某社の方が営業に来られました
某有名測定器メーカーの方が大学に営業に来られて、研究室で名刺交換した。
このシチュエーションだと、今年度新しくなったカタログの頒布だとか、営業担当者の交代の挨拶だとか、新開発した製品の案内といった流れになるのが普通である。ところが、今日のはちょっと違っていた。
営業の方が出したのは、NEDOの研究公募の案内。パンフレットを渡されて、「今年はこんなテーマがあって、研究費の方も科研費よりは一桁金額も高く……」と説明が始まった。
「要するに、他の予算がカットされて装置が売れなくなったので、大学の先生にNEDOの研究費を取るように薦めないと会社としても困るって話ですね」と思わず本当のことを口走ってしまって、営業の方々と大笑いすることになった。
大学の予算カットの現状を一番良く知っているのは、大学に実験器具等を納めている業者さんだったりするわけで。
産官学連携はどこの大学でもやっているが、官の予算を学がとって産に流すために産が学に「プロジェクトに応募してほしい」と営業するというパターンはちょっと斬新だと思ったし、ここまできたか、とも思った。官の予算を産が取るために学が協力、とか、官の予算を産のどこに配分するか決めるために学が官に協力、というパターンはよく見かけるのだけど。
ここからは旧ブログのコメントです。
by mishi at 2008-06-49 06:17:49
Re:某社の方が営業に来られました
うわ~そこまでする営業ってある意味すごい!強引!
いろいろ営業さんとは接する機会がかつてありましたが、思いっきりジャブジャブ吹っかけてくる見積りをみてすっかりやる気をなくし、事業を流したことがあります。
by 酔うぞ at 2008-06-43 06:57:43
情報提供は営業の本来の仕事だから
基本的には良い事だと思う。
ただし、やり方は好みもあるから「相手を見てやれ」ではありますが。
by apj at 2008-06-10 07:03:10
まあ、身の丈にあったことをするしかないので
mishiさん、
大学が昔から平均して貧乏なのは、営業の方もよく知っておられますので、大学に向かって吹っかけるということはほとんど無いかと。
酔うぞさん、
確かに、仕事ではあるのだけど、大学ではあんまり見かけたことが無かったので、おやっと思いました。