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どこにそんなに金があるんだ?

Posted on 8月 23rd, 2007 in 未分類 by apj

 Yahooニュースの読売の記事より。

水増し合格、大学側にもメリット…受験料収入12億円
8月23日14時43分配信 読売新聞

 大学入試センター試験だけで合否を判定する入試方式を利用して、「関関同立」と呼ばれる近畿地区の有名私大4校(関西学院、関西、同志社、立命館)に合格した受験生のうち、実際に入学するのは10人に1人もいないことがわかった。

 私立高校が合格実績水増しのため入学意思のない生徒を多数受験させたことが一因とみられる。同方式による今春の出願者は4校で延べ7万人を超え、受験料収入は総額約12億8000万円に上っており、大学側の経営上のメリットが大きいことも明らかになった。

 読売新聞の取材に、関関同立側が2007年度入試の状況を明らかにした。

 それによると、4校の同方式の総募集人数2572人に対し、志願者総数は7万4845人。総募集人数の9倍近い計2万2827人を合格させたが、入学者は計2082人にとどまった。4校は募集人数の7~12倍の大量合格者を出しているが、定員割れが出ており、入学率(合格者のうち入学した者の割合)は9・1%だった。

最終更新:8月23日14時43分

 12億 8000万円を74845人で割ると、一人1万7000円程度。独自入試を課すならこの倍程度はかかるだろうから、まあ妥当な金額か。10人に1人しか入学しないということは、4大学分で約10億円分の受験料収入が余分にあることになる。滑り止め目的で個人受験している人もいるはずだが、受験料収入を目立って押し上げるほど高校側が水増し受験させてるとすると、半分から3割程度としても、3億円から5億円になる。一体何校がやっているのだろうか。いずれにしても、「合格枠を金を払って大学から買う」というのが実現してしまっている。疑問に思ったのは、私立高校がどの程度補助金をとっているかということで、全額を入学者から徴収してまかなっているのなら内部の意思統一さえできていれば差し支えないかもしれないが、もし、公的な補助を受けているのなら、この目的に金を使うのはまずいんじゃないか。