冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
神戸地裁で第4回口頭弁論が終了した。
今回のハイライト(?)は、お茶の水大のサイトの管理責任者である冨永靖徳教授が独立当事者参加の申立を行ったことである。代理人はサイバー弁護士で有名な壇俊光氏(Winnyの弁護団事務局長)。
実は、第一回口頭弁論終了後に、当事者参加の話はあった。しかし、「参加申立は、裁判官の訴訟指揮の状況がわかるまで、二、三回待って欲しい」というのが、お茶の水大の顧問弁護士のコメントであったらしい。冨永教授は職員である以上、大学の代理人の意見を容れざるをえなかった。一方、私は職員ではないので、自らの権利に基づき、詐害防止参加を第2回口頭弁論から行った。冨永教授としては、参加すると訴訟がややこしくなって大学が嫌がるので、当面は参加を見合わせるつもりだったらしい。
ところが、口頭弁論を3回行った結果、当該表現とは最も関係の薄い学長が提訴され、当事者参加が学外の私で、学内外にウェブサイトの責任を負うことになっている冨永教授が全く何もしない状態が実現してしまうことになった。つまり誰が見ても「責任者は一体どこで何をしとるんだ?」ということになったわけで、さすがにこれはまずいと気付いたらしい。
冨永教授の参加によって、私の権利は冨永教授との明示の契約によって発生し、対大学との関係はすべて冨永教授が責任を負うという、本来あるべき形をとることになった。権利の振り分けで、冨永教授と私が利益相反の関係になることはあり得る。このため、冨永教授は独立に訴訟代理人を立てて、訴訟参加を行うことになった。
これらの流れが決まったのは、年末年始をはさんでのことで、訴訟参加が決まったのは御用始め早々くらいであった。弁論の形が変わるという話や、冨永教授の参加が必要だという話を年明けそうそうに絵里タンには説明した。絵里タンとしては、冨永教授の参加無しに勝てる状況だと考えていたらしく、当初はさほど歓迎していなかった。が、今のままだと学外の私が直接お茶の水大学との「黙示の契約」を主張することになり、弁論としてはそんなに重い部分でなかったとしても、この形で決着すると大学が大変嫌がることが予想される。また、以前に母校を提訴までして(冨永教授経由で意見書を出したりして)交渉してできあがった、「研究室ページの責任者は明示された教員」という規則を破ることになってしまう。裁判には勝ったが運用規則はめちゃくちゃになりました、では、その後のネット利用に大きな支障を来してしまう。このあたりのことを絵里タンに話して、納得していただいた。訴訟が終わった後でも、制度の運用は続くのであり、当事者としてはそこまで考えて訴訟を行わないといけないのである。
冨永教授の立場としては、大学との利害も一致はしておらず、学内で参加の是非について判断を求めることができない状態であった。それで参加することは今日まで伏せておくという話になった。このため、裁判について他所の掲示板等ではあまり突っ込んだことを書くのを止めた。詳しく書くと「冨永が居ないのは変」という話になったりするが、私は当事者ゆえに状況を知ってしまっているから、何を書いても後から見るとウソを書いたことになりそうだったからである。
壇弁護士は、別の裁判とダブルブッキングだったらしく、今日は欠席。申立書だけあらかじめ裁判所に届け、本日提出となったので、次回以降弁論をすることになる。
ここからは旧ブログのコメントです。
by 酔うぞ at 2008-01-08 09:21:08
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
空前のというか歴史に残る裁判になりそうですね。
なんか「現代思想フォーラム事件」を見ているような気分になってきます。
by apj at 2008-01-29 09:37:29
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
酔うぞさん、
考えてみれば、弘中弁護士(親子)と壇弁護士の共演というのは、ネット的にはなかなかすごいというか妙に贅沢というか。
私としては、弘中先生に頼める状態になったのが、中西応援団をやった最大の収穫ですよ、実際。
by David at 2008-01-38 15:31:38
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
つまらない。
よせばいいのに。
訴訟なんかしている暇に、自分の仕事をしていればいいのに。
時間が、もったいない
by apj at 2008-01-55 19:06:55
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
Davidさん、
>訴訟なんかしている暇に、自分の仕事をしていればいいのに。
原告に言え。訴えてるのは向こうだ。
by com at 2008-01-46 21:07:46
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
こんにちは。
David さん(改行位置はcomが変えました)
>つまらない。よせばいいのに。訴訟なんかしている暇に、自分の仕事をしていればいいのに。時間が、もったいない
ホントそうですよね。時間がもったいないですよね。Davidさんが、apjさんのしていることに対してコメントすること自体が。そう思うなら、意味のない書き込みなどせずに、自分の仕事に集中してください。
by apj at 2008-02-50 06:55:50
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
comさん、
そういえば、吉岡氏の行動は、環境ホルモンのときの松井教授を思い出させるものがあります。
昨日も、鳥取のユーザーからの手紙を裁判官の前で長々と読み上げていました。どうでもいいことまで言いたがるところが何となく似ています。
by とおりすがり at 2008-02-41 07:59:41
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
喧嘩の後の池田さんのブログはサントリーホールでのロジャー・ノリントン指揮シュツットガルト交響楽団のエロイカの話で、こちらのブログは元ボスを訴訟に付き合わせた話ですね。
いえ、ただそれだけです。
by apj at 2008-02-15 08:26:15
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
というか、何だってウチみたいな弱小blogにわざわざ虚偽を告げてまでケンカ売りにきたんだか>池田氏。
進行中の訴訟の情報提供のエントリーを書いても、アクセスが集中して、あんまり見てもらえなくなってしまったような気が。
by とおりすがり at 2008-02-17 09:04:17
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
弱小で取るに足らなくても、天動説ぶりが目に余るほどで、見過ごせないほどだったからかもしれませんね。
by com at 2008-02-16 09:57:16
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
こんばんは。
apjさんのコメント2008/01/31 21:55:50
>そういえば、吉岡氏の行動は、環境ホルモンのときの松井教授を思い出させるものがあります。
なんというか…戦略を誤った原告とその代理…でしょうか^^;
あのときも確か、裁判長に「もういいでしょう」とか「手短に」…後何がありましたっけ…と、かなりたしなめられていましたよね。
apjさんのコメント2008/01/31 23:26:15より。
>何だってウチみたいな弱小blogにわざわざ虚偽を告げてまでケンカ売りにきたんだか>池田氏。
メンタリティは松井教授とその代理人と同程度なのでは?
つまり、「訴えるぞ」と脅せば相手は引き下がるだろう、と。
松井教授と違ったのは、それを手助けする弁護士がいないことと、今までもそのようなケンカを売り、承認が必要なコメント欄で都合良くコメントを選別、自動的に勝利する戦術が確立されていたためではないでしょうか。
ところが、戦略的にミス…apjさんの考えているエンドポイント(ネット上の論評について)の考察が著しく欠けていた点…と、戦術的なミス…ケンカを売ったはいいけど自分の不誠実さも一緒に発現…が両方一辺に来てしまい、消化不良のまま勝利宣言しないと収拾がつかなくなってしまっているように思えます。
…こうまとめると、なんだかどこかで見た構図に^^;
by とおりすがり at 2008-02-26 17:11:26
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
こんな事書かれてますな。—
天羽と池田のブログを素直に見比べると、あるじの灰汁の強さ、強引さはどっちもどっちで感心しない良い勝負。
ただ全般に、話題の貧弱さ、基本的教養の欠如、知的キャパシティの低さの点で、天羽が「圧勝」ですね。読んでためになる事がほとんどない。
それを反映してか、参加者の質がねえ。天羽教に盲従する素朴な信徒みたいなのが「教祖様は正しい、敵を倒せ」とあおるの多くて。
by とおりすがり at 2008-02-41 17:12:41
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
これもどうぞ。—
池田のブログは、去年の古いCDが繰り返しかかってるカフェ。
「競争原理の導入でITゼネコンを潰せ」とか、正直もう厭きた。
人に噛み付くブルドッグのような論調は、載ってる写真そのまま。
天羽のブログは、どうでも良いクズ業者との裁判ごっこ
トラブルの日常に「偽科学撲滅教」という看板を掲げてるだけの
取るに足りないもの。どぎついキャラの放射以外メッセージなし。
by apj at 2008-02-38 16:47:38
Re:冨永教授が独立当事者参加、代理人は壇俊光(サイバー)弁護士
comさん、
池田氏のメール後半の主張が、いずれもあらきさんが認めていないのに「認めた」と書かれていた、つまり虚偽だったということが判明しました。
こうなるとますます、環境ホルモンの松井教授と既視感があります。あのときは「言ったと思ったが言ってない」というのが出てきましたが、今回は「(あらきさんが)認めたと思ったが認めてない」が出てきました。
とおりすがりさん、
池田氏の側にまともな議論をするつもりがないことは、私に対する記述で「個人攻撃の割合が高い」「これまでの議論の展開を調べようともせず(ニセ科学関連についてね)、事実と違うことを偏見に基づいてしか書けない」という事実により、客観的に明らかになってきていると思います。いつまで続けるつもりか知りませんが、私をいくらこき下ろしても、削除要求メールに虚偽が含まれていたという失点の回復にはなりません。
blog主がほとんど唯一の荒らしだという、かなり珍しいblogではないかと>池田信夫blog。
#これで吉岡氏の味方でもしてくれると、もっとステキなんですが