水環境学会市民セミナー
タイトルのところで話をしてきた。
久しぶりに安井至先生にお会いした。安井先生の講演は最初だったので、私が会場に入るのとほとんど入れ違いになってしまった。
機能水研究振興財団の堀田さんの話。 「機能水」は、安全性から科学的根拠までかなりよく調べられている。また、アルカリイオン水の臨床試験の成果は、アルカリイオン水に多少なりとも腹部愁訴に対する効果があることを実証しただけではなく、水を飲む量を増やしただけでも効果があることまで見つけてしまったことにある。教訓としては、きちんとした科学的手続きに沿って調べると、意外なことまでわかるかもしれないということか。
学校の環境教育の教科書や副教材に、間違ったイメージを植え付けるものが含まれているという指摘など。岩手県立大学総合政策学部の山田さんによる。講演資料の引用文献が大変充実していて、資料として使える。どちらかというと左巻先生向けの話題?
ここからは旧ブログのコメントです。
by 行ってよかった♀(HNは考え中) at 2007-09-31 19:44:31
Re:水環境学会市民セミナー
大変遅くなりましたが遠路はるばるお疲れさまでしたm__m
初投稿でHNも考え中ですがブログの読者で講演聞いた人がいる証拠を残したくて投稿します。
安井先生(勝手に心の師匠だと思っているので先生)の講演はミネラルウォーターのwebサイトがばんばん出てきたりしてすごかったです(私にはまねできない…)
次の矢木さんの講演は普通の研究の話だったのでここでは取り上げにくいですね(私はああいった話は好きですが)。もしかして、EM菌あたりを科学的に検証したりするのが難しかったので代わりに「科学的に裏付けされた菌を用いた環境浄化の話」を取り上げたのかもしれません。
堀田さんの電解水の話では、電解せずに薬品だけ入れたら殺菌力は出ないのかしら?と考えてしまいましたが、多分電解が必要なのでしょう。素人なのでそこまではよく分かりませんが、それでもこれは科学的に検証しているということは分かりました。
山田さんは左巻さんと議論させたら面白いかも…とは私も思いました。apjさんからお互いを紹介してあげたら両方から感謝されるかも。
しかし、山田さんの話に出てきた「水道水とミネラルウォータ-を飲み比べる」というのはどう考えても相当な割合(5分5分か)で「水道水の方がおいしい」という結論になると思うのですが、そうなったらどうやって話を続けるつもりなのかしら??水道水がどこから来たか調べる、に持っていくしかないのかな…
そして、apjさんは話の中身はもちろん、ループタイも素敵でした。一番前に座ってラッキーだったかも。
ところで、apjさんは水環境学会で話をする(講演、学会発表あわせて)のは初めてではないですか?水環境学会は通常、純粋な物理化学の視点はあまり出てこないので時々物理化学の話もしないと学会誌にニセ科学が掲載されてしまうかも(汗)
最後に駅のホームでapjさんを見かけたのに声をかけられなかったのがちょっと悔やまれますが、それはまた次の機会にということにしましょう。
by apj at 2007-09-39 11:24:39
Re:水環境学会市民セミナー
はじめまして。
安井先生の講演を聴き損ねたのは残念でした。あの日は当日山形を発ったので、ほとんど始発の新幹線に乗っても、到着したのは安井先生の講演が終わった直後でした。控え室の方でちょっとだけ会えましたが、お忙しいらしくすぐ帰ってしまわれました……。
菌による環境浄化は別に怪しくはないでしょう。EMが誇大広告をしまくっているだけであって。
堀田さんのような人は大事にしないといけませんよね。怪しいものが多い中で、きちんと科学的検証をしておられる。安易な方に流されない方が居てくださるのはありがたいです。
山田さんの話は、やっぱり左巻さんと近い感じですね。あと、JapanSkepticsの教育分科会があるので、そっちでも話をしてもらえると喜ぶ人が多いかもしれません。
私が水環境学会で話をするのはおそらく初めてです。きゅりあんで話をするのは2回目でしたが、前は何だったか忘れました。
科学的手続きに沿っていれば、情報が不足していてはっきりしない話が、それと分かる形で出るのはまあ仕方がないかと。中間報告みたいなもんでしょうし。
ただ、深刻なのは建築関係で怪しい活水器が広まっているということでしょうか。費用対効果が疑わしい。マンションベンダーがやっちゃったケースだけではなく、マンション管理士が引っ掛かって住人に高い金を払わせるようなコンサルティングをしちゃうケースが出てきています。
そろそろ、マンション管理士やら建築コンサルタントやらに情報を流す方法をかんがえないといけないかもです。
では今後ともよろしくお願いいたします。