどんなペースで進むのか・進めるのかを掴んでおきたいと思っていたなぁ。進学するつもりだったので、新規なことはその先いくらでもできるだろうけど、自分のパフォーマンスみたいなものがわからないと、仕事をどう進めたらいいかわからないので……。テーマは磁性薄膜だったけど、別に磁性体の専門家になろうとは思ってなかったから、訓練期間と位置づけていた。その結果はしっかり後で役に立った。何せ修士課程の指導教官は基本的に放置プレイ、博士課程の指導教官はアサッテの方向でテーマをくれたという罠……orz。
ここからは旧ブログのコメントです。
by やまたろう at 2007-02-18 10:35:18
Re:卒研発表会は無事終了
おばんです。
10ウン年前に書いた卒論、ボリュームは100pくらいあったけど、今思えば中身はあまりなかった…というかよくあんなので通してくれたなと、今更ながら指導教官に感謝です。
とは言え、同じテーマで次の学部生、院生に受け継がれ、一応論文にもなったとのことを、後に新聞で見ました。何せ、農学系の基礎研究は年に数回しかデータが取れませんので、数年越しの研究になることもしばしばなのです。査読付の雑誌に乗ったかどうかは、記憶にありませんが。