政教分離とは逆なのか?
と学会方面から回ってきた情報。これによると
活仏の転生、当局の許可制に
2007年8月3日 ロイター
中国政府は、チベットの活仏が、政府の許可なしに転生するのは、違法で不当な行為にあたると発表した。中国宗教省は声明の中で、9月1日に施行された新法律は「活仏の転生を管理するための規則」であると述べている。「活仏が転生する寺院は、チベット仏教の活動施設として登録されていて、活仏を扶養し正しい支援を行なえるだけの能力を備えている必要がある」という。さらに、「この法律は、市民の宗教の自由を守るものであり、チベットの活仏制度の伝統に敬意をはらうものである」と加えた。
つまり、行政法で仏法を規定するという話。ただ、ここでいう「違法で不当な行為」が行われたとして、法廷での争いはどうなるのだろう?登録云々の部分は事前に提出された書類のチェックで済としても、「活仏を扶養し正しい支援を行なえるだけの能力」の具体的中身をどうやって決めるつもりなんだろう。
ここからは旧ブログのコメントです。
by かず at 2007-09-45 06:13:45
Re:政教分離とは逆なのか?
単に、中国政府が「転生」を管理するという宣言と思います。登録の手続きは形だけなので、どうでも良いのです。
あと、違法で不当な行為をする人達は、チベットで破壊活動をする人(と中国政府が見なしている人)達なので、この法律で争うことはないし。
by しもふり at 2007-09-07 08:37:07
Re:政教分離とは逆なのか?
まあ、パンチェン・ラマの件ですでに中国政府は「やらかし」ているのですが、「転生者の認定」ではなく「活仏の転生」自体が許可制というのは面白いですね。
ということは、転生する主体である活仏自体が政府に「これから転生するがよろしいか」と伺わないといけない訳ですが、それは具体的にどんな手続きを踏めば良いのかうーむ謎です。
チベット仏教的には活仏の転生者は占いによって「事後に判明」することになっていたと思うのですが、これだと事前の「許可制」にハメるのは難しいですよねえ。
許可申請の伺いの書式をぜひ見てみたいです。