さっき地震があった
山形市南部(自宅)も揺れたが、ゆらゆらという感じで大したことはない。衝撃のようなものは無かった。しかし長い時間揺れていた。
大学までは6キロほど離れているが、この揺れなら、不安定に積み上げた書類は崩れたりするかもしれないが、普通の分析用装置等が壊れたりする程ではなさそう。振動を嫌う実験をしている人は商売あがったりだったり、特に振動で壊れやすいものについては点検が必要なものもあるかもしれないけど……。
留守録の知らせがあったから、電話をかけようとしたが、携帯(SoftBank)がまったくつながらない。ってか、普段なら、着信記録と留守録の両方が携帯に出るのに、今回は着信記録の方が無く、留守録のみになっていた。SoftBankのメールは届いている。電話は10分程度で通じるようになった。
Bフレッツの接続は全く問題無し。Yahooの速報も直ぐに見ることができた。
ここからは旧ブログのコメントです。
by 憂鬱亭 at 2008-06-48 20:40:48
こちらも揺れました。
福島県、北部です。
振幅の大きさはあまり感じなかったのですが、かなり長い時間揺れ続けました。その後の余震も一回ごとの時間が比較的長いように感じます。
道路の崩落、土砂崩れ、家屋の倒壊等、地震発生から3時間たった今頃になって、ようやく細かくわかってきたみたいです。
阪神淡路のときと同様、初動が遅い傾向は直っていない気がするのは不安です。
by apj at 2008-06-40 22:06:40
これからが大変そうですよね
自宅周囲に被害がなさそうだったので、午前中に買い物に行って、先ほど戻りました。戻ってからYahooニュースを見てみたら、被害状況がどんどん出てきていて、亡くなられた方もいらっしゃるとか……お見舞い申し上げます>岩手方面の皆様。
多分、警察と消防に情報が集中して、実際の救助活動や防災活動に追われているでしょうから、そちらの初動さえ早くやってくれるなら、報道が多少遅れるのは致し方ないかと……。
by きこ at 2008-06-35 22:19:35
だいじょうぶですかっ!?
関西ではすごい報道が長くありました。
すぐに。。ajpさんのとこだ。。。と。。(汗)
けどそのくらいならよかったです。どなたもなくならないような
地震だったらよいのですが。。それに建物や、原発とか。。
by apj at 2008-06-39 22:41:39
岩手、宮城の内陸部が大変なことに
きこさん、
ありがとうございます。山形市内は問題なさそうですが、既に報道されている通り、震源に近いところが大変なことになってるようです。
自衛隊への災害派遣の要請もあったと、ニュースに出ていました。 友人知人が震源附近にいらっしゃいましたら、安否の確認が要る状況ではなかと。あと、バスが土砂に埋もれたとかいう話も出ているので、この週末、震源附近に観光旅行に……という方がいらっしゃいましたら、やっぱり安否の確認が要るかと。とは言っても、混んでて携帯がつながりにくいし、停電が起きているので時間が経って基地局のバッテリーが切れると通信不能になるという記事も出ていますから、いろいろ難しそうではありますけど。
by 酔うぞ at 2008-06-44 23:46:44
写真で見ると
信じがたい程の事になっています。
http://sankei.jp.msn.com/photos/affairs/disaster/080614/dst0806141408038-p3.htm
http://sankei.jp.msn.com/photos/affairs/disaster/080614/dst0806141330029-p2.htm
http://sankei.jp.msn.com/photos/affairs/disaster/080614/dst0806141330029-p6.htm
by apj at 2008-06-19 03:16:19
梅雨入り前でもこれか……(汗)
酔うぞさん、
東北地方はまだ梅雨入り前なので、地盤がゆるんでいるところは少ないだろうと思いつつニュースを見ていたのですが、それでもあちこち崩れまくってますね。天気予報では、明日はまだ晴れなので、次の雨が来る前に、救助するとか避難するなど、とにかく安全の確保が間に合ってほしいと思います。
by あがたし at 2008-06-06 03:43:06
1984年へのデジャヴ
伏せっていまいした.が,それどころじゃない事態だということは,ベッドで感じた揺れで直感しました.
apjさんご無事で何よりでした.
崩壊の映像は,1984年「長野県西部地震」を思い出させます(戦後最大の土砂崩壊). 火山の下の浅い直下型地震,緩傾斜地で起こる広い範囲の崩壊,バッドランド的地形の形成,崩壊地に見える分厚い不安定な火山性地質. そしてその崩壊土砂が谷を流れ下り温泉宿を破壊するあたりもよく似ていると思いました(余談ながら発生時刻も).
長野の場合は温泉宿は全滅し死体も出てきませんでしたが,駒ノ湯はどれくらい助かるでしょう・・・(そして復旧は可能でしょうか・・・) それからまだ表面化はしていませんが荒砥沢ダムへの流入土砂動態も心配です.
(かりに震源が山形だったら,山形蔵王が同じような脅威にさらされたはずです 最悪の事態は馬見ヶ崎川のダム決壊ですが,さすがにそれは極端な想像だとしても,大小ふくめて多くの被害が直接間接に生じたはずです 安否確認のメッセージがこのブログにいま以上に大量に書き込まれたでしょう)
by 憂鬱亭 at 2008-06-50 08:41:50
火山灰土が積もっていたところが
昨日テレビで喋っていた学者によると、奥羽山脈の東側には、
火山灰が偏西風で東に流れて降り積もったもので出来た地盤があるそうで、
当然そういう地盤は安定性に欠け、土砂崩れしやすい、と。
今回の土砂崩れの内、何箇所もそういう場所であろう、との話でした。
毎日新聞朝刊によると、今回の震源の断層についての見解が、学者の間で分かれているようです。
1 まだ見つかっていなかった断層。
2 すでに見つかっていた断層の延長部分。
3 活動の可能性ほぼ0%と評価していた古い断層の再始動。
早く議論を進めてもらいたいと思います。
できれば、次のヤツが来る前に。
by apj at 2008-06-21 08:02:21
旅館は土石流で流されたという記事が
産経MSNニュースより。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/080616/dst0806162139039-n1.htm
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【岩手・宮城内陸地震】雪解け水で土石流発生 進路変え旅館直撃か
2008.6.16 21:40
岩手・宮城内陸地震で、旅館「駒の湯温泉」をのみ込んだ大量の土砂は、震源に近い栗駒山の山頂付近から、約5キロにわたって流れてきた土石流が直撃したものだった。岩手大の井良沢道也准教授(砂防学)は「旅館の対岸にある斜面が崩壊したため、土石流の進路が阻まれて方向が変わり、旅館に向かったとみられる」と分析している。
土石流は土砂が水を含んで流動化する現象。地震直前、震源地付近で雨は降っていなかったが、井良沢准教授によると、この時期の栗駒山の頂上付近には雪解け水と地下水が豊富にあり、水がため込まれている状態だった。揺れの衝撃で土石流が生じ、規模を拡大しながら旅館まで進んでいったとみられる。
また、「栗駒山周辺は、完全に石化していない火山灰などに覆われ、もともと地盤が弱い場所が多い」(砂防・地すべり技術センターの池谷浩理事長)ことも、土石流の発生や、旅館前の土砂崩れに影響したとみられている。
一般的な土石流のスピードは、石を多く含む場合で毎秒3~7メートル、今回は細かい泥流状態で、最速で毎秒20メートル近くにもなるとされる。直撃を受けたとみられる旅館は数十メートル押し流されたうえ、180度回転。1階部分は完全に土砂にのみ込まれた状態で、衝撃の強さを物語っていた。
梅雨時でもあり、井良沢准教授は「被災地では、雨や余震をきっかけに、さらに土石流が発生する恐れもある」としている。
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学生の頃に、防災地学ってタイトルの講義をとったことがあって、土石流や地滑りのビデオを見せてもらったのを覚えています。土石流の場合は、流れの先頭部分にかなり大きな石があって、その下を流動性の高い泥や水が流れるというものでした。どうも、流動性の高い水を多量にふくんだ土砂が潤滑剤みたいになって、先頭部分の石を運んでいるように見えました。
古くから人が住んでいる地域だと、豪雨の後の土石流といったものは当然予想しているので、土石流の通り道にならない安全な所を選んで建物を建てているはずです。ところが今回は、対岸が崩壊して流れが変わったという予期できないことが起きたようです。
土石流の先端部分のでかい石が勢いのままに突っ込んできたら、耐震強度が足りていたとしても、普通の住居で耐えられる建造物など無いと思います。不運としか言いようがありません。亡くなられた方は本当にお気の毒ですし、一人でも多く助かって欲しいと願っています。
梅雨入り前なのに?と思っていたのですが、雪解け水や地下水の多い時期だったのですね。
by 酔うぞ at 2008-06-41 18:39:41
apj さんのそばの専門家
http://kescriv.kj.yamagata-u.ac.jp/
の川辺先生は、わたしが参加している Corel 製品ML(元の Corel フォーラム)のアクティブメンバーです。
by あがたし at 2008-06-48 08:22:48
Re:さっき地震があった
>apjさん
そういえば20年弱前に北上低地西縁断層の調査手伝いに行ったことがあるあがたしです.
>震源に近い栗駒山の山頂付近から、約5キロにわたって流れてきた土石流が直撃したものだった
ますます1984年の長野県西部地震にそっくりです.そんなところまで似なくてもいいのに.火山体直下に震源をもつ浅発地震のもたらす被害の一典型として記憶されることになるでしょう.
ただし長野の時とは,崩壊土砂の流下形態に関して水の関与の程度が違うように見えます(今回のほうが「水っぽく」見える).また,今回は家屋を完全に飲み込むような流れではなかったこと(長野では宿は跡形もなくなり平均厚20m以上の土砂で埋め立てられてしまった)という点も違いがありますね.だからこそ一部の人は助かったのですが.
そして記事中にあるように,ポケット状のくぼみのなかで,しかも地形図で見る限り谷底から20mほどの高さに位置しているこの宿がなぜ流されたのか不思議だったのですが,すぐ近くの崩壊による埋積土砂の影響があったわけですね.
参考:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=385616&l=1405016
>「栗駒山周辺は、完全に石化していない火山灰などに覆われ、もともと地盤が弱い場所が多い」
第四紀火山周辺ならばたいていそうです.火山周辺は,何事もなければ,とくに観光客にとっては本当にいいところなのですけどね.
大きな恵みと,そしてまれに大きな災いをもたらす火山と断層.なくなられた方のご冥福をお祈り申し上げます.