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錯視の本

Posted on 7月 31st, 2007 in 倉庫 by apj

だまされる視覚 錯視の楽しみ方」北岡明佳著(化学同人) 978-4-7598-1301-2
人の目があてにならないということを楽しみながら自覚するのに良い本。ただ、時々目が回りそうになる。

 「錯視デザインとだまし絵は、はアートとしては同種で、サイエンスとしては別種である」というのは、この本で初めて知った。通常の生活において立体物を知覚するために役立つ手掛かりを、本当は立体物ではないただの絵に対して発動させるのがだまし絵で、錯視は「実在する対象の誤った知覚」(但し心理学者がこう規定しているのであって、錯視デザインがだまし絵を取り込むことはある)、ということだそうで……。

 この間のニセ科学フォーラムで、きくちさんがchecker shadow illusionを紹介していたので、それを思い出して、つい衝動買いしてしまった。


ここからは旧ブログのコメントです。


by ながぴい at 2007-08-16 09:17:16
Re:錯視の本

この本は白黒ですが、
北岡センセのHPはカラーなので、すごいことになってます。
http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/

ついでに
文字だけで作成できる「傾き錯視」も書き込んじゃいたいところですが、
怒られそうなのでやめておきます…


by apj at 2007-08-13 10:12:13
Re:錯視の本

ながぴいさん、
@_@;
と顔文字で表現するしかないような……。

「傾き錯視」書き込んでもいいですよ。見てみたい。


by ながぴい at 2007-08-09 11:04:09
Re:錯視の本

んでは、書き込ませていただきますが、
「アロマ企画」がいったいなんなのかは追求しないように。
匿名掲示板が発祥の地らしいので、要するにシモネタです。
今では色々なバージョンがあるようですが、これがもっとも初期のもののようです。(最初かどうかはわからん)
↓傾いて見えますか?

アロマ企画 アロマ企画アロマ企画 アロマ企画アロマ企画
アロマ企画アロマ企画 アロマ企画アロマ企画 アロマ企画

 画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア
 画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア

アロマ企画アロマ企画 アロマ企画アロマ企画 アロマ企画
アロマ企画 アロマ企画アロマ企画 アロマ企画アロマ企画

 画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア
 画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア

アロマ企画アロマ企画 アロマ企画アロマ企画 アロマ企画
アロマ企画 アロマ企画アロマ企画 アロマ企画アロマ企画

 画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア
 画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア

アロマ企画アロマ企画 アロマ企画アロマ企画 アロマ企画

↓いろいろなバージョンあり。
http://2chart.fc2web.com/aa/aroma.html


by ながぴい at 2007-08-46 11:10:46
Re:錯視の本

あ、いい忘れましたが、
このネタを教えてくれたのは、あがたしさんです。

これに関する研究発表も行われているようです。
http://www4.ocn.ne.jp/~arai/mvel/e-repo.html
こちらは「コニア画」ですが…


by 大' at 2007-08-31 18:10:31
Re:錯視の本

この錯視ネタ、その昔うちの掲示板で盛り上がりました。不思議で楽しいですよね。このあたりから。
http://dog.w3m.jp/bbs/spool/until200210.html#20021004094409@keijiwan

一連の掲示の中で、
平板な画像で(斜めからの眺めではない、ただの市松模様)で、さらに「影」の境界が市松模様の境界に一致すると、途端に錯視が消えます!
http://dog.w3m.jp/hobby/illusion/index.html
…とかやって遊んでるけど、「今日はここまで!」と言いつつ5年近く放置してるな。(^^;;


by 山本弘 at 2007-08-15 18:35:15
Re:錯視の本

 北岡先生の本は出てすぐ買いました。面白いです。
 特にこの北岡先生のサイトのトップページにもなってる「蛇の回転」がすごい。

http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/

 静止画のはずなのに回ってるようにしか見えない! 本当に不思議です。


by mnr at 2007-08-05 08:58:05
Re:錯視の本

もっとすごいのはこれらの絵って、
ほとんどWordのVBだけで描画されたとのことですから
私としては、そっちに目が行ってしまいます。^^;


by あがたし at 2007-08-52 10:44:52
Re:錯視の本

あがたし@松葉杖です.

外出もままならないのでネットで情報収集の日々(それもThunderbirdnおかげでメイルのデータが数千通分吹っ飛んだためその復旧の日々というオマケつき).こういうときはやはり北岡さんのサイトを覗くのが一服の清涼剤という感じですね

北岡さんのサイトを拝見して以来そこらじゅうに錯視を探して歩くようになったのですけれど,結婚式場探しのさいちゅうに見つけた東京・学士会館の絨毯円模様見下ろし錯視

http://agatashi.cocolog-nifty.com/diary/2005/10/post_33f3.html

を北岡さんにタレこんだら,さっそくネタにされてしまいまして

http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/classic3.html

光栄の限りであります.

ところで,東大出版会の月刊誌「UP」に,,北岡さんの連載がありますね.しかも表紙裏.WWWだと一般向けですので割りと噛み砕いた説明なのですが,ある程度の専門家しか読まない髪媒体のUPでは,北岡さんは容赦なく専門用語の連発できています.面白いです.


by apj at 2007-08-39 17:56:39
Re:錯視の本

あがたしさん、
 錯視についてはあがたしさんからいろいろ教えていただいたのでした。
それで、つい、店頭で本を見かけて衝動買いしたんですね^^;)。

 どうかお大事になさってください。[:困り:]


by あがたし at 2007-08-12 15:31:12
Re:錯視の本

あがたし@リハビリ中です.

北岡さんの作品が「これは面白い」であるのに対しチェッカーボード錯視は「不思議だ」「やられた」という感じですね.

エーデルソン氏のサイトからリンクをたどって行ける
http://web.mit.edu/persci/gaz/gaz-teaching/index.html
が,アニメをうまく利用した錯視デモ教材で秀逸です.いくつか紹介されている中で,あがたしのお気に入りは「Haze Illusion」

http://web.mit.edu/persci/gaz/gaz-teaching/flash/haze-movie.swf

(Flash必要)という,これまた「やられた」系のものです.

もう一つ,北岡さんも絶賛される「不思議だ」系錯視(動画)を紹介しますと,

http://www.procreo.jp/labo/labo13.html

です(北岡さんの紹介文は
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/%7Eakitaoka/illnews.html
の2005/3/16のところです).


by ひらめ at 2007-08-01 03:21:01
Re:錯視の本

私の住む地方の美術館でエッシャー展が開催されています。
錯視ということでは古典とまではいかないが、まァ名の知れた作家なので、時間を作って見に行こうと思ってます。

学問的な「錯視」についてはあまり知識が無いが、建築などでは実用的な表現テクニックとして多用されている。
日本建築の天井の「ムクリ」などはその良い例で、室内の中央部分の天井高が周辺部分よりわずかに高くしてある。
設計士が水平に引いた図面であっても、大工は必ず中央部を高くする。
そうしないと天井中央部が垂れ下がって見えるからで、人間の目が二つしかなく、しかも水平に並んでおり、網膜が平面でないために起こる現象だと言われています。
建築家やゴルファーが水平距離を正確に言い当てられるのに比べ、
いかに名建築家や棟梁でも、高さ方向は正確には言い当てられないのも同じ理由だそうです。

昔の忍者が樹の上から飛び降りながら攻撃する事を多用したのも、縦方向の移動を認知しにくいため、防御が少し遅れるのを利用したとも言われています。

人間の目がもっと沢山あったら「錯視」は無かったか、あるいは違った意味の「錯視」が発生していたかも。