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集団思考の説明

Posted on 12月 22nd, 2007 in 未分類 by apj

迷走する物理学」(リー・スモーリン著、松浦俊輔訳、ランダムハウス講談社)より。

1.自分たちの強さや道徳的立場の高さを過大評価する。
2.集団が下す判断を集団として合理化する。
3.外集団やその指導者を鬼のように描く、あるいは紋切り型で描く。
4.個人個人が自分や周囲を、集団の一枚岩の外面が維持されるように監視するような、画一性の風土がある。
5.集団の指導者を、自分たちのものでも他の集団のものでも、情報を上げないで守ると自任する構成員がいる。

 本そのものは、ストリング理論の現状に対する批判である。ストリング理論がちっとも実験で検証されないにも関わらず、ストリング理論の主流に属していないと若い研究者が職を得られないという問題が生じている。つまり、まだよくわからない理論にリソースが偏りすぎているという問題の指摘である。